松岡圭祐のレビュー一覧
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見立て殺人は芥川?
使う物語は『藪の中』とか『蜘蛛の糸』かな…なんておもったら、『桃太郎』???
恥ずかしながら芥川が桃太郎を描いていたなんてしらなかった。
『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇』は読んだことがあるはずなのだが…
そしてこの芥川桃太郎は、不思議なおわり方をする。
本作でも言及されているが、執筆当時の時代背景を考えないといけない。
それにしても、本作は新興宗教だとか、親子の関係だとか、戦争だとか、どうも最近の事情を入れ込んでいるように感じてしまう。
だとしたらすごい執筆スピード。
プロは違う。
なお、好みの問題を言えば、本作、いままでの杉浦李奈シリーズの中では一番好きだ。
李 -
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9歳の時の英才教育で、今も凄い戦闘能力!
「武蔵小杉高校事変」から転校して、数ヶ月で、このバイオレンス!
アリバイは完璧に近いけど、警察が疑うのも分からんではないな…
まぁ、しかし、結衣ちゃんが相手をするのは、人ではない感じの人なんで、スキっとする。
自身の暴力衝動を治める為という面はあるにしても…
ニューヒロインには、拍手を送りたいが高校生である必然性が、私には分からん。何か、もっと、それなりの職業に…あっ!「探偵の探偵」と被ってしまうわ^^;
高校生だからこそ、意外性があるんかな…
しかし、こんな英才教育受けた子供がまだ、何人もいてるみたい。みんなが、悪を裁く側になれば良いけど…
あっ!一 -
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”バイオレンス×アオハル”という最高のマッドサイエンス。
大好きなシリーズの番外編。
もう展開もわかってるし、結末も予想つくのになんでこんなに面白いんだろう。
日常生活から吹っ飛ばしてくれるアクションならではの純粋な爽快感と、現実世界とリンクしていて全部がフィクションとは言いきれなさそうな真実っぽく疑ってしまう部分とが、すごく良いバランスで押し寄せてきて、全く飽きさせず捲る手を早める。
そして何よりも巻末の「高校事変13」の告知。蛇足でもなんと言われても良いから今はまたこの物語が読める嬉しさと期待しかない。
シリーズ愛読者はこのやりとりにグッときたはず。
「だけど…。結衣。戦闘経験者じゃ -
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『探偵の探偵』の市村凛が登場。
この作品を読んだのが7年前。
うろ覚え状態に陥ってて、自分の記憶力にちょっとショック...
『高校事変』シリーズを読み終えたら別の作家さんの本を読もうと思っていたけど、“高校事変熱”が冷めないうちに『探偵の探偵』を読も。
にしても今回は、戦闘がハードすぎて、読んでて疲れた...。結衣ちゃんが死んでもおかしくないぐらいボコボコ、ボロボロになったら援護や救出の手が出てきて、その度に結衣ちゃんが再起するの繰り返しで、正直、無理があるなーと感じた。
でも376ページ~またまたいつものグッとくる場面に心が奪われる。結衣ちゃんは人と繋がりたい、認められたいんだなー。 -
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2023年3冊目。
「女子高生×バイオレンス」の高校事変
シリーズのスピンオフ第二弾。
話の中、今まで明かされていなかった
主人公の空白の期間を綴った本作。
今回は北朝鮮が舞台。どこまでが事実で、
どこまでが創作なのか判別できないほど
リアリティの高さ。
それに加えて毎度お馴染みの時事ネタも
きっちり盛り込まれてます。違和感なく
統一教会の話を差し込んでくる隙のなさ。
リアリティさが持ち味の作家さんだと
思ってますが、流石の切れ味。
バイオレンスと謳ってるだけに、描写は
キツめです。この点さえクリアできれば
1巻目から読んでほしいシリーズです。
鵜呑みにはできませんが、日本国内の
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ネタバレ「モーセが手を海上に差し伸ばすと、主はひと晩じゅう強い東風で海原を退かせ、海底を陸地とされた。水は分離した」。
高校事変シリーズ最終巻、大団円。高校卒業出来ると思わなかった。良かったねぇ。高度1万メートルから生身で墜ちて生還出来るんだ…ググったら1万メートル超から墜落したけど生還したCAさんがいらした。
大団円じゃないな…日本は長男率いるテロ業者の統治下に置かれて滅亡しかけたので。現実には優莉結衣はいない。架禱斗っぽいのは出そうでこわい。
長男の母親…最終巻にて新キャラが結構な黒幕でした。新キャラって程でもないけど確かに今まで出てこなかったねぇ、矢幡総理のモデルにも武蔵小杉高校のときは気付かな