梶よう子のレビュー一覧

  • 噂を売る男 藤岡屋由蔵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者初読み。結構好みです。キャラクターも良いし。おきちと伊之介大好き。他もクセがあってよいですね。最後は斉昭かぁ。そこまでは予想できませんでした。きっとこのシリーズ続くのでしょう。次もお待ちしています。

    0
    2021年10月06日
  • 噂を売る男 藤岡屋由蔵

    Posted by ブクログ

    主人公は江戸末期に情報を種に商売したという実在の人物。
    実際にこんな波乱万丈の事件に巻き込まれたのかはわからないが。

    主人公が長年綴った「種」は15巻の現代語訳で読めるらしい。。

    0
    2021年09月28日
  • 一朝の夢

    Posted by ブクログ

    変化アサガオのブームは、第1次が江戸時代の文化文政(1804-1830)。その時期に浮世絵や歌舞伎が始まる。第2次が江戸時代末期(嘉永安政期:1850頃)で、交配の技術を持っていた。第3次が明治中期と言われる。
    本書は、第2次ブームの時で、主人公は北町奉行所・同心の中根興三郎。興三郎は6尺あまりの長身であるが武術はほとんどダメで、3男坊。学問の道に行くように言われて、アサガオに興味を持っていた。ところが、2人の兄が死んでしまい、やむなく同心になった。うだつのあがらない仕事をしていたが、アサガオの話になると夢中になる。幼馴染の里美が飯屋で働いているのを見たことで話が展開して行く。里恵が不幸な人生

    0
    2021年10月01日
  • いろあわせ 摺師安次郎人情暦

    Posted by ブクログ

    202102/良い一冊だった!実直な職人、摺師の安次郎が主人公の連作短編集。摺りの技法を冠した各話のタイトル(かけあわせ、ぼかしずり、まききら、からずり、あてなぼかし)とマッチした各物語も見事にうまくて面白い。登場人物もエピソードもコマじゃなく、ちゃんと生きててとてもよかったのでシリーズ化されたらいいのになあ。

    0
    2021年02月13日
  • 五弁の秋花―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    続きも一気読みしてしまったσ^_^;

    人生山あり谷あり、誰だって、全てを満足して生きることはできない。
    その中で生きていくことが大事なのだと思う。

    0
    2020年12月11日
  • ご破算で願いましては―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    江戸時代の百均ショップのような三十八文て食べ物以外を扱う店、みとや。
    永代橋の崩落で両親を亡くした兄妹の物語。

    本当に江戸時代にはいろんな商売が、あったんだなぁとある意味感心。

    そこで出会う色々な出来事は、現代と変わりなくて。

    次の巻も読むのが楽しみ(^^)

    0
    2020年12月10日
  • 北斎まんだら

    Posted by ブクログ

    天才絵師葛飾北斎を中心に、娘のお栄(応為)、美人画絵師渓斎英泉、そして本作の主人公である高井三九郎(後の高井鴻山)ら浮世絵師たちの人間関係を仏教絵画の曼荼羅のように描いた作品。
    絵師としては北斎を光とすると影のような存在のお栄は奔放極まりなく、ムードメーカーの英泉との絡みが話を盛り上げる。三九郎はちょっと頼りなげな地方の豪商の惣領息子で、京での絵の修行を終え北斎の門下となるべく北斎のもとを尋ねるがまともに相手にされない。そんな中でジワジワと出てくるのが北斎の贋作話が出てくる。中々のストーリー展開。
    昨年から、北斎と応為をテーマにした小説や美術書、漫画に積極的に触れてきているが、これまでとは一味

    0
    2020年07月14日
  • お伊勢ものがたり 親子三代道中記

    Posted by ブクログ

    ちょっと詰め込みな気もするけど、人情溢れるよいお伊勢参りの旅だった。
    のんびりとのんびりと旅がしたくなった。
    まつのように、穏やかに物事を受け入れて生きていけたらいいだろうな。
    ゆるゆると参りましょう。

    0
    2016年06月30日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    のんびりしているようで芯がぶれない水上の様子に心ひかれます。
    また、身近な植物の効用もよくわかり、読んでいて楽しいです。

    0
    2016年02月11日
  • 一朝の夢

    Posted by ブクログ

    いわゆるチャンバラものとは違って
    同心でありながら、朝顔栽培が趣味という一風変わった興三郎のキャラが新鮮。でも朝顔栽培が縁で人脈ができていき、
    あの桜田門外の変へとつながっていく。
    里恵さんとは結ばれてほしかったなあ。。。

    0
    2015年06月20日
  • 一朝の夢

    Posted by ブクログ

    同心の中根興三郎は朝顔栽培を唯一の生き甲斐とする。
    朝顔を通じて宗観と呼ばれる武家と知り合った事から興三郎は幕末という時代の波に飲み込まれていく。
    自らの信念に基づき生きていく男達に涙しました。

    0
    2015年01月12日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

    Posted by ブクログ

    ずっと気になっていた作家さんのシリーズ。御薬園同心の水上草介が、事件を植物や漢方などの視点から謎とく連作短編集。ひょろっとしてどこか頼りなさげな草介、周囲や部下からも水草と呼ばれてしまうような人だけれど、穏やかでおごらず、植物たちに対する真摯な人。植物や漢方の視点から話が進むところが興味深く、主人公の性格からか穏やかに話が進む。健康を保つことを大切に改めて思える。相対する千歳の性格が勝気でまっすぐすぎる気もするけれど....。二人の関係が少しずつ進化していくのかな?とその辺りにも期待。

    0
    2014年12月06日
  • いろあわせ 摺師安次郎人情暦

    Posted by ブクログ

    神田明神下に住む摺師の安次郎が兄弟弟子の直助が持ち込む様々な問題を摺の技法を軸に鮮やかな色に染め上げていく。

    0
    2014年02月09日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

    Posted by ブクログ

    御薬園同心・水上草介は御薬園の人々から“水草さま”と呼ばれ親しまれている。のんびりした性格だが、周囲の揉め事を植物の知識を生かして穏やかに収めていく。
    剣劇は無いけど、のんびり草食系の草介とお転婆な千歳に癒されます。

    0
    2013年09月22日
  • 雷電

    Posted by ブクログ

    大相撲界最強の力士として知られる雷電を、雲州松江松平家留守居役見習いの石積多平太の目線から描いた作品。
    大相撲の世界になぜ侍が?という疑問はたちまち氷解する。最近はとんと興味を失ってしまったが、昔は6場所の興行を録画してまで見たし、国技館に足を運んだこともある。それなのにそもそもの始まりを知らなかったのは痛恨だった。
    逆に知らなかったからこそ、各藩の思惑や力関係に振り回される力士たちや、中間管理職として板挟みになる多平太の姿に胸が熱くなった。
    ……にしても、この世界って昔からこんなことやってたのかとちょっと辟易した(-_-;)。

    0
    2025年12月06日
  • 紺碧の海

    Posted by ブクログ

    一種の冒険談なのかも知れない。
    書かれてる人物を読むと、人は人生を自分の力で切り開いていくが、実は人は生まれながらにして役割が定められているのではと思ってしまう。

    0
    2025年11月08日
  • 広重ぶるう(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    広重の人間味のあるところがとてもよかったと思った。はじめから売れていたわけではなく、いろんな人に陰ながら支えられていた。でもなかなかそのことに気づけない。きっと身近な人ほど支えられているということに気づかない。きっとほとんどの人がそうだろう。でも広重は、彼なりに加代にもお安にも愛情はちゃんとあったし、鈍感なだけでとても優しい人なんだろうなと思うと、このキャラクターにとても魅力を感じた。またとても終わり方が綺麗だったように感じた。最後は自分の描きたいものと自分が浮世絵をはじめたきっかけとが合致してすっきり終わったように思った。

    0
    2025年07月24日
  • 花しぐれ 御薬園同心 水上草介

    Posted by ブクログ

    御薬園同心・水草様と千歳様の物語
    ずっと続きが気になってはいたのですが
    ようやく完結編を読みました!

    今回も連作短編集になっていて
    園丁頭の娘さんの
    結婚話に関わる問題を解決したり
    急に不仲になった嫁姑の謎を突き止めたり
    千歳様や蘭方医の河島先生らと共に
    大小さまざまな出来事があります。
    中でも『接骨木(にわとこ)』は
    診療所に発生した疫病の話で
    やはりハラハラしました。

    水草様には紀州に医学の勉強へ行くという
    近い将来の目標があって
    それまでに身を固めさせようと
    ご母堂から見合い話ラッシュ(笑)
    一方、蘭学を目の敵にする役人が
    水草様と河島先生を陥れるべく
    虎視眈々と狙っている。

    この

    0
    2025年07月14日
  • 桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介

    Posted by ブクログ

    御薬園同心・水草さまと
    そのまわりの人々との交流を描く
    連作短編集の続きです。
    しょっぱなから
    融通の利かない同僚が転勤してきたり
    千歳さまに縁談が持ち上がったり。
    なんやかやとありますが
    水草さまは穏やかに
    心と体の病を治してくれます。

    いや、もう…鈍すぎるぜっ。
    読んでいるこっちは
    三角関係になりそうでハラハラしてんのに
    当の水草さまはスイッチ入るの遅い!

    今回はダイエットを命じられた
    食いしん坊の役者の話が
    しみじみと良かったです。

    0
    2025年07月14日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

    Posted by ブクログ

    御薬園同心という役職にある青年
    水上草介を主人公にした連作短編集。
    時代小説だけど、剣劇はほとんどなし!
    こういうのが好きだなぁ。

    幕府直轄の薬草園「御薬園」を管理する
    優しい心根の「水草さま」は
    その薬を求める患者たちや
    そこで働く周囲の人々の
    ちょっとした問題を解決して
    心と体の病を治すのです。

    草介の上役の娘で、男勝りの千歳が
    ちょいちょい顔を出しては
    問題を持ち込んだり、引っ掻き回したり。
    でも、これが何だか可愛いのよね〜。

    小石川養生所の蘭学医師との交流から
    薬草を中心とした和漢の医療と
    西洋医学の違いを知り
    どちらも患者を救うためには
    大切と考える草介に
    長崎留学を勧める男が

    0
    2025年07月14日