百田尚樹のレビュー一覧
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怒り
武田氏の強く明確な怒り。これを表現するために敢えて作られたキャラが高山なんだろうな。
この高山、コミック版では表情の変化に乏しいのもあり、共感性が欠如している人物かのような感じを受ける。 -
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百田尚樹氏はよく叩かれるイメージを持っているが、彼の著書を読んでいると、よく勉強してよく工夫をしていると感じたり、共感をおぼえることが多いと感じたりする。故に彼の著作をほとんど拝読し、勉強させてもらっている。
一方、橋下徹氏については、『行列のできる法律相談所』以来、さまざまなメディアで語っている姿を見て、また府知事と市長を務められたことを知っていたので、彼の言葉にはなるほどと思うことが多かった。
この本を拝読後、橋下氏の言動を思い出すと、百田氏の語る通り、私のような無知な人間を煽っているかのように思えた。メディアに露出しているからと言って正しいのではなく、自ら勉強して正しさを判断しなければな -
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ネタバレ橋下徹氏に限らず、有名人の実像とはこんなところなのかもしれない。
百田氏の筆も感情論を排して進む。橋下氏のTwitter発言やテレビ出演時の発言を丁寧に集め、「これの発言の流れはオカシイのでは」「ここは答えになっていない」など丁寧に丁寧に論証していく。
その中でちりばめられた、読者が感じることになる、橋下氏に対する違和感を最後の2章でくみ上げる。
橋下氏が精神的にかなり癖のある人物であること(第9章「元教諭の証言)、中国寄りの発言はハニートラップによるもの?(第10章「ある女性の告白」)の2章で推論が展開される。
百田氏も橋下氏が弁護士であり過去名誉棄損で損害賠償請求訴訟を何 -
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百田尚樹『地上最強の男』新潮文庫。
ボクシングのヘビー級チャンピオン26人の人生、その時代と社会を描いたスポーツノンフィクション。
ボクシングの始まりから、歴代のヘビー級チャンピオンの様々な生き様、闘い方や戦歴、エピソード、その時代の社会変化などが淡々とした調子で綴られる。
まるで教科書を読むかの如くで、読み物としては、手放しに面白いとは言えない。
ジョン・L・サリバン、ジョー・ルイス、ジャック・ジョンソン、ジャック・デンプシーなどは、名前だけは聞いたことのあるボクサーなのだが、ジョージ・フォアマン、モハメド・アリとなると微かながら試合を観た記憶がある。
格闘技とスポーツの違いは制約 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時間の長さは心で決まる
心理的な時間こそが真に重要な時間
物理的な長生きではなく、楽しい時間・心が動く濃淡のある時間で長生きをしたいと思った
(以下、個人的に覚えておきたいこと)
好きなことを仕事にするのではなく、仕事を好きになる
達成感は過去の記憶をも塗り替える
言葉は人類が時間を越えるために作られた
それによって知識は増えた
ただ、心の成長は常にゼロからのスタート
どれだけ金を積んでも自分の時間を買うことはできない
貴重な時間を退屈しのぎに使ってしまうことくらい虚しいことはないのかもしれない
世界の富を全て使っても20歳の1日を取り戻すことはできない
砂の落ちる速度は一生変わ -
Posted by ブクログ
タイトルから"成功のための時間術"といった内容を想像していたが違った。これは時間の価値をいろんな視点から見つめ直せる本だと思う。内容としては『Dai with Zero』寄りである。
一時期話題となった『LIFE SHIFT』が、人生100年時代、これから長寿化していく未来への心構えを持つための本であるとするならば。
こちらは太古に遡り、かつての人類が何を思って当時の寿命を全うしてきたか、現代との変化や、現代においても共通し重視しされるものは何かという人生の価値に向き合っている本だ。重視されるのは「限りある時間」、「今」この時間。読んだ後の人生は本質的な意味で延びることだろ