高山真由美のレビュー一覧
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ハリガンさんの方は、もし土葬された死者が携帯電話を持ったまま埋葬されたら、そしてそこに電話をかけたらどうなる?っていう現代なら一度は誰もが思ったことあるであろうモチーフの話。
チャックの方は映画とはラストシーンが違っているので要注意。一章でチャックの死が描かれており、そこから若き日にダンスを謳歌するチャックへと遡り、さらに幼少期の記憶、そして禁断の屋根裏で、自分の未来の姿…すなわち死の淵にいる自分を見るチャック。そして全てを受け入れるチャック。自暴自棄になるでもなく残りの人生を全力で楽しむチャック、命を謳歌する姿はすでに描かれている通り。死でさえその人の生きる一部。人生の晩年を生きているキングからの無言のメッセージなのかなぁと思いながら読みました。
最大のネタバラシは、あの世界の出来事が全てチャック一人の頭の中…脳腫瘍で分からなくなっていく頭の中で起きている出来事だということ。
ホラー作家の仕掛けここにありといった感じ。
味わい深かった。 -
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・ハリガンさんの電話
反則ですが、先に映画見ちゃいました。よくできてて、本作の味わいが深まりました。良質なホラーだと思います。初めてiPhone持ったハリガンさんの先見の明に唸らされますね。ずっとドナルドサザーランドイメージして読んだし、こんなことほんとにあっあらな、と思いました。
・チャックの数奇な人生
もちろん映画先行、あまりに感動したので本作を手に取りました。それぞれが内側に世界を持ち、死は世界が丸ごと崩壊することというフレーズが忘れられません。私も毎日自分の世界を紡ぎ続ける、と改めて決意しました。サンキューー◯◯と言えるように。
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子供の気持ちを代弁してあげることの大切さ、イライラや鬱憤を言葉にしてあげることの大切さ、そこに一度共感することの重要さは多分色々な本で書かれているが、自分の親にされたことを、人は自分の子供が(その当時の自分と)同じ年齢の時に思い出して繰り返してしまうという点はとても心に響き、断絶したいものだなと強く感じた。
世の中、よくも悪くも親の教育をなぞって子育てしている人は多いなあと思う。自分は〇〇を買ってもらえなかったから子供に買うことに抵抗がある(お母さんだってそんなの子供の頃食べたことないわよ。贅沢ね)、雨が降った時に傘を持ってきてくれなかったから子供も濡れて帰ればいい…そんな話よく聞く。半分はそんな子育てをされて自分は(しっかり)育ったのだからその育ち方が正しいと思いたいのだろうけれど、果たしてそうなのだろうか。子供時代の自分がひょっこり顔を出して「私も本当は買ってもらいたかった。買ってって騒いだ時無視されて辛かった。雨の中びしょ濡れで帰ったのは寂しかった」気持ちが溢れてイライラしちゃうんじゃないか。本書はそこのパンドラの蓋を開けてくれる本で、とても面白く、自分の心の深淵を覗かなければいけないようでもあってなかなかチャレンジングな本でもあった。
私は三人称で話す人が苦手で、なんで自分の気持ちで喋らないんだろうと不快だった。「そんなことしたら子供がかわいそうよ」「お隣さんがどう思うかしら」等々。身の回りにいないだろうか。道で公園で、先輩ヅラして話しかける「先輩ママ」にいないだろうか。自分がそんな「先輩ヅラ」引っ提げてないだろうか。
(カトチエさん風に言うならば「あなたの言葉で喋ってよ!」だ笑)
だから、「子供の気持ちを決めつけるのではなく(これをやればあなたは良くなる等々)、自分の気持ちを素直に伝える…」後半のこの部分を読んだ時にこれだ!と思えた。これならば自分にもできそうだし、負の連鎖を断ち切れる気がした。
(関係ないが子供の習い事見学の席で、毎週ものすごく自分の子供を怒鳴りつけている保護者がいる。先週は同伴している乳児に「そこ座れ。うるさい。うるさくするならこの菓子食え。おい食えよ」競技している上のお子さんには「前みろ、こっちみるな。足遅い」と犬のしつけみたいだった。この人こうやって育ったんだろうなあというのがダダ漏れだったが、もし次も同席して同様だったら「隣の私が怖いからやめて」って言えばいいのかも(言わないし言えないが笑)。世の中の全ての負の連鎖が断ち切れましように)。 -
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子供にまつわることであなたが怒りを感じたり、過度に感情的な他の反応が怒ったりするのは、自分が子供と同じ年齢だった時に抱いた感情から自分を守るための手段。子供の行動が過去の自分の失望、憧れ、孤独、嫉妬、欲求の引き金となるのを無意識のうちに恐れている。その結果子供の感情に寄り添うよりも、一足飛びに安易な選択をして怒ったり、ストレスを溜めたりパニックに陥ったりする。
赤ちゃんから親への要求が少ないことを「手がかからない」とか「育てやすい」とか「良い子」と言われる状態を良いこととみなす人もいます。しかし、赤ちゃんが大人の生活に最低限の影響しか与えないようにコントロールするのは人間性を否定する行為です。親は赤ちゃんからの影響を受け入れる必要があります。そうしないと子供は過剰に適用して、自分を親の付属物と感じるようになり、自意識や人間性の1部を損なってしまいます。赤ちゃんはまだ言葉を知りませんが、私たちは観察することで赤ちゃんを理解できるようになります。観察のスキルを磨けば、子供が何歳であろうと子供を理解し、より良い関係を築く助けになる。
感情の受け皿になる
乳児は100%感情だけで生きている。生まれて最初の数年の間、親が子供の感情に向き合い、共感を示し続けていれば自分の感情をうまく扱えるようになる。それには子供が何かを感じたら、それがどんなに不都合な感情でも、親がどんなに否定したいと思っても、子供の感情を言葉にして正しく理解できているかを確認してありのままに受け入れる必要がある。
誰かの気持ちになってみる
共感を持つのは案外難しいことです。自分の物の見方を捨てるのではなく、他の人々がなぜ今のように感じるのかを心から理解しようと努め、その人たちと同じように感じてみることです。
気をそらすと言うのは、子供が体験していることから、他へ目を向けさせるために親が好んで使う戦略です。しかしあまり良い方法とは言えません。気をそらすのはごまかしであり、誠実さのない小手先のテクニックです。子供の知性への侮辱でもあります。大人が冷静に子供の感情の受け皿になれば、子供も自分の感情を受け止める方法を覚えます。感情や体験から気をそらし続けていると知らず知らずのうちに子供の集中力を注ぐことにもなります。子供が困難な事態に向き合うのを邪魔することにもなります。
子供は成長する過程で、感情を全て受け入れ支えてくれる人が必要。大人も自分自身の感情を否定せずに、受け入れよう子供のあらゆる感情を受け入れるためにもそれは欠かせない。どんな感情でも適切に表現できる方法を身に付ける必要がある。
子供を上手に遊ばせるには
・集中している子供の邪魔をしない。
・幼い子供があなたと遊びたかったら、子供がやりたいことに最初にしっかり付き合う。子供が遊びに没頭して、あなたは必要としなくなったらそっと身を引く。
・少し大きい子供の相手をする場合、子供が何をして遊んだらいいかわからずにいても、毎回親がリードしようとしないこと。子供が退屈していたら、子供を信頼し「きっと何か楽しいことを見つけられるよ」と伝える。退屈は想像に不可欠。
・様々な年齢の子供と遊ばせること。
子供に必要な4つのスキル
ストレス耐性
柔軟性
問題解決能力
相手の視点で物事を捉えられる力 -
Posted by ブクログ
ネタバレパートナーと読んだ。
以下抜粋
経済的判断基準に頼りすぎるというのは、わたしが調べた第一の転換期のカップルがよく陥る罠だった。彼らは最大限の収入を得るために、住む場所を選び、優先させるキャリアを選び、どちらが主に子供の世話をするか選んだ。
当事者であるカップルの価値観や望みを、経済的な必要性よりも軽視しているからだ。
ある決断をするときに、その決断の実際的な側面の下に横たわる感情や価値観、不安などを理解し、共有し、話し合っておけば、それをあらかじめ軽減しておくことができる。
人生の本当のパートナー同士は相手を頼らずにそれぞれ独立するのではなく、互いに依存するものだからだ。
「わたしはあなたの自由を尊重するから、あなたもわたしに同じようにしてほしい」結果はゼロサムゲームになるだけであるーつまり、一方の利益が他方の損失になる。
最初にやるといいのは、自分たちが中期的なスパンでーたとえば、これから5年くらいのあいだにーキャリアと人生に何を求めるのか、二人で話し合うことだ。
わたしたちがパートナーに望むのは、わたしたちを形づくってくれることではなく、わたしたちが最良の自分、本来の自分を解放できるよう手助けしてくれることである。 -
Posted by ブクログ
『私たちは子どもに何ができるのか』を通して、子どもの発達は本人の努力以前に「環境」、とりわけ家族の関わりが決定的に重要であると学んだ。ストレスや親の反応欠如は、ネグレクトに至らなくとも深刻な影響を及ぼす。一方で、声かけや微笑み、温かい対話といった些細な配慮が、非認知スキルや自制心の土台を育てる。問題行動は子どもの資質ではなく、大人側の余裕や状態が反映された結果であることも印象的だった。管理や強制、インセンティブに頼らず、失敗を学びの機会として受け止め、試行錯誤の過程を支える姿勢こそが、子どもの内的動機づけと健全な自己形成につながると感じた。