榎田ユウリのレビュー一覧
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曹鉄が王家の血筋を引くことがはっきりしたことにより、藍晶王子と曹鉄は、心ならずも「いずれがより王位継承者として相応しいか」を争う立場に置かれ、自由に会うこともままならなくなってしまう。
藍晶王子の立太子を支持する側の鶏冠、様々な手段で惑わされ孤立する曹鉄、そして慧眼児として迂闊に動けなくなってしまった天青。
旅を共にしあった仲間たちの絆が試される。
うんうん、安心の面白さ。
ラストも…まぁ、そんなことがあるんじゃないかと予測はしてたけど…だからこそ、『麗虎国物語』『慧眼児物語』ではなく、『神官物語』なのね。
素直にやきもきハラハラ楽しませてもらおう。 -
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ネタバレ優れた知性と美貌を持ちながら、無欲で自己犠牲を厭わぬ若き神官・鶏冠が、次の大神官を決めるために王命を受けてたずねあてた『奇蹟の慧眼児』は、ど田舎のやんちゃな悪ガキ・天青だった。
悪しき心を見抜くという慧眼児など邪魔と考える宮中の神官や貴族たちに命を狙われながら、天青が兄のように慕う青年・曹鉄を伴い、三人は王都を目指す。
読みたい読みたいと思いながら、手に取る機会がなかった、韓国を思わせるアジアン・ファンタジー。榎田ユウリさん作品も初めて。
鶏冠と天青のコンビに加え、次々と登場するキャラが軽やかで、あっという間に読める。
こりゃ人気出るわー。
角川ビーンズのアジアン・ファンタジーは「彩雲国物 -
Posted by ブクログ
ネタバレ立太子礼のために必要な承影剣が行方知れずになったため、藍晶王子の立太子は認められないと主張する反王子派の大臣らを納得させるため、危険をおかして聖なる島に渡り、王の世継ぎたるしるしを持ち帰るべく旅立った藍晶王子と、天青らお馴染みの一行。
探索の旅は、まぁ大雑把には予想通り…苦難の末に良い終わりを迎えたのだが。
巻末にきて、虞恩賢母のまさかの暴露で立太子礼は中断。
曹鉄が実は王の最初の正妃の忘れ形見であり、世嗣となるべき長子である。そして曹鉄が持つ奇跡の光を放つ木剣こそが承影剣であると。
やぁ、びっくり。
前の巻から、虞恩賢母が異様に曹鉄を重用するのが胡散臭いとは思っていたけど…天青を抱き込 -
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10年くらい前、書店でバイトしていたころに買った文庫本。一度シリーズ全巻を読んだはずで、とにかく良い本だったということは漠然と覚えているのだけど内容までは記憶しておらず。読む本を探していたところだったので再度。持っている文庫本は初版だった。
久留米と魚住よりも歳下だった10年前、この作品を読んで自分が何をどう考えていたか分からないけれど、彼らよりも少しだけ歳上になった今、あらためて読んだら魚住の無機質さや久留米の鈍さやマリの人となり、どのキャラクターも(語弊を恐れずに言えば)身近に感じられた。
平たく言うと結構ありえない出来事が重なっているお話だけど、でもどこかありえなくない、「分かる気が