【感想・ネタバレ】日曜の午後はミステリ作家とお茶をのレビュー

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ネタバレ

タイトルだけで「あぁ、軽いヤツな。海外版ラノベな」と思っていたのだが、いやいやこれはオモロい。タイトル通り、お茶でも飲みながら、あるいは通勤電車で1編ずつとか、軽く読めるのは間違いないのだが、決してラノベではない。

日常ミステリーもの…と括ってしまえばそうなのだが、短くて(20Pくらいかな、中にはショートショート程度のものも!)かつ、起承転結はっきりしてて、ミステリー部分も抜かりなく、キャラクターの個性まで書き分けている。その上で洒落ているというかあか抜けているというか…。

重厚長大な作品もいいが、薄くても軽くても面白い小説は駈けるのだということ。星新一が教えてくれていたこのことを、歳をとって忘れていたみたい。この本を読んで思い出せて良かった。

作者の短編集がもう1冊出たみたい。機会をみて読むこととしよう。

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2019年09月16日

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それぞれ短い中で謎とその解決がユーモアを散りばめらながら語られています。趣味の良さが感じられる小品集。
小品とはいえ、14話それぞれ事件と解決のバリエーションが豊富でワンパターンにならず最後まで飽きることはありませんでした。
それぞれのストーリーは完結していますが、14話を通じて登場人物たちの関係性や環境の変化が感じられて読み込むとまた違う面白さもあります。
続編を期待してしまいます。

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2018年10月02日

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50代のミステリ作家シャンクス。
恐ろしい事件が起きるわけではなく、日常の謎解きです。
とても力の抜けるいい感じです。
夫婦共に小粋です。

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2022年09月26日

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ミステリー作家が探偵役になるちょっと洒落た感じの連作短編集。主人公の身の回りにあれやこれやの事件が起こるのだが、うーんたくさん起こりすぎだと思いつつ、アメリカだったらこんなものかなとも思ってしまう。作家もパーティーやチャリティーだとか、作家仲間やエージェントとの関りやゴーストライターの問題やら、いろいろ大変そうだなあと他人事ながら心配してしまう。主人公のシャンクスはロマンス作家の奥さんにもいろいろ気を使っていて大変そう。「幸せな結婚生活がこんなに長くつづいている理由のおよそ半分はシャンクスにあったので、『だからいっただろう』などという言葉が口をついて出ることはなかった」という文章があって見につまされる。続編が出ているらしいので楽しみだ。

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2020年01月08日

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中年ミステリ作家、シャンクスを主人公にしたミステリ短編集。シャンクスは探偵役なんかやりたくないのに結局謎解きをさせられるハメになる。シャンクスのぼやきにクスリと笑ってしまう。どの短編もユーモアを感じる終わり方で、タイトル通り、お茶でも飲みながら軽く読める。特に「シャンクスの怪談」のラストが好き。それぞれのお話の最後に、著者のコメントがあるのもいい。

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2019年11月25日

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日本初お披露目ロバート・ロプレスティ。本作は翻訳高山真由美さんの持ち込み企画。主人公は50代ミステリー作家奥さんもロマンス小説作家。主人公がなんやこんなんで殺人事件、日常のミステリーに巻き込まれ解決する14の短編。軽く楽しく読めました。続編よろしくです。

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2019年10月10日

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面白かったなあ。
読み終わりたくなかった。
思わずニヤリとしてしまう短編集。
黒後家蜘蛛の会を彷彿とさせる雰囲気。

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2021年03月27日

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最初の1-2篇を読むと意外性が足りない気がするが、読み進むにつれ、控えめなユーモアとそこはかとない品のよさを感じるようになる。

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2018年10月31日

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 ミステリ作家が事件に出会ったらというシチュエーションでの短編集。
 シャンクスが偏屈で頭が良くて皮肉屋で楽しい。
 そしてミステリ要素満載で、短編なのに気を抜いて読むと伏線がわからなくなるほどである。短いのに濃密だ。

 解説で「黒後家蜘蛛の会が好きなら」というくだりがあり笑った。ああ、好きだよ。

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2018年08月05日

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作家が探偵になる(わたしは探偵ではないといいながら)日常の謎系の連作短編集。ユーモアたっぷりでほのぼのしてて、でも作品によっては殺人もあったりして、ミステリらしさもたっぷり。とても読みごごちがよかった。

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2018年07月30日

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“小粋でしゃれた味わいのミステリ”(by解説者)、連作短編14話が収録されています。

ミステリ作家のシャンクスが、遭遇する様々な謎を解決していく話で、事件性があるものというより(無くは無いですが)、基本的には“日常系”の謎解きがほとんどです。
シニカルで始終ぼやいているシャンクスですが、妻のコーラに頭が上がらなかったり、クセのある作家仲間たちやエージェント、面倒な一般人に“やれやれ”と憂鬱になりつつも、何だかんだで“謎を解く羽目”になった際は、鋭い視点を発揮してくれます。
個人的には、シャンクスVS詐欺電話の「シャンクスは電話を切らない」が、めっちゃ短い話でしたが小気味よくて好きでした。
あと、「シャンクス、タクシーに乗る」も、結果“ええ話”になっているのと、オチも効いていて良かったです。
各話に「著者よりひとこと」という独り言のようなコメントがついているのも面白いですね。
タイトル通り、ティー・ブレイク(お茶だけに)に読むのにぴったりな一冊かと思います。

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2022年08月08日

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まさにコージーミステリーど真ん中と言いたくなるようなお話が詰め込まれた短編集。
各話のページ数が少ないうえに重々しい事件も起きないので、コーヒーを片手に寛ぎながら読むのにピッタリだなと。
何だかんだで謎を解いてしまうシャンクスと妻コーラのやりとりも非常に微笑ましい。

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2021年07月09日

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そこそこ名の売れた?推理小説家、レオポルド・ロングシャンクス。
妻のインタビューに付き添った喫茶店の窓から、とある立食パーティーの会話から、タクシー運転手の相談で、シャンクスは謎や事件に巻き込まれて、解決してゆく。14話が詰まった短編集。
殺人事件、ポニー誘拐、特殊詐欺、強盗、それぞれがコンパクトに語られて、最後にニヤリとして終わる。
「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」なんて言いつつ、警察に助言したり。
50代の余裕を見せつつ、作家仲間へは皮肉な視線をむけて、妻の顔色を伺うシャンクスがリアルで、アメリカの作家の私生活が垣間見えるのも面白かった。
一話一話の最後にある作者のあとがきとか、シャンクスが時々みせる偏屈ぶりにヘゲーとなりつつ
「あなたってときどきいけ好かないわね。だけどその話をぜひ聞かせて」という気持ちに。
もう少しカルフォルニアへはお手柔らかにお願いします。

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2021年02月20日

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ミステリー作家が主人公のミステリー小説短編集。

一つ一つの物語が短いので、読みやすいです。また、主人公が「俺が俺が」と言うタイプではなく『ミステリー作家は文章を書くのが仕事で、事件を解決するのは仕事ではない』と言うタイプであるところも、面白いところです。それでも、なんだかんだ言って、事件解決に関係してしまうんですけどね。

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2020年09月28日

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推理小説作家自身が主人公となって、自分の身の回りで起こった事件や謎を推理し、解決していく内容で、結構面白く読めた。短編集で気軽に読めるのもいいし、1作ずつ著者自身の解説が付いているのも面白い。

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2020年05月18日

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ミステリ作家が主人公の短編集。
盗難や殺人などの事件もあるが全体的にユーモア溢れる雰囲気で、一編が短いこともあって軽く読める。作家同士のやりとりなども楽しい。

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2020年01月09日

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ネタバレ

まさにお茶をしながら読めるようなかなり短い短編集。題材も身近なものが多く、文体も読みやすかった。
主人公もなかなか魅力的。
ただ、短編ごとにあるあとがきはいらないかな。

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2019年07月16日

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作家が探偵役の小説は多いが、この主人公のミステリ作家はでしゃばることなく謎を解いているのが気持ち良い。ロマンス小説作家の奥様には逆らわないところも良い。

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2019年07月10日

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ミステリ作家が身の回りでいろんな謎に遭遇し、推理力で解決していく短編集。直感で解く軽いものから、フェアプレイなフーダニットまで、出来にバラつきはあるが面白かった。タイトルの様にお茶でも飲みながらサラッと読める一冊になっている。
一話ごとに「著者よりひとこと」があり、手の内をさらけ出していて良かった。最後のあとがきすら書かない日本人作家がいるけど、こういうサービス精神が欲しいね。

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2018年12月16日

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【収録作品】シャンクス、昼食につきあう/シャンクスはバーにいる/シャンクス、ハリウッドに行く/シャンクス、強盗にあう/シャンクス、物色してまわる/シャンクス、殺される/シャンクスの手口/シャンクスの怪談/シャンクスの牝馬/シャンクスの記憶/シャンクス、スピーチをする/シャンクス、タクシーに乗る/シャンクスは電話を切らない/
シャンクス、悪党になる

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2018年08月04日

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本書の主人公・シャンクスはミステリ作家。

ロマンス小説家の妻に持ち,結婚して二十余年という中年の作家夫婦である。

そんなシャンクスのモットーは次の通り。

「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」

シャンクスはミステリ作家であって,探偵ではない。

それなのに事件の話を少し聞いては,たちまち謎を解き明かしてしまう。

ユーモアと知性のあふれる作家夫婦のやりとりも読んでいて心地いい。

そんな軽妙な味わいの物語が詰まった短編集です。

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2018年07月08日

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