梶よう子のレビュー一覧
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本作は、“騒動”の当事者以外を創作して主要視点人物に据えてみたことで、何か「現代の色々な出来事と、当事者以外の圧倒的多数の人々が考える、または考えるべきこと」というような“拡がり”を得ているのかもしれない。
全般的な内容も、何か考えさせられるのだが、本作に関しては「活写される1810年代」というモノが興味深く、愉しい。旗本は随意に旅行が出来るでもない立場であったことから、旅への憧れを募らせている光一郎は、その時代に出回り始めている“地誌”的な書物の愛読者である設定で、蝦夷地を巡る情勢に関して綴られたモノにも触れる場面が出て来る。そういうのも面白い。更に言ってしまえば、「鳥取の松平家が蝦夷地との -
購入済み
朝顔に関わって
今年、ヒョンなことから朝顔に関わることになった。
その朝顔の用事で水戸に向かった日
たまたま乗ったタクシーの運転手さんからこの本の話を聞いた。
ページをくるのが幸せな時間だった。 -
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最近時代小説が多く、梶よう子さんの作品も楽しみながら読んでいます。
この話は、 16歳のお瑛が、みとやという、今の100均ショップを、兄の長太郎と営みながら、進んでいきます。
5年前に、永代橋が落ちて、両親が亡くなり、店も借金に取られ、二人きりになったのです。しかし、元奉公人の益治やお加津さんに助けられ、頑張っているのです。
6話からなります。最初は、可愛い楽しい人情話で、あまり手が込んでないように思ってました。
しかし、6話目で、かなり進展がありました。お世話になってた益治は、実は叔父で、しかし妾腹だったので疎まれていて、恨まれていたのです。色々真相がはっきりしていきます。
最後はなんとか、 -
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大体私らが歴史の授業で習った時代には歌川広重ではなく安藤広重だった。笑
時代とともに歴史は変わるもんだなぁと、また改めて感じた。
NHKの時代劇ドラマで先に観てからの読書なので、どうも、阿部サダヲのイメージが強くてまいった。笑
ドラマでは絵描ききれているとは思えなかった、北斎や豊国、師匠豊広と、自作に対する色々な想いが、浮世絵師として、絵を描く者の葛藤が深いと感じた。
また、西洋絵画が完全に入ってきていない時代において、遠近画法や風景の錦絵が横画面が一般的な所
肉筆掛け軸から、縦画面の作品を作るところなど、やはり画家である。錦絵は大量生産でいつか消えてしまうと思いながら筆をとっていたのだと思う