高山真由美のレビュー一覧

  • 身近な人間関係が変わる 大切な人に読んでほしい本

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    英訳した文章で少しわかりづらいと感じる文章もありますが、心に留め置いときたい言葉がたくさんありました。

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    2025年06月24日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    初めての作者。創元のシリーズは全く知らなかったけど、手を出したくなると思うくらい良かった。真摯でまともなミステリというか、事件があって、捜査で関係者から話を聞いて、犯人を見つけていくというシンプルなストーリーを物理的な厚さに乗せる形で、内容の厚みと充実さを感じさせていくのは大変な力量で、主人公の生い立ちや同姓パートナー、との心情のきめ細やかな描きぶりや、重要な役割を担うダウン症のルーシーの雄弁な描き方などの深堀りなど、物語としての強さを感じた。文庫本もほんとに高くなったけど、しっかり読んでいきたい。

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    2025年06月24日
  • 沈黙

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    『哀惜』を23年に読んで以来、本作の刊行をずっと待ち望んでいた。そして、本作はそんな期待を裏切ることなく応えてくれた。ほんとうに、いい。

    視点となる登場人物が章ごとに変わる。捜査担当者の3人の中でもマシューとジェンはお互いに評価していて、ロス・メイだけ未熟で不出来で保守的という位置付けかと思いきや、マシューとジェンも互いに相手を批判的な見方で見ている記載がある。そういう公正で客観的に思われる描き方によって、それぞれのキャラクターが鮮やかに生きる。
    ミステリーの筋立てはしっかりなされながら、登場人物の心の機微が描かれている。そのほとんどが悩みとなる内容なので、それぞれの展開にも謎解き同様に関心

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    2025年06月21日
  • 沈黙

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    ラストの取り調べシーンの説明口調が気にはなったものの、やはりこの作品の語り口と、マシューの人柄が共感できてとても好き。登場人物一人一人を丁寧に描写するあたり、日本の作品ににていて引き込まれます。事件が起きてから1週間とは思えない濃密さに取り憑かれ、一気読み。深い満足感に包まれています。前作に登場のルーシーが逞しくなっていて嬉しさひとしお。確執のあったマシューのお母さんとの関係に変化があったこともラストでわかり、温かな気持ちに包まれます。サイコパスか、と思えるような犯人にひんやりした気分になりつつ、こうした場面があることもこの作品の魅力かと。狭い地域でこんなことが、と思わされますが、真面目に懸命

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    2025年06月16日
  • 身近な人間関係が変わる 大切な人に読んでほしい本

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    幼少期の環境がいかに大切かで、そして影響力があること。それは、自分が影響を与えていることと、自分の今の考え方や慣習も影響を受けていることと同義であると思います。
    過去のしがらみから離れて幸せについて考え、今何を感じているのかを大事にいきたいなと思います。
    また、自分には共感力が足りないとさらに実感したので"変わりたい"そう思えた本でした。

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    2025年05月28日
  • 哀惜

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    まさに現代のミステリー。
    アガサ・クリスティやドイルなど、古き良き時代のミステリに比べ、現代のどこかの郊外の町で起こりそうな事件と犯人に迫るアプローチが現代的。
    探偵が得意げに推理をするのではなく、自分の適性や能力に疑問を抱きながら、自分の問題と向き合いながら、チームで少しずつ正解を手繰り寄せる。
    無能な部下にイラついたり、家庭との両立に罪悪感を感じたり、親との関係に悩んだり、みんな悩みながら仕事をしている様に、親近感を感じない人はいないんじゃないかと思う。
    緻密で複雑な構成、スキがなくじわじわと犯人を追い詰めていく描写が圧倒的。

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    2025年05月27日
  • 沈黙

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    ネタバレ

    マシュー警部シリーズ2作目。

    「地味だが滋味がある」と解説にあったが、その通り。
    殺人事件そのものよりも、マシュー警部補と夫ジョナサンをはじめ、
    刑事たちや被害者周辺の家庭の人間関係が主題なところは、
    前作と同じ。

    マシューは疎遠にしていた母親を家に招き誕生日を祝い、
    ジョナサンとはお互いの価値観を気遣う。
    部長刑事のジェンは、捜査で子供たちの世話ができないことを気に病むが、
    娘も息子も成長しているのを感じる。
    ロス刑事は料理が上手で世話をしてくれる妻の態度の変化に、
    妻との関係、そして自分を見つめなおす。

    事件の方はと言えば、ジェンがパーティーで会った男性が殺された。
    ジェンに相談した

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    2025年05月24日
  • 終わらない週末

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    netflixで映画で見た というか原作小説だったんだ
    歯が抜けるシーン怖くて好き
    MrRobotもそうだけど監督の映像がとにかくきれいなので結局最後まで見れちゃうな

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    2025年05月05日
  • 子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本

    購入済み

    何度も読み返すべき作品

    現在2歳0歳子育て中だが、
    妊娠中の人にも子供が小学生になった人でも読んでほしい。
    子どものステージが上がるたびに読み返して心に刻みたいエピソードがたくさん。
    私の親は毒親ではないが、私が子供に対して過剰に反応してしまうケースがどこなのか、それはなぜなのか、自分の幼少期を何度も思い返しながら読んだ。

    文量も多く、自分と置き換えながら考えながら読むので非常にボリューミーで体力がいる作品だったが、その分自分のものになったと信じたい。
    しおりつけすぎて上限超えた。

    #深い #タメになる

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    2025年02月08日
  • 寡黙な同居人

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    ネタバレ

    この本に出会えた奇跡に感謝を。
    これまで僕が読んだ中で、最もゲスな男が出てきました。サイコサスペンスファンでも、特に女性が読む際は慎重に。
    結末は多く語られていないけれど、それで良いと思う。"レイチェル"もエミリーもセシリアも、明日を求めて自分の意思で進まなければならないから。

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    2024年12月27日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    最近よく言われてる、子供の環境、関わる大人の話だけど根拠がはっきりしていて、だから必要というのに説得力があった。
    翻訳だけどスラスラ読める。

    多くの人に読んでもらって、幸せな子どもが増えてほしいと思ったし、社会がもっと教育に対していい意味で関心をもってほしいと思った。
    昨今の教育現場批判だけではなく、社会政策としてもっと注目してもらいたい話。(だけど教育にお金、人をかけられない日本では夢のような話なのかな…)

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    2024年09月15日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    子育てに当たり気に留めて置きたいことメモっとこう
    ・子供にとって読み書きや計算練習よりも、親や周囲の人とのコミュニケーションが知能や将来の幸福度、年収に影響する。
    ・親が冷たいと問題行動が増える。
    ・親へのカウンセリングを行い、子供との関係について気を楽にさせると、親子関係が良好になる。
    (親が既に行なっている良い行動に目を向けるだけで改善する。)
    ・発達の流れを考慮すると、学習面の遅れはストレス管理等の心のケアから改善すると最良。
    ・好きなことに対して報酬を与えない。創造力と好奇心を大切にする。
    ・学校、グループなどへの帰属意識を持たせることが大事。参加型の教育。
    ・フィードバック時に少しの

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    2024年09月06日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    ネタバレ

    共働きでキャリアもプライベートも充実させたい、全てのカップルに贈りたい1冊。
    様々なペルソナのカップルが直面した現実がリアルに描かれており、「遠くないうちに第一転換期が来る、他人事ではないな」と思い、性別による無自覚な役割分担バイアスに囚われていた節があったかもしれないと痛感した。

    ◎ネクストアクション
    下記3つを実践する事で、「2人のキャリアのどちらを優先させるのか」「家庭内の責任(家事や育児)をどう分担するのか」を合意できるまで話し合う

    →合言葉は「どうしたら上手くいく?」慎重に話し合えればどのモデルでも上手くいく

    →これにより、「お互いに頼り合う関係」「独立の罠による、互いに譲り合

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    2024年09月01日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    ネタバレ

    ゼロサムではなくポジティブサム。キャリアも家族も諦めないためにできることがこんなにあるんだと知れて勇気が出た!

    印象に残ったこと
    ・2人の協定作り(価値観、限界、不安について)
    価値観〜何を幸せと感じ、何を誇りに思うのか。何に満足を感じるのか。いい人生とはどんな人生か。もう一段階深掘りして問いを構成する
    限界〜はっきりと限界を感じること。地理的限界、時間的限界、在不在に関する限界。
    不安〜

    ・どう話すか?下記を避ける
    屈辱
    共感の反対。相手より自分の方が優れていると思うこと。
    批判
    相手を過小評価し、相手は自分の意思に従うべきだというメッセージから起こること
    自己弁護
    言い訳。
    壁を作るこ

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    2024年08月17日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    人生百年時代を、ライフイベントとキャリア軸の双方で設計できる、頼りになる一冊。
    読みながら将来に思いを馳せました。 

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    2024年07月06日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    間違いない。大好きだ。読めば読むほど、この人の小説が好きになる。ミステリーもSFも、そして意外にもホラーテイストの作品まで、傑作揃い。もともっと読みたいぞ!!
    長編「シカゴブルース」を読んで、好きな方は必読だよ。

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    2024年06月24日
  • 哀惜

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    アン・クリーヴスの新シリーズ!期待以上に面白かった!ようやくジミー・ペレスのシリーズを読み終えて(こちらも充分に堪能)、新しい主人公とご対面。マシュー・ヴェン警部、なかなか良いですよ。きっちりスーツを着こなす、真面目で一見面白味のない刑事だけど、ラスト、欺瞞ばかりの権力者に怒りを持って対峙するシーンはスカッとした。同僚のシングルマザーのジェンや、まだまだ経験が浅いロスも、これからの活躍が楽しみだし、いつも短パンとTシャツ姿の夫であるジョナサンとのほんわかしたやり取りも読んでいて癒される。新シリーズなのでついつい人物描写ばかり書いてしまうが、事件そのものも面白かった。海岸で殺された男が、最初はた

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    2024年05月15日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    あるある話的な読みやすさがあってよかった
    何年後かに読み直すと違う発見がありそう
    思ってたより結婚って大変なんだなあ

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    2024年04月27日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    謝辞に、
    ――イギリスでは通常ダウン症の人々は「学習障害のある人々」と呼ばれる。この用語はいかなる価値判断を含まないので、本書ではこれを用いた。この用語が適切でないとみなされる場合があるのも知っているが、もちろん悪意をもって用いたわけではない。――
    とある。

    警察の捜索では
    「~は保護の必要な成人(ヴァルネラブル・アダルト)で、学習障害があり、精神年齢は子供と同等だ」という情報共有。

    本書では、ゲイカップルが登場する。
    ゲイと宗教、家族。

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    2024年03月21日
  • デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

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    自分が直面している課題、これから直面するであろう課題がすでに多くの人が経験していていることがよく分かる。体系化して分析されているので、心の備えができるかも。でも、壁を乗り越えるためのパートナーとの対話や、選択していくことは簡単ではないことを改めて認識。

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    2024年03月17日