榎田ユウリのレビュー一覧
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「店に来る迷惑な客を殺し屋がスパッと断罪する」のがタイトルや表紙から思い浮かんだ本作のイメージだったが、全く異なるストーリーだった。
断罪される客はごく僅かで、表紙にいる殺し屋山田グロリアの出番は少ない。
主人公は冴えない日々を過ごす「すみません」が口癖のパート、榊冴子だ。
だが商品説明に偽りはなく、後半から読後にかけて非常にスカッとできる内容だった。
「すみません」は事を荒立てない処世術で、その対極が自分の感情をはっきりと言葉にして伝える「怒る」ことだ。
しかし怒りはエネルギーを消耗する上、相手が悪いと報復行為に晒されることもある。
「怒ってしまった」ことに対する罪悪感に苦しめられる人も多そうだ。
本作では怒ることを肯定してくれて、その上でどのように怒ればいいかも示す怒りのバイブルのような一冊だった。
特に家族への怒り方は大いに参考になるのではないだろうか。
怒りは自分の気持ちを吐き出すだけではなく、人を助けたいと思える原動力にもなる。
人生を生きやすくするために備えたい力だ。 -
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巻を重ねる毎に、妖人のことが分かるようになり、そしてその度に人の汚さも目につくようになった。
こういうのは今の世の中でも、何かしら人と違うことを個性というか、変異というかで変わるんだと思った。
芸能人とかでも、本当かは分からないがいじめられていた過去がある人の方が多い気がする。
なんだかどんどん話がややこしくなってきた。
青目はよく喋るのに、自分のしたいことは言わないし、伊織は全然喋らないのに、青目のして欲しいことややってることはわかってるし、血の繋がりとかそういうのを抜きにしても分からないことが多すぎる。
最後の話は誰の話なんだろう?
女性はわかったが、男性が誰で何をしたかったのか分からなかった。
こういう「たら」「れば」の話は、他人の話であればそんな気にすることないと言えるのに、自分が当事者になり、人から指摘されるとより心に引っかかるようになる。
伊織には、何がしてあげられるんだろうと心が痛くなった。
大事だから、手放すという結論だけはやめて欲しいなと思う。 -
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自分とは違う所があるから怖くて攻撃してしまうが、自分と全く同じ人はいないから、対話して考え方を擦り合わせるべきという言葉が、妖人に対してだけでなく全世界の人に言えることだなと思った。
途中からちょっと訳が分からなくなって、私はマメくんを信じたい…!と個人的な気持ちだけで読み切ったが、青目が背後にいるというだけで絶望的な気持ちになった。
もちろんマメがそうしないと自分を守れなかったというのが事実で、自分を守るためにトウが助けてくれたのは理解出来るが、妖人だからとか関係なく、1人の人格を壊すぐらいのことが、許されるべきではないとは思った。
それにしてもこの話を呼んだ後、マメが家に来た時に伊織が話した言葉と、昔の回想の言葉を照らし合わせて、なんだか嬉しくて、悲しい気持ちになった。 -
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「執着は悪で、愛は善」という言葉が心に残った。
執着している人が、これは愛だと言い張った場合はどちらなんだろうと気になる。
尊属殺人のことは初めて知った。
しかも平成まで続いていたなんて驚いた。
両親なんて他人よりも恨みつらみが溜まりそうなのに、それから解放されようとしたら罪が重いというのは、家族の形がどんどん変化していったからチグハグになったのかななんて思った。
それに比べれば親の子殺しはそこまで罪にならないというのが興味深かった。
ようやく昨今で、親の所有物から抜け出せたんだなと思った。
今回青目は出てこなかったのに、青目のことを一番考えさせられた巻だった。
今回越えてはいけない部分に踏み込んできた気がしたが、青目は何がどうなったら満足するんだろう?と思った。 -
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「人魚」の話。
妖人として、かなり早い段階で出てきてもいい人魚が満を持して登場。
このシリーズは、いつだってきっかけとなるのは妖人で、罪を犯しているのは人間という、妖人が怖いというより人間の浅はかさがいつも心に残る話が多く、あまり現実と変わらない世界だなと思ってしまう。
徐々に色んなことがわかっていき、小さいヒントがちりばめられていて、先にもしかしてと思う時もあれば、あとからなるほどと思う時もある。
今回の「人魚」というのも、閉鎖的な島が舞台でなければ起きなかったのかなと思う。
青目の手段と目的の話もそうだが、執着心が異常で怖いと思うが、今回理由がわかって驚愕。
このシリーズなんだかんだで手が伸びてしまう。 -
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小説現代は、お得♡
この作品、全編公開してる!
ビール好きのブク友さんが、主演ってことで!www
主人公 冴子さんの成長を描いてる??
…のかな…
殺し屋…ってあるから、そういうシーンが多発するのかと思ったけど。
確かに、殺し文句みたいなは、バンバンある!関西は、日常かも?(-。-;
後半のバトルシーンも面白かったけど、言葉のバトルシーンが上回るか?
今まで、「すみません」でことを荒立てないようにすまし、虐げられ来た冴子さん。
敵は、家族、パート先、お客さん。しかし、今やったら、全部◯◯ハラスメントになりそう。
でも、こういう人も実際におると思う。揉め事が嫌いで、それなら自分を抑えるような人で、ビール好きw
それが、殺し屋さんらに、出会い、特訓で、アンガーマネジメントが出来るようになったのか?
ちなみに、アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手に付き合い、コントロールするための心理トレーニング。
私は、どちらかと言うと、言いたい事言うタイプやからないけど…(^◇^;)
この特訓に、お風呂など、掃除してピカピカにするのがあるので、怒られないように、特訓受けて欲しい人もいます!www
その冴子さん、徐々に克服(噴火)していき、気持ちを表現して、敵を退治するのは、スキッとする!!!しかし、男性としては、ちとキツいとこも…(-。-;
爆発ってほどではないけど、思いをキツく伝える感じ。
そのきっかけが、殺し屋仲間というのはね。
まぁ、フィクションってことで!
キャラ立ってて、最後は、スキッとするし、面白い!!!
最後のケシゴムとの戦いよりも、言葉のバトルの方が好き!
会話なり、独り言の言葉が面白い!
「あ、ほら、今言うのがまんしよった。スミマセン星人かいな」
いきなり宇宙人にされてしまった。
(本文より)
…宇宙人に失礼な( *`ω´)
他にも、色々あるんやけど、男性には、ずしりと来るかもなので、この辺で!
ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=(((((¬ω¬;; ニゲニゲ... -
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タイトルを見て、バトルアクションなお話を想像していたので、意外な感じで裏切られた。
主人公の冴子は「すみません」が口癖の、スーパーのパートとして働く普通の中年女性で、それがどう殺し屋が絡んでくるのか予測ができない。
冴子が変わろうと決意し、高齢者と思えない動きをするグロリアに指導を仰ぎ、変化が出始めるところからは、どのように良い方向に展開していくのか、わくわくして読み進めるのが楽しかった。
また、家族、夫、職場などで雑に扱われる様は、とてつもなく腹立たしいが、それらが解決していく様はとにかく気持ちがいい。
また、「殺し屋」がそれっぽいことを見せつけない平和な物語と思わせて、バトルアクションが畳み掛けるように展開するのも面白かった。 -
Posted by ブクログ
初対面での怒涛の言葉の刃に驚いて、結局この人なんの先生なんだろう...というところから始まった。
最初らへんは妖怪と妖人の区別の話が細かく出てきて、覚えられるかなと不安だった上、すごい怒りが伝わってきて読み切れるか不安だった。
ただ事件を追っていくうちに、ちょいちょい入ってくる誰かの気持ちのことがどんどん気になっていき、進むにつれて脇坂のことがどんどん好きになっていって、純粋に応援したい気持ちになった。
とにかくドロドロとしてて、悪の根源みたいな存在がいるが、でも完全な悪でなく、なんだかこうやってずっと人間で遊んできたんだなと思った。
終わり方はこんなに妖人の話が出てるのにヒトコワで、ちょっと怖かった。