高山真由美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
マシュー・ヴェンシリーズ、第2弾。今回も良かった!とにかく彼女の小説はキャラクターにリアルが感じられて、味がある。主人公のマシューももちろんだけど、夫のジョナサン、部下のロスとジェン、それぞれのプライベートストーリーを挟みつつ事件を追う、警察小説の王道。一気に読めてしまった。今回は娘のガラス工房で、父親が色ガラスで殺されたところから事件が始まる。凄惨だけれど、どこかドラマチックな殺害現場。マシューはいつも通り粛々と捜査を始めるが・・・。という流れ。被害者、容疑者それぞれに、いろんな角度からスポットが当てられ、単純に良い人、悪い人じゃ片付けられない複雑な一面をのぞかせる。犯人は誰なんだろうと思い
-
Posted by ブクログ
ネタバレイギリスの作家アン・クリーヴスのマシュー・ヴェンシリーズ第二弾。
ヴェンの部下のジェンがパーティである男と出会う。どうやら刑事であるジェンに相談したいことがあった様だが、酔いもあり次の日に約束をしたところ、その男は死体となって発見される…
非常に染み渡る作品。警察の地道な捜査、関係者が直面する問題、主役たちのプライベートなど、複数からの視点で丁寧にこつこつと描かれる。この辺りはクリーヴスの得意とするところ(というか他の形式を見たことがない)。
ただこれが好き嫌いが分かれるポイントなのかなぁと。中弛みに感じる人もいると思う。
今作に限っては、実は過去一いいタイミングで転換点があった気がする。 -
Posted by ブクログ
心が折れてしまったから…
どのような大木も折れて倒れるときはあるだろう
それは耐えられないほどの暴風が吹き荒れたからかもしれない
あるいはしっかりして見えたのは外見だけであり、中身は腐り空洞だらけだっのかもしれない
そしてもし、それが森の中にある木だったとしたら、倒れるときには周りの木々を巻き込みながら倒れるのも、必然なのかもしれない
だが、それは巻き添えをくった木々たちに納得できる理由となるのだろうか
すべての罪を許される免罪符となるのだろうか
一方で、刑事マシュー・ヴェンは静かに立ち続けている
「罪悪感」という名の暴風雨の中で
自分がもっと優秀な刑事であったなら
すべてのこと -
Posted by ブクログ
『哀惜』を23年に読んで以来、本作の刊行をずっと待ち望んでいた。そして、本作はそんな期待を裏切ることなく応えてくれた。ほんとうに、いい。
視点となる登場人物が章ごとに変わる。捜査担当者の3人の中でもマシューとジェンはお互いに評価していて、ロス・メイだけ未熟で不出来で保守的という位置付けかと思いきや、マシューとジェンも互いに相手を批判的な見方で見ている記載がある。そういう公正で客観的に思われる描き方によって、それぞれのキャラクターが鮮やかに生きる。
ミステリーの筋立てはしっかりなされながら、登場人物の心の機微が描かれている。そのほとんどが悩みとなる内容なので、それぞれの展開にも謎解き同様に関心 -
Posted by ブクログ
ラストの取り調べシーンの説明口調が気にはなったものの、やはりこの作品の語り口と、マシューの人柄が共感できてとても好き。登場人物一人一人を丁寧に描写するあたり、日本の作品ににていて引き込まれます。事件が起きてから1週間とは思えない濃密さに取り憑かれ、一気読み。深い満足感に包まれています。前作に登場のルーシーが逞しくなっていて嬉しさひとしお。確執のあったマシューのお母さんとの関係に変化があったこともラストでわかり、温かな気持ちに包まれます。サイコパスか、と思えるような犯人にひんやりした気分になりつつ、こうした場面があることもこの作品の魅力かと。狭い地域でこんなことが、と思わされますが、真面目に懸命
-
Posted by ブクログ
ネタバレマシュー警部シリーズ2作目。
「地味だが滋味がある」と解説にあったが、その通り。
殺人事件そのものよりも、マシュー警部補と夫ジョナサンをはじめ、
刑事たちや被害者周辺の家庭の人間関係が主題なところは、
前作と同じ。
マシューは疎遠にしていた母親を家に招き誕生日を祝い、
ジョナサンとはお互いの価値観を気遣う。
部長刑事のジェンは、捜査で子供たちの世話ができないことを気に病むが、
娘も息子も成長しているのを感じる。
ロス刑事は料理が上手で世話をしてくれる妻の態度の変化に、
妻との関係、そして自分を見つめなおす。
事件の方はと言えば、ジェンがパーティーで会った男性が殺された。
ジェンに相談した -
Posted by ブクログ
子育てに当たり気に留めて置きたいことメモっとこう
・子供にとって読み書きや計算練習よりも、親や周囲の人とのコミュニケーションが知能や将来の幸福度、年収に影響する。
・親が冷たいと問題行動が増える。
・親へのカウンセリングを行い、子供との関係について気を楽にさせると、親子関係が良好になる。
(親が既に行なっている良い行動に目を向けるだけで改善する。)
・発達の流れを考慮すると、学習面の遅れはストレス管理等の心のケアから改善すると最良。
・好きなことに対して報酬を与えない。創造力と好奇心を大切にする。
・学校、グループなどへの帰属意識を持たせることが大事。参加型の教育。
・フィードバック時に少しの -
Posted by ブクログ
ネタバレ共働きでキャリアもプライベートも充実させたい、全てのカップルに贈りたい1冊。
様々なペルソナのカップルが直面した現実がリアルに描かれており、「遠くないうちに第一転換期が来る、他人事ではないな」と思い、性別による無自覚な役割分担バイアスに囚われていた節があったかもしれないと痛感した。
◎ネクストアクション
下記3つを実践する事で、「2人のキャリアのどちらを優先させるのか」「家庭内の責任(家事や育児)をどう分担するのか」を合意できるまで話し合う
→合言葉は「どうしたら上手くいく?」慎重に話し合えればどのモデルでも上手くいく
→これにより、「お互いに頼り合う関係」「独立の罠による、互いに譲り合 -
Posted by ブクログ
ネタバレゼロサムではなくポジティブサム。キャリアも家族も諦めないためにできることがこんなにあるんだと知れて勇気が出た!
印象に残ったこと
・2人の協定作り(価値観、限界、不安について)
価値観〜何を幸せと感じ、何を誇りに思うのか。何に満足を感じるのか。いい人生とはどんな人生か。もう一段階深掘りして問いを構成する
限界〜はっきりと限界を感じること。地理的限界、時間的限界、在不在に関する限界。
不安〜
・どう話すか?下記を避ける
屈辱
共感の反対。相手より自分の方が優れていると思うこと。
批判
相手を過小評価し、相手は自分の意思に従うべきだというメッセージから起こること
自己弁護
言い訳。
壁を作るこ -
-
-
Posted by ブクログ
アン・クリーヴスの新シリーズ!期待以上に面白かった!ようやくジミー・ペレスのシリーズを読み終えて(こちらも充分に堪能)、新しい主人公とご対面。マシュー・ヴェン警部、なかなか良いですよ。きっちりスーツを着こなす、真面目で一見面白味のない刑事だけど、ラスト、欺瞞ばかりの権力者に怒りを持って対峙するシーンはスカッとした。同僚のシングルマザーのジェンや、まだまだ経験が浅いロスも、これからの活躍が楽しみだし、いつも短パンとTシャツ姿の夫であるジョナサンとのほんわかしたやり取りも読んでいて癒される。新シリーズなのでついつい人物描写ばかり書いてしまうが、事件そのものも面白かった。海岸で殺された男が、最初はた