梶よう子のレビュー一覧

  • 紺碧の海

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    一種の冒険談なのかも知れない。
    書かれてる人物を読むと、人は人生を自分の力で切り開いていくが、実は人は生まれながらにして役割が定められているのではと思ってしまう。

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    2025年11月08日
  • 広重ぶるう(新潮文庫)

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    広重の人間味のあるところがとてもよかったと思った。はじめから売れていたわけではなく、いろんな人に陰ながら支えられていた。でもなかなかそのことに気づけない。きっと身近な人ほど支えられているということに気づかない。きっとほとんどの人がそうだろう。でも広重は、彼なりに加代にもお安にも愛情はちゃんとあったし、鈍感なだけでとても優しい人なんだろうなと思うと、このキャラクターにとても魅力を感じた。またとても終わり方が綺麗だったように感じた。最後は自分の描きたいものと自分が浮世絵をはじめたきっかけとが合致してすっきり終わったように思った。

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    2025年07月24日
  • 花しぐれ 御薬園同心 水上草介

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    御薬園同心・水草様と千歳様の物語
    ずっと続きが気になってはいたのですが
    ようやく完結編を読みました!

    今回も連作短編集になっていて
    園丁頭の娘さんの
    結婚話に関わる問題を解決したり
    急に不仲になった嫁姑の謎を突き止めたり
    千歳様や蘭方医の河島先生らと共に
    大小さまざまな出来事があります。
    中でも『接骨木(にわとこ)』は
    診療所に発生した疫病の話で
    やはりハラハラしました。

    水草様には紀州に医学の勉強へ行くという
    近い将来の目標があって
    それまでに身を固めさせようと
    ご母堂から見合い話ラッシュ(笑)
    一方、蘭学を目の敵にする役人が
    水草様と河島先生を陥れるべく
    虎視眈々と狙っている。

    この

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    2025年07月14日
  • 桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介

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    御薬園同心・水草さまと
    そのまわりの人々との交流を描く
    連作短編集の続きです。
    しょっぱなから
    融通の利かない同僚が転勤してきたり
    千歳さまに縁談が持ち上がったり。
    なんやかやとありますが
    水草さまは穏やかに
    心と体の病を治してくれます。

    いや、もう…鈍すぎるぜっ。
    読んでいるこっちは
    三角関係になりそうでハラハラしてんのに
    当の水草さまはスイッチ入るの遅い!

    今回はダイエットを命じられた
    食いしん坊の役者の話が
    しみじみと良かったです。

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    2025年07月14日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

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    御薬園同心という役職にある青年
    水上草介を主人公にした連作短編集。
    時代小説だけど、剣劇はほとんどなし!
    こういうのが好きだなぁ。

    幕府直轄の薬草園「御薬園」を管理する
    優しい心根の「水草さま」は
    その薬を求める患者たちや
    そこで働く周囲の人々の
    ちょっとした問題を解決して
    心と体の病を治すのです。

    草介の上役の娘で、男勝りの千歳が
    ちょいちょい顔を出しては
    問題を持ち込んだり、引っ掻き回したり。
    でも、これが何だか可愛いのよね〜。

    小石川養生所の蘭学医師との交流から
    薬草を中心とした和漢の医療と
    西洋医学の違いを知り
    どちらも患者を救うためには
    大切と考える草介に
    長崎留学を勧める男が

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    2025年07月14日
  • 広重ぶるう(新潮文庫)

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    広重ぶるうはなんとく記憶にあったが
    そうNHKのドラマやった
    ドラマを超えるはずと想像したが
    まあまあドラマと同じ感じ
    読みやすいが淡々

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    2025年07月04日
  • 京屋の女房

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    25.3.8の日経新聞の縄田一男さんの書評で興味を持った。江戸時代、戯作者山東京伝とその後妻ゆりの話。吉原界隈の話だけど読後爽やか。著名な戯作者、浮世絵師が多く出てきて楽しい。ゆりが前妻お菊への嫉妬から解放されていく姿が心地よい。

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    2025年06月09日
  • 吾妻おもかげ

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    202411/どこまでが史実エピなのかはわからないけど、ドラマティックな展開・丁寧な描写・魅力的な登場人物達(特に女性陣)、とても面白かった!そしていつもひっかかりなく読みやすくわかりやすい文章なのも梶先生のすごいところ。

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    2025年05月15日
  • 京屋の女房

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    山東京伝が吉原の女性を二人も妻に迎えたという話は知っていたが、京伝の詳しい人物像などは知らなかったので興味深かった。

    二人目の妻・ゆり視点と京伝視点で描かれる物語。
    現在放送中の大河ドラマでもすこし登場している京伝だが、本作の京伝もしなやかで、つかみどころがなさそうで、でも情が深い。
    ドラマの方では今後どのように描かれるだろうか。

    一人目の妻・菊との出会いから短い結婚生活の話
    二人目の妻・ゆりの、今はいない菊に対する苦悩と京伝への想い、そして自身の生い立ちに関する物語

    ゆりとの出会いのきっかけとなった若き侍の仇討ちエピソード、蔦重や歌麿、鶴屋などとの交流と享保の改革山東京伝が吉原の女性を

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    2025年04月19日
  • 立身いたしたく候

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    いつの時代も就職活動は苦労するんだなぁと思いつつ読んだ。幼馴染の二人の若者の考え方の違いも共感出来て面白かったし、時代は巡るのだと今の社会を鑑みた。ただ最後、お役につけるまで描いて欲しかった。

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    2025年04月17日
  • 広重ぶるう(新潮文庫)

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    浮世絵師・歌川広重の一代記。
    フォローしている方のレビューを見て「読みたい」に入れていた。

    私が子どもの頃に初めて浮世絵を認識したのは、当時流行っていた切手収集のカタログの中だった。
    国際文通週間に発行された「蒲原」や「箱根」、「日本橋」や「三条大橋」などの「東海道五十三次」の絵柄は記憶も鮮やか。「月に雁」は「見返り美人」と並んで手が届かないものの双璧だった。
    いずれも安藤広重(当時はそう呼ばれていた)の作品で、以来、葛飾北斎とともに浮世絵の巨頭として認識する。

    そんな広重だが、この本では、口は悪いが基本的には武家の出らしく真面目な人、という感じで描かれる。
    その人柄ゆえ、要らぬ苦労もたく

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    2025年03月23日
  • 京屋の女房

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    なるほど、大河ドラマと一緒に楽しめる本だ。次々に戯作者、絵描きの人物描写がとても活き活きしていて豊か。中弛み感もあったけれど、後半の展開に驚いた。

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    2025年03月05日
  • 焼け野の雉

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    読みやすかった。内容的にも突き詰めたものではなかったので疲れずに読み進めた。鳥の話も多かったけど、火事の話でもあったから避難の状況とか・・・
    言葉の出ない子供の話もあったりとか、なんかけっこう盛沢山だったかな ^^

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    2025年01月24日
  • 商い同心 千客万来事件帖 新装版

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    物の値段を見張り、店に指導する役回りの諸色調掛同心を務める澤元神人。
    今日も子分の庄太と江戸の町を見回るが、値段の裏にある様々な人情や思惑が絡み合い。澤元神人を悩ませる謎と悪事が次々を待ち受けていた。

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    2024年11月20日
  • 商い同心 人情そろばん御用帖

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    浅草に現れた評判の女占い師を「いんちき」と談ずる男の言い分は?
    高価なはずの薬用人参が安価で売られている、本物か、重罪となる偽薬か
    諸色調べ同心・澤元神人が子分の庄太とと江戸の商売の不正と謎を暴く

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    2024年11月07日
  • 噂を売る男 藤岡屋由蔵

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    日本史で習いましたねぇ…シーボルト事件。日本の地図を国外へ持ち出したとか持ち出さなかったとか…実際のところはどうだったんでしょう?という謎は残ったままなんですが、そこに絡んだとされる日本側の数名は捕らえられ処罰された―と習ったような気がします(^^;)そのシーボルト事件を噂話を核に描いたこのお話、主人公の藤岡屋由蔵が実在の人物とはつゆ知らず…噂話が商売になるとは、今も昔も変わらないのですなぁ。☆3.5

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    2024年10月29日
  • 焼け野の雉

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    「ことり屋おけい 探鳥双紙」の続編。
    調べてみたら、前作を読んだのは2014年だった。
    ボヤッとしか覚えていないが特に支障はなかった。

    羽吉と離縁し、羽吉が残した飼鳥屋を一人守ってきたおけい。カナリヤの番(つがい)を買って行った武家らしき老夫婦が、しばらくして何故か番屋を通してカナリヤを返してきた。
    不審に思い調べようとしたが、その直後大火事で焼け出されてしまう。
    店の鳥たちをなんとか一緒に避難させ、逃げる途中で知り合いの定町廻り同心・永瀬からある理由で口が利けない娘・結衣を託されるが、火が収まっても永瀬の行方は分からないままで…。

    ここ最近日本各地で様々な災害が起きている。そういう時に生

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    2024年10月17日
  • 紺碧の海

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    ネタバレ

    海洋小説とも伝記とも違うが八丈島で生きづらさを感じた男たちの南洋の島々を目指し未来を夢みて実現していく物語。信天翁が羽毛のためにどんどん撲殺されていくのはいたたまれない気持ちになった。
    またこういう商人達によって、日本の領土は広がっていったのだ。

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    2024年10月06日
  • とむらい屋颯太

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    初めての作家さん。
    「文庫王国23」でも紹介されて、さらに敬愛する北上次郎さんが解説という事で期待して読み始めたが、うーん・・普通かな。

    江戸時代の下町が舞台で、当時は下に見られていたとむらい屋稼業の面々が主人公。
    いわゆる人情もので一遍一遍はいいお話で、特に颯太がとむらい屋になるきっかけを描いた六章は素晴らしい出来なのだが。
    しかし全体として見ると、なんなんだろう少しうす味。オチがミエミエだったり悪者が類型的だったり、あまりに予定調和的だったりして興をそいでいるのが否めない。

    やっぱりこの手のものは、周五郎だったり周平の方が一枚上手で私の肌に合うように感じた。

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    2024年08月14日
  • ご破算で願いましては―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    三十八文均一の店『みとや』の『お瑛』は、小物問屋を営んでいた両親を橋の崩落事故で亡くしてから、兄の『長太郎』と暮らしている。いずれ両親の店の看板を上げようと志してはいるが、風来坊の兄は少し心もとない。しかもたびたび曰くありの商品を仕入れてきて…

    今でいう『百均』の元祖。二文のおつりがすごく値引きされているように感じるなんて、本当に今も昔も変わらないんだなと、感じる。
    品物にまつわる謎解きと、江戸の人情やほろ苦さ、お瑛が生き生きと船を操る様などが楽しめた。

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    2024年07月10日