百田尚樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
百田尚樹『成功は時間が10割』新潮文庫。
『百田尚樹の新・相対性理論』を改題、文庫化。
人間には時間が最も大切であり、人生の長さはどの様に充実した時間を過ごしたかで決まり、様々な工夫により仕事に掛ける時間を短縮することが効率化につながるといったことが百田尚樹流に巧く整理されている。
また、人間の生活を時間という尺度に照らし合わせながら、論じている点が面白い。
昔、タイムマネジメントの講義を受けたことがある。仕事には個人単独で遂行する仕事と他人と共同で遂行する仕事の二種類がある。他人と共同で遂行する仕事、すなわち他人との納期の約束で成り立つ仕事を優先すれば、組織としての効率化につながると -
購入済み
やや陳腐ではあるが
ストーリーの流れや登場人物の造形そして色々なエピソードがあまり意外性がなく想定の範囲内で、それでもみなさん随分元気よく踊っている。文章は大変読みやすく、勢いがあるが、次の展開が読めてしまうような前フリが所々にありやや興ざめ。
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Posted by ブクログ
2022年1月16日
安倍晋三に肩入れする百田氏に共感できず、ずっと手に取らないでいた。
しばらくぶりに読んで、前半は嫌いな展開だった。
おだてに乗せて出版させる。かなり高額の出費をさせる。なんて悪辣な。と。
でもそれは著者の満足や幸福を考えてのことだった。
岩波の直木賞?の批判、出版貧乏、印税が生活できる水準でないこと、読者が死に、作家がいろいろ偏見を持ち、それから抜け出せず、売れないのを人のせいにしていることなどを混ぜながら、出版界の不振を憂えている。著者の語り(夢)を世間に出すこと、編集者の夢を世間に伝えること、それが自分の仕事。と牛河原の矜持で本を出しているのだ。