【感想・ネタバレ】ハーレム・チルドレンズ・ゾーンの挑戦――貧乏人は教育で抜け出せるのか?のレビュー

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Posted by ブクログ

オバマ政権も注目した、ハーレム地区の貧困に立ち向かうNPOの軌跡が分かる本。著者は、非認知能力に関する著書で名高いポール・タフだ。
プログラム創設者との5年以上にわたる対話や、貧困層に対する様々な学術的研究を基に、貧乏を抜け出すには「何が必要か」について書かれている。


私の知る日本の現状と比較すれば、当事者との関係性や早期からのサポートは、うらやましい限りだ。
事前に手厚い対策を講じることで、問題が発生しなかったことが評価される社会になってほしい、と私は願う。

その一方で、たかだか義務教育レベルのテストで良い成績をとるために、貴重な人材を総動員して子ども達に教え込む姿勢は、私には異様にうつる。(まあ日本も、共通テストなるものに、同じような状況ではあるのだが…)
“形”に当てはめることで、無理を生じる典型になりはしないかと、危惧を覚えた。

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2021年05月01日

Posted by ブクログ

本人が書いたものではなく、著述家の聞き書きである。訳者の説明がないのも珍しい。大体の試みはわかる。話として読むにはいいが、卒論では参考文献にはならず、この本で言及していた人の論文を見るしかない。教育実践を著述家がわかりやすく本にまとめたもの、と考える方がいい。ヘッドスタート計画で実施したセサミストリートのようなデータは全く使っていないので、話だけである。

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2020年11月04日

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