高山真由美のレビュー一覧

  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    人生の転換期は3度ある。その転換期を乗り越える鍵はカップルの対話である。

    【3つの協定を結ぶ】
    『価値観』
    選択と行動が一致するときに人は満足感を覚える
    『限界』
    場所・時間など何が限界かを知ることで不確定要素が減る
    『不安』
    先に共有することで先手をとることができる

    【働き方のモデルを決める】
    カップルの一本がキャリアに比重をもつのか
    カップルともにキャリアを重視するのか
    キャリアの比重を持つものを交代していくのか

    【お互いが安全な拠点となる】
    キャリアの迷走期には下記を心に留める
    『探究の奨励』同情ではない
    『干渉しない』話を聴くのであってアドバイスをするのが目的ではない
    『心のサポ

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    2024年01月14日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    ブラウンのミステリ短編集第三弾。エド・ハンターシリーズから2作品入ってボリュームたっぷりの最高に楽しい一冊!→

    シカゴ・ブルース大好きな私はエドたちがでる2作品がイチオシだけど、それ以外ももちろん良作。
    「5セントのお月さま」は皮肉が効いていてマル(大衆が求めるのは月ではなく……?)
    「球形の食屍鬼」「殺しのプレミアショー」は謎解き部分が好き。
    「愛しのラム」は読み進めると感じる違和感の→

    正体が分かった瞬間に「ああッ……」ってなる。
    「どうしてなんだベニー、いったいどうして」はラストに「うわぁぁぁ」ってなったなぁ。
    「死の警告」のなんとなく感じるコミカルさや「最終列車」の余韻など、ブラウ

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    2023年10月20日
  • 哀惜

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    なかなか集中して読む時間がとれませんでしたが、読み始めてからは本を閉じることができず一気読み。ドメスティックかつ閉鎖的な空間で起きる事件が丁寧に描かれ、登場人物一人一人の心情やエゴが手にとるように感じられます。こうしてひとりの人間が葬られるのだ、と悲しくなりました。保護を必要とする人、それがどんな人であれ、全てのそういう人たちの幸せと安心を願わずにはいられませんでした。初読の作家さん、次作もあるようなので、翻訳を心待ちにします。

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    2023年07月01日
  • 哀惜

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    シェトランド島シリーズと同じ作者だったので。

    解説によると「キャラクター小説」だそうだ。
    登場人物のキャラクターと物語と密接な小説、という意味で。
    確かに登場人物の人物像が精密に描かれているし、
    ストーリーとのがっちり組み合わさっていると思う。
    しかし、それを巷で流行っている「キャラクター小説」で説明するのはどうだろう。
    鴨のコンフィをパリッとしている鶏のから揚げみたい、と言われましても。
    鴨のコンフィも、鶏のから揚げも、
    登場人物がきっちり描かれているミステリーも好きだが。

    イギリス南西部の町の海岸で他殺体が発見された。
    捜査にあたるのは、海岸の近くに自宅をかまえるマシュー。
    夫は、ディ

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    2023年05月20日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    20代後半、女性としてキャリア・結婚生活・出産育児をどう考えればいいのか、何を道標にすればいいのか分からなかった自分にヒントをくれた一冊。

    著者によると、夫婦生活×キャリアの観点での指南書はこれまでほとんどなかったとのこと。日本で共働きがこれまでになく当たり前になり、男女関係なくキャリア・私生活を通して自己実現を目指すカップルが増えた一方、周りにロールモデルがいない中、本書に書かれているケーススタディはとても参考になる。

    本書にある第一・第二・第三の転換期は、訪れる年齢・タイミング・転換期自体の有無にわりと個人差があるのでは?とも思うが、「こういうことが起こる傾向がある」ということを実例と

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    2023年05月03日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    ・共働きのすべてのカップルにオススメ
    ・デュアルキャリアは悪くない!最高!
    ・話し合いはやっぱり大事!言い難い事もあるけど腹割って話そう!(最近、怖いって言われたからできるだけ可愛く伝えたい。笑)

    ・同棲前に読むことができて良かった。
    ・転職や出産、子育てなどまだ自分が経験していないイベントのストーリーは正直サラッと読んでしまったので、自分にそのタイミングが来たらその章を読み返そうと思う。

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    2023年04月26日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    キャリアもパートナーとの関係も両立させたい全ての世代の人への道標となる本だと思う。
    この本を参考に、相手が何を大切にしているか、自分が何を大切にしたいかをよく考え、二人の道を作っていけるようになればと思う。

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    2023年03月02日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    表面上しか知らなかった非認知能力についての理解が深まった。参考になりすぎてメモだらけになってしまった。
    表紙裏に「非認知能力は読み書き計算のように教えて身につくものではない。【環境】の産物なのだ。」と書いてあり納得。IQや学力などの認知能力も大事だが、特に幼児期は数値化できない非認知能力を育み子どもがよりよい人生を歩めるようサポートしたい。

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    2023年02月01日
  • ブルーバード、ブルーバード

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    解説、吉野仁より 

    ブラック ライブス マター の理解

    南部のスモールタウンを舞台としたミステリ
    ひとつの大きな家族だった
    アメリカの縮図
    秘められた愛による犯罪

    通底低音、ブルース
    ジョン リー フッカー ブルーバード 
    ライトニン ホプキンス ブルーバード、ブルーバード

    相似系、逆転のケースが、繰り返される
    表面の写生で終わらない厚み
    白人と黒人、夫と妻、親と子 反転
    過去の回想がドラマとして物語に挿入

    highway59 楽しみ

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    2023年01月06日
  • ボンベイのシャーロック

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    物語の舞台であるインドのことも、1892年という時代も、何も知らなかった。
    人種、国籍、性別、さらにはカーストと、背景は複雑だけどここまで読みやすいのは、マイノリティである主人公の視点で観察されているからかもしれない。
    退役軍人の主人公が、知恵と軍人スキルで殺人事件を追いながら、居場所を持たずに過ごしてきた人生の隙間を埋めていく。
    邦題にシャーロックと付けたからにはミステリかと思いきや、恋愛も冒険もある。
    続編もあるようなので楽しみ。

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    2022年11月03日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    貧困層の子どもたちをどのようにサポートしていけば学習意欲や問題解決する力を高めていけるか教えてくれる。教育関係で働く方に読んでもらえるといいのではないかと思う。

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    2022年01月22日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    非認知能力を伸ばそう。環境で育む。
    粘り強く取り組む力。

    ・学業のための粘り強さp.107
    ①この学校に所属している
    ②努力によって伸びる
    ③これを成功させることができる
    ④この勉強は価値がある
    人間関係(帰属意識)と学習指導(有能感と自律性)

    教師が、子どもの良い点をフィードバックする。手抜きはできない。
    生徒の参加を求める双方向のやりとり授業

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    2021年03月28日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    子育て世代以外にも、ぜひ読んでいただきたい。
    本書は、育児の参考にもなりますが、教育、福祉、公共、非営利団体、地域社会などを巻き込み幅広い社会政策への提言として重要な内容が述べられています。
    グリッドなどの非認知能力は、トレーニングで強化する性質のものというよりは、環境に応じて引き出させれるもの、発揮できるものとして捉えることが適切であると理解しました。
    であると、非認知能力の格差、学力の格差よりも、個人の努力では太刀打ちしにくい課題ということになり、公共的な関与がより重要ということになります。

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    2020年11月26日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    いわゆる「知能」は、
    今でも、IQの高さや成績の良さなどを尺度に語られる性質のつよいものです。
    これらは、最近では「認知スキル」とくくられるそうです。
    そして、認知スキルこそが何より重要だとする人(認知決定論者)の言い方として、
    「重要なのはIQであり、それは人生のかなり早い段階で決まるものである。
    教育とはスキルを身につけさせるものではなく、人々を選り分け、
    高いIQを持った者に、潜在能力をフルに発揮させる機会を与えるものだ。」
    というものが、いくぶん極端ではありますが、あります。

    そういった「認知スキル」のいっぽうで「非認知スキル」と呼ばれる能力があります。
    「非認知スキル」とは、やり抜

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    2020年10月26日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    ネタバレ

    子育てにおいて尊敬している方がオススメしていた本。

    読んでみて本当に良かった。
    自身の子育てのヒントになればと思ったけど、
    結果として、日本の子供、ひいては人類に対して誰しも責任があると感じた。
    日本でもますます深刻化していく貧困差。
    それに伴う学歴格差、比例して犯罪率。
    日ごろから憂いてはいたものの、自分には手の届かない世界だと思っていた。
    でも違った。
    この本は希望の塊のようにみえた。
    翻って、人間には格差なんて存在しないと提言している。

    そして、読書中何度も自分の受けてきた教育や学生の時の周りや自分の雰囲気を振り返った。
    それがすべて今現在と直結していることを実感した。
    なぜ自分は大

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    2020年05月14日
  • サイレント・スクリーム

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    英国のベストセラー人気シリーズ1作目。
    面白かった!

    キム・ストーンは、女性警部。
    独身で30代前半、熱意と行動力で事件の解決率が高く、部下には信頼されています。
    カワサキ・ニンジャの1400ccのバイクを乗り回し、自分で修理もできるほど。
    社交性が悲しいほどない、という設定だけど、さほど困難は生じていませんね。
    ブライアント部長刑事と名コンビを組んでいて、10歳ほど上の彼が温厚で人当たりがいいから、というのもあります。

    私立校の校長が溺死、それが連続殺人事件の発端となってくる。
    校長がある荒れ地に関心を示していたことに気づくキム・ストーン。
    現在たまたま発掘調査がされているその土地から、

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    2020年03月20日
  • 子育てのパラドックス ― 「親になること」は人生をどう変えるのか

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    子供が生まれると親の幸福度が減る、夫婦関係が悪くなる、子供と一緒にいるより皿洗いをしていた方がいい…等、しっかりと子育てをすることが求められる昨今では言葉にすることが憚られるような生々しい事実が書かれている。が、一方で子育ての理想と現実の合間で苦しんでいるのは自分だけではないと救われる気もした。

    「経験する自己」と「記憶する自己」は全く異なり私たちの物語は「記憶する自己」に寄って成り立っている。現実は喜ばしいことばかりではないが、追想の中で過去の出来事は暖かな色味を帯びる、ということは心から納得した。

    また改めて読み返したい。

    ・家庭生活にはフロー(目の前の作業に没入した状態)が生じる活

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    2020年02月12日
  • ブルーバード、ブルーバード

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    テキサス州の人口が200人にも足りないような田舎町で起こった2つの殺人事件に挑む黒人テキサスレンジャーの話。

    ミステリーであり謎解き部分もしっかり作られているのだが、主題はアメリカ南部に今も深く根付く黒人差別問題と、恋愛の物語である。そのほの暗さや深さは我々日本人には計り知れないところもあるが、この本を読めばその一端を垣間見てしまう。

    自分より劣っていたり、大勢とは違う個性や特質をもっていたり、立場が弱かったり、出身や民族や文化が違ったり、そういう人を差別する感情ってのは、本能に基づく根深いところにある人間のどうしようもない難点なのかもしれない。

    でもどうしようもないからと、ほったらかし

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    2019年11月11日
  • 日曜の午後はミステリ作家とお茶を

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    タイトルだけで「あぁ、軽いヤツな。海外版ラノベな」と思っていたのだが、いやいやこれはオモロい。タイトル通り、お茶でも飲みながら、あるいは通勤電車で1編ずつとか、軽く読めるのは間違いないのだが、決してラノベではない。

    日常ミステリーもの…と括ってしまえばそうなのだが、短くて(20Pくらいかな、中にはショートショート程度のものも!)かつ、起承転結はっきりしてて、ミステリー部分も抜かりなく、キャラクターの個性まで書き分けている。その上で洒落ているというかあか抜けているというか…。

    重厚長大な作品もいいが、薄くても軽くても面白い小説は駈けるのだということ。星新一が教えてくれていたこのことを、歳をと

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    2019年09月16日
  • 休日はコーヒーショップで謎解きを

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    「ローズヴィルのピザショップ」。穏やかな店内にピリッとした空気が流れる瞬間、そしてそれが緩むとき。その加減がいいし、血が流れるけれどどこかドタバタ劇のような展開でラストもいい。
    「残酷」。冒頭の殺し屋の場面から思わぬ方向に展開されていくのが面白く、前半と後半の落差が楽しめる。
    「赤い封筒」。探偵と助手のような関係。探偵の造形の良さ、怪しさがいい。推理と饒舌さでもっと読んでいたくなる。
    他にも面白い短編が収録されていてとても満足度の高いもの。

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    2019年08月25日