榎田ユウリのレビュー一覧
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ネタバレシリーズ1作目「ここで死神から残念なお知らせです」と比較したら、格段に面白い。
シリーズ1作目が序章だったような気持ちにすらなる。
(1作目のネタバレになりますが)1作目の漫画落ち、必要だった?と改めて思いました。
だって、2作目の途中で『前回受け持ちのクライアントが漫画家だった』『そのおかげで(作中に出てくる漫画)をモーラした』という死神の言葉があるんですよ。
じゃあ、1作目の漫画落ち、不要じゃない?なんて思ってしまった。
ま、2作目のレビューにこの感想を持つことも、不要かも知れませんが(笑)
2作目はある意味ではネタバレからのスタートになるわけです。
なぜなら、登場人物はすぐに「死 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
前作を読んでから、かなり時間が経っているため、超イケメンのおしゃべりな死神という印象しかなかったけれど、今作を読んで、あれ、こんなにウザくてブラックな感じだったっけ…というのが素直な感想。
このシリーズ、表紙もタイトルも死神がメインなのに、本当の主役は死神ではないところが面白い。
今回も会社の同僚にも名前を間違えられるほど影の薄いサラリーマン高梨を中心に物語は進む。
死神にすでに死んでいると告げられ、何かやり残したことはないかと尋ねられても、何も思いつかない高梨。
家族や友達、大切な人への想い、自分が本当にやりたかった事、色んな想いがあることは分かるけれど、自分に置き換えて -
Posted by ブクログ
ネタバレ先生は事故で死んだのか、それとも自殺だったのか。その謎を追いかけるうちに自分自身と向き合わざるをえなくなる。
こういう話によくある謎を暴いていいのか、みたいな葛藤はなく、むしろ逃げてはダメだとか目をそらすなとか「別れた妻」に言われているのが新鮮。でも、結局それも自分との対話というのが切ない。
小日向が「自殺はぜったいダメ!」っていうのと、矢口の「そんなこと言っても誰も止められない」というのと。
「ひとがひとり死ぬと、周りの人間もすこしずつ死ぬ。」って何かの本で誰かが言っていたし、本当にそのとおりだと思う。
それが自殺となると、なんで、どうして、どうすれば、でも追求してもほんとうのことはわから