高山真由美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
リスペストしてる申真衣さんが勧めてたので読みました。
将来のパートナーになる人とうまく生涯を共にするに想定しておいた方がいいことを知ることができました。
個人的に好きだったのは、男だからとか女だからとかとっぱらって、歩み寄りと対話が必要があることを述べてること。
現実的なアドバイスで腑に落ちました。
よく夫婦がうまく行くのは「旦那が尻に敷かれた方がいい」とか、「奥さんの言うことをきく」とかあるけど、違和感があったのでそういうこと書いてなくてよかった。
ただ、うまくいっている夫婦でも超仲良し、愛してるハッピー!!というわけではないのと、これから歳を重ねることで突きつけられる現実が見えて若干落ち込んだ(笑)
とはいえ、今後起きていく試練に備えて30歳の今からできる限りのことはやって行こうとポジティブに捉えられたから結果オーライということにする。 -
Posted by ブクログ
イギリス南西部僻村の海岸で起きた殺人事件をマッシュー警部が仲間と解決する話である。被害者はかつて自分の小さな娘を酒酔い運転で死なせ、罪悪感で酒に溺れ妻とも別れて荒んだ生活をしていた元料理人であった。彼の歩んだ人生の印象はどう見ても悪いが実際はどうであったのか、物語の進行に沿って明らかになる。
LGBT同性婚の夫婦、福音プレザレン派の宗教活動、発達障害者とその施設、障害者の親・・・状況設定は今風の話題で組み立てられている。
外に見せる外面の顔と家族や内側の実態との乖離が激しい人物が登場する。彼は一見どこにでもいそうな人である。立派なプレザレン教会の信者であり面倒見のよい地域の世話役でもある。妻を暴力と恫喝で支配し脅迫でコントロールしながら、慣習や教義の建前で社交的な存在で周りの皆から親しまれ頼られる。
かつてマッシューが家族で信仰する宗教を離脱した時敬虔な両親との間を執りなしてくれたし、今父の葬儀を取り仕切っている隣人だ。彼は一人娘を妄愛するがその娘も人の面倒をみることや保護することに異常な関心を持つ。この親子を軸にして事件が進行する。
社会的に尊敬される立派な立場の人が実はとんでもない欲の亡者で異常性格者ということはよくある。
彼は何故そこまでいい人振るのか、周りの人たちが何故その本性がわからないのか、そんな人が皆から尊敬され続ける社会とは何なのか。
この物語のように虚偽が暴露されることなく一生そんな人生を歩むとしたら、その人生は彼にとって何の意味があるのだろうか。犯罪を悪と思わないように自分を誤魔化し正当化する嘘の人生に。
福祉団体運営の補助金獲得で理事達の不正と隠蔽工作が原因で起こった殺人事件であった。
ストーリーは単純だが丁寧な描写と飽きさせない展開で読者を充分楽しませる。
逆境のなかで運命に抗う人間の意志、その善意や誠実さが爽やかさを感じさせる。
質の高いミステリー作品である。 -
Posted by ブクログ
家庭での子供への関わり方やアプローチよりも、後半アメリカ社会における学校の教育制度、特に貧困層やマイノリティへの介入について焦点を当てて書かれていました。
やはり移民の国…日本では想像もつかないほどの差別や偏見が根底にあり、一筋縄ではいかないけれども確実にそこに問題提起をし研究を行いながら現場で努力を重ねていることを知りました。
以前アメリカでの富裕層教育を別の本で読み、どこか違和感を覚えたのでこの本を読んでみました。とても興味深かったです。
前半部分は家庭での子供への関わり、愛情を持って接する事がどんなプラスの影響を生むか(また逆も然り)研究データを元に述べられている部分は胸が熱くなりました。 -
Posted by ブクログ
最近にわかにはまっているフレドリックブラウンの短編集。
各短編をコースになぞらえ、オードブルから始まり食後のコーヒーで締めるフレドリックブラウンのフルコースが味わえるという美味しい1冊でした。
以下お気に入り作品。
「殺意のジャズソング」
友人と中古車販売業を営む主人公。ある日友人が何者かに暴行される事件が起こり、犯人の目星がつかないまま、今度は昔の音楽仲間の一人が殺される。
最後のオチが予想外だった。信頼できない語り手。
「死の10パーセント」
俳優崩れの主人公がとあるきっかけで出会った男にマネジメントされトントン拍子にスターへの階段を上っていく。男との約束は、すべての10%を取り分として男に払う、ということ。
主人公は死神とでも契約してしまったのか、悲惨な末路。そもそもその男と出会ったのが財布を拾って勝手にクレジットカードを使ってしまったからであって、悪いことはするもんじゃないなと思った。
「真っ白な嘘」「不吉なことは何も」に比べたらオチがよくわからなかったりする作品もあったけど、訳者によるものが大きいのかもしれない。たまたま上記2作品は前2冊と同じ越前敏弥氏訳のものだった。
3冊のフレドリックブラウンの著書を読んでみて、お酒を飲んだ後車を運転するシーンがたくさん出てくるんですが、飲酒運転が合法な世界なんだろうか。とかどうでもいいことが気になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『私たちは子どもに何ができるのか』(ポール・タフ)メモまとめ
◎感想
・非認知能力を伸ばすには環境に働きかけるべき
・「良い先生」とは何かを考えた。これまでは優しくて真摯な先生という感覚だったが、「成績を伸ばすことが得意」「非認知能力を高めることが得意」等「良い先生」にも色々な種類がある。自分が求めるものは何なのかを具体化する必要がある。
・この手の紹介本は海外>日本という構図での紹介が多いが、本書の中では「数学授業時のアプローチ」で日本>アメリカの事例が出ていた。自身も思い返せばそのような授業を受けていたことを思い出した。
◎まとめ
【貧困と非認知能力】
◯ 日本では貧困問題を「自己責任」とする風潮が強い
→ 国や政府の責任と捉える諸外国に比べて、日本は自己責任とする回答が約4倍
◯ 非認知能力が高い子どもは、以下の点で良好な傾向がある
・高学歴
・健康状態が良い
・シングルペアレントになりにくい
・借金や刑務所などのトラブルを回避しやすい
◯ 非認知能力は「教えるスキル」というより「環境の産物」である
→ 中高生の非認知能力も、主に学校など所属する環境に影響される
【家庭環境と子どもの発達】
◯ 子どもが発達するために最も重要なのは家庭の環境
→ 幼少期のトラウマ(親の離婚・DVなど)は、うつ病や依存症、自殺願望につながりやすい
◯ 親の階級によって、子どもが接する言葉の質・量が異なる
・裕福な家庭:本や印刷物に多く触れる、話し言葉も複雑で量が多い
・貧困家庭:言語的刺激が少なくなる傾向
【動機づけとインセンティブ】
◯ インセンティブ(報酬)はモチベーションの低い・貧困層の子どもには効果が薄い
→ 報酬によって行動が「仕事」となり、内発的動機が損なわれる
◯ 内発的動機づけとは
→ 表面的な報酬ではなく、行動そのものの楽しさや意義が原動力になる
◯ 人が動機づけられる3つの鍵
① 有能感:現在の能力を少し超える課題への挑戦
② 自律性:自らの意志で行っていると感じられること
③ 関係性:好意をもたれ、価値を認められ、尊重されているという感覚
【教師・教育の在り方】
◯ 「学力向上に長けた先生」と「非認知能力を育てる先生」は一致しないことが多い
◯ 「学業のための行動」を促すには「学業のための粘り強さ」が必要
→ 失敗から立ち直る力を持つ生徒は粘り強く学業に取り組める
◯ 知的課題への粘り強い取り組み経験は、温かい親子のやりとりと同程度に子どもの成長に影響
【日本の教育実践例】
◯ 日本の数学教育のアプローチ
・最初に「分からない問題に取り組ませる」
・その後、グループで解決策を議論させる
→ 子どもの「性格をつくる機会」を生み出す良い事例
-
Posted by ブクログ
ミステリ作家のシャンクスは「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」という持論を持っているのだが、事件の方がシャンクスを逃がしてくれない。これは些細な違和感から大きな犯罪を炙り出したり、殺人事件に巻き込まれたりと、何かと忙しい彼の日常生活を綴った連作短編集である。
まず本書が“持ち込み”スタートの出版ということに驚かされる。見つけて翻訳出版に持ち込んでくれた訳者には感謝しかない。シャンクスという癖の強い人物を生き生きと表現し、物語に彩りと独特な香りを与えてくれたように思える。
短編同士の時間の流れは極端にスピーディーでもスローでもなく極々自然に動いているため、知らないうちに売上が逆転しているシャンクス夫婦の作家としての立ち位置の変化なども面白い。
作家仲間やエージェントなどの登場人物たちも“いかにも身近にいそうなタイプ”なのが読んでいて楽しい。
全般を通して、ミステリなのに日常系小説を読んでいる気分になった。不思議な読後感。 -
Posted by ブクログ
この本は「成功する子失敗する子」っていう超有名な本の著者の最新刊。教育大学で教育について日々学んでるけど、子どもについてもっと知識をつけていかなあかんなーと思った一冊。
この本はアメリカの子どもについて書かれてて、主に貧困による教育機会の格差について深く書かれてる本。自分は当たり前に教育を受けられる環境にあって大学まで進学させてもらってるけど、育った環境ってほんまに大切なんやなって実感させられた。
ここでは幼少期に親がどれだけ子供への関心を向けられたかによって子供の発達への影響に大きな差が出てくるって書いてて、自分が親になったとき、どれだけ子供に関心、愛を向けることができるんやろ、ってちょっと不安になった。今でさえ一人の家事やるので精一杯やのにそれに子育てもってなるとほんまに親って大変やなって思ったし、それを一人でこなしてるシングルの人たちって精神力えぐいなって脱帽した。貧困についてだけじゃなくて、子どもの関心を学習に向けるためのインセンティブ(内発的動機付け)についても述べられてて、これは教師になったときに役立ちそうやなって思ったし、面白い発想もめっちゃあった。紹介したいけど、長くなりそうやからやめとく(笑)
とにかくたくさんの実験と具体的な資料による結果、そこからの考察とか、論より証拠って言うけどここで論じられてることほとんどにちゃんとしたデータが示されてて疑問点が全然なくてストレスフリーやった。読みやすい。
もっとこんな本をいっぱい読んで知識をつけていきたいなと思える本やった。将来教壇に立った時、たくさんの経験がある教師の方がたくさんのことを子どもたちに伝えられるし良いなと思ってたけど、経験できることが限られてきたこの現代で、こうやって本を読むことで得られることも自分の中で経験として蓄えていきたいなと思える一冊やった。 -
Posted by ブクログ
親(特に母)の愛情、家庭環境の経済状況で、将来の成功や失敗は、ある程度決まってるという話かな。
幼少に多くのストレスを受け続けると勉強は出来るようになっても、中退やドラックで人生があらぬ方向に行ってしまう可能性が高くなること。認知スキルより非認知スキルが、人生に大きな幸福度を与えることが、多くの事例とともに紹介されている。
気質、性格を表す指標として、やり抜く力、自制心、意欲、社会的知性、感謝の気持ち、オプティミズム、好奇心が挙げられる。
親ができることとしては、
子供の反応や訴えに、しっかりと受け答え愛情を持って接すること
子供がストレスをうける環境を極力なくすこと
失敗から何かを学ばせる、失敗を活かすことを学ばせこと
翻訳本は、正直読むのがつらいです。
これを最後までガチで読める人はすごい。
要約本とかYouTubeで十分かとおもいます。