高山真由美のレビュー一覧

  • 日曜の午後はミステリ作家とお茶を

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    ネタバレ

    タイトルだけで「あぁ、軽いヤツな。海外版ラノベな」と思っていたのだが、いやいやこれはオモロい。タイトル通り、お茶でも飲みながら、あるいは通勤電車で1編ずつとか、軽く読めるのは間違いないのだが、決してラノベではない。

    日常ミステリーもの…と括ってしまえばそうなのだが、短くて(20Pくらいかな、中にはショートショート程度のものも!)かつ、起承転結はっきりしてて、ミステリー部分も抜かりなく、キャラクターの個性まで書き分けている。その上で洒落ているというかあか抜けているというか…。

    重厚長大な作品もいいが、薄くても軽くても面白い小説は駈けるのだということ。星新一が教えてくれていたこのことを、歳をと

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    2019年09月16日
  • 休日はコーヒーショップで謎解きを

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    「ローズヴィルのピザショップ」。穏やかな店内にピリッとした空気が流れる瞬間、そしてそれが緩むとき。その加減がいいし、血が流れるけれどどこかドタバタ劇のような展開でラストもいい。
    「残酷」。冒頭の殺し屋の場面から思わぬ方向に展開されていくのが面白く、前半と後半の落差が楽しめる。
    「赤い封筒」。探偵と助手のような関係。探偵の造形の良さ、怪しさがいい。推理と饒舌さでもっと読んでいたくなる。
    他にも面白い短編が収録されていてとても満足度の高いもの。

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    2019年08月25日
  • ブルーバード、ブルーバード

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    街の骨格が徐々にわかってくると、事件の背景も見えてきて、白人至上主義、ヘイトクライムが犯罪に絡み出す。簡単な物語ではない。
    黒人のテキサスレンジャーを通して、「家族」という関係を浮き彫りにしていく。
    家族関係、人間関係。掘り下げていくことで犯人に、そして胸を抉るような動機へと導かれる。
    街や店の匂いが文章から漂う。お腹が減るような、また反吐が出るようなこともあったり。
    アメリカ南部の田舎町で起きた正義の傑作ミステリでした。
    犯人をとんでもなく間違えてて吹いたのは許してほしい…
    私の範疇よりもっと複雑に、また素晴らしい余韻を残してくれますので…

    こんな面白いものが書評七福神でみんな選ばないって

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    2019年05月04日
  • ブルーバード、ブルーバード

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    ネタバレ

    アメリカの人種差別が描かれているけれどそれだけではなく愛とか憎しみ、家族、住む場所とさまざまなことが重なり起きた事件。絶えることなく繰り返されてきた黒人に対する差別。そこから生まれる憎しみ、怒りの連鎖。そして殺人。人種問題だけではなくて政治、力、財産、土地とたくさんのものが絡んでくる。こういうものだからと諦めたり正そうとしたり。正しいこととは何かと考え向き合い続ける男の物語でもある。

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    2018年12月27日
  • サイレント・スクリーム

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    ネタバレ

    冒頭から惹きつけられる。
    女性刑事とそのチームをメインに、文字通り掘り起こされた過去の事件をきっかけとして起こる連続殺人事件を描く。

    ストーリーが良く練られていて展開に起伏があるし、キャラの陰影が見事。少女達への虐待やネグレストごベースとなるので、北欧に多い陰湿で救いの無い物語になりそうな所を、多彩な登場人物を登場させることで、ギリギリのバランスで一級のサスペンス、そして切ないながらも救いのあるドラマに仕上げている。

    作者はこれがシリーズ一作目のようだが、文章も上手いし、是非次の作品も早く翻訳してほしい!

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    2018年10月23日
  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    "中東、アフリカにある独裁国家に住む肌感覚やイスラエルとパレスチナの日常を知ることができる。
    1998年から2003年にかけてオランダからの特派員としてエジプト、シリア、イスラエルでジャーナリストとして過ごして記事を送り続けていた著者が、伝えきれなかった部分を補ってくれているのが本書だ。
    イスラエルとパレスチナの関係も見方ががらりと変わる。見る視点が変わることで、いろんな気づきを得ることができる。

    本書を読んで、メディアからの情報を鵜呑みにすることの怖さにも気がつく。
    情報を自由に閲覧できて、個人が発信できる日本にいると、独裁国家の日常は想像すらできない。

    様々な視点を与えてくれ

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    2018年10月21日
  • 日曜の午後はミステリ作家とお茶を

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    それぞれ短い中で謎とその解決がユーモアを散りばめらながら語られています。趣味の良さが感じられる小品集。
    小品とはいえ、14話それぞれ事件と解決のバリエーションが豊富でワンパターンにならず最後まで飽きることはありませんでした。
    それぞれのストーリーは完結していますが、14話を通じて登場人物たちの関係性や環境の変化が感じられて読み込むとまた違う面白さもあります。
    続編を期待してしまいます。

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    2018年10月02日
  • 11日間

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    母の名前はサラ。父の名前はデイビッド。二人の間に生まれたのが
    一人息子のジェイソン。だが、ある日、父デイビッドは母と息子の前
    から姿を消し、次には訃報が届いた。ジェイソンがまだほんの子供
    の頃だ。

    母はひとりでジェイソンを育てた。穏やかで深い愛情を注いで。そう
    して成長したジェイソンは大学進学ではなく、兵士なることを選び、
    兵学校に入学し、アメリカ海軍特殊部隊を志願し、優秀な兵士と
    なった。

    類まれな兵士としての能力。だが、ジェイソンンの心のうちでは他の
    選択肢もあるのではないかとの思いも育っていた。そうだ、次の任務
    を最後に軍を退こう。

    最後になるはずだった任務の

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    2017年08月24日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    ペリー就学前プロジェクトと非認知スキルの詳細が知りたくて行き着いた。タイトルが嫌な感じだけど中身はいたって真面目。ただジャーナリストが書いているので描写が多くて、実験の内容を端的に把握しづらい。

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    2017年06月25日
  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    オランダ人である著者が、新聞社時代に特派員として赴いたエジプトやイスラエル、イラクの取材を通じて感じた報道の実態を明らかにしている。

    報道する側やされる側、受けとる側の三者が抱える不条理が、著者の徹底した中立的な視点で語られているところが興味深い。

    イスラエルやイラクでも、ボスニアのようなPR会社が暗躍していたのだろう。財政難のパレスチナは欧米諸国のメディア戦に翻弄される、儚い存在なのだろうか。
    イスラエルやパレスチナでも「我々は和平を望んでいる」としながらも、「相手は我々を憎んでいる」と民衆は口を揃えて言うのだとか。僅かな解決の糸口はここにあるような気がする。しかし、独裁政権は身の安定こ

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    2012年12月05日
  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    中立な報道をするand知るためには条件があるが、それが忘れられているのか、気づいていないのか、条件なんてないと思っているのか。
    この本はそれを教えてくれる。

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    2012年09月04日
  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    オモシロカッタ。

    ジャーナリストって最前線にいるから、
    その他大勢には、
    どんなことが書かれてても『事実』と思って読んじゃうのだ。

    これ読むと、
    リテラシィわかんねぇよ、ってなる。

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    2012年05月30日
  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    「真実ってなんだ?」――本書を読み終わってまず思ったことだ。「真実」を報道するのがメディアの仕事だと思ってたから、その実態を知って驚いたし悲しくもなった。ある人が「真実を伝えなければ」と思っても、自分一人の力ではどうにもできないことがある。そうゆう人がいるかもしれないのに、できない。そうゆう人たちのことを思うと、やるせなさを感じる。

    本書で初めて知ったわけではないけれども、一つの物事に対して様々な角度からの見方があることは忘れてはならないことだろう。そうでないと、偏った見方しかできなくなるし、それでは物事の全体を理解することができない。ある意味「現実」を見ていないことになるからだ。

    とまあ

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    2014年10月08日
  • 子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本

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    子供が産まれて6ヶ月、古本屋にあったから買って読んでみた。
    親子関係の築き方と考え方について、とても良いことが書いてあった。
    対象の子供の年齢も、幼児からティーンエイジャーまで幅広く。
    これは定期的に読むべきだと思った。

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    2026年03月11日
  • 哀惜

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    始めから最後まで、暗いイメージで物語が淡々と進んでいく
    前半は特に何が起きているのかもハッキリせずに進んで、後半一気に物語が展開して行く
    最後はなるほどそう言う事かと納得している

    現実に起きている事件と思える真実味があって、ある意味怖い

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    2026年02月28日
  • 沈黙

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    ネタバレ

    原題『Heron's Cry』がわからなかった。
    Heronて何だ?そんな登場人物もいないが。。

    アオサギのことらしい。
    なるほどー、そういうことね。
    物語のそこここでアオサギの描写があった。
    それは主人公マシューを暗喩するかのような凛としたしなやかな佇まいの描写だった。

    善良に穏やかに根気強く。
    福音派の厳しい教義の中で育ってきたマシューは自身の生き方を受け入れながらも、ときに他人との対比の中で生真面目な面白味のなさを感じずにはいられない。
    それでも貫くそのスタイル。
    もちろんブレそうになるときもある。
    内面では惑いながら、後悔を覚えながらも外には見せない境界際の心の強さに魅力

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    2026年02月22日
  • 沈黙

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    曇天の湖沼や陽光煌めく英国庭園、陰鬱な街並み、、ノース・デヴォンの様々な風景が脳内に再生される。事件解決でスッキリ爽快感があるわけではないけれど、個性豊かな刑事たちが地道に一つ一つの糸を手繰りって事件を解決していく展開にハマった。穏やかで忍耐強くて実直で、、日本人ウケするキャラだなあと思ってニマニマしながら、すっかりマシュー贔屓になった。

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    2026年02月16日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    死人に口無し。

    死んだ人間を語るのは、いつだって生きている者たちだ。

    ある海岸で殺された一人の男は、別の町から流れ着き、その土地に住み着いていた。
酒に溺れ、身を持ち崩し、誰かの助けがなければ生きていけそうにない男だった。
    舞台はイギリスの片田舎。
伝統的な宗教観が色濃く残るその街で、人々は彼に救いの手を差し伸べる。
    
――その男が、殺された。

    小さな村の閉じた人間関係の中で、それぞれの思惑が交錯し、人々は口々に男を語る。

    そうして断片的な言葉が積み重なり、一人の人間の輪郭が、少しずつ形作られていく。

    真実を静かに、粘り強く追う刑事マシューがいい。

    寡黙で仕事ができ、職人のような刑

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    2026年02月09日
  • 子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本

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    子供との向き合い方を具体例を交えて記載された本。親が子供の感情や考えを決めつけるのではなく、安心して表現できる関係性と受け入れて共感するプロセスが大事だと学んだ。
    今は行動指標に出来るけど実際に子供と向き合った際にそういった考えで動けるか、、、。
    将来悩んだ時にはまた読み直したい。

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    星5:周りに全部読んで欲しい、4:一部or要約版を読んで欲しい、3:家には置いておきたい、2:読むのは一回でよい、1:時間が無駄だった
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    2026年02月08日
  • 子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本

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    ネタバレ

    24年年間ベストセラーという謳い文句で読んでみた
    350ページ びっしり字が詰まっているが、育児に困っている身内にプレゼントしたくなる本
    ・子どもと断絶しても、いつでも修復できる 親からの働きかけが必要
    ・子どもに謝るのを躊躇する必要は無い
    ・イギリスでは25%の子どもがひとり親で育つ 日本は10%
    ・離婚後3年で7割の男は子どもと連絡を取らなくなる
    ・こどもの感情を予想して言葉に出してみると、コミニュケーションが生まれる
    ・他社の気持ちになって見る練習をしてみると今まで見えていなかった景色が見えてくる
    ・妊婦がチョコレートを食べると、血圧腎症が40%低下
     子どももよく笑う
    ・母親と触れ合っ

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    2026年02月07日