榎田ユウリのレビュー一覧

  • ここで死神から残念なお知らせです。(新潮文庫nex)

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    短編オムニバス。
    主人公の目の前に現れた奇妙な死神と一緒に、「死んだのに死んだ事に気付いていない」人々を案内していく。
    死神との組合せは珍しくもないが、おたくで引きこもりの主人公のキャラがリアルで、会話の掛け合いがとにかく面白い。
    淡々としているようで暖かいお話だった。

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    2016年05月02日
  • 宮廷神官物語 渇きの王都は雨を待つ

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    待ちに待った休みの日に、友人の家に遊びに行く。
    だけのはずが、誘拐されて違う場所に。

    怪しげに画策する、別の妃登場な上に
    正体不明の手先も登場。
    とはいえ、考えるに…という感じではありますが。
    しかし、周囲敵ばかり、というこの現実に
    彼らはどう対応していけばいいのか。
    最後には、身分高き人っぽいのも出てきています。
    これは…もしもあちらだったら
    驚きを通り越してすごい、になりますが。

    一番上がいないうちに! と思うのは
    神官も王宮も同じ事。
    利害一致の人達がせっせと頑張っています。
    これをどうかわして、どう潰して行くのか。
    まったくもって、油断ならない日常です。

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    2016年02月04日
  • 宮廷神官物語 少年は学舎を翔ける

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    王都にとどまる事になった少年の身分は、神官見習い。
    しかしそこにいたのは、身分に凝り固まった少年達。

    素晴らしいほどに選民思考にあふれています。
    分かりやす過ぎです…。
    最後の方に母親に甘やかされてな背景が語られますが
    これもまた分かりやすく反発心。
    年頃ですから、で終わりそうな話ではあります。
    とはいえ、はたき倒しても罪悪感がでなさそうな
    有難い(?)悪役ではありますw

    さくっと昔の話が出て、そこの重要事物も登場。
    レギュラーがふえるのか、次に何かしてくれるのか。
    男装の麗人、無駄に女官がきゃ~きゃ~言っても
    大丈夫な存在!

    今回は、心が不安定だと無理、という
    出てくるヒントが出てきま

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    2016年02月02日
  • 宮廷神官物語 選ばれし瞳の少年

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    王命を受けて探していた少年に、やっと会えた。
    と思ったら、護衛の人間から命を狙われた。

    そして慌てて逃げる御一行。
    途中で参加する子虎が、想像するだけで可愛い!
    が、そこにほっこりしている暇もなく
    世間の仕組みを、いやがおうにも知って行く。
    身分とはこんなもの、と言ってしまえば終了。
    辛い現実、で終われば、それもそのまま。

    とはいえ、人の事を考えている場合ではない2名。
    御守袋から出てきたものにも驚きですが。
    という事は、おばあさんは分かっていた??

    肉、と喋ってしまいそうになっていたのを
    どうにか押しとどめているのに笑いましたw

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    2016年02月01日
  • 過敏症 魚住くんシリーズIV

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    ハードカバー版を既読。ようやく、ひしと感じられるかたちで想いがつながった魚住と久留米。魚住の喜びや久留米の無頓着さが心地よく伝わってきて、精一杯を愛情として差し出すさまに胸が温かくなった。他の巻で垣間見えたサリームの家族への深い愛情にも切なくなったが、マリの歩いてきた道を構成する家族の部分もあまりにも切ない。実際にマリのような女性がいたとしても、彼女の気高さに仲良くなれるとはおもわない。それでもマリは「何言ってんの」と笑い飛ばして、ひとりで立って見せろと奮起させてくれそう。花粉が飛んでも、春はうつくしい。

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    2015年03月28日
  • メッセージ 魚住くんシリーズIII

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    内容を知っていても落涙を堪えることはむずかしい。たった一ヶ月の交流が10年の付き合いに勝ることが少なくないとわたしたちは知っているし、魚住とさちのが不器用なやり取りを交わすその姿に、細胞が流れる音を聴いたはずだ。帯に銘打たれた“シリーズ最大の衝撃”ということばには何の間違いもないが、この衝撃とやらを、読者は何度味わったことだろう。与えたかったさちの、拒絶された久留米、恐怖に負けそうになった魚住、しかと届くことばを放ったマリ、彼らを生かす料理を作り続けるサリーム。紙の上で彼らが生きていることが、衝撃だった。

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    2014年12月29日
  • 宮廷神官物語 選ばれし瞳の少年

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    面白いっちゃー面白いのだけれど
    あんまりパッとしないお話だなーと。
    既刊本は全て読むつもりだけれど・・・続巻に期待。
    「妖琦庵夜話」も読みましたが
    榎田さんはBL作品が一番合っていると思う・・・。

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    2013年09月13日
  • 宮廷神官物語 ふたりの慧眼児

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    ネタバレ

    苑遊みたいな人が私の近くにもいたらいいなと思った。

    最後の鶏冠と天青が別れるときはすごく切なくなった。
    王様ももっと意思を強く持ってほしいなぁ。
    蝶衣麗人にころがされちゃだめだと思った。

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    2013年07月09日
  • 宮廷神官物語 運命は兄弟を弄ぶ

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    いよいよ次が最終巻とのことでクライマックスな感じです。
    鶏冠が次期大神官候補に。誰もが疑わない人選だったが、鶏冠本人は頑なに固辞。そして理由すら明かさない。
    鶏冠の力になれず落ち込む天青。そして、鶏冠が苑遊と会ったと思われるときからさらに様子がおかしくなり・・・・
    天青も成長し、一緒に鶏冠も成長し。色んな問題に直面しながらも一生懸命な天青が清々しいお話です。
    次で終わりでも番外編とかそういうのが出てくれないかなーと思います。
    なんかキャラがみんなイイんだよね~~~。

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    2012年03月18日
  • 宮廷神官物語 書に吹くは白緑の風

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    短編集です。

    本編の続きも気になるところですが、

    短編は短編で面白かったです。

    このお話は女装男装しまくりですね。

    面白いからいいけど・・・。

    でも、女装がここまで美人だと、

    まわりの女の人はいたたまれないだろうなぁ・・・。

    あと、笙玲の意地っ張りなとこも可愛かったです。

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    2011年10月08日
  • 宮廷神官物語 王子の証と世継の剣

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    また旅に出るんかい。

    「宮廷神官物語」なのに旅に出すぎじゃないか?

    しかも、普通に旅に出て徴を手に入れて帰ってきて終わりましたね。

    あと、最初の投壺競技で苑遊の真の実力が出てきましたね。

    能ある鷹の隠した爪が見えた感じでしょうか。(チラ見せ?

    最後のあれはついに来たなって感じの展開でした。

    続きが気になります。

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    2011年10月08日
  • 宮廷神官物語 書に吹くは白緑の風

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    ネタバレ

    これから鶏冠どうなるんだ!?読むの怖いわー・・・と思っていたら、今回は短篇集だった。あらすじ読んでませんでした!!
    宮中に来た頃から王位継承問題が解決するまで、一生懸命キャラクターたちを思い出しながら読みました。今回で偵雀を見直しました。今まで目立たなくって忘れがちだったけど、しっかり者だったんだね。知らなかったよ。あとはやっぱり蘭晶王子の踊ってる姿はいいね!!読んでて楽しかった。

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    2011年09月22日
  • 宮廷神官物語 書に吹くは白緑の風

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    短編集。
    紀希の落し物を探してあげたり、舞の競い合いでは美姫が登場。
    他にも天青が神官書生になるための試験を受ける前に知り合った友達の話や、その友達との再会と横領を暴く仕掛けを企んだり。
    櫻嵐姫は仲間はずれにされて駄々こねたり、紀希はそれでも櫻嵐を誇りに思ってて・・・。
    友情、主従・師弟の信頼関係等々色々あり。盛りだくさんです。

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    2011年09月05日
  • 宮廷神官物語 選ばれし瞳の少年

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    彩雲国物語が終わってしまって寂しかったので、何だか中華っぽくてお仕事でかつラノベで読みやすいの探してたどり着いて読み始めました(同じ角川ビーンズだしね)。
    神官だから下半身は排泄や洗浄時しか触らないとか、凄い描写をサラッとするなこの小説。一番びっくりしたのここ。
    しかし天晴かわいいなー。よしよししたくなる。名前も良い。
    ラストはちょっと王様無理通しすぎ!という気がしましたが、ハッピーならそれもまたいいか。私はこういうご都合主義は嫌いじゃない。
    そして最後に言いたい。肉が食べたくなる小説だな!(笑)

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    2011年07月11日
  • 宮廷神官物語 書に吹くは白緑の風

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    ネタバレ

    外伝の短編集。って、雑誌で掲載順に読んでる人には違和感少ないのかもしれないが、文庫でいきなり読む人は「…えっこれ時系列どこ;?」って一瞬悩む;

    桜嵐が泣くシーンが可愛かったけど、鶏冠の女装がパターン化してきたんで星3つ。いや個人的には曹鉄がどっちとくっつこうが構わなかったんだけど、よく考えたら曹鉄が王子でいる間は桜嵐とは異母兄妹なわけだから、くっつきようがないよね…そして鶏冠は神官だから恋愛禁止なわけで。曹鉄は将来どーなるんだ? 将来的に王子じゃないことがわかって、桜嵐とくっつけるのかな。でも今、王子様扱いされてるのに将来そうじゃなくなるのもなんだか気の毒だし、武官にするのも話がややこしくな

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    2011年05月02日
  • 宮廷神官物語 鳳凰をまといし者

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    ネタバレ

    王位継承権争いにひとまず幕。ってところです。
    今回は慧眼というよりは天青の素直さが大使を動かしたところが大きかったかも。
    相変わらずなんだかんだと苦労している鶏冠がすごい不憫なんですけど。なんかやせ細った姿が目に浮かぶようです・・・。
    少しは櫻嵐を見習えばいいのに・・・。
    まだ苑遊は何か仕掛けてきそうです。そしてクライマックスへ向かう!

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    2011年01月09日
  • 宮廷神官物語 双璧の王子

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    今回はすれ違い編って感じで。
    実は自分が王子だと知った曹鉄。最初は「ばかげたことだ」と一蹴していたが、次第に苑遊や王母の術中にはまっていってしまう。
    まぁ、ありがち~なお話のようにも感じますが、そこそこ面白く読めました。鶏冠の純粋さというか、どこまでも曹鉄を信じてるってとこがまた~。いいね!!
    天青は今回はそんなに活躍はしてない感じだけれども、こういうゴタゴタした中では清涼剤的役割でしょうか。

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    2010年07月04日
  • 宮廷神官物語 王子の証と世継の剣

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    やっと元通り天青も宮廷に戻り、正月を迎えた。
    そして藍晶王子の立太子礼が行われることになったが、景羅大臣が「徴」の剣がないことを取り上げて反対。代わりに藍晶王子はある島へその「徴」を取りに行くことに。天青や鶏冠らも同行して危険な島へ出立!!
    ま、それはさておき、最後がなんとも気になる展開でしたね~~~。
    曹鉄どうなっちゃうのでしょうね~~~。

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    2009年12月27日
  • 宮廷神官物語 慧眼は主を試す

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    偽者の烙印を押された天青は櫻嵐と共に旅の一座に合流して故郷を目指す。そして辿り着いた故郷では相変わらずの扱いを受けることに。
    そんな時都では藍晶王子が王の側室の毒殺未遂で軟禁。慧眼児によって見極められることになったが、政敵の大臣の息のかかった慧眼児は藍晶王子に不利な発言をすると予測され鶏冠たちはどうにかしようと奔走。
    そして審判の日。「修行」を終えた天青は都に乗り込んで・・・・

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    2009年11月22日
  • 宮廷神官物語 ふたりの慧眼児

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    曹鉄は殺された父母や祖父のことで何か宮廷との関わりを感じていた。
    鶏冠にも天青にも誰にも迷惑をかけたくないと一人で調査をしていたが、ある日立ち入り禁止の書庫に入ったことがバレて牢に捕まってしまう。天青はその曹鉄に会いに牢に忍び込み、立場を悪くする。
    そんなときもう一人の慧眼児を名乗る少年とどちらが真の力を持っているのか競い合うことに。
    天青は相手を庇うために負け、ついに宮廷を追われることになり・・・
    曹鉄の過去が結構気になりますね~。このことが今後の展開にも結構・・・関わってくるのかな???

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    2009年11月01日