高山真由美のレビュー一覧

  • 休日はコーヒーショップで謎解きを

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    前作『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』は、ミステリ作家・シャンクスを主人公にした連作ミステリでしたが、本書はシャンクスものの続きではなく、独立した短編集でバラエティーに富んだ内容の九話が収録されています。

    どの話もシニカルで一捻りある展開が楽しめるのですが、捻りすぎて訳わからなくなっている「宇宙の中心(センター・オブ・ザ・ユニバース)」のような話も見受けられます(まぁ、この話が読みづらいのは“そういう設定”だからではあるのですが・・)。
    加えて孤児列車や人種差別、兵役拒否者などアメリカならではの社会問題も各話随所に散りばめられていて、その辺りも興味深かったです。
    個人的には、緊張と緩和のバ

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    2022年09月08日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    意外とさらっと読めたけど、凄く目新しい所見は得られず。正しい愛情や、子どもにちゃんと向き合って構ってあげることは、親はもちろん、教師や周りの大人にとって、とても大切な役割なのだと改めて認識させられた。あえて知見を得たといえば、そういうことが落ち着いた行動だけでなく、成績や将来の所得にもかかわるくらい影響あるということかな。ご褒美賞金で成績や読書は伸びないとか。

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    2022年08月28日
  • 日曜の午後はミステリ作家とお茶を

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    “小粋でしゃれた味わいのミステリ”(by解説者)、連作短編14話が収録されています。

    ミステリ作家のシャンクスが、遭遇する様々な謎を解決していく話で、事件性があるものというより(無くは無いですが)、基本的には“日常系”の謎解きがほとんどです。
    シニカルで始終ぼやいているシャンクスですが、妻のコーラに頭が上がらなかったり、クセのある作家仲間たちやエージェント、面倒な一般人に“やれやれ”と憂鬱になりつつも、何だかんだで“謎を解く羽目”になった際は、鋭い視点を発揮してくれます。
    個人的には、シャンクスVS詐欺電話の「シャンクスは電話を切らない」が、めっちゃ短い話でしたが小気味よくて好きでした。

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    2022年08月08日
  • ボンベイのシャーロック

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    当時のインドの様子、男女差や様々な宗教、異なる言語を持つ各地の民族、イギリス優位の政治等が緻密に描かれていて500頁を超える長編をより豊かにしていた。邦題の「シャーロック」は頂けない様な気がした。ミステリ要素は薄めで恋愛冒険ものみたいだった。

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    2022年07月06日
  • ボンベイのシャーロック

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    名前が覚えられないのはいつもどおり。読んでいる間は楽しめたが終わってみればあまり印象に残っていない。
    インドの空気に少し触れた気はした。

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    2022年06月14日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    妹が殺された少女が殺人犯を追うストーリー。ラジオ制作という客観的な会話パートと原題のタイトルのsadieの少女の主観的ストーリーが並行する描写がかなり新鮮。
    少女の心理描写が非常に素晴らしいと感じた。児童虐待という重いテーマ、決してスッキリしないオチ。非常に印象に残る作品だった。。

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    2022年05月05日
  • 女たちが死んだ街で

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    ネタバレ

    『塩の湿地に消えゆく前に』と同質の背景で紡がれる物語。
    あちらが東海岸なら、こちらは西海岸ロサンゼルス。
    15年前に横行した、セックスワーカー達を犠牲者とした連続殺人事件で繋がれた6人の女性達の群像劇。

    被害者の母、新たな被害者、刑事、新たな被害者の隣人、その母、15年前の事件の唯一の生存者の視点で構成する、世界の救われない側面をこれでもかと描くサスペンス。

    犯人は明かされる。
    が、やはりそこに主眼はなく、ことごとく素通りされていく。
    群像劇故の回収され切れないエピソード含め、各人の痛みを触媒に”世界は暴力に満ちている”というメッセージをガツンと投げかけてくる。

    結末がある分こちらの方が

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    2022年03月12日
  • ローンガール・ハードボイルド

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    原題「Sadie/セイディ」は主人公の名前である。調べてみると、ヘブライ語の【お姫様】が由来の名前らしいが、だとすると何だか皮肉的だ。今作は妹の死をきっかけに失踪した少女の独白とラジオDJによるポッドキャスト番組という異なる視点と時系列のエピソードが交互に挿入され、両者は徐々に一本の線へと繋がっていく。謎解き要素は殆どなく、些か単調に感じる部分もあれど、たった一人で仇敵に挑むセイディの決死行、そして最後に浮かび上がる結末には胸を打つものがある。私的にはDJマクレイの婚姻事情も地味に気になったのだけれど…。

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    2022年02月25日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    夫の本棚からのセレクト。偶に当たりがある(笑)中盤までアマリ入り込めなかったがタイトルの示す文言に辿り着きたくて読み切った。269-270頁は全ての親に読んでもらいたい。当然の事だが忘れがちな事を再認識させてもらった。

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    2022年01月21日
  • 休日はコーヒーショップで謎解きを

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    タイトルから、ゆったりした安楽椅子探偵ものを推測していたが、探偵ものは最後の「赤い封筒」のみで、しかも、その探偵のスタイルが私には合わず、馴染めなかったのは残念。

    しかし、他の短篇それぞれのストーリーは面白く、かつ、孤児列車や人種差別など考えさせられる内容もあり、バラエティに富んでました。

    また、ストーリーに映像が浮かんでくるような臨場感や躍動感を感じたのは、おそらく著者がこういうものを書こうという、明確なヴィジョンが頭の中にあるのではないかと思っていたら、それぞれの作品の終わりにある、「著者よりひとこと」で、なるほどと納得し、これはこれで楽しい読書となりました。

    先に出た、シャンクスの

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    2022年01月01日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    ネタバレ

    非認知能力を育てるには子供に能力を与えるのではなく、環境をつくってあげるという視点に立って考えられること、学びは子供たちで学び合わせることの重要性などを学んだ。

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    2021年12月14日
  • 女たちが死んだ街で

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    SL 2021.12.5-2021.12.8

    6人の女性たちの語りで進む。
    それぞれが生きにくさを抱えていて、読むのがしんどくなる。
    世の中から理不尽に排除される女性たちを描いて、ラストはミステリとして解決するんだけど、なかなかに辛い物語だった。

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    2021年12月08日
  • 女たちが死んだ街で

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    各章ごとに街の女性たちが語る形で進んでいく。15年前の娼婦連続殺人事件の生き残り、娘を殺された母親。そして現在に再び起こる連続殺人を追う女性刑事。それぞれの視点で生きづらい世界を描くが、サスペンスともミステリとも違う作品だった。

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    2021年11月16日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    ネタバレ

    子育てするにあたって、どんなことを心に留めておくべきか学びたいと思って手に取った。

    非認知能力がその後の教育や人生に重要な影響をもっており、非認知能力は子どもを取り巻く環境によって育まれるものである。子どもの働きかけに対して親や周りの人がどのように反応するか、子どもに関心を寄せ積極的に関わろうとするか、といったことが非認知能力の形成に影響を与える。特に幼児期(3歳まで)を大人との温かいやりとりが成立する環境で過ごすことが大きな意味をもつ。
    帰属意識をもてる環境で、自立性、有能感、関係性を経験できることが、よい学習習慣を身につけるために必要。

    本書では、低所得層の子どもたちの教育を成功させる

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    2021年10月21日
  • 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む

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    自分の子どもの非認知能力を伸ばすヒントになるかな、と思ったが、どちらかというと低所得層、ネグレクトなど幼少期に大きなストレスにあったこどもを、平均レベルまであげるにはどうしたらよいか?が、書かれた本であった。

    とはいえ、いくつかヒントは見つかったので、それを自分の子育てにもいかしていきたいと思う。

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    2021年10月15日
  • 怪奇日和

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    ネタバレ

    アメリカの社会問題や差別問題を取り入れつつ、いろんな登場人物たちが収束していく様とハラハラ感、オチのムナクソ悪さが最高だった『こめられた銃弾』が一番好きかな。
    『棘の雨』がそのつぎに好き。

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    2021年08月03日
  • 休日はコーヒーショップで謎解きを

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    本作も前作同様コージーミステリー短編集かな、と思って読んだら大間違い。
    どう考えても寛ぎながら読める短編集ではなかった。
    ミステリーというよりはサスペンス色が強く、さくさく読めるけど常に不穏な感じが付きまとう。
    だけど面白い。
    ローズヴィルのピザショップと残酷が特に。

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    2021年08月01日
  • 日曜の午後はミステリ作家とお茶を

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    まさにコージーミステリーど真ん中と言いたくなるようなお話が詰め込まれた短編集。
    各話のページ数が少ないうえに重々しい事件も起きないので、コーヒーを片手に寛ぎながら読むのにピッタリだなと。
    何だかんだで謎を解いてしまうシャンクスと妻コーラのやりとりも非常に微笑ましい。

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    2021年07月09日
  • 成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

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    メンタリスト DaiGoさんの動画で育児に関してオススメの本として『私たちは子どもに何ができるのか』と一緒に紹介されていたので、早速購入してみたものの・・・
    実例ばかりで何が言いたいのか分からす、回りくどい印象。読み始めは。
    よって早々に売ってしまう決断をしたのだが、読み進むうちに「ハッ」とするポイントなどもあり、なかなか興味深かった。
    詳細はメモとともに後述するが、所感として以下にまとめる。

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    【所感】
    自己啓発本が大人気だ。
    不安は多くの人が持っている。
    行動しなければいけないと思っている。
    だが実際には行動できない人がほとんどだ。
    そして自

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    2021年06月29日
  • ブルーバード、ブルーバード

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     2018年エドガー賞最優秀長編賞受賞作です。
    日本人の環境では分からないが、肌の色で社会が別れているのはこの現代でも変わってないのでしょうか。

     テキサス州警察のレンジャー・ダレンは友人のマックが殺人事件の容疑者となりダレンも巻き込まれて停職中の所に、FBIの友人グレッグから小さなハイウェイ沿いの街で起きた連続殺人事件の調査を依頼される。

     1人目の被害者は、弁護士のマイケル・ライト。年齢が近く、同じ大学の法学部で同じ肌の色をした黒人という事にダレンは被害者に親近感を感じた。

     2人目は、白人ウェイトレスのミシー。

     マイケルは、ハイウェイ沿いの黒人が屯するジェニーバのカフェとミシ

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    2021年05月16日