歌舞伎が大好きな主人公が、入学した高校で歌舞伎の部活動を始めようと奮闘するところから物語は始まります。もちろんその過程は山あり谷あり。部ってどうやって作るの? 部員は? 顧問の先生は? 誰が教えてくれるの?っていうかそもそも歌舞伎って、高校生になってから誰でも突然始められるようなものだっけ?でも、まったくあきらめない主人公は元気な子犬のようでとにかくカワイイ!そして、主人公を取り巻く人々も、のっぽで無口なデジタルオタクの親友、音痴のビジュアル系バンドボーカル、学内にファンクラブまである演劇部のプリンス(?)、格闘家にしか見えない元日本舞踊の名取、そしてホンモノの梨園の御曹司…と、ひとくせもふたくせもある個性的な面々ばかり。歌舞伎の知識があればより楽しめますが、古典芸能としての歌舞伎を全然知らなくても、ストーリーの中で自然に解説してもらえて、どんどん歌舞伎の世界に引き込まれていきます。高校生の部活とその周辺を描きながら、ときどきホロっともさせてくれる、そんな青春小説です。2017年4月にはアニメ化も。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年06月14日
カブキブ!の5巻。
今回も面白くて一気読みだった!
1年生の悩みをクロたちが一緒に頑張って克服していくのが良い。
青春って感じが素晴らしい。
視点がさりげなく色んな子に変わっていくから、飽きずに読めるんだよね。
あんまり本を読んだことない人も読みやすいと思う。
今の時期だし、...続きを読む小学校高学年とか中学生の読書感想文にも良いんじゃないかと!
Posted by ブクログ 2019年05月09日
部へ昇格して初めての長期休暇(夏休み)に合宿をするカブキ部。
1年生の基礎力を上げるべく特訓が待っています。
こうして見てみると、やはり初期の3年生メンバーがすごすぎるんだねぇ。浮世離れしてる。
というわけで、スポットライトは1年生に当たります。繊細な水帆ちゃん、よくも悪くも独立心旺盛なトーマ、そし...続きを読むて頑なに姿勢を崩す唐臼。
みんなの成長が単純に嬉しいです。
一方、芳が抜けたことにより歪が明らかになる演劇部。
芳だけにスポットライトが当たるのを良しとしない一派と、
芳を奪われたと感じ、カブキ部を良く思っていない芳様一派の対立。
こっちもなかなか、根が深そうです。
そして渡子はそんな演劇部に目をつけた模様。
そこまで渡子がカブキ部(というかむしろクロ?)を憎む理由って、まぁそれしかないだろうなぁと思いつつ、このままでは終わらない感じが怖い。
Posted by ブクログ 2018年06月04日
このシリーズ、ほんまに面白い。ほんまに好き・・・。
著者の本は「妖奇庵夜話」も読んだんやけど、全然雰囲気が違うなあ。すごいなあ。
とにかくこの本は付箋が多すぎてどこから書いていいものやら・・・。
前作で散々いろいろあった一年生との初舞台。
プレッシャーに負けそうになってる一年生には共感する人が多...続きを読むいんちゃうかしら。ほんで、こんなふうな人間味あふれる(?)一年生を見てると、三年生の芳先輩や花満先輩、梨里先輩って達人レベルにすごいんやなあと改めて実感した。
数馬も、なんだかんだで器用なんよね。
芳先輩たちがすごいことはこれまでもわかってるけど、こうやって他のキャラとの比較を見せつけられると、改めて三年生のスペックの高さが際立つね。
こういう見せ方が好きやなー。地文でだらだら語られても
「へー」
やもんね。
さらに、ひとつずつ乗り越えていこうとしている一年生もけなげでいい。
ちょうど私が(リアルで)そういうことに直面してるんやけど、何事も、できるかできないかではなくて、やりたいのかやりたくないかが判断基準やと思います。
できるかできないかを誰かに判断してもらったうえで、やるかやらないかを自分で決める、っていうのは、どうなんやろう。
実際のところはそういう人がすごい多いよ。
そういう人を見てるからなおのこと
「私はやりたいのか、やりたくないのか」
ちゅうだけの判断で、
ああ、全然やりたくないわ
と、なってるのが気重業務なんやけれども(笑)、私が「やりたくない」という判断をすることによって他人から
「あーあ」
と、幻滅されても、それはもう切り捨てるわ。これは切り捨てられる。
半年前に、ここを吸い上げてしまったがゆえにここまでこんなけしんどい思いしてん。
「中途半端で放ったらかすなんて」
と、文句をいう人に限って、私が渦中に立っても協力はしてくれないんやもの。
所詮、外野は外野。
・・・とはいえ、「人間、引っ張り出されるうちが華」なんだそうで、それもそうかもなー。
誰にも相手にされなかったらそりゃ寂しいやろうなー。
・・・でも、エエわ・・・。
気重業務に関しては、このまま忘れさられてもいい。ちゅうか、忘れさられたい。
何でも気重業務に重ねて申し訳ない。
先日で終わったと思ったのに、まだ続いていて、びみょうに判断にためらう。こんなことでまた、自分の対応で自分を責めたりせなあかんくなるんやったら、やっぱり切り捨てるべきやと思う。
やりたいか、やりたくないかやで。
カブキブの面子は、ちゅうか唐臼くんは、トラウマがあっても歌舞伎はやりたいってハッキリいうてるもの。
そこが違うわ。
私は(気重業務関係のことを)やりたい?
やりたくないです、すいません。
ほんで、演劇をやりたくないと判断した芳先輩は自分のその判断を全然悔いていない。そこも、いいなあって。
自分には自分の理由があって、それでええやん。
それを理解してくれる人もいれば、してくれない人もいる。それでええやん。
理解してくれないからって、私は私を責める必要はない。
たとえその「理解してくれない人」が身内であっても。(;^ω^)
そこがつらいよねー、私の場合。
空気を読めるほうやと思う。
空気を読めるというか、気配を消せるほう(笑)。空気を読んだうえでうまく立ち回れるかっちゅうたら、そこまでではないので、空気を読んで、
「あ、これ、あかんやつやな」
って思ったら気配を消せる程度なので、まあ、常人レベルかも。笑
・・・と、思ってた。
でも、自分で何かをせなあかんくなったら、空気を読んでる場合じゃなかった。
空気を読むより、読んで気配を消しててもしょうがないねんもん、やらなあかんねんもん。
ほしたら、あれやこれやと面倒くさい人になってた。
そうか、私、結構面倒くさい人やった。
ほんで「面倒くさい人やな」と、言われつつ周囲にフォローしてもらう人やった。
スタイリッシュではないけど、格好よくもないけど、一生懸命な人やった。・・・なあ、と、思った。
そういう自分は好きやったかもしれない。
そうか、そうかあ。
私も、私が認める自分の好きなところを思い出したいって最近思ってるので、そうか。そこかもなあ。
自分のためにも人のためにも一生懸命になれるから、だから、助けてくれる人もいる。
底辺の私を嗤う人もいるのかもしれへんけど、たぶんほとんどの人は一生懸命の人を嗤いたいとは思っていない。
なぜなら、もし自分が一生懸命にやっているのを嗤われたらいやだから。
だけど、なりふり構わず一生懸命やるってことは、案外難しかったりするねん。
そうか、私はそれができる人かも。
いろんな事は、終わってみたらわかるもんやね。(;^ω^)
だけど、
「私なりにがんばってる」
とは、言いませんよ!
がんばった、とは言う。それに対して第三者が「全然がんばってへんやん」と、いうなら、それはそれだ。
足りないのだ。
まあ、足りないのでしょう。
足りなくてもええわー。(気重業務に関しては)
ああー、気重業務から足を洗って、あとは消化試合になるはずやったのに! なんでまだグダグダやらなあかんの!
切り捨てろ私!
そんなふうにグルグルする私がここまで怖かったことって、何やろうな。
失敗することかな。
そうかなあ。気重業務に関しては、それもあるけど、誰にも応援されてないことが一番きつかったな。
もしかしたら誰にも応援されてなかったわけではないかもしれへんけど、もう、わからんなあ。
協力もしてもうてるけど・・・。
協力してもらえるだけでありがたいと思うべきよねえ。
それも、わかる・・・。
わかるけども・・・。
それでもやるのは、責任感よりも「好きやから」と、いう理由がいると思う。
できるかできないかじゃなくて、好きか嫌いかで、好きやからって続けてるうちに誰かが応援してくれるようになって、そのうちできるようになるんやろうとも思うけれど、だからその原動力がないねんな。
好きなものが同じなら、その人のことも好きになれるかもしれない。
同じものを好きな人がたくさんいたら、それはそれで楽しい。
ちゅうか、私は、それが楽しい。
そうっかー、気重業務が続けられないのはそこもあるか。
そもそももう好きじゃないから、共有できる気持ちがないんや・・・。
それって、寂しい話やね。
成長するためには、自分で自分が足りてないと自覚することやもんね。
自覚はしてる。だからたぶん、ここから私は成長できる。そういう意味では、勿体ないのかもしれない。
自分の人生において、何かひとつステップアップする機会を逃そうとしてるんやもの。
でも、そう考えても、もう、いい。
あとは、失敗したらどうしようっていうドキドキを、楽しくてどうしようっていうドキドキに変えるのも、いいなあって思った。
自分で口に出すのって大事。
言霊ってやつですね。
失敗のイメージを捨てるためには成功のイメージをつかんでおかないとあかんねん。
そこも難しいよー。いいイメージを持ち続けるっていうのも、気持ちが強くないと。ほんで、結局練習量かもしれへんな。
しかし、「チャンスの女神は前髪にしかない」ってどういう意味やろう。前髪?
(2017.06.18)
Posted by ブクログ 2021年02月26日
少しだけ読むつもりが一気読みしてしまった
一年生の特訓がメインのお話なのかな
渡子が再登場
まだ諦めてなかったんだ...って感じ。
最後はどうなることかと思ったけど蛯原のお陰で助かった
巻末のおまけは歌舞伎初心者のために解説をしてくれてて、ますます歌舞伎に行きたくなった
夏合宿中の話です。
今回も一年生絡みのバタバタです。
やっと新入部員達の過去がみんなわかりました。
そして、やっとカブキ同好会からカブキ部になりました。
こんな部があったら楽しそうだなとは思いますが同時に入りたくないとも思えました。
次は学園祭に向けての稽古かな楽しみです。
Posted by ブクログ 2017年11月19日
2017/11/17
サッカー部に応援されてる水帆ちゃんかわいい。
基本的に善人で構成されてるから和むわ~
渡子はまあいいとして、演劇部の悪意が嫌だな。
自分のこと善人だと思ってる子達の悪意。
もうすぐ既刊のストックがなくなる悲しさよ。
Posted by ブクログ 2017年08月25日
良かったー。
一年生がきちんとしてきて、青春!って感じで良い。
渡子はいるんだろうか?
どうせ、最後はクロやカブキ同好会のみんなの優しさに触れて改心するんでしょー?と思う私は大人だから??
Posted by ブクログ 2017年07月27日
部員も増えて、
夏合宿までできるようになった。
1年生は頑張るけど
なかなか上達しない。
サッカー部での特訓。
自分の下手を認める。
トラウマを克服。
今回はトンボがいい味出してる。
演劇部とのこと、
夏祭りの横ヤリ、
次回に続く…って感じ。
Posted by ブクログ 2017年07月18日
‹内容紹介より›
河内山学院高等部、カブキ部に夏がきた!初めての合宿に盛り上がる一同に、部長・来栖黒悟(クロ)は文化祭に向けた新演目『毛抜』を提案する。芳や花満など三年生部員にとっては最後の舞台だ。この演目は登場人物が多く、一年生の出演が必須。しかし個性的な三人の後輩たちには、それぞれに弱点があり…...続きを読む。それを克服させるため、クロが考え出した秘策とは?わくわく感ノンストップの青春歌舞伎物語、楽しさ弾ける第五弾!
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カブキ部の合宿。舞台をボイコットした一年生たちも心を入れ替えて練習にはげんでいますが、それぞれ芝居をアレンジしすぎたり、声がでなかったり、背筋を伸ばして舞台にたてなかったりと課題が。
トーマと、水帆の課題が順調?に解決されていくなか、唐臼の姿勢だけが治らず、それには過去の「黒歴史」が関係しているようで…?
ちょいちょいイイところで出てくる白銀屋の御曹司もいい味をだしてます。
部活の合宿、ということで夏休みの時期にもタイムリーでした。
演劇部との確執やら、夏祭りでの出張公演での諍いなどトラブルもありますが、それらを通して成長していくカブキ部の面々とクロにはこれからも是非頑張ってもらいたいです。
Posted by ブクログ 2017年02月26日
良かった。今までの中で一番好きな巻かも。
それぞれの苦手やトラウマについて。
何が救いになったのか、何が克服に繋がったのか、わかりやすく共感できた。
好きなシーンは蛯原と唐臼の会話。
蛯原が同年代に褒められてはじめて嬉しいと思えたのは唐臼が同じ種類の努力をした人間で且つなんのお世辞でもなかったから...続きを読むなんだろう。
トンボが自身のいじめ体験についてクロに打ち明けたときのことを回想するところ。
クロは何もうまいことは言えなかったらしいけれど、もう大丈夫だ終わったんだぞというセリフはとても良かった。涙がでた。
水帆とトーマが勇気について会話するところ。
失敗のイメージを捨てるに、ほんとうにそのとおりだな、と。
先輩たちの緊張を楽しみにかえる呪文。
すごい。考えた人天才。使いたい。
Posted by ブクログ 2016年12月15日
わーーー!新刊!!^O^
おもしろかったーあっという間に読んでしまった
続き読みたい
というか!帯!!CLAMP!!!!!!
まじかーーー
いやーークランプは好きだけど、レイアースとかCCさくらとかガチはまりしてたけどさーー
なんっかちがうんだよなーー
この表紙の絵の人そんなにすごいうまいわけじ...続きを読むゃない(失礼ながら)けど、けっこう的確にキャラ造形できてて、すきなんだよなー
これに寄せていくのかなーと思ったけど
人気あるひとにキャラデザお願いするんだろうな~
誰だろうな~こわいなー
と思ってたらクランプ!
うーーんうーーん
阿久津やかおる先輩はいいんだけど(丸ちゃんがほっそりしている)
トンボのコレジャナイ感
花ちゃんのコレデイイノ?感・・
まあいいけど
悪くはないけど・・
うーんうーん
まだ受け入れられない自分がいる
結局どんな絵でもいやなんだろうな
これだからアニメはちょっとなーってなっちゃうんだろうな
見始めちゃえばきっと気にならないんだけど・・
あー歌舞伎みにいきたい~~
いっしょにいってくれないかなー!
チケット?買って誘っちゃおうかな
Posted by ブクログ 2018年10月13日
一年生達を鍛える初めての合宿。芳の演劇部引退に理解は出来るもののモヤモヤする。愛着、ないんだなあ。。忘れた頃に渡子が動いたり、唐臼のバレエのトラウマをほどいたり。ここでも経験者の芳の割り切りに小説の人物として残念な気持ちになる。薄々感じていたけれど冷めている…。今後が気になる。馬鹿な阿久津が可愛い。
Posted by ブクログ 2018年01月04日
夏だよ! 合宿編!
4巻での事件を若干引きずりつつ、一年生が本格的に参加して合宿。唐臼の秘密も出てきつつ、仁も少し光が見えてきたのか。一方、演劇部絡みで不穏な流れも見えてきて。
悪意にさらされるって辛いから、逃げたくなる。でも、好きなことを一生懸命やって、何がいけないのか。
Posted by ブクログ 2017年12月09日
TVの「水戸黄門」のよう。
何かあっても必ず上手く治る安心感。
これに惹かれて読んでいたのかしら…
でも「大丈夫。自分を信じて行ってこい。まだ自分を信じられないなら、一緒いる仲間を信じればいい。」なんてキラッとする言葉もあったりして、ちょっといい!
Posted by ブクログ 2017年07月04日
文化祭に向けて、の出し物を決定した。
が、またそこにいくまでのドタバタが。
前回のフラグたる、新入生の『黙っていてほしければ』の
内容が明らかになりました。
こうなった気持ちも、葛藤も納得しました。
こうなってくると、あの新入生のした事は
ものすごくえげつないな、と。
他の部員も、自分の欠点をき...続きを読むっちり理解して
どうにかしよう、という方向に。
本当に、最初のメンバーの出来がすごくて
これが普通なんだよな、と。
しかしあの新入生、まだ諦めてないというのがすごい。
あの手この手を考えてますが、最期の3人組も
もしや…? と思ってしまいました。
さすがにこの安い手は使わなさそうですけど…?
そしてようやく、先輩は希望の役を手にしたようです。
衣装もそうですけど、どうなるのでしょう?w