高山真由美のレビュー一覧

  • ブルーバード、ブルーバード

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    テキサスの田舎町で2件の殺人事件が発生する。1件目はテキサス外からやってきた黒人の男性弁護士のマイケル。2件目は地元の酒場でウェイトレスをしている白人女性のミシー。白人至上主義の犯罪組織のABTが集う酒場に関わった人が事件に巻き込まれている。事件の調査をしているのはテキサス・レンジャーのダレン。ダレンも黒人であり、家族とは問題を抱えている。マイケルがなぜ殺害されたのか。ABTが何らかの理由で殺したのか。白人のミシーが殺された理由は? 人種問題にからんだ事件かどうかさえ確信はないままダレンは捜査をする。終盤になると犯人はこの人くらいしかいない感じになるので、謎解きとしては深くはない。ただし、物語

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    2022年05月06日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    貧困の連鎖の理由の1つに貧困層の幼少期のストレス環境が非認知能力の発達を阻害していることを挙げ、それを阻止するために何ができるかをアメリカの事例をもとに考察した本。子育てというよりは社会問題について考えさせられる内容だった。

    日本の保育園の質は高さは非認知能力の発達に大きく寄与していると思った。また日本においても核家族化で(貧困層でなくても)子育てに悩む親は多いと思うので、各家庭への子育てに関するコーチングはニーズがありそう。

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    2022年02月20日
  • 女たちが死んだ街で

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    刑事の章が好き。
    話を聴くって大事、他人事だと思わない。

    被害者に非があるという考え方がウンコだよねって。

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    2022年02月06日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    学術的な見地から非認知能力を高める技法が書いてあり、信頼出来そうな本でした。
    あるタスクに報酬を与えてしまうと、それ自体を楽しむことが出来なくなる(報酬を貰うための作業になってしまう)という研究結果は面白かった。
    頑張れば出来る程度の課題を与える等、実際はなかなか難しそうだと思った。
    モチベーションに関する本など読んでみたいなぁと思った。(脳科学とか心理学に根ざした)

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    2022年01月28日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    非認知能力が格差によって生じている現状は理解出来るものの、海外(特にアメリカの事例)が中心の為、日本との環境とかけ離れている印象も一部ありました。

    ただ、学習の積み木など具体策では無いもののざっくりとした子どもへの接し方のヒントにはすごくなりました。

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    2022年01月11日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    私たちに何ができるのかという点では、正直具体的ではないと思う。しかし、格差社会の中で恵まれていない層にいる子どもたちを、その属性だからと諦める必要はなく、そういう目線で見て期待を持たないことこそが、子どもたちのその後の人生に影響を与えているようだということが分かった。温かいまなざしや励ましが、ここにいて良いんだという安心感や役に立っているという気持ちが、子どもを貧困や犯罪から遠ざける。できることなら政策に対して提言していければよい。仕事を通して子どもと接するのであれば、子どもへの信頼、期待を持って接すればよい。親という立場なのであれば、わが子に目線を合わせ、対話したり遊びを通して関わる時間を心

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    2022年01月08日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    まず自分の子供からだけど、改めて彼らの内発的動機づけにつながるような外発的動機付けができているのか、その下地として自律性、有能感、関係性が育まれているのかって常に意識しないとだわ。そして、子供を産んでから、自分の子供が幸せであるには、世界中の子供が幸せである必要があるなぁと折に触れて感じることが多い。自分が社会に何ができるかも、考えていくステージに入ったんだなぁ。

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    2021年11月04日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    ネタバレ

    先輩の先生から教えていただき読んだ。
    目で見えない非認知能力の大切さや育て方についてとても参考になる一冊であった。

    ・非認知能力を高めるのに働きかけるべき場所は、環境である。
    ・3歳未満の時期こそが、発達を促す絶好のチャンス
    ・小さな子の言動に安定した反応をすることは小さな学習にもつながり、大切な行為である。
    ☆学習のための積み木
    ・子どもの問題行動は、ストレス反応システムの調整ができてないから起こる。
    ギリできる有能感、自分がやりたいからやる自律感、期待されているという関係性の3つが内発的動機を生むために必要。
    ・粘り強く積極的なしなやかな心を作るには、関連する新聞の記事読ませることも有効

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    2021年09月07日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    脳の中で幼少期のストレスから最も強く影響を受けるのが前頭前皮質、つまり自分をコントロールする活動ー感情面や認知面におけるあらゆる自己調整可能において重大な役割を果たす部位である。このため、ストレスに満ちた環境で育った子供の多くが、集中することやじっと座っていること、失望から立ち直ること、指示に従うことなどに困難を覚える。

    10年を貧困の中で過ごした子供は、5年の子供よりもサイモンのスコアが悪かった。実行機能の能力を阻害しているのは貧困そのものではなく、貧困に伴うストレスだったのである。

    前頭前皮質は脳の他の部位よりも外からの刺激に敏感で、思春期や成人早期になっても柔軟性を保っている。もし環

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    2021年07月15日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    ネタバレ

    下記の点が印象に残りました。

    子どもをどのように養育するかは、習慣の問題。親からどのように養育されたかで、それ以外の子育て方法を知らないから自分の子育て方法も決まってしまう。ただし、学習によって自分の子育て方法を変えることも可能。
    小さい頃にコンスタントにストレスにさらされると、ストレス対応回路がバグを起こし、普通の状態でもストレスを強く感じやすくなる。
    IQは自分はどういう人間かと定義されることによって影響を受けやすく、絶対的なものではない。
    失敗をして、それから立ち直る方法を学ぶことが必要だが、現代では失敗そのものをすることが難しくなっている。
    ヘリコプターペアレントの元で育つ子どもは、

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    2021年07月04日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    家庭でできることも多少載っているけれどこの本を読んでいる人は少なくともネグレクトはしてないんじゃないだろうか。なのでどちらかというと学校などの教育機関や国の政策に向けての内容かと。

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    2021年06月01日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    親と教師の愛情

     同著者の「私たちは子どもに何ができるのか」に感銘を受け、本書も読むことにしました。その前作だけに、まとまりのなさを感じましたが、親と教師の愛情により、いかに子供の非認知能力を上げていくかがキーとなるように思えました。
     著者の大学を中退した経緯や、その時の葛藤も率直に書かれており、興味深く読み進めました。
     親として私自身が難しいことは、子供が失敗するかもしれない局面で遠くから見守ってあげるだけの度量を持つ事。失敗をさせる勇気。失敗を通して学ぶことの大きさを自身の経験からわかっているものの、子供に過保護になってしまうことに気付かされます。(p140)
     成功へのロードマップ

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    2021年05月28日
  • ハーレム・チルドレンズ・ゾーンの挑戦――貧乏人は教育で抜け出せるのか?

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    オバマ政権も注目した、ハーレム地区の貧困に立ち向かうNPOの軌跡が分かる本。著者は、非認知能力に関する著書で名高いポール・タフだ。
    プログラム創設者との5年以上にわたる対話や、貧困層に対する様々な学術的研究を基に、貧乏を抜け出すには「何が必要か」について書かれている。


    私の知る日本の現状と比較すれば、当事者との関係性や早期からのサポートは、うらやましい限りだ。
    事前に手厚い対策を講じることで、問題が発生しなかったことが評価される社会になってほしい、と私は願う。

    その一方で、たかだか義務教育レベルのテストで良い成績をとるために、貴重な人材を総動員して子ども達に教え込む姿勢は、私には異様にう

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    2021年05月01日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    ネタバレ

    現在、社会人1年生と大学1年生の子どもを育てました。
    4月から2人とも1人暮らしです。
    少し、子育てを振り返って、ブログを書いています。

    この本を読んで、あ~やっぱりそうかなと思いました。


    基本的には、アメリカの貧困層が通う公立学校の学力を上げるために、色々研究してきた結果を踏まえた考察の本です。

    大学に行き学位をとって就職すれば、貧困層から抜け出せる。しかし、なかなかそれが難しい。
    中学高校あたりで、教育を積極的に施すと、大学に入学はできるが、途中で辞めてしまう子も多い。家庭の後押しが必要。

    一方、富裕層が通う学校でも、思春期に精神的な問題を抱える率が高い。
    これは、「富裕な親たち

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    2021年04月18日
  • ローンガール・ハードボイルド

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     エドガー賞YA部門受賞作品。アメリカではYA部門にこんなに残酷な作品があるのかと知ってまずは驚愕。

     原題は"Sadie"。この物語の主人公である19歳の少女の名前が<セイディ>。なので、このエキセントリックとも言える邦題は、多分に営業的な目論見、かつ内容にも即したものであるとの自信の表れか?
     少し内容や雰囲気を説明したような邦題と思って頂けるとよいのかも。

     妹マティが殺されたので姉が復讐のため殺人者と目される義父を追跡する旅に出る。ティーンエイジャーの娘セイディの一人称で語る調査と追跡物語。まさに町から町へと果てしない旅を繰り広げるロードノヴェルとしてのメインス

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    2021年04月03日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    1)
    非認知能力は「教育するもの」というより、子供を取り巻く「環境の産物」と考えた方がより正確であり有益。 
    逆境が乳幼児期の発達に与える影響も、中高生の非認知能力の成長が学校を中心とした環境の産物であることも科学的に証明されているそう。

    2)
    子どもにとって重要な「環境」とは周囲の大人たち。
    一般に環境と言うと住む家など物質的なものを思い浮かべますが、大人なのです。重要なのは。
    具体的には子どもがストレスを受けてる状態で周囲の子供がどう対応するかが非認知能力の伸びを左右します。

    3)
    子供の非認知能力の成長を左右する大人の役割は大きく分けて二つ。
    ①適切なサーブとリターン
    幼児のアクショ

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    2021年03月21日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    彼女が結局どうなったのかはわからない。葉書を送って決定的に亀裂を作ってしまった妹への贖罪だったのかもしれない。微かな手掛かりを手にボロボロになっても喰らいついていく様は正統派ハードボイルド。

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    2021年03月02日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    今も自分を気にかけてくれる人の存在を知らずに、たった独り熱にうかされたように疾走する主人公。残酷すぎる彼女を取り巻く現実に、胸を痛めた。

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    2021年02月03日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    この手の展開、海外ミステリにはよくあります。インタビュー形式のところはテンポよくて良かったです。他はうーん、、かも。吃音にする必要があったのかな。

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    2021年01月21日
  • ブルーバード、ブルーバード

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    うん、面白かった‼︎題名と装丁に惹かれて借りた本だったんで、あんまり内容は見ないで借りたんで、最初はちょっととっつきにくかった。終わって振り返れば、各所に必要な情景描写なんだけど、余計なものだなと思ってた。レンジャーとか保安官とか、やっぱりアメリカのそれもテキサスの生活はよくわからないんだけど、驚くほど人種間のいわゆるヘイトが蔓延っている彼の国の現実に驚き、そしてまた悲しかった。そんなことしている場合じゃないのに、世界は。

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    2021年01月16日