【感想・ネタバレ】ウクライナにいたら戦争が始まったのレビュー

あらすじ

単身赴任中の父と3か月を過ごすため、高校生の瀬里琉唯は母・妹とともにウクライナに来た。初日の夜から両親は口論を始め、琉唯は見知らぬ国で不安を抱えていた。キエフ郊外の町にある外国人学校にも慣れてきたころロシアによる侵攻が近いとのニュースが流れ、一家は慌ただしく帰国の準備を始める。しかし新型コロナウイルスの影響で一家は自宅から出ることができない。帰国の方法を探るものの情報が足りず、遠くから響く爆撃の音に不安と緊張が高まる。一瞬にして戦場と化したブチャの町で、琉唯は戦争の実態を目の当たりにする。

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Posted by ブクログ

怖かった!どこまでが実話なのだろう!最後の終わり方もとてもモヤったけれど、このあたりは事実なのだろうなぁ。。
角川さんはこのようにときどきとてもいい本を出す出版社だと思う。

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2024年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地震で被害の後に、ウクライナへ。
戦争が始まりそうで帰国しようとしたらコロナ感染で帰れず、戦争が始まってしまう。
絶望的な状況になったところで、生き残る行動を重ねていく。
生き残るには幸運や偶然もあったかもしれない。
『生き残る判断、生き残れない行動』という本を読んだことがあるが、戦争では当てはまらないかもしれない。
これは他人事ではない、いつか自分の身や家族に起こりうる可能性がある。
後半は現実世界と小説の世界とを想像しながら、一気に読み進めてしまいました。

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2024年07月04日

Posted by ブクログ

言葉が出ない...

2年前に戦争が始まって、テレビでその光景を観た時は恐怖でしか無かった。
今でも北朝鮮が弾道ミサイルを発射する度、TV速報やニュースアプリの通知が届くと恐怖心は芽生えるけれど「今更、何ができるんだろう」と他人事のように思っている自分もいる。

これが日本で起こったら...
琉唯たちのように生きるために逃げ惑うことが出来るんだろうか?
恐怖心だけは芽生えるけれど、じゃあどうすればいいのか?全く検討が付かない。
完全に平和ボケだ...

でも大好きな作家さんが作品として取り上げてくれたことに感謝したい。日本の女子高生目線で描かれたことで印象に強く残り、まだまだ戦争は続いていること、自分ならどうするかを考えさせられる1冊になった。

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2024年06月03日

Posted by ブクログ

何気ない日常に突然割り込んでくる戦争の恐ろしさを浮き彫りにした作品。
家族と共に異国に来て間もない17歳。
突然戦争が始まってしまい訳も分からないまま巻き込まれる。隣でどんどん人が倒れていく・・・。

どんどん緊迫度が増していき、それにつれ描写も残虐性を帯びていく。読んでいて手に汗握る。
直接的で執拗な描写が多々あるが、それが本作の肝。明日これが自分の身に起こったら?と思わずにいられない。

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

フィクション仕立てであるが、実際はもっと悲惨であっただろう。訳も分からず巻き込まれた人々、特に外国人の様子。外務省の事なかれ主義か? 情報公開はなされないか? 他の外国人からの情報発信はないか。 日本ではアンチロシア=ウクライナより=の情報だけなので、その点のヴァイアスをみての判断だが、ロシアを貶めるフェイクとのみみなされるものでもなかろう? 戦争の終結で、実態が明らかになることを望みたい。

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2025年01月20日

Posted by ブクログ

戦争の描写がリアルで読み進むのが怖かった。普通の高校生がある日突然戦争に巻き込まれる…これは小説だけど、実際にあったんではないかと思わせる本だった。

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2024年11月04日

Posted by ブクログ

ウクライナのブチャに住んでいた、まさに普通の日本人(留学していた女子高生)が、ある日突然戦争に巻き込まれるというお話。

「実録的」ノンフィクションノベルとあったが…

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2024年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怖い…物語序盤は不穏な空気が流れつつも、母親のダル絡みが気になる程度だったが、中盤から急展開。主人公の琉唯一家は東日本大震災を福島県で経験しているが、命の危険に晒された状態で冷静な判断力を持つなんて事はできる筈もなく。最初は琉唯の印象が素っ気ない感じで某兄妹の次女に雰囲気がそっくりなんて思っていたけど、今回はどこにでもいそうな女の子だった。銃弾が飛び交い、血飛沫を浴び、人間だったものを乗り越えてなんとか隣国ポーランドへ避難する事ができた。忘れてはならないのは、この蛮行が現在進行形で行われているということ。

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2024年09月18日

Posted by ブクログ

勢いをもって読み終わりました。戦争と日常、戦争の生々しいほどの怖さ、そういうのが、余計な装飾のない言葉で綴られてるのが良かった。これは、フィクションだけどきっと本当の入り口の話。読めて良かった。

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2024年08月02日

Posted by ブクログ

松岡圭祐『ウクライナにいたら戦争が始まった』角川文庫。

日本人女子高生の凄絶な体験を描く実録的ノンフィクション風ノベル。

平和呆けした日本。自然災害への危機意識はある程度あるが、戦争への危機意識は相当低い。日本が米国の庇護下にある以上はいつ何時、ロシア、中国に攻撃を受けるか解らないし、北朝鮮のミサイルによる攻撃も油断出来ない。米国ですら自国の国益のためなら日本を見限り、再び武力支配に転じる可能性がある。

本作はそんな平和呆けした日本を嘲笑うかのように、日本の女子高生がウクライナに滞在中にロシアの軍事侵攻に巻き込まれるという恐ろしい物語である。

ロシアのプーチンがウクライナが自国の一部であると主張し、軍事侵攻を始めて2年になる。余りある国土を持ちながら、ナンセンスな理論をかざし、非人道的な軍事侵攻を続けるプーチンは気が狂っているとしか思えない。一方で米国や欧州、日本をはじめとする各国から支援を集め、ロシアに抵抗するウクライナのゼレンスキーの行動も如何なものだろう。極端な言い方になるが、ゼレンスキーが物乞い戦争を継続しているせいで、世界を二分させ、対立を深めているようにも思える。


コロナ禍の渦中、ウクライナに単身赴任中の電力会社社員の父親と3ヶ月間、現地で過ごすために、女子高生の瀬里琉唯は母親と妹の3人でウクライナに入国する。ウクライナに到着して直ぐに父親と母親が口論を始め、初めてのウクライナに大きな不安を抱く琉唯だったが、次第にキエフ郊外にある外国人学校にも慣れて来る。

ある日、ロシアによるウクライナ侵攻が近いというニュースが流れ、一家は慌ただしく帰国の準備を始める。しかし、4人分の航空券を手に入れ、何とか空港に到着した琉唯たちだったが、妹の梨央奈がコロナの陽性と判定され、やむなくブチャの自宅に引き返す。

自宅に籠もるうちに状況は次第に悪化し、日本大使館とも連絡が取れず、ネットは寸断され、唯一の情報源であるテレビ放送も停止してしまう。そんな中、ロシア軍による攻撃が突如として始まり、琉唯と梨央奈は逃げ惑ううちに両親と逸れてしまう。

本体価格800円
★★★★

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2024年06月03日

Posted by ブクログ

ノンフィクションだと思ったらフィクションだった いつもの松岡さんのトーンとは異なる切り口 生々しい記述に緊張感の走る家庭内のゴタゴタ 突然始まる戦争に、巻き込まれる家族

現実のノンフィクションと思うほどの迫力である一方で途中で、フィクションと気づいて少し醒めた

一気に読み切ることをオススメします

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2025年03月29日

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