高山真由美のレビュー一覧
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スティーヴン・キングの中編集。
『ハリガンさんの電話』と表題作『チャックの数奇な人生』が収録されています。
『ハリガンさんの電話』は、少年と偏屈なおじいさんという設定がキングらしさを感じます。ハートウォーミングでありながら、ホラー要素もある内容が私好みでした。
『チャックの数奇な人生』は、第三幕から始まり、第一幕で終わるという構成にも仕掛けがあり、少しわかりにくい部分もありました。ですが、読み終わったあとに頭の中で整理してみると、「なるほどなぁ」とじんわり切なくなりました。
キングの長編を読み慣れている方には少し物足りなさを感じる作品かもしれませんが、キング初心者にはオススメです。 -
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前作である『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』に引き続き、こちらも素晴らしかった。
フィリッパ・ペリーの温かくも、厳しい、そして厳しくも思いやりのある文体が素敵だ。
本書はかなり自分の振舞い、思考を反省する点が多かった。
「あなたは○○だ」「あるいはあなたが○○してくれない」。こうした言い方は主語が他者になっている。
これに対し、自分がコントロール出来るのは自分だけという観点から、言いたいことは自分を主語にした”I Statement”にするべきだと示している。
「私は○○だと思う」という意見であれば、相手を非難したり、相手に強制しようとしたりということがなくなって、やり -
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ネタバレ原題『Heron's Cry』がわからなかった。
Heronて何だ?そんな登場人物もいないが。。
アオサギのことらしい。
なるほどー、そういうことね。
物語のそこここでアオサギの描写があった。
それは主人公マシューを暗喩するかのような凛としたしなやかな佇まいの描写だった。
善良に穏やかに根気強く。
福音派の厳しい教義の中で育ってきたマシューは自身の生き方を受け入れながらも、ときに他人との対比の中で生真面目な面白味のなさを感じずにはいられない。
それでも貫くそのスタイル。
もちろんブレそうになるときもある。
内面では惑いながら、後悔を覚えながらも外には見せない境界際の心の強さに魅力 -
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ネタバレ死人に口無し。
死んだ人間を語るのは、いつだって生きている者たちだ。
ある海岸で殺された一人の男は、別の町から流れ着き、その土地に住み着いていた。 酒に溺れ、身を持ち崩し、誰かの助けがなければ生きていけそうにない男だった。
舞台はイギリスの片田舎。 伝統的な宗教観が色濃く残るその街で、人々は彼に救いの手を差し伸べる。
――その男が、殺された。
小さな村の閉じた人間関係の中で、それぞれの思惑が交錯し、人々は口々に男を語る。
そうして断片的な言葉が積み重なり、一人の人間の輪郭が、少しずつ形作られていく。
真実を静かに、粘り強く追う刑事マシューがいい。
寡黙で仕事ができ、職人のような刑 -
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ネタバレ24年年間ベストセラーという謳い文句で読んでみた
350ページ びっしり字が詰まっているが、育児に困っている身内にプレゼントしたくなる本
・子どもと断絶しても、いつでも修復できる 親からの働きかけが必要
・子どもに謝るのを躊躇する必要は無い
・イギリスでは25%の子どもがひとり親で育つ 日本は10%
・離婚後3年で7割の男は子どもと連絡を取らなくなる
・こどもの感情を予想して言葉に出してみると、コミニュケーションが生まれる
・他社の気持ちになって見る練習をしてみると今まで見えていなかった景色が見えてくる
・妊婦がチョコレートを食べると、血圧腎症が40%低下
子どももよく笑う
・母親と触れ合っ -
Posted by ブクログ
本書から得られた学びは、子どもの成功を考える上で、従来の知性や学力に偏重した見方を大きく転換させる重要性を示唆しています。
成功を支える非認知能力と環境の力
まず、ストレスに満ちた環境が子どもの中核的な能力の発達を阻害するという指摘は、家庭環境や初期のケアがいかに重要かを痛感させます。集中力、自制心、立ち直る力といった、学力の土台となる非認知能力は、安全で応答的な環境(幼児期の感情面での要求に対する対応)の中で育まれます。
特に、「幼児の発する信号に注意深く、温かく、落ち着いて反応すること」が、ストレスを緩和し、良好なアタッチメントを築くという学びは、親や養育者の役割が、単なる世話を超えた、