百田尚樹のレビュー一覧

  • 禁断の中国史

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    「宦官」「纏足」「人肉職」「凌遅刑」「大量虐殺」などのグロイ描写が満載で、著者本人もご飯が食べられなくなるので責任は取れないという注意書き。更には、インターネットを調べれば画像も出てくるが要注意と、まるでそれを促すかのような記載に好奇心赴くまま検索してしまい、後悔。しかし、まあ、こういう文化もあるのだろうなと案外寛容な態度でいられる新たな自分を発見。怖いもの見たさで楽しんでしまった。

    批判するだけではなく、とことん調べて細かく記載してくれるのは著者の良い所。科挙の制度については、かなり詳しくわかる。超難関のスーパーエリートという感じだが、生産性という観点で意味があったのかは不明だ。現代社会の

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    2024年07月12日
  • プリズム

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    ネタバレ

    解離性同一性障害について考えさせられる。聡子が多重人格の1人に恋するお話。卓也が消えて広志の中に統合される瞬間、融合された後に卓也の表情や仕草が垣間見える場面は、とても切なかった。聡子が我儘すぎるのと、医者が口軽すぎるのはどうにも引っかかる…。

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    2024年07月06日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

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    タイトルだけ見たら可愛いけど中身は結構エグめな話。
    一種の宗教みたいなものに取り憑かれてるカエルのヤバさが不気味に思えた。
    人間に置き換えると考えると、、
    恐ろしい話だ

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    2024年07月04日
  • カエルの楽園(新潮文庫)

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    色々と考えさせられる内容です。現代政治への強烈な風刺なのか、ついつい現代の日本んお政治と照らしあわせながら読み進めてしまいます。無知は死につながりますね。

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    2024年07月01日
  • 影法師

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    出世した勘一と彦四郎の熱い友情物語に、勘一の妻となったみねの大きな存在がある。
    最後の袋綴じも素晴らしい。下手な三角関係の昼ドラとは全く異なるすごく良い作品でした。
    タイトルの影法師も読み終えて頷ける。

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    2024年07月01日
  • 橋下徹の研究

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    「百田尚樹vs橋下徹」の勝負の行方はどちらでも良いし、私にとっては、両者ともそれなりに清潔感も品も無いオジサンで、主張が強くて、面白い生き物、みたいな感覚である。本書でも百田尚樹の下品なSNS口撃が続くが、思いの外!?勉強になるし、口汚い攻防を見ていると、それなりに両者の論理やディベート術、核心とする部分が見えてきて二度美味しい。「そこまで言って委員会」を本で読む感じにも近いかも。

    具体的な収穫として、本書を読めば、靖国問題に特別詳しくなれる。それは両者が必死に相手の粗探しをしながら、論争を広げ、深め、迂回したり飛び攻撃を放ったりとあの手この手を使う度に、そんな考えもあったか、と読み手は知る

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    2024年06月29日
  • 成功は時間が10割(新潮文庫)

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    時間は有限であり、無駄にしてはいけないという当たり前のことを再認識させてくれる本。ただ忙しい日々を過ごしていて忘れていた「時間=寿命」ということを意識して毎日を無駄なく生きたいと思った。

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    2024年06月17日
  • カエルの楽園2020(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初見の衝撃は和らいでいましたが、面白かったです。

    ウシガエルは中国と仮定して、南シナ海問題を暗喩し、南の崖からウシガエルが来るのは北朝鮮のミサイル、ウシガエルやヌマガエルの移住は移民問題、というより日本だと外国人留学生の問題か。ウシガエルの残虐行為はウイグル人迫害に似ていると感じました。

    やっぱり良くも悪くも、日本は戦争の悲劇を美化しすぎているのかもしれないですね。確かに戦争は良くないし、原爆も落とされて苦しい思いもしました。敗戦国としての処遇も受けました。では、なぜそんな事をしたのか。祖国を守るために戦ったという気持ちが消え、やってはいけないことをしたということだけが強調されており、なん

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    2024年06月06日
  • プリズム

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     多重人格をテーマにした物語。多重人格と言えば「24人のビリー・ミリガン」だが、たしかあれは犯罪がテーマになっていたと思う。この作品は恋愛がテーマになっている。物語の中で多重人格というものに対する一般的な理解から、専門家の解釈などが自然と説明されていて、そして引き込まれてゆく展開。あまり期待せずに読み始めた小説だったが、読みごたえがあってなかなか良かった

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    2024年06月04日
  • カエルの楽園2020(新潮文庫)

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    前作カエルの楽園の続編。今回はコロナ問題を扱ったもの。
    主人公のカエルがパラレルワールドにタイムスリップしたという設定。

    これを読むと、いかに日本の政治、政治家、大衆のレベルが低いかということがよく分かる。

    著者と仲が良いと評判の安倍総理のことも悪く描いているところが著者らしい。

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    2024年05月20日
  • 風の中のマリア

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    スズメバチの一生を描いた小説ということで、あまり食指が動かず、ずっと読まずにいた小説だけど、想像していた内容とは違いとても感動した。
    もっと淡々とした昆虫記のような本を想像していた。

    物語の主人公は、スズメバチの中でも最強と言われるオオスズメバチのメス。オオスズメバチは女王蜂を筆頭に巨大な帝国(巣)を築き上げ、ワーカーと言われる無数のメスバチ達は巣を大きくするため、女王蜂が産む沢山の妹達を育てるために日夜働き続ける。
    その生命は長くて30日間というから驚くほど短い。

    主人公のマリアもオオスズメバチのワーカー。自分の役目に誇りを持っているが、外部の虫から、恋も知らず、子も産まず、何のために生

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    2024年05月20日
  • プリズム

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    幼少期の虐待によるショックから身を守るために別の人格を作る、作らなければ身が持たない。
    これが多重人格者の成り立ちであり、普段普通に生活できている人が理解しなければいけないポイントであると学んだ。最初は各々の人格ごとにそれぞれオリジナルの別の部分を担うために生まれ、その後別々に分化していく。

    個人的にはあまり恋愛パートに感情移入することはなかったが、多重人格者というフィクションのようであり、現実にいないともいえない存在を上手く描写してくれたと感じる。

    自分の性格の多様性とは根源的には別で、しかしどこかでは重なる部分があるという区別が絶妙にされていて読みやすさがあった。

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    2024年05月13日
  • 影法師

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    ネタバレ

    「真の奥ゆかしさを持つ侍」
    永遠の0を読んで、引き続き百田尚樹作品を読みました。
    臆病者→実は誰よりも強かった航空隊隊員
    不埒者→実は誰よりも気高い奥ゆかしい侍

    構成は似ているし、伝えたいメッセージはやはり「強さ」だと思いました。

    自分をここまで殺してまで人を立てたいとはなかなか思えないけれども、その心意気にアッパレ!


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    2024年05月08日
  • プリズム

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    家庭教師として行ったお金持ちの家で、「教え子とその両親」ではないもう1人男性と出会い秘密と向き合うお話。会うたびに態度が変わる男性は一体何者なのか。そしてそれは恋へと発展し…

    著者の本を読むのは「野良犬の値段」に続いて2冊目。世の関心はあるものの非常に珍しい事象を描いているのに経験談としか思えないほどのリアルさ。そしてわかりやすさ。伏線や大どんでん返しはありませんが、主人公と一緒にどきどきハラハラしたい人にはおすすめです。

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    2024年05月08日
  • カエルの楽園2020(新潮文庫)

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    数年前のコロナに対する,インバウンドへの固執に基づく初動のまずさを思い出す。中国でコロナが起きているのに,入国禁止どころか安倍が「中国の皆さん,日本に是非来てください」と政府ホームページに大々的に掲載し,感染者数が増大すると,しれっとそのページを削除。

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    2024年05月01日
  • 日本保守党 日本を豊かに、強く。

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    今まで読んできた本の中で『永遠の0』はトップ3に入る。あまりにもインパクトが強すぎて読み返せないどころか映画も観ることができない。底知れぬ悲しみと煮えくり返るような怒りを覚えた作品だった。その後も百田作品は複数読んでいるが、つまらなかったものは1つもない。すべて星4以上。なので好きな作家トップ3にも入っている。
    その百田氏が新党を立ち上げたというので、同書を読んでみた。ちなみに私は主要な新聞をすべて定期購読したうえで、20年近く朝日新聞を読んでいる。
    それでも同書の内容の大部分は共感した。以下印象に残っていること。

    ・LGBT法によって自称女性の男性が堂々と女子更衣室に入って来られるようにな

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    2024年04月12日
  • 日本保守党 日本を豊かに、強く。

    購入済み

    真っ当な問題意識と危機感

    強烈なキャラクターが代表なため色物に見られがちだが、現状の日本の抱える問題に対しての至極真っ当な危機意識がうまくまとめられている。あまり機能していない日本の民主主義や選挙システムの中で、彼らの理念がどこまで現実を変えられるかに期待。

    #共感する #感動する

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    2024年04月08日
  • 影法師

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    ネタバレ

    文庫ではもう一つの結末なるものが収録されていた。
    時代背景からいうと、その時代に生きることの難しさは、男も女も変わらぬ苦しさがあるものだ。
    男の友情ではあるが、愛する一人の女性を命を賭けて守り抜こうとした男の生き様か。
    話はとても美しいが・・・
    友のため、愛する人を・・
    時代はどうあれ、私にはわからん・・。

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    2024年04月05日
  • プリズム

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    ネタバレ

    終わり方が辛かった。この展開的に卓也が存在する広志であっても、ふたりが結ばれることはないだろうなと思った。卓也と聡子がまたどこかで会えることはないのが悲しくてたまらない泣

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    2024年03月23日
  • プリズム

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    百田尚樹さんの「モンスター」を読んでストーリーが分かりやすくて面白かったので表紙が似た感じのこちらも読んでみた
    多重人格の男性に主人公が翻弄される話でとても面白かった

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    2024年03月14日