梶よう子のレビュー一覧

  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

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    ずっと気になっていた作家さんのシリーズ。御薬園同心の水上草介が、事件を植物や漢方などの視点から謎とく連作短編集。ひょろっとしてどこか頼りなさげな草介、周囲や部下からも水草と呼ばれてしまうような人だけれど、穏やかでおごらず、植物たちに対する真摯な人。植物や漢方の視点から話が進むところが興味深く、主人公の性格からか穏やかに話が進む。健康を保つことを大切に改めて思える。相対する千歳の性格が勝気でまっすぐすぎる気もするけれど....。二人の関係が少しずつ進化していくのかな?とその辺りにも期待。

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    2014年12月06日
  • いろあわせ 摺師安次郎人情暦

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    神田明神下に住む摺師の安次郎が兄弟弟子の直助が持ち込む様々な問題を摺の技法を軸に鮮やかな色に染め上げていく。

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    2014年02月09日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

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    御薬園同心・水上草介は御薬園の人々から“水草さま”と呼ばれ親しまれている。のんびりした性格だが、周囲の揉め事を植物の知識を生かして穏やかに収めていく。
    剣劇は無いけど、のんびり草食系の草介とお転婆な千歳に癒されます。

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    2013年09月22日
  • お伊勢ものがたり 親子三代道中記

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    祖母・母・娘の三代でお伊勢参りをする道中、様々な出会いや事件が起こる。
    江戸時代ならではの風習やあり様、楽しく読めました。

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    2026年09月14日
  • 京屋の女房

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    江戸随一の売れっ子戯作者であり、浮世絵師、そして煙草入れ屋〈京屋〉の主人でもあった山東京伝と、彼を支えた二人の妻の絆を描いた物語。

    第一章と第五章、第六章は後妻・ゆりの視点で描かれ、
    吉原の遊女から京伝の妻となるも「できた前妻」であった菊との比較に悩んでいたゆりが、徐々に自分の「居場所」を見つけていき、逞しく成長していく姿が良かったですね~。

    第二章から第四章は京伝の視点で、前妻・菊との馴れ初めエピソードが描かれていて、京伝をはじめ、昨年の大河ドラマで注目されたの蔦屋重三郎や喜多川歌麿といった、江戸の粋人たちが生き生きと描写され、当時の江戸にタイムスリップしたかのような気分を味わいながら読みました。
    印象的だったのは、幕府からの厳しい規制で思うような活動ができなくなり、戯作者や絵師達の心が折れそうになった時、
    「江戸が潤うことを一番に考えていた。
    読み物や画を楽しむことは、皆の心持ちが豊かになると信じていたんだよ。
    庶民の知識欲も満たすことが出来るとね。
    それに、錦絵に描かれた品物が売れる、役者の紋を入れた手拭いだって売れる。
    まさに銭金が回るようになる。文化が広く行き渡ることは、すなわち江戸が栄えることに繋がる」
    ・・として、京伝たちクリエイターを支え続けた、江戸一番の版元、蔦屋重三郎の心意気ですね。
    彼らのおかげで、今日の多彩な出版物を楽しめる恩恵にあずかれたのだなぁ・・と感謝の念が湧いてきた次第です。

    ということで、江戸の粋が伝わってくる人情ストーリーを堪能させていただきました。

    それにしても、滝沢馬琴はどの作品でも偏屈な描かれ方をしていますよね(本作でもめっちゃ嫌味なヤツやった)。実際クセツヨな人だったんかな~・・「八犬伝」は大好きなんですけどね。

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    2026年08月13日
  • ほおずき、きゅっ―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    江戸版100円ショップ「みとや」シリーズ5作目。
    今回はなんと、夫政次郎さんの出生の秘密やお瑛ちゃんが舟に乗れなくなるかものピンチが!!

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    2026年07月05日
  • 空を駆ける

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    有名な『小公子』を日本に初めて紹介した若松賤子。

    儚くも短い生涯で女性の自立を求め、激動の時代を生きたのに、その名前はほとんど知られていない。

    作品だけが残り、訳者の存在が忘れられていく。

    多くの人に覚えていてもらいたい女性です。

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    2026年05月30日
  • 紺碧の海

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    海洋冒険小説ってこういう感じやったかな。血湧き肉躍るってやつ。これに歴史観と経済と個人の欲をまぶすとこういう小説になるのか。作家ってすごいな。

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    2026年05月28日
  • 雷電

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    江戸時代の偉大な大関雷電の物語。当初は江戸時代の相撲興行、相撲部屋、大名家との関係、取り組み、行司判定に物申すとか、基本的な知識が語られていくので、なかなか面白みが感じられなかったが、中盤以降、雷電の生の声が伝えられるような場面が増えて、興味がそそられてきた。
    相撲は誰のもの?大名家の威信や競い合いに利用される相撲。勝負の結果を捻じ曲げるようなこともするし、取り組みを操作したりする。相撲を面白くするため、儲けにするため、政治利用もされていく、その中で、ひたすら強くなろうと稽古に励む雷電の姿がカッコよかった。

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    2026年05月05日
  • 商い同心 人情そろばん御用帖

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    【万吉】日本橋の上で刃物を振り回した。おやすに恨みがあるらしい。
    【おきぬ】万吉の人質になって怖い思いをした瀬戸物屋のお嬢様で庄太が一目ぼれした。
    【おやす】よく当たると評判の女易者。
    【跡部良弼】とある鏡探しを神人に依頼してきた小姓組番頭。今回の裏の主役。
    【佐治】腕のいい鏡師。
    【文吉】佐治の十一歳の弟子で魔鏡らしきものを懐に入れた。
    【御種人参】薬用の高価な人参で庶民の手には届かない。
    【和泉与四郎】北町奉行所の常町廻りで堅物。
    【松島屋仁右衛門】大名や旗本の供回りを斡旋している口入屋。善人か悪人か。
    【弥七】蔵の一種である穴蔵を造る〈桝屋〉の職人。
    【松葉蘭】強盗が質屋〈一六屋〉に押し込み松葉蘭だけ盗んでいき、高価ではあるもののそこまで価値あるものでもない。
    【澤本神人】権力にも媚びず民の暮らしのためにできることをする態度がよい。
    【庄太】可笑しみ担当やけど雑学の知識が冴える。

    ■簡単な単語集

    【跡部良弼:あとべ・よしすけ】将軍の近侍である小姓組番頭(ばんがしら)。前南町奉行。植物の育成が好きで鍋島直孝とは同好の士。失脚した水野忠邦の実弟。神人に珍しい仕掛け鏡探しを依頼してきた。
    【阿部正弘】現在の老中。水野忠邦失脚後政の方針を変えた。絶滅しかけていた芝居小屋などの数も復活してきた。
    【和泉与四郎:いずみ・よしろう】北町奉行所の常町廻り。神人のかつての同僚で仲が悪いわけではないが、いいわけでもない。皮肉屋でひねた性格。仕事はきっちりしているし袖の下も嫌うので信頼はできる。妻の美智江は身体が弱く子供の手がかからなくなって気が抜けたのか今は寝たきり。
    【遠藤但馬守胤紀:えんどうたじまのかみたねのり】若年寄。近江三上藩藩主。小姓組番頭である跡部良弼はその配下となるが大塩平八郎の乱のとき何もできなかった跡部に対し彼は功をあげたのであまりよく思われてないようだ。
    【大塩平八郎の乱】この話ではすでに起こった後。跡部良弼が大阪町奉行だった。彼が求めに応じ大阪も飢えていたのに江戸に米を送ったことが発端かもしれない。
    【音吉】勢が女将だったももんじ屋〈湊屋〉の板前だった。
    【鏡師】曇った鏡を磨く職人。柘榴の汁をつけた藁で磨くらしい。
    【勘兵衛】丸屋勘兵衛。神人が懇意にしている町名主。庄太を紹介した。
    【金次】和泉与四郎の小者。神人が常町廻りだった頃使っていた小者。
    【くま】澤本家の愛犬。臆病なところがある。
    【澤本神人:さわもと・じんにん】→神人
    【芝居小屋】老中阿部正弘による政の変更により芝居小屋数が急速に復活し客の争奪戦が激しくなって抽選で高価な景品を出すところも増えてきた。その辺で神人の役目に絡み始めている。
    【庄太】神人の使う小者で計算が得意で意外に頼りになるがいつも腹を空かせている。丸顔。勘兵衛が寄越しており雇い主も勘兵衛。雑学に詳しい。
    【諸色】諸色とはここでは物価の意味ということで物品の価格が適正か調べる同心ということらしい。今で言う公正取引委員会みたいなもんかと。
    【神人:じんにん】澤本神人。北町奉行所諸色調掛同心。座右の銘は「なるようにしかならない」。諦念ではなく、楽観。ただし、ただ見ているのというのではなく、なすべきことはなし最善をつくした上でということ。事務仕事は嫌い。常町廻りを務めた後隠密同心を拝命したが鍋島直孝が顔が濃いので向かないと言い現在の役目に就くことになった。二枚目ではあるそうなので、若い頃の阿部寛さんをイメージしながら読みました。
    【勢:せい】悪い噂を流されて潰れたももんじ屋の〈湊屋〉の元女将。今は勘兵衛のところで女中をしており、気が利くので重用されている。
    【多代:たよ】神人の姪(亡くなった妹初津:はつの娘)。初登場時七歳だがしっかりもの。
    【鳥居耀蔵】元南町奉行。水野忠邦とともにすでに失脚している。
    【鍋島直孝】現北町奉行。
    【ふく】澤本家の飯炊き。
    【松島屋仁右衛門:まつしまやにえもん】主に大名や旗本の供回りを斡旋している口入屋。
    【水野忠邦】元老中。すでに失脚しており、老中は阿部正弘となっている。
    【茂田井憲吉】神人の同役。二十二歳。がっしりした身体で厳つい顔。事務仕事は得意。物事に細かい。元は下馬廻り役。

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    2026年03月01日
  • 焼け野の雉

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    小鳥やおけいシリーズ。
    飼い鳥屋を女手一つで営むおけい。夫とは訳あって別れたまま。
    それでも良い客や近所の人たちに恵まれなんとか暮らしていた。
    そんなある日火事が起き、住んでいた町を含む土地一帯が燃え尽きてしまう。
    なんとか小鳥たちを連れて逃げ出す事ができたものの、その後のくらしの目処は立たないまま。
    これからどうしたらよいのか悩むおけい。
    そんな所に別れたはずの夫が現れ、やり直そうと言い出す。
    家事で大事な店を失い、先の見えない日々を送るおけいの悩む姿を描く作品。
    ラスト新たな目標を掲げて歩き出すおけいが清々しい、

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    2026年02月25日
  • 雷電

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    江戸時代の相撲を取り巻く事情が物語の中でうまく語られていて興味深くはあるのだけど、なんともボヤッとした結末で、で?となってしまった。

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    2026年02月14日
  • 雷電

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    江戸中期の伝説の大大関雷電為右衛門と、雷電を召し抱える雲州松江藩の江戸留守居役石積多平太との交流。

    江戸時代の相撲興行の様子や力士を抱える藩との関係などが描かれていて興味深い。
    特に春冬の江戸興行では各藩の藩士が土俵を取り囲み、お抱え力士に声援を送るとか負けた場合に抗議をするとか、本人たちはそれが仕事なので大真面目なのだが、現代の推し活を連想させて面白い。

    本書では、雷電の相撲に対する真摯な姿勢や多平太の相撲と雷電への愛情が、特に雷電の愛娘あきの死に際してのものが、心に残る。

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    2026年01月13日
  • ほおずき、きゅっ―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    202511/人の縁や繋がりがひろがり、面白かった。前作から間あいたこともあり成次郎関連のエピソードとか忘れてて我が脳の老化がかなしい。

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    2025年12月22日
  • 雷電

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    大相撲界最強の力士として知られる雷電を、雲州松江松平家留守居役見習いの石積多平太の目線から描いた作品。
    大相撲の世界になぜ侍が?という疑問はたちまち氷解する。最近はとんと興味を失ってしまったが、昔は6場所の興行を録画してまで見たし、国技館に足を運んだこともある。それなのにそもそもの始まりを知らなかったのは痛恨だった。
    逆に知らなかったからこそ、各藩の思惑や力関係に振り回される力士たちや、中間管理職として板挟みになる多平太の姿に胸が熱くなった。
    ……にしても、この世界って昔からこんなことやってたのかとちょっと辟易した(-_-;)。

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    2025年12月06日
  • 紺碧の海

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    一種の冒険談なのかも知れない。
    書かれてる人物を読むと、人は人生を自分の力で切り開いていくが、実は人は生まれながらにして役割が定められているのではと思ってしまう。

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    2025年11月08日
  • 広重ぶるう(新潮文庫)

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    広重の人間味のあるところがとてもよかったと思った。はじめから売れていたわけではなく、いろんな人に陰ながら支えられていた。でもなかなかそのことに気づけない。きっと身近な人ほど支えられているということに気づかない。きっとほとんどの人がそうだろう。でも広重は、彼なりに加代にもお安にも愛情はちゃんとあったし、鈍感なだけでとても優しい人なんだろうなと思うと、このキャラクターにとても魅力を感じた。またとても終わり方が綺麗だったように感じた。最後は自分の描きたいものと自分が浮世絵をはじめたきっかけとが合致してすっきり終わったように思った。

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    2025年07月24日
  • 花しぐれ 御薬園同心 水上草介

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    御薬園同心・水草様と千歳様の物語
    ずっと続きが気になってはいたのですが
    ようやく完結編を読みました!

    今回も連作短編集になっていて
    園丁頭の娘さんの
    結婚話に関わる問題を解決したり
    急に不仲になった嫁姑の謎を突き止めたり
    千歳様や蘭方医の河島先生らと共に
    大小さまざまな出来事があります。
    中でも『接骨木(にわとこ)』は
    診療所に発生した疫病の話で
    やはりハラハラしました。

    水草様には紀州に医学の勉強へ行くという
    近い将来の目標があって
    それまでに身を固めさせようと
    ご母堂から見合い話ラッシュ(笑)
    一方、蘭学を目の敵にする役人が
    水草様と河島先生を陥れるべく
    虎視眈々と狙っている。

    このふたつの問題が、どう着地するのか。
    見届けられてよかったです。

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    2025年07月14日
  • 桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介

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    御薬園同心・水草さまと
    そのまわりの人々との交流を描く
    連作短編集の続きです。
    しょっぱなから
    融通の利かない同僚が転勤してきたり
    千歳さまに縁談が持ち上がったり。
    なんやかやとありますが
    水草さまは穏やかに
    心と体の病を治してくれます。

    いや、もう…鈍すぎるぜっ。
    読んでいるこっちは
    三角関係になりそうでハラハラしてんのに
    当の水草さまはスイッチ入るの遅い!

    今回はダイエットを命じられた
    食いしん坊の役者の話が
    しみじみと良かったです。

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    2025年07月14日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

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    御薬園同心という役職にある青年
    水上草介を主人公にした連作短編集。
    時代小説だけど、剣劇はほとんどなし!
    こういうのが好きだなぁ。

    幕府直轄の薬草園「御薬園」を管理する
    優しい心根の「水草さま」は
    その薬を求める患者たちや
    そこで働く周囲の人々の
    ちょっとした問題を解決して
    心と体の病を治すのです。

    草介の上役の娘で、男勝りの千歳が
    ちょいちょい顔を出しては
    問題を持ち込んだり、引っ掻き回したり。
    でも、これが何だか可愛いのよね〜。

    小石川養生所の蘭学医師との交流から
    薬草を中心とした和漢の医療と
    西洋医学の違いを知り
    どちらも患者を救うためには
    大切と考える草介に
    長崎留学を勧める男があらわれて
    物語はまだまだ続きそうです。

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    2025年07月14日