榎田ユウリのレビュー一覧
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歌舞伎の部活動をやりたい男の子の話、と聞いて手に取った本。
歌舞伎がストーリーの重要なテーマになっていることもあり、歌舞伎の豆知識や演目の大まかな内容なども登場します。
以前から興味があった歌舞伎、ますます観てみたくなりました!!
カブキ部発足のため、部員探しに奮闘する主人公たち。
それで、目星をつけた3人がまた、個性的すぎる!!!
音痴なバンドマン、演劇部のスター、試合後のボクサーって。
『ドラえもん』のジャイアン、『ベルばら』のオスカル、『俺物語』の猛男くんがひとところに集まった、みたいな。
けど、「試合後のボクサー」こと花満先輩にはある秘密が……
今作は、カブキブ 「1」 とのこと -
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妖奇庵のマスコット的存在、マメが今回の主役でした。
マメをはじめ、夷、脇坂等、伊織を取り巻く人々とのお茶の間風景が毎回楽しみなんですが、今回は胸がとても痛くなる出来事が…
きっかけは柳沼一家が受けている差別のことを伊織に相談しにやって来たところから。
その前後にも伏線があって、あちこちにはっとさせられるものが。
黒いページと白いページと、そしてもうひとつのページに隠された意味も深いです。
人は孤独と寂しさに追い込まれる生き物なのかも…
グッドナイトベイビーというサブタイトルに、じーんときました。
全体的には偏見によるいじめや差別が大テーマとなっていたのですごく重い印象でした。最後の最後まで -
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妖キ庵シリーズ3作目。
今回は『人魚』でした。
所謂、伝説や昔話に出てくる「人魚」と、
妖人「人魚」は違うという件がちょっとややこしかったです。
そしてやっぱり、ちょっと切ない。
このシリーズは、同じ妖怪物を扱っていても、
ライトノベルと違ってワントーン暗めなのがいいです。
伊織さんの周囲もそうですし、
事件の関係者たちにしても、
垣間見える生活(人生)に思わず同情します。
最後の最後に伊織さんが爆弾発言をかましてくれました。
事件の顛末の余韻を吹き飛ばすインパクトでした。
妖人DNAも奥が深い・・・。
本編冒頭のお雑煮論争とか、
特典付録コミックペーパーのお汁粉論争とか、
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妖キ庵シリーズ2作目。
今回はマメ(小豆とぎ)が頑張りました。
見た目はアレですが、
やっぱり中身は大人なんだね、少なくとも一部は・・・。
猫の「にゃあさん」がかわいかった。
そして芳彦さん(管狐)のリアクションも・・・(笑)。
「妖人」とか架空のお話と言ってしまえばそれまでだけど、
人間(妖人)が生きていく大変さみたいなものも描かれていて、
どこか陰のある世界観が心に残ります。
例えば夏風邪をひいた鱗田さんとか。
和式トイレが残る安アパートで一人寂しく寝ている姿なんて。
サラッと描写されただけだけど結構くるものがありました。
他の事件関係者たちもそれぞれに事情があるし。
あの青目