高山真由美のレビュー一覧

  • 沈黙

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    吹きガラス職人のイヴが自宅で父ナイジェルの遺体を発見した。捜査を指揮するマシュー・ヴェンは患者救済組織の所長であるナイジェルが、青年マックが自殺した事件を調査していたことを知る。マックは精神科病棟から退院させられた後、自殺を教唆するサイトにアクセスしていた。マシューは病院とサイトの両方を追うが、イヴは父の死が自分のせいではないかと心を痛めていて…。人間心理の闇に分け入るシリーズ第2作。

    時間があるときに、じっくりと味わいたい一冊。

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    2025年05月27日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    特に最終フェーズの夫婦間のやりとり事例や考え方が個人的に参考になった。うまくいっているカップルはそのための投資(関係を維持発展させるための根気強い対話、内省等)が必要である、という点が印象に残った。

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    2025年05月15日
  • 沈黙

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    気の利いた会話も、派手な展開もないが
    普通の生活なんてそんなもの
    育った環境から影響を受けた自分の性格と向き合いながら
    淡々と、そして実直に職務に携わる主人公がいい

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    2025年05月07日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    ネタバレ

    タイトルで損してる素晴らしい教育の本。「失敗・成功」って書かれると、まるで融通の効かない教育ママの発言みたいだけど、全然違う。タイトルどうにかできないかと思う。
    そしてこの本での「失敗」は、例えば志望校に合格できないとかではなく、犯罪や自死等、起こってしまえば簡単には人生を取り戻せないほどの恐ろしい出来事を指す。

    中身は、アメリカの教育格差とその改善策や、貧困層の子どもがなぜ「失敗」するのかの詳しいメカニズムを書いている。
    メカニズムについては、貧困層の子どもは家庭内暴力に晒される傾向があり、その被害(間接的にでも)を受けたときには脳内でストレスホルモンが分泌される。これが頻回となるにつれ、

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    2025年04月26日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    2人で共にキャリアを追い求めることに対して前向きになれた。話し合うことを諦めず、カップルの愛情も人生における優先項目として大切にすべきである。

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    2025年04月08日
  • 哀惜

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    アン・クリーヴス原作ドラマのヴェラ・スタンホープシリーズが好きで、こちらも読んでみた。マシュー警部はヴェラとは打って変わって控えめな人物で、物語も静かに淡々と進んでいく。しかし事件の内容はずっしりと重く、派手さはないのにいつの間にか引き込まれている。
    マシューは実は同性婚をしており、両親とも過去に色々あり断絶状態である。そんな背景を抱えながらも善良で真面目な彼が真摯に事件を捜査する姿は魅力的で、続編も楽しみなシリーズだ。

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    2025年03月31日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    妹の仇を討つために、犯人を探す主人公。
    がむしゃらで命がけな様子に、はらはらした。
    捨て身の復讐つながりで、映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』を思い出した。
    読後は苦い気持ちで胸がいっぱいになった。

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    2025年03月29日
  • 成長を支援するということ――深いつながりを築き、「ありたい姿」から変化を生むコーチングの原則

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    冒頭の方は前のめりすぎてちょっととっつきが悪いし、離脱しそうになった。

    中盤から参考になる記述が多くなった印象。
    「生存と繁栄」という章は良かったように思う。
    ピア・コーチングのグループを組織に作る話はうまいこと自分のところでも導入してみたい。

    Co-Active コーチングとは別の流派だと思うけど、もちろん本質的に同じことを言っている部分もあった。
    PEA/NEA という考え方は引き出しに入れておくことにしよう。

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    2025年02月23日
  • 寡黙な同居人

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    蝶のいた庭と比較すると、犯人がめちゃくちゃムカつくのがこちらで、犯人がめちゃくちゃキショいのが蝶のいた庭 と、同じ監禁もので比較して読むと良いかもしれない。女性が読んだ時にやるせなさ、無力さを感じてテンションが下がる点は変わらないが…。複数の視点が混じった構成のおかげでだらだらせずに読めた。

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    2025年02月22日
  • ハーレム・チルドレンズ・ゾーンの挑戦――貧乏人は教育で抜け出せるのか?

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    どこに生まれたかで、その先の人生が決まってしまうような不合理。これを甘受してしまうような人間にはなりたくない。何か出来るとかではなくとも、それを認識していたい。

    何もしなければ、貧困層に居続けることになるような子どもとその親に、継続的な支援を。家庭での教育、家庭環境の重要性。だからこそ、親へのフォローも大切にする。親といえども、まだ10代。

    幼少期の親からの愛情と関心、声掛けで認知能力に差が出る。適切な声掛け、博物館や水族館などへの知的活動、本の読み聞かせの重要性。

    ミドルスクールの一時閉鎖は、決断が早い気がしたし、子供達が見捨てられたと思うんじゃないかと、苦しくなった。投資者や、学校の

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    2025年02月09日
  • 寡黙な同居人

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    ミステリー 犯罪小説でもなく探偵も登場しない
    一人称でもなく 三人称ではない 3人の視点が 組み合わさった不思議な小説

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    2025年01月26日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    カップル双方がキャリアを発展させたいと考えている時に直面する3つの壁を各国のさまざまなカップルの事例を用いて活き活きと論じている良著。
    結局のところ、様々な人生の難所において、パートナーとの関係が安心できるものであり、オープンな会話ができる状態を保つため、たとえ夫婦であっても関係構築の労力を割くことが必要であるということを述べているのだと感じた。
    仕事や子供に対して労力を割くことは皆違和感なく受け入れているが、自分の最も近くにいる人にしっかり労力をさけているか?それが問題である。
    夫婦関係も決して「何も話さなくても安心できる関係」がベストなわけではない。夫婦といえども2人とも変化していく人間で

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    2025年01月20日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    アメリカで話題となっている教育理論について書かれている。
    子どもたちが「成功」するためには、何が必要なのかに迫っている。

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    2025年01月19日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    ネタバレ

    自身のキャリアや子育てで悩み、家族としてどうありたいかわからなくなった時に読みたい本でした。

    私は今結婚して2年目で、そろそろ子供が欲しいけど、仕事も成長を感じていて楽しいと感じています。また夫婦仲は非常に良く、お互いしたい仕事ができています。そんな中子供がほしいと思った時に、環境の変化によって2人の関係が変わってしまったら、どうしようと不安に感じました。だからこの本を読むことで、これからどんな不安が訪れるのかを経験者の事例を見ながら想定し、未来へ向けて備えたいと思いました。

    この本は具体的な例をあげながら、どんな試練がどんなことをきっかけに2人に訪れるのかを説明してくれます。それだけでな

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    2024年11月15日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    これから結婚するけど、とっても参考になった。
    わたしが第3変換期くらいのときには日本も進んでるといいな。もちろん進んでなくても自分の道を作りたい。

    オーディブルもいいけど紙もいいよね

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    2024年11月09日
  • 寡黙な同居人

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    登場人物の紹介はなく、あなた、彼、私、と主語が代名詞のが続く。突然エイダンと名前が表れ主人公の1人だとわかる。あなたと呼称されてるのは軟禁された被害者。この2人がメインで取囲む周りの人達の生活が詳しく描かれる。
    心理的な場面が多いので好き嫌いが別れると思うが名前さえ取られた怖さがひしひしと感じられた。

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    2024年10月17日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    アン・クリーヴスの新シリーズ!
    「凄く好き」と「星4つ」が同居する不思議。
    派手さや尖ったところがないので星4つにせざるを得ない。
    けれども脳内にはこの上なくしっくりくる。

    シェトランド諸島とは打って変わって今度はイングランド南部のノース・デヴォンのスモールコミュニティが舞台。
    マシュー・ヴェンはこの地を担うバーンスタプル署にとってまだ新顔の警部。
    かつて家族内の信仰に背を向けたことにより堂々と参列出来ない事情のある父の葬儀。
    物悲しさと共に遠目で見やった余韻もままならぬ中、自宅付近の海岸で刺殺体が発見される。

    身元を辿っていくと夫のジョナサンが運営するケア・センターとの繋がりが。
    被害者

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    2024年09月22日
  • 成長を支援するということ――深いつながりを築き、「ありたい姿」から変化を生むコーチングの原則

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    『成長を支援するということ』

    【購読動機】
    戦略の達成が目的でその手段が組織とした場合、組織の構成要素である「ひと」(ひとりひとりの働き方・貢献のあり方)が、戦略達成を左右するひとつの原因となります。

    「コーンチング」「1on1」なる言葉が流通しだして、相当の年月が経過しました。その期間に、組織の「エンゲージメント」(会社と従業員の距離、つながり)を計測するクラウドサービスを観察する機会が増えました。
    おそらく、どの企業も共通して「人が採用できなくてこまっている。」「若くて優秀な社員が離職する」という課題があるから「エンゲージメント」を導入するのでしょう。

    では、「エンゲージメント」を導

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    2024年08月31日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    海沿いの街でおきた殺人事件、その一つの事件に対し冗長とも思える、周りの人々のひとりひとりの人物紹介に加え、施設の意義、案内を含め生まれつきの病気を持つ女性たちのことも丁寧に。尚且つ受け持つ警察の人たちの過去や現在抱えている悩みや状況まで。
    丁寧すぎると言えばそれまでだけどようやく解決させるまでの長かったこと。
    この作家さんの前のシリーズと共通するのはその丁寧さで読者の感情移入までさせてくれて、理詰めに緻密に事件を解決する整った感。読む人を選ぶのかもしれない。私は嫌いじゃないけれど。
    このシリーズの警部は配偶者に対してかつてない愛情の深さを示してくれてその点でも、作家さんの本を書く丁寧さが伝わっ

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    2024年08月02日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    ネタバレ

    目次
    ・5セントのお月さま
    ・へま
    ・女が男を殺すとき
    ・消えた役者
    ・どうしてなんだベニー、いったいどうして
    ・球形の食屍鬼(グール)
    ・フルートと短機関銃のための組曲
    ・死の警告
    ・愛しのラム
    ・殺しのプレミアショー
    ・殺意のジャズソング
    ・死の10パーセント
    ・最終列車

    『5セントのお月さま』『フルートと短機関銃のための組曲』『死の警告』が初訳。

    フレドリック・ブラウンのSF短編全集が出たとき、どうしてSF限定なのだろうと思った。
    ミステリの短編もそこそこあるのに。
    『最終列車』が収録されたアンソロジーには、これが最後のアンソロジー未収録作品とあったような気がするけれど、その後にこれ

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    2024年06月03日