百田尚樹のレビュー一覧

  • 海賊とよばれた男(下)

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    出光興産をモデルにした本だそうで、読み応えあった。
    戦後の日本を石油を通じて復興への道筋を作った男。
    日本人通しでも、目先の利益に走る同業他社の陰謀にも果敢に立ち向かい、昭和の先人たちの熱い息吹を感じる作品だった。
    同じ生き方は自分にはできないな。先人たちの努力のおかげで、現代の日本があるのだなと改めて感じた。
    また、自分たちの利益のためなら、他国を潰すことも辞さない国がある事にも驚いた。現代の戦争の礎を築いたのは、実は先進国と呼ばれる国だったりもする。

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    2025年04月07日
  • 錨を上げよ <四> 抜錨篇

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    百田尚樹が作家デビューする前に書いていた自伝的小説らしい

    4巻は実家に帰ってダラダラしつつ散財し、ビリーヤード場で知り合った女性と結婚して放送作家になるが、破局を迎えて再びダメ人間のような生活をしている中で、タイに夜のお仕事用の女性の人材斡旋のために行く

    以下、公式の説明
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    「人生は生きるに値するものだ」(本文より)
    奇跡と感動の2400枚、堂々完結!
    著者最初で最後の「自作小説のあとがき」も収録。

    一生に一作しか書けない小説。『錨を上げよ』には私のすべてが詰まっている。
    ――百田尚樹

    ●あらすじ
    北海道から大阪の実家に戻った又三は、ビリヤード場で

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    2025年03月27日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

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    ネタバレ

    The世間の縮図といった作品。
    かなり読みやすい文体でスルスル一気読みしました。
    読者としてなら三戒を絶対的に崇拝する者の異常性を理解でき、冷静に判断ができるものの、実際の世の中ではそうもいかないのが難しいところ。
    きっと私は「カエルの楽園」だったナパージュに想いを馳せて異常性に気付きはするもののその土地を離れられないでしょう。

    宗教や占い類のものは度が過ぎると毒だということがよく分かりました。若者が引っかかりやすいのもまた…都合よく捉えすぎることで自身を破滅へと導く。もっと視野を広く持たなくては自分もいつかドツボにはまるのでしょうか。

    ヤバい宗教にハマっている人にこの本を読んでもらって感

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    2025年03月22日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

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    寓話ですけどヒヤリとしました。他のカエルを信じ過ぎて国が滅びる?お人好しの平和な国に住むツチガエル。カエルを信じろ、カエルと争うな、カエルと争う力を持つな、カエルの三戒さえ守っていれば平和は保たれると信じるツチガエルの未来は。政治、マスコミ、国民、他国、全てひっくるめる考えないと。

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    2025年03月22日
  • 大常識(新潮新書)

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    2年も前の本ですが中々鋭い所ついてますしかし、彼とはいえ予知能力はないようで…
    さらにこの国が悪くなる事迄は書いておりませんでした。残念です

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    2025年03月21日
  • 幻庵 下

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    囲碁は弱いが、その世界観が好きな自分は面白く読めました。
    が、囲碁の歴史解説書的な部分が多いので、興味が無い人には完読は難しいのではないでしょうか。

    解説で趙治勲名誉名人が言っています。「囲碁は勝敗がつくゲームですが、打つ手によって感動がある芸術でもあります。力量が無い人に簡単に理解できる世界ではないし、私自身はそれでいいと思っています」と。

    囲碁好きが囲碁の世界にどっぷりハマれる、自己満足感を充足するのに似た読後感でした。

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    2025年03月06日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

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    一言でいうと教科書の一部になってほしい
    どう感じたのか大人よりも中高生に感想文をかいてほしい
    薄いのに満足度高くて読みやすくて色々と考えてしまう私的に好きな作品
    日本の経済や今後の方針に再度目を向けたくなる

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    2025年03月02日
  • 海賊とよばれた男(上)

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    ボロボロになった戦後日本の復興に人生をかけた人たちの物語 
    読み手にも登場人物それぞれがもつ情熱や覚悟が伝わってきてすごく心が動かされた

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    2025年02月26日
  • 幸福な生活

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    1作あたり5分程度で読める超短編集
    どれも最後の1文にパンチが効いてて読み応えありました
    必ずページを捲ったところにラスト1文があるので、すごく文字数など工夫して書かれたんだなぁ、としみじみ感じました

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    2025年02月22日
  • モンスター

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    絶世の美女の美帆は、かつての醜い顔に莫大な金をかけ、完璧な整形を施した。
    そんな彼女が生まれ故郷に帰ってきた理由は…。
    人間の嫌な本質をズバズバ突いてくるが、美帆の快進撃が小気味よく、共感できる。後味は悪いが、彼女はこれで良かったと思えた。

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    2025年02月22日
  • 海賊とよばれた男(上)

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    第10回本屋大賞受賞ということで読んでみた
    嫌いじゃない、面白い
    いつも行ってるガソリンスタンドは出光だけど、こんな成り立ちだったんだね
    戦後の混乱期もそうだけど自分の知らない歴史を知るのは楽しい
    堺屋太一の解説も良かった(この組合せよ)
    現代史を題材にした小説だけあってフィクションも多分にあるだろうけど山崎豊子みたいに酷いものとは違う印象
    しかしあれだ、推進力を得るためには物事を単純化する必要があるんかね
    その裏では細かいあれこれが打ち捨てられてそうな気がするけど、それが昭和なのかな
    いやそれが百田か

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    2025年02月18日
  • 今こそ、韓国に謝ろう ~そして、「さらば」と言おう~ 【文庫版】

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    失笑の連続だった。
    うんざりするくらい理不尽で腹立たしくて、決して気持ちの良い読書とは言えない。

    未開で不衛生だった朝鮮に、木を植え、開墾し、畜産を推奨し、産業革命を起こし、職業や学を与え、鉄道を敷き、悲惨な身分制度や不適切な文化をなくした。
    日本のこうすれば良くなるよ!を押し付けている傲慢さと、自分の国として好き勝手に振る舞ったことはごめんなさいかもしれない。
    でもそのおかげで受けた恩恵の方が遥かに上回るように思える。

    ハングル語版もあるようだけど、証拠がないのに決めつけた史実を正しいこととして教え込まれた国民達には拒絶しかされないと思う。
    せめてこの本にある内容を、日本人以外が書いて発

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    2025年02月18日
  • 幸福な生活

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    実家の本棚にあった本。
    百田尚樹さんの本は、中学生の時に読んだ永遠の0以来。

    短編集なので、とても読みやすかった。
    ページをぺらっとめくったらオチが出てくるのも面白い。

    ちょっと下ネタ多すぎて笑っちゃったけど笑
    小学生とか読んでたらどうすんだーい。

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    2025年02月17日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    なんと、少し前に読んでいた作品の主人公、高橋是清が出てきた。大蔵大臣。総理大臣になったの?
    イランが、親日国と呼ばれているのは、海賊と石油の取引をしたからかな?
    出光佐三、出光興産をモデルにしているのね。
    また、時間を置いて読みたい作品。面白い!

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    2025年02月15日
  • 狂った世界(新潮新書)

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    頷けるつぶやきがたくさん。
    自身も身内と似た様なことを話していたニュースがちらほらあったので、共感の嵐です。
    関西人ならではの、突っ込まずにはいられないニュースが目に余ります。自分はSNSに書き込んだ経験はありませんが、知人と話す時えらそうに語り合いがちなので、悦に浸らないように気をつけたいところではあります。

    「保護団体もそんなに過密が許せないと言うのならイワシの心配をする前に、まず泳ぐことはおろか身動きひとつできない、正真正銘「密」の中央線や東西線で通うサラリーマンを、毎日の殺人ラッシュから救い出すべきでしょう。」

    「愛読書が個人情報に?」

    「自身は安全な場所にいて「クマがかわいそう

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    2025年02月15日
  • 海賊とよばれた男(上)

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    「出光興産」の創業者をモデルにしたお話

    終戦直後から始まり、上巻の後半では幼少期からの半生が物語に追いつくまでが描かれる

    詳細な感想は下巻でまとめて

    以下、公式のあらすじ
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    「歴史経済小説の最高傑作!」(西川善文・元三井住友銀行頭取」、「『宮本武蔵』、『竜馬がゆく』・・・・・・青春歴史小説の新たな”古典”」(末國善己・文芸評論家)--発売以来、激賞の声が止まない、百田尚樹氏の書き下ろし長編。物語は、敗戦の日から始まる。

    「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。

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    2025年02月13日
  • 幸福な生活

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    ー衝撃のラスト1行。あなたはページを開く勇気がありますか。ー
    各章のラスト1行が必ずページをめくった後に来る面白い構成。ラスト1〜2ページは、急激に物語が動き出し、ラスト1行でしっかり落ちる。そのラスト1行も、全くの突拍子もない出来事かと思いきや、平和に思えた前半部分に少しだけヒントが隠れてる。少しの違和感が最後に繋がる感覚は、さすがと思わざるを得なかった。
    少々、女性に対する描写が「???」と思う部分が無くもないが、それ以上にしっかりした起承転結に楽しませてもらいました。

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    2025年02月08日
  • 風の中のマリア

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    マリアはオオスズメバチのワーカー(働きバチ)。ハチの擬人化物語、、、みなしごハッチみたいだが、内容は生物学あるいは昆虫学と言えるほど、ハチの生態に詳しい。一方で、自分達の遺伝子を残すために年老いた女王バチを殺すワーカー、優れた戦士マリアの最後、物語としても感動的である。百田さん凄いな。

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    2025年02月05日
  • 大常識(新潮新書)

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    ニュースとか見ててモヤモヤする所をこうやってズバッと言ってくれる人が今後いつまでいてくれるんだろうか。
    キチンと物事の真髄まで分かって判断するのはかなり努力が必要だけど、そうでないと。
    匿名で簡単に自分だけの正義を振りかざす人たちに惑わされないようにしたいと、これを読んで強く思った。

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    2025年01月26日
  • プリズム

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    解離性同一性障害の主人公との恋愛模様。外見ではなく重要なのは中身だとモンスターを読んでからよむとより感じる

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    2025年01月26日