桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介

梶よう子

「水草さま」と呼ばれ、周囲から親しまれている小石川御薬園同心の水上草介。豊かな草花の知識を活かし、患者たちの心身の悩みを解決してきたが、とんでもなくのんびり屋。そんな草介が密かに想いを寄せてきた、御薬園を預かる芥川家のお転婆娘・千歳に縁談が持ち上がる。初めて自分の心に気付いた草介はある行動に出るが――。大人の男として草介が一歩成長をとげる優しく温かな連作時代小説。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 歴史・時代 / 歴史・時代小説
• 出版社: 集英社
• 掲載誌・レーベル: 集英社文庫
• シリーズ: 御薬園同心水上草介シリーズ
• ページ数: 352ページ
• 電子版発売日: 2017年10月06日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

202110/小石川御薬園の御薬園同心の水上草介シリーズ全3作まとめて。これはめちゃめちゃ良作！読めてよかった！御薬園という設定も、個性豊かで魅力的な登場人物達もいい。言動や外見等の描写も見事なので、どのキャラにも息吹を感じこの世界を楽しめる。

1)柿のへた　御薬園同心水上草介
2)桃のひこばえ　御薬園同心水上草介
3)花しぐれ　御薬園同心水上草介

[ブクログ · ★★★☆☆]

御薬園同心・水草さまと
そのまわりの人々との交流を描く
連作短編集の続きです。
しょっぱなから
融通の利かない同僚が転勤してきたり
千歳さまに縁談が持ち上がったり。
なんやかやとありますが
水草さまは穏やかに
心と体の病を治してくれます。

いや、もう…鈍すぎるぜっ。
読んでいるこっちは
三角関係になりそうでハラハラしてんのに
当の水草さまはスイッチ入るの遅い！

今回はダイエットを命じられた
食いしん坊の役者の話が
しみじみと良かったです。