高山真由美のレビュー一覧
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・ハリガンさんの電話
反則ですが、先に映画見ちゃいました。よくできてて、本作の味わいが深まりました。良質なホラーだと思います。初めてiPhone持ったハリガンさんの先見の明に唸らされますね。ずっとドナルドサザーランドイメージして読んだし、こんなことほんとにあっあらな、と思いました。
・チャックの数奇な人生
もちろん映画先行、あまりに感動したので本作を手に取りました。それぞれが内側に世界を持ち、死は世界が丸ごと崩壊することというフレーズが忘れられません。私も毎日自分の世界を紡ぎ続ける、と改めて決意しました。サンキューー◯◯と言えるように。
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Posted by ブクログ
子供の気持ちを代弁してあげることの大切さ、イライラや鬱憤を言葉にしてあげることの大切さ、そこに一度共感することの重要さは多分色々な本で書かれているが、自分の親にされたことを、人は自分の子供が(その当時の自分と)同じ年齢の時に思い出して繰り返してしまうという点はとても心に響き、断絶したいものだなと強く感じた。
世の中、よくも悪くも親の教育をなぞって子育てしている人は多いなあと思う。自分は〇〇を買ってもらえなかったから子供に買うことに抵抗がある(お母さんだってそんなの子供の頃食べたことないわよ。贅沢ね)、雨が降った時に傘を持ってきてくれなかったから子供も濡れて帰ればいい…そんな話よく聞く。半分はそんな子育てをされて自分は(しっかり)育ったのだからその育ち方が正しいと思いたいのだろうけれど、果たしてそうなのだろうか。子供時代の自分がひょっこり顔を出して「私も本当は買ってもらいたかった。買ってって騒いだ時無視されて辛かった。雨の中びしょ濡れで帰ったのは寂しかった」気持ちが溢れてイライラしちゃうんじゃないか。本書はそこのパンドラの蓋を開けてくれる本で、とても面白く、自分の心の深淵を覗かなければいけないようでもあってなかなかチャレンジングな本でもあった。
私は三人称で話す人が苦手で、なんで自分の気持ちで喋らないんだろうと不快だった。「そんなことしたら子供がかわいそうよ」「お隣さんがどう思うかしら」等々。身の回りにいないだろうか。道で公園で、先輩ヅラして話しかける「先輩ママ」にいないだろうか。自分がそんな「先輩ヅラ」引っ提げてないだろうか。
(カトチエさん風に言うならば「あなたの言葉で喋ってよ!」だ笑)
だから、「子供の気持ちを決めつけるのではなく(これをやればあなたは良くなる等々)、自分の気持ちを素直に伝える…」後半のこの部分を読んだ時にこれだ!と思えた。これならば自分にもできそうだし、負の連鎖を断ち切れる気がした。
(関係ないが子供の習い事見学の席で、毎週ものすごく自分の子供を怒鳴りつけている保護者がいる。先週は同伴している乳児に「そこ座れ。うるさい。うるさくするならこの菓子食え。おい食えよ」競技している上のお子さんには「前みろ、こっちみるな。足遅い」と犬のしつけみたいだった。この人こうやって育ったんだろうなあというのがダダ漏れだったが、もし次も同席して同様だったら「隣の私が怖いからやめて」って言えばいいのかも(言わないし言えないが笑)。世の中の全ての負の連鎖が断ち切れましように)。 -
Posted by ブクログ
子供にまつわることであなたが怒りを感じたり、過度に感情的な他の反応が怒ったりするのは、自分が子供と同じ年齢だった時に抱いた感情から自分を守るための手段。子供の行動が過去の自分の失望、憧れ、孤独、嫉妬、欲求の引き金となるのを無意識のうちに恐れている。その結果子供の感情に寄り添うよりも、一足飛びに安易な選択をして怒ったり、ストレスを溜めたりパニックに陥ったりする。
赤ちゃんから親への要求が少ないことを「手がかからない」とか「育てやすい」とか「良い子」と言われる状態を良いこととみなす人もいます。しかし、赤ちゃんが大人の生活に最低限の影響しか与えないようにコントロールするのは人間性を否定する行為です。親は赤ちゃんからの影響を受け入れる必要があります。そうしないと子供は過剰に適用して、自分を親の付属物と感じるようになり、自意識や人間性の1部を損なってしまいます。赤ちゃんはまだ言葉を知りませんが、私たちは観察することで赤ちゃんを理解できるようになります。観察のスキルを磨けば、子供が何歳であろうと子供を理解し、より良い関係を築く助けになる。
感情の受け皿になる
乳児は100%感情だけで生きている。生まれて最初の数年の間、親が子供の感情に向き合い、共感を示し続けていれば自分の感情をうまく扱えるようになる。それには子供が何かを感じたら、それがどんなに不都合な感情でも、親がどんなに否定したいと思っても、子供の感情を言葉にして正しく理解できているかを確認してありのままに受け入れる必要がある。
誰かの気持ちになってみる
共感を持つのは案外難しいことです。自分の物の見方を捨てるのではなく、他の人々がなぜ今のように感じるのかを心から理解しようと努め、その人たちと同じように感じてみることです。
気をそらすと言うのは、子供が体験していることから、他へ目を向けさせるために親が好んで使う戦略です。しかしあまり良い方法とは言えません。気をそらすのはごまかしであり、誠実さのない小手先のテクニックです。子供の知性への侮辱でもあります。大人が冷静に子供の感情の受け皿になれば、子供も自分の感情を受け止める方法を覚えます。感情や体験から気をそらし続けていると知らず知らずのうちに子供の集中力を注ぐことにもなります。子供が困難な事態に向き合うのを邪魔することにもなります。
子供は成長する過程で、感情を全て受け入れ支えてくれる人が必要。大人も自分自身の感情を否定せずに、受け入れよう子供のあらゆる感情を受け入れるためにもそれは欠かせない。どんな感情でも適切に表現できる方法を身に付ける必要がある。
子供を上手に遊ばせるには
・集中している子供の邪魔をしない。
・幼い子供があなたと遊びたかったら、子供がやりたいことに最初にしっかり付き合う。子供が遊びに没頭して、あなたは必要としなくなったらそっと身を引く。
・少し大きい子供の相手をする場合、子供が何をして遊んだらいいかわからずにいても、毎回親がリードしようとしないこと。子供が退屈していたら、子供を信頼し「きっと何か楽しいことを見つけられるよ」と伝える。退屈は想像に不可欠。
・様々な年齢の子供と遊ばせること。
子供に必要な4つのスキル
ストレス耐性
柔軟性
問題解決能力
相手の視点で物事を捉えられる力 -
Posted by ブクログ
自分と子どもとの関係だけでなく、自分と親、自分と夫とのコミュニケーションについても考えさせられる本で、時に苦しくもすごくためになった。
特に一章は、親との人間関係を振り返るという意味で、子供がいない人が読んでも響くと思う。
子どもの頃に与えられた経験から、子どもに対して嫉妬を覚え、ネガティブな行動をしてしまうというのは怖いけど、すごくありそう。
母は別に毒親ではないと思うが、本書を読みながら母にこれをされて嫌だった、という思い出がいくつも蘇り、まさに「自分の親に読んでほしかった本」だなあと思う。
ただ母だって、母の母からの悪影響を断ち切って私に接してくれたり、いいことだってたくさんしてくれたはずなのに、今振り返ると悪いことの方が鮮明に覚えているのだから、育児って難しいものだとも感じた。誰だって成功も失敗もし、子どもに悪い影響ももたらしてしまうのではないだろうか。
「この感情はどこから来るのだろう?」と考えることは、今から習慣にしておきたいと思った。
「あなた」ではなく「私」を主語にして話すことからも、つい逃げてしまいがちだ。
相手の気持ちを決めつけるのはやめることも心がけたい。これも全ての人間関係に必要なことだな。
子どもに対しては、とにかく感情をあるがままに受け入れて共感することが大事とのこと。
そして、自分や子どもの感情について口にする習慣をつけることも。親が状況を読みとって、子どもの気持ちを代わりに言葉にしてみることが必要らしい。
また、ねんトレはするに越したことないと思っていたけど、著者は泣いているのに放っておかれると有害なストレスになり、赤ちゃんの脳のネットワーク形成に悪影響を及ぼすという。ただ少なくとも生後6ヶ月から少しずつ1人で寝られるようにしていくのはありみたい。睡眠については他にも本を読んだりして、方向性をしっかり考えたい。
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Posted by ブクログ
★5 エモさ爆発、涙腺崩壊スティーヴン・キング中編集 #チャックの数奇な人生 #ハリガンさんの電話
●ハリガンさんの電話 【オススメ】
■あらすじ
父子家庭の少年クレイグは、近所に住む大金持ちの老人ハリガンさんの家でアルバイトすることになった。本を読み聞かせたり、家事の手伝いだった。ある日クレイグはハリガンさんがくれた宝くじに当たり、そのお礼にハリガンさんにiPhoneをプレゼントすることにしたのだ。その後ハリガンさんは亡くなくなってしまうのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
少年と老人の物語、小道具としてiPhoneが使わているのが興味深いすね。最先端のハイテク機器とファンタジー要素の混ぜ合わせるなんざ、さすがスティーヴン・キング。この発想力には完敗です。
なにより少年の細かーい心の動きを丁寧に丁寧に描写してるんすよ。特に父親との会話が愛情にあふれてるのよ、距離が凄く近いのがわかるんだよなー。日常感が良く出てる。
また少年から思春期に心に抱く不安や迷い、判断の葛藤なんかもすごくリアル。自分の中学時代なんかも、いつもそわそわ生活してたよなーって思い出しちゃいました。
そしてやはり一番の読みどころは、ハリガンさんとの関係性ですよね。キングの作品ではありがちの展開なんだけど、こういう作品はどれだけ読んでも心に沁みる。だって会話が上手なんだもん。
物語も後半に入ると、これまたキング独特の幻想的な世界観がひろがってくる。少年の成長期に「ハリガンさんの電話」を手にしてしまったクレイグ、息苦しさと罪悪感の狭間で悩み続けることになる。
もちろんこんな不思議なことは現実にはない。でも私も若い頃にも、欲望とちょっとした悪さの選択に悩んだことは多い。この小さな心の機微が、年齢を重ねるほどに大きくなって帰ってくる気がするんだよね。これはきっといい意味で年を取った―― ってことだと思う。
ちなみにNetflixでオリジナル映画も観ました、もう涙が止まらない。少年の青春ドラマを描かせたら、キングは世界一ですね。素晴らしかったです。
●チャックの数奇な人生 【超オススメ】
■あらすじ
インターネットは繋がりにくくなり、世界の様々な都市で災害が報告された。カリフォルニアでも大規模な避難が進み、世界の終わりが近づいていたのだ。そんな中で高校教師のマーティーは、まもなく行われる保護者会の準備を進める。街中に「ありがとう、チャック!」と書かれた広告があちこちに出現、空にも飛行機雲で言葉が描かれていた。
そして時をさかのぼり、銀行員のチャックは街頭でドラムを自由に叩いている少女に出会う。ビートに抱かれ、自然と踊りだすチャックは――
■きっと読みたくなるレビュー
素晴らしい小説! このエモさがあるからキングの小説は読み逃せない。しかも映画化されてるじゃん、5月上旬からかー、やだ見逃してる。まだやってるところあったら絶対観に行きたい~
本作はちょっと構成が特殊なストーリー。大きく三章からなる物語で、第三章からはじまって第一章で終わる。時間軸をさかのぼるように展開するんだけど、単に時が戻っていくようなお話ではないのです。漫然と読み進めちゃうと、意味がよくわかんなかったりするのでご注意を。
例えばチャックが視点人物となって進行するのは、最後の第一章だけです。各章に描かれている内容には、一体どんな意味合いがあるのでしょうか? じっくりと読むことをおすすめします。
ネタバレしちゃうと楽しみを奪っちゃうので、あまり語りたくありません。ただもし自分が生涯に一作品だけでもこんなに素敵な小説が書けたら幸せだろうなーと思った。世界中83億人ひとりひとりと繋がれるような物語だから。 -
Posted by ブクログ
2026.12 購入
子どもが産まれるのでそれまでに読み切れてなにより
具体的なハウトゥではなく心構えというか、考え方を記している本
「泣いてる赤ちゃんほっといたら何があかんの?」て無邪気に思ってたけど、小さい頃に親からきちんと愛情を注ぐ必要性を理解できた
他にも色々あったけどとりあえず付箋貼って都度見返します
具体的が書かれるんやけど、カタカナの名前で入ってけえへんし、全然共感できん例もあって国や文化の違いを感じた(たしかタバコ吸ったか友達が吸ったかを怒ってケーキが料理にタバコあかんみたいなん書いて爆笑して仲直りみたいなん。これはマジで理解できんかった)
ただ全般的に子どもを育てるベースの考え方として、乳幼児からしっかり愛情注いで、泣いたりしても子どもが何を考えているのか、考えているだろうことを言語化して伝えて共感する。
そういうことを通して接すると成長してから手が掛かりにくくなるというのを信じて子育て頑張ろう -
Posted by ブクログ
ハリガンさんの電話とチャックの数奇な人生が収録。どちらも大変面白くとにかく読んでみて欲しい!
「ハリガンさんの電話」
扱いきれない力を与えられた現代の我々の物語かと思った。
今の時代ハリガンが言う様にスマホはこれまでのルールを破壊してしまった。これまで特権階級のみが扱えていた、例えば株式変動をリアルタイムで確認できる事やメディアという機能を個人が扱える様になった事などを全ての人が限りなく安価に扱える様にしてしまった。そしてスマホは時に人を死に追いやることもできる。これは誇張なしに神話の神々に匹敵する力と言っても良い。
作中の二人の死はキングの物語の世界観だとハリガン霊が原因とも取れるし、作中言及されていた「プトレマイオス的世界感」であり、全く関係ないのかもしれない。(メッセージは唯のエラーに主人公が意味を与えただけかもしれない。)
しかし我々は自分の行動を常に顧みないといけない。ネットに不適切な発言を書き込まないことを徹底するとこはできても、このテクノロジーを手放す事はできないのだから。
「チャックの数奇な人生」
細々と書くととてつもなく長くなると思うので、2章を中心に書く。
人生を全うするという事はかなり創作的な行為である言って良い。本来生物の目的は生存と自己複製だ。しかし人間のみが中途半端に脳が発達してしまったので、それに意味や意義を求める様になった。
創作活動というもの万人にできるものではなく、人生においても偶に現れるトップクリエイター(織田信長であったり、アインシュタインの様な人)は後世に残る意味や意義のある生涯を創作できるが、多くの才能を持たない庶民にはそれができない。残酷なことを言うのであれば歴史的には何も意味も意義もない人生に、個人的な注釈を入れる事が精一杯だろう。トップクリエイターのそれと比べれば紛い物であると言って良い。
この物語の主人公であるチャックは特に不満のない人生を送っていた。最愛の奥さんがいて今まで浮気を考えたこともなく、聞き分けのいい息子もいる。それなりに幸せながら自分が特別な才能がないことを理解し、分相応の生活をしている。彼が後世に残る所業を行う事はないだろうし、実際になかった。
2章最大の謎というのは「何故チャックは踊ったのか?」ということだ。それは彼がしっかり人生と向き合っていた結果だとというのに他ならない。
彼も理解している通り、あそこで踊っても何もならない。もしかしたら一瞬YouTubeなどで話題になるかもしれないが、すぐに忘れられなんの影響も残さないだろう。
踊った理由は、もしかすると(彼は少年期に自分の死際を見てしまう体験をしているので)自らの生い先の短さを無意識ながら理解しているからかもしれない。祖母を偲んでかもしれない。大成しなかった自分の不甲斐なさゆえかもしれない。けど私が思うに本当の理由は自らの(意義のない)人生に花を添える努力をしたかった為ではないか。それは世間になんの影響を与えないかもしれないが、その行為に価値はないのだろうか?芸術というものは紛い物を本物にしようとする情熱があるからこそ、時に本物より価値を生み出すのではないか?
彼は彼なりに精一杯努力をして生きた。これを「彼は人生を全うした」という言葉以外でどう表現すれば良いのだろう?彼はやり遂げたのだ!
(3章での「チャック素晴らしい39年間をありがとう」という言葉は、彼が最期に強く意識した結果だろう。叶うなら私もこんな最期を迎えたい。)