榎田ユウリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アジア風のファンタジー。
衣装は朝鮮王朝風だけど、国の成り立ちなどは違います。
美形ばかりで生き生きと描かれ、楽しく読めました。
瑛鶏冠は、宮廷神官。
若くして認められている、優秀で冷静沈着、しかも大変な美形。出世には興味がないのですが…
白虎の神話が残る麗虎国には、慧眼児(えげんじ)という、これも伝説的な存在がありました。
次の大神官を決めるには、この慧眼児が必要なのです。
王命を受けて、とある山奥の村までやってきた鶏冠は、下働きをしている乱暴な子供に出会い、この男の子・天青が慧眼児の候補と知ります。
手こずらされながらも宮廷へと向かう旅路へ。
天青の幼馴染で兄代わりの曹鉄、旅の難所で助けるように現れた白虎の子、匿ってくれた旅芸人の一座など、苦難を乗り越える仲間にも出会いながら。
そして、宮廷では…?
会話は若向きでわかりやすく、キャラ設定がはっきりしていて、軽快なテンポに引き込まれます。
無邪気な天青に振り回されて、クールな鶏冠がしだいに冷静さを保てなくなる一方、皆が少しずつ仲間になっていく。
続きも大いに楽しみで、すっかり気に入ってます☆ -
Posted by ブクログ
イヤイヤイヤイヤ著者もう、どんなけSっ気たっぷりですのん。
もうこれ以上、鶏冠を追い込まんといたって…!
同じように、天青を始め、藍晶王子も曹鉄も充分苦境に立たされてるのに、鶏冠だけはアカン…。
可愛そうすぎて、見てられへん…。
ほんまに著者はハッピーエンドを書くつもりがあるのか。
そもそも著者はこのシリーズをハッピーエンドにするとはまったくいうてはらへんか。すいません。私が勝手に、いくらなんでも最終的にはまるっとおさまるんやろ、って思ってるんやんね。すいません、著者に関してはそんなスイーツな展開とオチは無条件に期待できない気がする(最大限の誉め言葉)!
天青が宮中に来てからしばらくはこれといった展開もなく、この調子でずっと進むんかなあ、と、やや中だるみもしてたけど、ここにきてほんまどとうの展開がたまらん。
ようけの人物が登場するので、「中だるみ」と、私が感じてたあのあたりでいろんなエピソードを盛り込んではったから、なおのこと物語に厚みがでてるんやろうなあ。
今更やけど、このシリーズ完結してるよね…?
ここまできて未完とか、やめてあげてね? なんでもいいから、鶏冠を幸せにしてあげてね…?
ほんま、大神官さまがいい人そうで、よかったよ…。
あと、長々とあとがきを書かはるのはあんまり好きじゃないんやけど、今回はちょっといろいろと面白かったな。
藍晶王子と赤烏が相変わらず「ラ…」って(笑)!
「ラ…」って(笑)!!
まあべつにええけども!
著者もBLを書いてはるんよねえ。出会ったことはないねんけど…。
(イヤ、それっぽいものなら読んでるけどさ)
著者と椹野道流氏のBLは、読んでみたい。
この本でシリーズ7冊目やったのか。
そりゃもう、どとうの展開にもなるし、話も一番盛り上がるところかもな~。今回も一気読みしました。すぐに続編をリクエストしよう。
初版が平成22年か…。イヤほんま、完結しててほしい…!! -
Posted by ブクログ
ネタバレp91心が疲れているとき、人は水を求める。飲むための水というよりも、水の存在そのものを求めるのだ。
賢母の住む紫苑宮の庭奥の場面。鶏冠が小川のほとりに立ったときの内面描写。心が疲弊している彼は苑遊に会う前に足先を小川に入れる。
そして思い出すのは死んだ弟の葉寧のこと。その死んだはずの弟が現れて突如鶏冠に殺意を向ける。
p124また時期は異なるが同じ小川で今度は葉寧と天青が出会う。饅頭を分け合って食べたりお互いの境遇を話したり穏やかなひとときを過ごす。二人とも鶏冠と繋がりのあることを知らない。
この対照的な場面が印象に残った。
曹鉄が王子なのか否か。まだはっきりはしない。p175……赤子である王子の、ある身体的な特徴。
突飛な考えが頭をよぎった。赤子の赤の字でひらめいた。赤と言えば鶏冠の髪の毛。いや、まさかね……。私は承影剣のことがあるので曹鉄が王子だろうと思っている。
しおりを挟むならp216!
やっぱり曹鉄好きだなぁ(´- `*)
ラスト鶏冠がまたピンチに。もう鶏冠に痛い目を見せるのはお止めください。とユウリ先生に言いたくなった(ToT)
続きの11巻はすでに購入してるのですぐに読める。楽しみ(*^^*)♫
表紙のイラストは小さな頃の鶏冠と葉寧。しゃがんでる姿がなんとも可愛い♡ -
Posted by ブクログ
このシリーズももう10巻までいったけど、ほんと失速せずにおもしろいのがすごい。
毎回続きがどうなるんだって気になってしょうがない。だけど、鶏冠がどんどん辛くなっていって読んでいるこっちも辛い…。
こんだけ人の欲や醜さが渦巻く宮廷で、これだけ心が綺麗でいられる登場人物たちがすごすぎる。みんな本当に強い人間だ。
新キャラもまた独特だけどかなり良い人そうで、なんとか物語がいい方向にいかないか願うばかり。
最近はおもしろいと同時に辛いことが多すぎる…。
人の強さとは、他人を許すことであり自分を許すことである。今回の巻で印象に残ったのはここでした -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
シリーズ2作目の感想を書いた時に、
1作目は序章と書いたのだけど、
3作目を読むと、1作目も2作目も序章でした。
非常にまとまっていて、読みやすく
納得ができて、小説として綺麗にまとまって
読み手が納得する話になってた。
1作目2作目で、死神の人物としての振る舞いに
ブレというか、ブレてはいないんだけど、
「あぁ、そう行動させちゃったか、残念」と
読んでて思った瞬間が何度かあったのですが、
3作目はそれがなかったのが、私的には満足でした。
3作目は1作目2作目の短編が重なっているのではなく、1冊で1つの流れになってます。
ある事件(文字通り事件)から始まり。
それの犯人探しのような、推理ミステリー然として進む本作。
推理小説で言えば、不味いです。
明らかに、犯人が登場したその時に、
「こいつが犯人か」と分かる人物設定です。
目眩しの人物として準備されてるのも、
もう、そのために準備されたと分かりますから。
しかし、これは推理小説ではないのです。
死神の話です。
なので、推理小説として不味くても問題ありません。
ここからネタバレです。
その事件の犯人が判明して、事件そのものは推理小説としてなら終了した後からが面白い。
伏線の回収が怒涛に始まってきて、そして予想外に死神の素性が明らかになります。
なんか、すごく嬉しくなりますね。
5歳の息子と妻と、突然別れることになった男。
その記憶を蘇らせた死神。
生前の死神の孫との関係と、これまでのストーリーでの関わり。
3作目なので、死神に対して情が湧いてきてる時に、このラスト。
最高です。
そして、もとの摂理に戻らなかった死神の選択は、生前の記憶が戻ったから、人間的な気持ちにより、「ただ摂理に戻す死神の役目を全うするだけの死神」から、
「死神てしての役目に楽しさを実感してそれを理由にして摂理に戻らなかった死神」
になったのでしょうか。
ただそこで、人間的な気持ちが少し戻って、
さらに生前のことも忘れてない死神が、
死神として仕事をしてきたことに対しての罪悪感とか、後味の悪さのようなものを感じたりしないのか、思いを馳せてしまいました。
“天使”のような仕事をしていたなら、後味悪いことも罪悪感もないのかもしれませんが、
1作目2作目の死神ときたら、“死神”でしたからね。