榎田ユウリのレビュー一覧
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献本で読んだ本です。
こんないい作品に巡り合わなかった自分が不幸と思えるほどです。
まず、タイトルが良いです。「ここで」があることで物語が始まる予感がします。カバー挿画が印象に残ります。この二つで献本申し込みました。是非本屋で手に取ってください。
軽ーいノリの死神と暗い引きこもりの漫画を描かない事象漫画家のやりとりがテンポよく進むので、あっという間に読み終えてしまいます。
でも生きることについては考えさせられる本だと思いました。奥が深い。
続きがあるようなので、読むつもり。
一番大切なことを、いつも後も後回しにし続ける人にはぜひ読んでほしい本です。 -
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ああああ!!
おとなげなく、徹夜読み(26時くらいまでだけど)してしまった。
前の日も少し睡眠不足だったしベッドへ入る時間も遅くなっちゃったから、きりのいいところまで読んで眠ればいい、と思っていたのに。いざ、きりのいいところまで読んだら「あともうちょっとだけ読んじゃおう」と止まらなくなってしまったのだ。
幸い、1冊の分量が少なかったおかげで、今日のわたしは大人の責務をちゃんと果たせている。
さて、前巻ですっかり情の移ってしまった天青と鶏冠。
鶏冠を守るために、天青は宮中に残ることを決意する。ガラにもない宮中神官の見習い書生として。
苑遊師は最初のシーンからわたしのなかでは、もう堺雅人さんで動 -
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元々は角川ビーンズ文庫で刊行されていたそうです。
道理で読みやすいわけだ。
帯に書かれたアジアンファンタジーの文字と表紙のイラストに好感をもてたのでジャケ買いしたのですが、買って正解でした。時間も忘れ、結末を知りたくてページを繰る手が止まらなかった。
ビーンズ文庫ではシリーズ化されているみたいなので、安心して読み進められます。でも刊行がまだまだかかりそう……!!(やきもき)
ちなみに今日、ビーンズ文庫版を店頭で見かけましたが表紙が好みでなかったので、もし角川文庫版が出ていなければ手に取ることはなかった作品だったと思います。
出会いやタイミングってあるんだなぁ。 -
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このシリーズ、ほんまに面白い。ほんまに好き・・・。
著者の本は「妖奇庵夜話」も読んだんやけど、全然雰囲気が違うなあ。すごいなあ。
とにかくこの本は付箋が多すぎてどこから書いていいものやら・・・。
前作で散々いろいろあった一年生との初舞台。
プレッシャーに負けそうになってる一年生には共感する人が多いんちゃうかしら。ほんで、こんなふうな人間味あふれる(?)一年生を見てると、三年生の芳先輩や花満先輩、梨里先輩って達人レベルにすごいんやなあと改めて実感した。
数馬も、なんだかんだで器用なんよね。
芳先輩たちがすごいことはこれまでもわかってるけど、こうやって他のキャラとの比較を見せつけられると、改 -
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榎田ユウリ新作、しかもタイトルから面白そうじゃないですか。ミステリー、表紙に男2人。榎田先生、相変わらずツボをついてきますね……!!
タイトルから結構しんみり、シリアスな感じかな?と思いきや、語り部の主人公がなかなか軽妙な語り口で、表紙のもう一人(右)もまた軽いノリで、二人とも過去は重いはずなのに苦しくならず読めました。
伏線があちこちあって、「あれはいつ回収されるんだろう」と思いながら読むのが楽しい。
この作者だからだと思うが、小日向への矢口の感情はどういう「好き」なのか深読みしてしまう。
話は終わっているが、続編が出てもおかしくない、というか読みたいと思う作品だった。もちろん「23年 -
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<内容紹介より>
文化祭が始まった!カブキ部の個性あふれるメンバーたちが、それぞれ情熱を注いだ集大成の舞台……になるはずが、本番直前に部長のクロが消えた⁉学内を探し回るトンボの前に現れたのは、従妹の渡子。そして懸命に時間稼ぎする部員たちの助っ人となったのは意外にも……。歌舞伎十八番の内「毛抜」。稽古を重ねて作り上げた彼らの芝居は、果たして……⁉いよいよクライマックスの青春歌舞伎小説、最終巻もトップスピード‼
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全7巻のシリーズ作品でしたが、クライマックスに相応しい、とてもさわやかな読後感でした。
部活動モノとしても見せ場がありましたし、根幹にある歌舞伎の描写の軽妙さが、物語に「厚み」 -
購入済み
カブキブに拍手!
くそぅ、最後ギャン泣きしてしまったじゃないか!青春学園モノと言ってしまえばそれまでだけど、榎田先生の作品はやっぱりひと味もふた味も違うんだなぁ。歌舞伎という少し難しいテーマを、わかりやすく、それでも説明だけに走らない、物語と絶妙なバランスで展開していくこの作品。やっぱり見事な文章力、そしてキャラクター。もう、1人1人が本当に存在するんじゃないか?ってくらい生き生きとしている。背景も見事!アニメ化は何だかチープな感じがしたけど、原作は本物です。実写化して欲しい!!
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ネタバレ去年読んで最終巻手前で止めてたシリーズを夏の塩から読み直し、ようやく最終巻まで読みました。
読めなかったのは飽きたわけじゃなく、もったいなくて。
読みながら薄々感じていたものが確実になって、泣きながら読みました。メッセージの時泣いたのとはまた違う、なんだろう。
普通、BL、というかこうした同性愛ものだと嘘みたいにハッピーエンドだと思うんだけど、途中からBLなのか?と思うくらい二人の関係が自然なものになって、またテーマがもっと重いものが見えた。別にバッドエンドでもない。ハッピーエンドでもない。そうした括りが必要ないほど、自然に流れていく終わり方。
辛い、けど『進んでいる』。
辛い別れが多い -
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ネタバレ去年の10月にも読んでいるのだが、なぜかレビューを書いていない。泣いたのに。
そして今回もまたこらえきれず泣いてしまった。1年越しの再読で泣くってなかなかないのではと思う。
おそらく前回は早く続きを読みたくてレビューどころじゃなかったのかな!と思うので改めてレビュー。
途中薄々嫌な予感はしたけれど、なかなか残酷で、とにかく痛々しくて、でも非常に現実味を帯びた描写。
魚住に久留米がいて本当に良かった、と心から思える話だった。
そしていわゆるBL作品なのだが、読んでいると男同士とか関係なく、この2人の恋愛が羨ましく思えた。あまり小説を読んで思ったことはないのだが、なんというか、こんな恋愛をし