あらすじ
人が変化するとき必要なのは、
ともに「夢」を見ることだ。
部下、同僚、子ども、生徒、患者……
成長を願う相手の情熱やビジョンを呼び起こし、人生を通じた変容を本気で支援するための、理論と実践の書。
「ついに出た。どうすれば他者を助けられるか?
という重要な問いに対する科学的根拠に基づいた答えが」
ーー ダニエル・ゴールマン(『EQ こころの知能指数』著者)
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Posted by ブクログ
冒頭の方は前のめりすぎてちょっととっつきが悪いし、離脱しそうになった。
中盤から参考になる記述が多くなった印象。
「生存と繁栄」という章は良かったように思う。
ピア・コーチングのグループを組織に作る話はうまいこと自分のところでも導入してみたい。
Co-Active コーチングとは別の流派だと思うけど、もちろん本質的に同じことを言っている部分もあった。
PEA/NEA という考え方は引き出しに入れておくことにしよう。
Posted by ブクログ
『成長を支援するということ』
【購読動機】
戦略の達成が目的でその手段が組織とした場合、組織の構成要素である「ひと」(ひとりひとりの働き方・貢献のあり方)が、戦略達成を左右するひとつの原因となります。
「コーンチング」「1on1」なる言葉が流通しだして、相当の年月が経過しました。その期間に、組織の「エンゲージメント」(会社と従業員の距離、つながり)を計測するクラウドサービスを観察する機会が増えました。
おそらく、どの企業も共通して「人が採用できなくてこまっている。」「若くて優秀な社員が離職する」という課題があるから「エンゲージメント」を導入するのでしょう。
では、「エンゲージメント」を導入した後、採用そして離職の課題は解決しているのでしょうか?
ほとんどの企業の回答は「NO」なのではないでしょうか?
そんなことを考えている私は、自然にこの書籍を手に取ったのでした。
【当書籍を選択した理由】
すばり「タイトル」です。ひとりひとりが成長すれば、それは結果として組織の成長につながります。
では、一人一人の成長はどのように実現するのでしょうか?
そんなときに、この書籍に出会ったのでした。
【読みおえて】
コーチングって何だ?という疑問をもっている方にお薦めです。
組織が目的、目標に対してパフォーマンスを発揮するためには、下記の3つの認識が必要であることです。
1)コーチングも1on1も手段である認識すること。
2)チーム長・組織長のマネジメントスキルだけではチームは機能しないと認識すること。
3)メンバー・構成員が「理想の自分」と「現状の自分」を整理、認識できる機会が必要であること。
そして、その機会は、企業・組織側で制度的に設計・運用するのが望ましいということです。
この書籍は、事例と理論の行き交いが多いです。そのため、私にとっては読みづらい部類に入りました。ただし、理論を先に抽出し、そのあと事例で解釈を添えるという順序で購読すると内容に対する解像度があがります。