高山真由美のレビュー一覧

  • 哀惜

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    ネタバレ

    アン・クリーヴスの新シリーズ!
    「凄く好き」と「星4つ」が同居する不思議。
    派手さや尖ったところがないので星4つにせざるを得ない。
    けれども脳内にはこの上なくしっくりくる。

    シェトランド諸島とは打って変わって今度はイングランド南部のノース・デヴォンのスモールコミュニティが舞台。
    マシュー・ヴェンはこの地を担うバーンスタプル署にとってまだ新顔の警部。
    かつて家族内の信仰に背を向けたことにより堂々と参列出来ない事情のある父の葬儀。
    物悲しさと共に遠目で見やった余韻もままならぬ中、自宅付近の海岸で刺殺体が発見される。

    身元を辿っていくと夫のジョナサンが運営するケア・センターとの繋がりが。
    被害者

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    2024年09月22日
  • 成長を支援するということ――深いつながりを築き、「ありたい姿」から変化を生むコーチングの原則

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    『成長を支援するということ』

    【購読動機】
    戦略の達成が目的でその手段が組織とした場合、組織の構成要素である「ひと」(ひとりひとりの働き方・貢献のあり方)が、戦略達成を左右するひとつの原因となります。

    「コーンチング」「1on1」なる言葉が流通しだして、相当の年月が経過しました。その期間に、組織の「エンゲージメント」(会社と従業員の距離、つながり)を計測するクラウドサービスを観察する機会が増えました。
    おそらく、どの企業も共通して「人が採用できなくてこまっている。」「若くて優秀な社員が離職する」という課題があるから「エンゲージメント」を導入するのでしょう。

    では、「エンゲージメント」を導

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    2024年08月31日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    海沿いの街でおきた殺人事件、その一つの事件に対し冗長とも思える、周りの人々のひとりひとりの人物紹介に加え、施設の意義、案内を含め生まれつきの病気を持つ女性たちのことも丁寧に。尚且つ受け持つ警察の人たちの過去や現在抱えている悩みや状況まで。
    丁寧すぎると言えばそれまでだけどようやく解決させるまでの長かったこと。
    この作家さんの前のシリーズと共通するのはその丁寧さで読者の感情移入までさせてくれて、理詰めに緻密に事件を解決する整った感。読む人を選ぶのかもしれない。私は嫌いじゃないけれど。
    このシリーズの警部は配偶者に対してかつてない愛情の深さを示してくれてその点でも、作家さんの本を書く丁寧さが伝わっ

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    2024年08月02日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    ネタバレ

    目次
    ・5セントのお月さま
    ・へま
    ・女が男を殺すとき
    ・消えた役者
    ・どうしてなんだベニー、いったいどうして
    ・球形の食屍鬼(グール)
    ・フルートと短機関銃のための組曲
    ・死の警告
    ・愛しのラム
    ・殺しのプレミアショー
    ・殺意のジャズソング
    ・死の10パーセント
    ・最終列車

    『5セントのお月さま』『フルートと短機関銃のための組曲』『死の警告』が初訳。

    フレドリック・ブラウンのSF短編全集が出たとき、どうしてSF限定なのだろうと思った。
    ミステリの短編もそこそこあるのに。
    『最終列車』が収録されたアンソロジーには、これが最後のアンソロジー未収録作品とあったような気がするけれど、その後にこれ

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    2024年06月03日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    3つの転換期
    ①キャリアや個人の生活から生じる人生のビッグイベント(地理的な移動を必要とするような昇進や解雇、子供の誕生、年老いた親の介護、家族の健康問題)
    ②自分のありようへの疑問や、自分は一体誰のために生きているのかという疑念
    ③役割の変化-アイデンティティの空白や、残された時間とエネルギーで何ができるかという疑念

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    2024年05月21日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    共働きのカップルがお互いの仕事と愛情を犠牲にせずに、キャリアとパートナーとの関係性をどのように良好に保つか、面白い視点で書かれています。

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    2024年05月04日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    フレドリック・ブラウンのミステリ短編を集めた日本独自の短編集。
    好きでいえば表題にもなってる「死の10パーセント」は如何にもフレドリック・ブラウンという感じで好みだが、これってミステリ?という気がしないでもない。まぁ、面白ければどうでも良いことだが。
    巻頭の「5セントのお月さま」はちょっとO・ヘンリーとかの短編を思わせるテイスト。「殺しのプレミアショー」なんかは割と本格なミステリといった感じでバラエティ豊かな短編集。

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    2024年04月05日
  • 哀惜

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    初読みの作家さん。しかも新シリーズらしい。
    登場人物たちの描写、背景が丁寧に書かれていることもあってとても長い小説だった。
    マシューの穏やかさ知的さ、自信のなさや自分を過小評価しすぎるところが、今まで読んできた刑事像と違って、新鮮で好感が持てた。
    次回作が出るなら楽しみです。

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    2024年04月01日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    キャリアの両立のさせかたにとどまらず、人生自体について考え直すきっかけとなる本

    二人のキャリアを考えるときにどう分担するか、何を妥協するかというゼロサム的な思考になっていたことに気付かされた
    転換期のたびに読み返したい

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    2024年03月28日
  • 哀惜

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    シェトランドシリーズのアン・クリーヴスの新作。
    もしかして新シリーズになるのかな?
    (本国ではシリーズ3作が刊行されている様子)

    今回も主要な登場人物たちの心の声、ダダ漏れ。
    これによってその人となりが理解できるのがうれしい。
    主役の警部、マシュー・ヴェンは見た目冷静で、できる男な雰囲気なのだけど、内面はナイーブで繊細。
    家族関係に問題を抱えていて、
    同性婚をしているという設定も新鮮。

    今作は事件の真相自体にはさほど目新しさはないものの、描かれるキャラクターがとても魅力的。
    マシューとその部下たち、
    マシューとパートナーのジョナサンとの関係性など、
    まだまだこの先変化していきそうで楽しみ。

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    2024年02月16日
  • 終わらない週末

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    スッキリはしないけれど、現実的な恐怖が少しずつ重なって、下手なホラーより遥かに怖い話だった。昔住んでいたロングアイランドが舞台。後書きにあるようにそこに流れる差別感などがリアル。

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    2024年01月07日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    殺人事件はすぐに起きるのだけど、少し前までホームレスだったアルコール依存症の男が、なぜ殺されなければならなかったのか、が全然わからない。
    そこがわからないので、もちろん容疑者なども全然絞れない。

    捜査責任者のマシューの生い立ちや、部下たちの生い立ちも交えて描かれるこの作品は、ともすればまだるっこしく感じられるかもしれない。
    しかし、親や夫の言葉や肉体への暴力にされされてきた捜査員たちは、被害者がボランティアとして働いていた複合施設で接していた、学習障害のある人々(社会的弱者)が被る偏見や、彼らの持つ優しさ・素直さなどから、徐々に事件の本質に迫っていく。

    そしてそれは殺人事件の解決だけではな

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    2024年01月03日
  • 哀惜

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    イギリス南西部の町ノース・デヴォンの海岸で死体が発見された。捜査を行うマシュー・ヴェンは、被害者は近頃町へやってきたサイモンというアルコール依存症の男で、マシューの夫が運営する複合施設でボランティアをしていたことを知る。交通事故により子供を死なせたことで心に病を抱えながらも、立ち直ろうとしていた彼を殺したのは何者なのか?

    新シリーズ開幕。ジミー・ペレス警部の連作は未読が多いまま、こちらを先に読む。めったにないことなのだが、マシュー・ヴェン警部のある人物への感情に同化していた。

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    2023年12月10日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    科学的根拠に基づき、どうやって夫婦のキャリアを続けながら様々な転換期に対応していくかを指南してくれる本です。筆者の経験などよくある不確定要素をつらつら書いているわけではなく、様々な論文を引用しているところに好感と説得力がありました。
    まさに目からウロコ!
    日本は遅れているのかと思っていましたが、世界でも同じような問題があることを知れました。
    キャリアとプライベートに悩んでいる方は必読の価値ありです。
    翻訳は読みにくいイメージがありましたが、この本は読みやすかったです。

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    2023年10月12日
  • 哀惜

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    こちらの作家さん初めて読みました。
    マシュー刑事が同性のパートナーの暮らしていて、男性であること、そ~いったアイデンティティの小説で読むのは初めてで、はじめ「エッ?」ってなった。
    でもとても魅力があって物語に、深く影響があることも、なる程!納得!
    宗教や、障害者、絡み合うストーリーが上手く成り立っていて凄い!今後の、マシューの活躍がまだまだ読みたいな!

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    2023年09月05日
  • 哀惜

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    登場人物が詳しく書かれていて読みやすかった。それは色んな人目線で話が進むので、心の声まで読めたからかなと思う。特にマシューはそうで、親しみが持てた。事件自体はやるべきことをひとつずつやったら正解にたどりついた感じ。
    あと、時代は現代なんだろうけど、クリスティーのような古い感じがした。英国ミステリーだからなのか、翻訳だからか、田舎が舞台だからかは分からないけど。

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    2023年08月04日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    結婚前、私は夫に「2人で1になるのではなく、1と1で2以上になりたい」と話しました。
    依存関係ではなく、個別化することがお互いそして二人の幸せに繋がると信じたからです。

    この本はそんな関係性を求める人にぜひ読んでほしい。
    関係性は結んで終わりではなく、育むことが大切。

    〜本文から引用〜
    「カップルの関係は、価値観・限界・不安を共有し、その共有を続けることがより良い人生につながると気づいたときに、本当に始まるのかもしれない。どんなカップルにとっても、対話をするのに一番いいタイミングはいまだ。早ければ早いほどいい」

    「価値観は道の方向を決め、限界は道の太さを決め、 不安は両脇に崖があるかもし

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    2023年07月05日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    ネタバレ

    「カップルとしての」キャリアへの向き合い方、という視点はこれまでになく興味深かった。

    結論としてはシンプルで、オープンに2人で根気よく妥協せずに話し合いをすること、仕事も愛もどちらも大切にする努力を惜しまないこと、ということになるかと思う。当たり前のことといえば当たり前だが、実践するのは難しく、ケーススタディとして複数のデュアルカップルの軌跡を知ることができるのは有用だと思う。
    また、扱っている期間が幅広く、人生の後期に起こるであろう転換期について、先人の事例から学ぶことができるのはありがたかった。

    初めは子育てしながらのキャリア形成のついて学びを得たいという観点で手に取った一冊だったが、

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    2023年06月30日
  • 哀惜

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    当たり前の話しなんですが、物語が持つ雰囲気みたいなんて、主人公の持つ特性に依存しますよね
    当たり前ですが

    本作の主人公マシューは礼儀正しく落ち着いていて、公平で清々しく凛としている
    そしてまさしく物語はそのように進む

    とてもとても落ち着いてゆったりと進む
    だけどダラダラしてるわけじゃなくてページはすいすい進む
    なんか変な感じ
    ゆっくりだけど澱みがないんよね

    そしてマシューにはジョナサンという彼とは正反対の夫がいるんだけど、彼がいることでさらにマシューの人となりが際立つんだよね
    そう、そしてこれめちゃくちゃさらっと書かれてるんだよね
    最初なんのひっかかりもなくさらっと進行しちゃうの、マシュ

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    2023年06月20日
  • 終わらない週末

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    長い短編、という紹介を見かけたが、まさにその通り。
    はっきりとは書かれない事態、ひょっとして、もしかしてと不安になりながら読み進め、ぷつんと来る結末(というか作品の終わり)。
    本を閉じた後も頭に残り、つい登場した家族たちと世界の事を考えてしまう。とても不思議な作品でした。
    余談ですが…自宅上空が飛行ルートなので、通過音がするとドキリとします。じわじわと日々に侵食する物語。

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    2023年06月19日