高山真由美のレビュー一覧
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本書には、子どもがのびのびと育つために必要な親の心得が様々な観点から記されている。当事者のエピソードを交えた子どもの思考描写は解像度が高く、多くの示唆に富んでいた。
終始一貫しているテーマは、子どもの立場に立って接することの重要性であると解釈した。子どもの考えを決めつけず、放置もしないという当たり前のことが大切なのだ。これらは大人同士であれば当然配慮しあうものだが、相手が子どもになると、つい一人の人間としての尊重を欠いた態度になってしまう人が多いように思う。
子どもの人格形成において、周囲の大人が与える影響は計り知れない。今後、子どもと接する機会があれば、本書で得た心得を胸に、誠実に向き合っていきたいと強く思った。 -
Posted by ブクログ
親がやや毒親寄りなので「自分の親に読んでほしかった」ことを読むことで自分が癒されたいと このタイトルに飛びついたわけです。でも結局読むべきは親でなく自分だった。本書にあるように「子どもは親にされたことをする」「母親を通して自分自身を見る(ミラーリング)」ーー親に読んで欲しかったこと 親にして欲しかったことを 自分が再生産して子どもにしてしまっていると自覚し 落ち込む(苦笑)
大部分は子どもが幼いときの親の葛藤や つい子どもにしてしまうことについて書かれていて。うちはもう少し大きいので、早く読みたかったと言うのはあります。ただ親子関係は続くので まだやり直しが効くといいな。
「親に子どもがうそをつく時」「子どもが親にうそをつくとき」も耳が痛かった。子がとても幼い時 彼を義実家に置いて仕事で帰らなければならなかったことがある。朝早かったこともあり お別れのグズグズを省略したい気持ちもあり おばあちゃんとなら絶対楽しく過ごしてくれるだろうというのもあり 本人に言わずに帰ったのです。2日後帰宅したら 彼はものを投げてとても怒っていて びっくりした。
言わない(省略)ことも含めてうそであり 自分がそういうことをする以上 子どもに嘘をつかないでほしいと望むのはおかど違いと言われて はっとさせられました。
全ページにわたり ダメ親ぶりを突きつけられた1冊でしたが 子どもとの関係において 遅すぎることは無い。ここから!と思って残り少ない人生を励みます。
354ページ 読破するのはなかなかの苦行 苦笑
子ども小さかったら読めなかったな。 -
Posted by ブクログ
●気を逸らすというのは親がよく使う戦略。他方でこれは誤魔化しであり、長い目で見れば、子供が自分で幸せになる能力を培う助けにはならない。まずは子供の気持ちを汲み取って言葉にしてあげることが重要なのではないか。
●子育てを効率よく捌くことができる仕事のように捉える人がいるが、これも長い目でみて、子供と良好な関係を築くことはできない。正直にかれらと向き合うことでしか絆はできない。
●たまには赤ちゃんの気持ちになってみることも重要なのでは。言葉も話せない、寝返りも打てない、心と体だけがただある状況は、かなり苦しいはず。解放してあげる必要があるのでは。
●アタッチメント理論において、赤ちゃんの頃に親密さや支えを求める気持ちが一貫して満たされていれば、周囲の人はだいたいいい人だと思いながら生きていけるはず。(安定型アタッチメント)
●赤ちゃんが生活に入り込んできた時の気持ちや状況は記しておきたい。また、友人に話すこともいい。そうして気持ちを消化することで、自分にとっても子供にとってもいい効果がある。
●「手がかからない」「育てやすい」ということを聞くこともあるが、こういうふうに意図的に育てることは人間性を否定することに。子供は大人の付属物ではないし、自意識を損なってしまう。
●言葉がわからない段階では、次にやることを話してあげるといい。「次はご飯を食べにいくよ、車にのるからね、危ないからチャイルドシートに乗ろうね」など。言葉以上に、子どもとのやりとりが重要。
●十分に関心を向けられてきた子供は、安心感があり、無理に人間関係に気を取られすぎることもなく、無理に気を引こうとすることもなくなるはず。
●子供が人を困らせるのは親が甘いからだという人がいるがこれは明確な誤り。単に4つのスキルである、ストレス耐性、柔軟性、問題解決能力、相手の視点で物事を考える能力を身に付ける早さの問題
●察してほしい、ではなく明確に問題を言葉にするように。子供に嘘をつくようなことはNG
●癇癪などを起こす場合も、子供に関心を向けてあげて、安心感を与えることも重要。不満を受け入れてあげたい。
●子供は母親を通じて自分を見るため、親が子供を見て嬉しそうな顔をしていれば、自分は価値のある子だと気づくことができる。
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この本を読んで1番響いたことは、幼少期の孤独だったことや親からされて不快だったことなどのネガティブな経験は、たとえ覚えていなくても、物心ついた頃、大人になった頃、そして親になった時、自分自身の行動に影響を与えてしまうということです。
自分が親からされて嫌だったことは、絶対自分の子にはしないと気をつけていても、自分の奥底の潜在記憶から、同じことを繰り返してしまう可能性がある。
その事実を知ることができたのは大きかったです。
そして、子ども大人に関わらず、冷静に対等な立場で対話することの重要性を改めて感じました。
子どもだからといって自分の思うようにしたい、などと思ってはいけないです。自分の子どもでも、別の人間ですからね。 -
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あの傑作「スタンド・バイ・ミー」を含む4篇が収録された『恐怖の四季』。過去に同じ系統の中篇小説集は3冊刊行されているが、本書はそれに続く4作目となる。2分冊で、最初に刊行された本書に収録されているのは「ハリガンさんの電話」と「チャックの数奇な人生」の2篇だ。
「ハリガンさん〜」は、途中までなんの変哲もない文学作品のように進む。が、あることをきっかけに方向性が変わる。どのように変わるかはお楽しみに。
「チャック〜」は、第三幕からカウントダウンする構成だ。どうやら世界は滅亡の危機に瀕しているようだ。そこに登場するチャックなる人物とは?
もはや職人技ともいうべき完成度で愉しめた。 -
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ネタバレ【ハリガンさんの電話】
ハリガンさん、iPhoneをもらって、初めは懐疑的だったのに、うっきうきで使うようになっていたの可愛いかった。
クレイグがハリガンさんの墓前でハリガンさんのiPhoneを鳴らして、土の下からハリガンさんのiPhoneの着信音のメロディが流れ(る気がし)て、クレイグのiPhoneからハリガンさんの保留メッセージが聞こえるのが、最初は切なかった。
けど、その後クレイグや周りの人が悪い目に遭った時、ハリガンさんのiPhoneに留守電メッセージを残すと奇怪な状況が起きるのはちょっと怖かった。
これどう収束するのかなって思いながら読んでたけど、結果的に物語のオチは完璧だと思いました。
【チャックの数奇な人生】
第三幕から第一幕へと、時系列は逆順に物語は進んでいく。
最後まで読んでも、チャックがなぜあんなに街中で称えられてたのかはわからず…。あれは何だったんだろう。なぜ世界は終末を迎えてしまったんだろう。
若い頃のチャックはかなり人生苦労している。けど、若い頃のチャックがダンスするシーンはこちらも思わず高揚してしまった。丸屋根の部屋も不思議だった。
映画は未見なんだけど、これ映画化したらどんな風になるのか想像もつかない。早くどこかで配信してほしいな。