高山真由美のレビュー一覧
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もう一回読みたい。
あるいは、これからの人生で何回か読みたい。
今の私に刺さったのは、(本筋からは逸れるけど)
男性のパートナーよりお金を稼いでる女性は、無意識のうちに自分に根付いているジェンダーの役割分担意識から来る負い目から、家事もより多く担当しようと動くというような記述。
まさにそう!
頭では男女の役割なんて…と思っているつもりでもこんなに簡単なところに落とし穴があって、自分でそれに気づけてもいないことに驚く。
自分たちはこの本で言われるようなデュアルキャリアではないし、仕事内容も社会からの要請ということではすでにないけど、これから大変な時期に入ると思うので、ゼロサムありきで進めず -
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ネタバレ親として子供とどう関わるかの道筋を示してくれる良書。
最後の方は市民として国の在り方も変ってくると訴えており教育参考書感覚で購入した自分にとっては求める内容ではなかったため★4つとした。
しかし、序盤の子供と関わる親の対応や、行動に求められる正解を実例(研究結果)を元に語ってくれているため参考になった。
実践として、毎日、夫婦お互いが子供と接する中で良かった行動・言動を客観的に評価し褒め合う習慣を作ることにした。
どうしても、お互いに反面教師の部分「ああなっちゃダメよ」と子供に教えてしまいそうになるが、そういった親の行動は百害あって一利なしだと読んでいて学ぶことができた。 -
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物語の展開とページ数を交互に気にしながら、『もしかしてこの手の話はこんな感じで終わる?』と思っていた予想が見事的中。だから、結末に不満はなかった。登場人物それぞれの思考が実際そうであるように時には秩序だって、また時には無秩序に展開される描写にリアリティを感じたし、その思考の中に透けて見えるエゴや選民意識(あとがきにもあった)、はたまた自分をどこか客観視して諦めているところは、恥ずかしながら共感できる部分も多かった。
登場人物の置かれた状況で見えるものしか見せてもらえない、そんなもどかしさを想像力で補いながら、場の臨場感を楽しむ、という読み方でいいのかも、と思う。 -
Posted by ブクログ
数多くの事例紹介を交えながら、カップルの人生における3つの転換期の具体的な内容と罠、乗り越え方を丁寧に解説してくれている。
正直、結婚もしていない20代の自分にはイメージがつかない状況も多かったが、想像力を働かせながら、今の自分がそういう状況に陥ったらどうするか、を考えるのは興味深い体験だった。
何をするかでは無くどうやってするか、というのは本当にその通り。お互いの納得感を常に尊重できるカップルになりたいし、長い期間の思い出を共有して回想できる人がいたらとても幸せだろうと思う。
ちなみに、いつでもキャリアを変更できる自分でいられることってとても重要だと思った。一つの職場だけで勤め上げることの方 -
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これは、究極の人間シミュレーション。
「何故そうなるか」は語られず、「その時どうするか」をわざと極所的に、それがそもそもの目的であるかのように描写され続ける。
読者はいつものミステリーのように、俯瞰して理解できると思っていると、次第に苛立ち、遂には投げ捨ててしまうかもしれない。
でも、現実的に人は物事を俯瞰して見ることはできない(全てを知っているかに誤解するのは、与えられる情報が万能であると信じ込んでいるから)。
ドラマであれば、これは「プロローグ」であり、この後ローズ?の冒険物語が繰り広げられるかもしれない……。
でも、これで完結するのも、また面白い。 -
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ネタバレいっときの華文ミステリの勢いが下火になってきたように感じる中、一方で存在感を出してきているのがインドやアフリカ色漂うミステリ。
『カルカッタの殺人』(殺人事件と、背景となっている第一次大戦直後の現地の暗部へ通じる道の描きっぷりが○)、『マイ・シスター、シリアルキラー』(新感覚のアフリカンサイコサスペンス)、『ガーナに消えた男』(未読だけど気になる)。
本書は18世紀終わりのインドを舞台とした、退役軍人が新聞で見かけた2人の女性が相次いで転落した謎の事故死の真相究明に乗り出す、にわか探偵物語。
時節柄イギリス統治下にあること、かの『四つの署名』が刊行された直後にあることから、タイトルにもある” -
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ネタバレエデュケアは一種の投資である。では、日本という社会は一体何に投資をしているのか?
若者の非行は、理性とかけ離れた感情や精神やホルモンの影響を受けている。すなわち、罪を重くしても、非行を防ぐ効果は薄い。逆に、生徒が自ら自生の力を発達させようとする状況や仕組みを作ることに重点を置いたほうが効果は高い。テストの点数にインセンティブを与えても、効果は薄い。むしろ、時には遊びや楽しいという感覚さえも、報酬は「仕事」に変えてしまい、モチベーションをなくさせてしまう。
添削やフィードバックのコメント、教室の雰囲気を変えることで十分教育は変化する。 -
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アメリカ南カリフォルニア サウスウェスト。
世界有数のレジャーリゾート地のもう一つの姿
1999年起きた三比極まるリカ南カリフォルニア サウスウェスト。
世界有数のレジャーリゾート地のもう一つの姿
1999年起きた酸鼻極まる連続殺人
生き残った女たちの周辺で次第に波紋が広がって行く。
何故、15年後に?と言うサスペンスミステリーでありながら、繰り広げられる情景はかつてと同じ匂い、色彩を持っており、気が付くと事件の追及ではなく 彼女たちの生きてきた時間にスポットライトが当たって行く。
しかし、余りにも昏い 社会が眼を背けて来た 弾こうとした人々の想いや懊悩 痛み~These Women
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