高山真由美のレビュー一覧

  • ブルーバード、ブルーバード

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    解説、吉野仁より 

    ブラック ライブス マター の理解

    南部のスモールタウンを舞台としたミステリ
    ひとつの大きな家族だった
    アメリカの縮図
    秘められた愛による犯罪

    通底低音、ブルース
    ジョン リー フッカー ブルーバード 
    ライトニン ホプキンス ブルーバード、ブルーバード

    相似系、逆転のケースが、繰り返される
    表面の写生で終わらない厚み
    白人と黒人、夫と妻、親と子 反転
    過去の回想がドラマとして物語に挿入

    highway59 楽しみ

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    2023年01月06日
  • ボンベイのシャーロック

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    物語の舞台であるインドのことも、1892年という時代も、何も知らなかった。
    人種、国籍、性別、さらにはカーストと、背景は複雑だけどここまで読みやすいのは、マイノリティである主人公の視点で観察されているからかもしれない。
    退役軍人の主人公が、知恵と軍人スキルで殺人事件を追いながら、居場所を持たずに過ごしてきた人生の隙間を埋めていく。
    邦題にシャーロックと付けたからにはミステリかと思いきや、恋愛も冒険もある。
    続編もあるようなので楽しみ。

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    2022年11月03日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    貧困層の子どもたちをどのようにサポートしていけば学習意欲や問題解決する力を高めていけるか教えてくれる。教育関係で働く方に読んでもらえるといいのではないかと思う。

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    2022年01月22日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    非認知能力を伸ばそう。環境で育む。
    粘り強く取り組む力。

    ・学業のための粘り強さp.107
    ①この学校に所属している
    ②努力によって伸びる
    ③これを成功させることができる
    ④この勉強は価値がある
    人間関係(帰属意識)と学習指導(有能感と自律性)

    教師が、子どもの良い点をフィードバックする。手抜きはできない。
    生徒の参加を求める双方向のやりとり授業

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    2022年05月28日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    子育て世代以外にも、ぜひ読んでいただきたい。
    本書は、育児の参考にもなりますが、教育、福祉、公共、非営利団体、地域社会などを巻き込み幅広い社会政策への提言として重要な内容が述べられています。
    グリッドなどの非認知能力は、トレーニングで強化する性質のものというよりは、環境に応じて引き出させれるもの、発揮できるものとして捉えることが適切であると理解しました。
    であると、非認知能力の格差、学力の格差よりも、個人の努力では太刀打ちしにくい課題ということになり、公共的な関与がより重要ということになります。

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    2020年11月26日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    いわゆる「知能」は、
    今でも、IQの高さや成績の良さなどを尺度に語られる性質のつよいものです。
    これらは、最近では「認知スキル」とくくられるそうです。
    そして、認知スキルこそが何より重要だとする人(認知決定論者)の言い方として、
    「重要なのはIQであり、それは人生のかなり早い段階で決まるものである。
    教育とはスキルを身につけさせるものではなく、人々を選り分け、
    高いIQを持った者に、潜在能力をフルに発揮させる機会を与えるものだ。」
    というものが、いくぶん極端ではありますが、あります。

    そういった「認知スキル」のいっぽうで「非認知スキル」と呼ばれる能力があります。
    「非認知スキル」とは、やり抜

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    2020年10月26日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    ネタバレ

    子育てにおいて尊敬している方がオススメしていた本。

    読んでみて本当に良かった。
    自身の子育てのヒントになればと思ったけど、
    結果として、日本の子供、ひいては人類に対して誰しも責任があると感じた。
    日本でもますます深刻化していく貧困差。
    それに伴う学歴格差、比例して犯罪率。
    日ごろから憂いてはいたものの、自分には手の届かない世界だと思っていた。
    でも違った。
    この本は希望の塊のようにみえた。
    翻って、人間には格差なんて存在しないと提言している。

    そして、読書中何度も自分の受けてきた教育や学生の時の周りや自分の雰囲気を振り返った。
    それがすべて今現在と直結していることを実感した。
    なぜ自分は大

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    2020年05月14日
  • サイレント・スクリーム

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    英国のベストセラー人気シリーズ1作目。
    面白かった!

    キム・ストーンは、女性警部。
    独身で30代前半、熱意と行動力で事件の解決率が高く、部下には信頼されています。
    カワサキ・ニンジャの1400ccのバイクを乗り回し、自分で修理もできるほど。
    社交性が悲しいほどない、という設定だけど、さほど困難は生じていませんね。
    ブライアント部長刑事と名コンビを組んでいて、10歳ほど上の彼が温厚で人当たりがいいから、というのもあります。

    私立校の校長が溺死、それが連続殺人事件の発端となってくる。
    校長がある荒れ地に関心を示していたことに気づくキム・ストーン。
    現在たまたま発掘調査がされているその土地から、

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    2020年03月20日
  • 子育てのパラドックス ― 「親になること」は人生をどう変えるのか

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    子供が生まれると親の幸福度が減る、夫婦関係が悪くなる、子供と一緒にいるより皿洗いをしていた方がいい…等、しっかりと子育てをすることが求められる昨今では言葉にすることが憚られるような生々しい事実が書かれている。が、一方で子育ての理想と現実の合間で苦しんでいるのは自分だけではないと救われる気もした。

    「経験する自己」と「記憶する自己」は全く異なり私たちの物語は「記憶する自己」に寄って成り立っている。現実は喜ばしいことばかりではないが、追想の中で過去の出来事は暖かな色味を帯びる、ということは心から納得した。

    また改めて読み返したい。

    ・家庭生活にはフロー(目の前の作業に没入した状態)が生じる活

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    2020年02月12日
  • ブルーバード、ブルーバード

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    ネタバレ

    テキサス州の人口が200人にも足りないような田舎町で起こった2つの殺人事件に挑む黒人テキサスレンジャーの話。

    ミステリーであり謎解き部分もしっかり作られているのだが、主題はアメリカ南部に今も深く根付く黒人差別問題と、恋愛の物語である。そのほの暗さや深さは我々日本人には計り知れないところもあるが、この本を読めばその一端を垣間見てしまう。

    自分より劣っていたり、大勢とは違う個性や特質をもっていたり、立場が弱かったり、出身や民族や文化が違ったり、そういう人を差別する感情ってのは、本能に基づく根深いところにある人間のどうしようもない難点なのかもしれない。

    でもどうしようもないからと、ほったらかし

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    2019年11月11日
  • 日曜の午後はミステリ作家とお茶を

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    ネタバレ

    タイトルだけで「あぁ、軽いヤツな。海外版ラノベな」と思っていたのだが、いやいやこれはオモロい。タイトル通り、お茶でも飲みながら、あるいは通勤電車で1編ずつとか、軽く読めるのは間違いないのだが、決してラノベではない。

    日常ミステリーもの…と括ってしまえばそうなのだが、短くて(20Pくらいかな、中にはショートショート程度のものも!)かつ、起承転結はっきりしてて、ミステリー部分も抜かりなく、キャラクターの個性まで書き分けている。その上で洒落ているというかあか抜けているというか…。

    重厚長大な作品もいいが、薄くても軽くても面白い小説は駈けるのだということ。星新一が教えてくれていたこのことを、歳をと

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    2019年09月16日
  • 休日はコーヒーショップで謎解きを

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    「ローズヴィルのピザショップ」。穏やかな店内にピリッとした空気が流れる瞬間、そしてそれが緩むとき。その加減がいいし、血が流れるけれどどこかドタバタ劇のような展開でラストもいい。
    「残酷」。冒頭の殺し屋の場面から思わぬ方向に展開されていくのが面白く、前半と後半の落差が楽しめる。
    「赤い封筒」。探偵と助手のような関係。探偵の造形の良さ、怪しさがいい。推理と饒舌さでもっと読んでいたくなる。
    他にも面白い短編が収録されていてとても満足度の高いもの。

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    2019年08月25日
  • ブルーバード、ブルーバード

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    街の骨格が徐々にわかってくると、事件の背景も見えてきて、白人至上主義、ヘイトクライムが犯罪に絡み出す。簡単な物語ではない。
    黒人のテキサスレンジャーを通して、「家族」という関係を浮き彫りにしていく。
    家族関係、人間関係。掘り下げていくことで犯人に、そして胸を抉るような動機へと導かれる。
    街や店の匂いが文章から漂う。お腹が減るような、また反吐が出るようなこともあったり。
    アメリカ南部の田舎町で起きた正義の傑作ミステリでした。
    犯人をとんでもなく間違えてて吹いたのは許してほしい…
    私の範疇よりもっと複雑に、また素晴らしい余韻を残してくれますので…

    こんな面白いものが書評七福神でみんな選ばないって

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    2019年05月04日
  • ブルーバード、ブルーバード

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    ネタバレ

    アメリカの人種差別が描かれているけれどそれだけではなく愛とか憎しみ、家族、住む場所とさまざまなことが重なり起きた事件。絶えることなく繰り返されてきた黒人に対する差別。そこから生まれる憎しみ、怒りの連鎖。そして殺人。人種問題だけではなくて政治、力、財産、土地とたくさんのものが絡んでくる。こういうものだからと諦めたり正そうとしたり。正しいこととは何かと考え向き合い続ける男の物語でもある。

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    2018年12月27日
  • サイレント・スクリーム

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    ネタバレ

    冒頭から惹きつけられる。
    女性刑事とそのチームをメインに、文字通り掘り起こされた過去の事件をきっかけとして起こる連続殺人事件を描く。

    ストーリーが良く練られていて展開に起伏があるし、キャラの陰影が見事。少女達への虐待やネグレストごベースとなるので、北欧に多い陰湿で救いの無い物語になりそうな所を、多彩な登場人物を登場させることで、ギリギリのバランスで一級のサスペンス、そして切ないながらも救いのあるドラマに仕上げている。

    作者はこれがシリーズ一作目のようだが、文章も上手いし、是非次の作品も早く翻訳してほしい!

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    2018年10月23日
  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    "中東、アフリカにある独裁国家に住む肌感覚やイスラエルとパレスチナの日常を知ることができる。
    1998年から2003年にかけてオランダからの特派員としてエジプト、シリア、イスラエルでジャーナリストとして過ごして記事を送り続けていた著者が、伝えきれなかった部分を補ってくれているのが本書だ。
    イスラエルとパレスチナの関係も見方ががらりと変わる。見る視点が変わることで、いろんな気づきを得ることができる。

    本書を読んで、メディアからの情報を鵜呑みにすることの怖さにも気がつく。
    情報を自由に閲覧できて、個人が発信できる日本にいると、独裁国家の日常は想像すらできない。

    様々な視点を与えてくれ

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    2018年10月21日
  • 日曜の午後はミステリ作家とお茶を

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    それぞれ短い中で謎とその解決がユーモアを散りばめらながら語られています。趣味の良さが感じられる小品集。
    小品とはいえ、14話それぞれ事件と解決のバリエーションが豊富でワンパターンにならず最後まで飽きることはありませんでした。
    それぞれのストーリーは完結していますが、14話を通じて登場人物たちの関係性や環境の変化が感じられて読み込むとまた違う面白さもあります。
    続編を期待してしまいます。

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    2018年10月02日
  • 11日間

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    母の名前はサラ。父の名前はデイビッド。二人の間に生まれたのが
    一人息子のジェイソン。だが、ある日、父デイビッドは母と息子の前
    から姿を消し、次には訃報が届いた。ジェイソンがまだほんの子供
    の頃だ。

    母はひとりでジェイソンを育てた。穏やかで深い愛情を注いで。そう
    して成長したジェイソンは大学進学ではなく、兵士なることを選び、
    兵学校に入学し、アメリカ海軍特殊部隊を志願し、優秀な兵士と
    なった。

    類まれな兵士としての能力。だが、ジェイソンンの心のうちでは他の
    選択肢もあるのではないかとの思いも育っていた。そうだ、次の任務
    を最後に軍を退こう。

    最後になるはずだった任務の

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    2017年08月24日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    ペリー就学前プロジェクトと非認知スキルの詳細が知りたくて行き着いた。タイトルが嫌な感じだけど中身はいたって真面目。ただジャーナリストが書いているので描写が多くて、実験の内容を端的に把握しづらい。

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    2017年06月25日
  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    オランダ人である著者が、新聞社時代に特派員として赴いたエジプトやイスラエル、イラクの取材を通じて感じた報道の実態を明らかにしている。

    報道する側やされる側、受けとる側の三者が抱える不条理が、著者の徹底した中立的な視点で語られているところが興味深い。

    イスラエルやイラクでも、ボスニアのようなPR会社が暗躍していたのだろう。財政難のパレスチナは欧米諸国のメディア戦に翻弄される、儚い存在なのだろうか。
    イスラエルやパレスチナでも「我々は和平を望んでいる」としながらも、「相手は我々を憎んでいる」と民衆は口を揃えて言うのだとか。僅かな解決の糸口はここにあるような気がする。しかし、独裁政権は身の安定こ

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    2012年12月05日