梶よう子のレビュー一覧

  • 雨露

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    彰義隊って知ってはいるものの、詳しいことは全く分かってなかったので、一面から描いたものではあるが興味深かった。「青天を衝け」を見てたので、渋沢成一郎や尾高惇忠に渋沢平九郎が登場して懐かしかった

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    2023年12月10日
  • 江戸の空、水面の風―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    あらっ、いつの間にか結婚して、おまけに子供まで。でも人と人を繋ぐのは変わらず。ご隠居は亡くなり、困り事の解決にはチョッともたつくけど、お瑛を思う身近な人達の知恵と行動力で無事解決。次はどんなことが起こるのやら。成次郎の過去とは?次回がとても楽しみです。

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    2023年10月23日
  • 三年長屋

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    長屋の話、たまんないね。
    本所おけら長屋にも、かっこいい浪人が登場するがこちらは差配が浪人さん。
    しかもなかなかのお節介。
    差配と言えば、今放映中のNHK朝ドラ「まんてん」にも女性の差配さんがいい感じで登場している。
    江戸時代はこんな感じだったのかねえ。
    今や部屋を借りるには信用保証会社登録が普通だけど。
    たまには人情に篤い江戸物を読みたくなる。

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    2023年09月08日
  • 迷子石

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    実際に起こった事件に新たな人物を加えて脚色した話だと知らずによみました。解説から読んだらもう少し理解を深めなが読めたと思います。
    登場人物の名前や薬の読み方が難しく、最初はなかなか読めませんでしたが面白かったです。

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    2023年08月29日
  • お茶壺道中

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    重厚な構えの話の進め方、嬉しいですね、梶節。
    もし叶うならば、梶さんの筆でお香のお話を読んでみたい。

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    2023年08月06日
  • 決戦!忠臣蔵

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    結局、真相は、藪の中。なぜ浅野内匠頭は、吉良上野介に斬りかかったのか。ここまで資料が何も出てこない事件も珍しい。

    諸田玲子の「与五郎の妻」が特に良かった。泣けた。

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    2023年06月04日
  • 三年長屋

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    武士を捨てて差配になった、一言多い左平次を中心にして繰り広げられるお話。
    最後が急展開でめでたしめでたし、人情時代物には平穏な結末が一番だと思う。

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    2023年06月03日
  • みちのく忠臣蔵

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    相馬大作、名前だけは知っていた人の話。
    主役は旗本の子息だが、語り部であって、事件の主体は相馬大作。
    津軽と南部の確執からの、事件を扱っている。
    前半のテンポがいまいちだったが、半ば過ぎからは一気読み。

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    2023年05月07日
  • とむらい屋颯太

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    葬具屋の颯太と仲間達の人情もの
    作者さんの江戸時代お仕事小説の幅広さを感じる

    ニヒルな美青年風の颯太、ちょっととっつきにくかった
    テーマが死に関わるお仕事のため、全体的にトーンは重め
    しんみりするのも嫌いではないからよし

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    2023年04月18日
  • 我、鉄路を拓かん

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    見たこともない陸蒸気を走らせるために鉄道を敷く。さらに、長大な築堤を設けて海を走らせる。重機のない時代にだ。鉄道開業150年という節目を迎え、平野弥市なる影の功労者にスポットが当たる。新政府は産声をあげたばかりで、攘夷の名残もまだ根強い。小説とはいえ、何千もの人夫をまとめる苦労たるやいかばかりか。そして、用地買収における住民の説得、これを最大の難題として掲げてくれたことでリアリティが高まる。なによりもモレルさんの功績を知るに、是非とも日本の鉄道開業を見届けていただきたかった。呑み鉄おやじより感謝を込めて。

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    2022年11月16日
  • 連鶴

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    大政奉還後の桑名藩士が主人公。
    この時期の桑名藩の難しい事情を軸に、藩士の兄と、商家に養子に出た弟の話。
    この時期の桑名藩は、会津藩と共に、苦難に満ちている。幕末に京都守護職を務めた会津藩松平容保、京都所司代の桑名藩松平定敬。この兄弟が大政奉還後に、薩長側の標的にされたといっていい。徳川慶喜は完全に恭順の姿勢であったために、振り上げた拳の下ろし先として格好であったからだろう。
    舞台は江戸。この頃の江戸は、無頼の浪士が暴れている。のちに江戸市中取締を務める庄内藩他による薩摩藩邸焼き討ちに繋がる一連の挑発行為。
    主人公兄弟とともに、登場する実在の人物も印象深い。桑名藩家老酒井孫八郎は、闊達な上司と

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    2022年10月15日
  • 迷子石

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    富山藩幕末、江戸屋敷に住む医師見習いの青年が主人公。
    実際にあった、富田兵部事件がモチーフ。
    当時の富山藩と置き薬売りの関わりなどとても興味深い。
    事実を背景にしているが、主題は大人しく頼りない医師見習いの青年の成長譚。
    とても良い子で、関わる周りの人々とのやりとりも心地よかった。

    史実と創作の混ぜ合わせ加減が絶妙。

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    2022年08月07日
  • はしからはしまで―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    シリーズ3作目。
    のんきで憎めない兄としっかりものの妹との二人三脚でやってきた「みとや」だったのに・・。二親に続いてなので、本当に寂しくなる。
    それでも周囲の助けでなんとか店を続けるお瑛。仕入もお瑛が行うことになり、仕入帖を元に兄の足跡を追うことになるが、本のタイトル「みとや・お瑛仕入帖」がこういう事に繋がっていたんですね。近所の惣菜屋の女将と知り合いの武家との結婚話しや、叔父夫婦との久方ぶりの邂逅があったものの、ご隠居や赤児の死などもあり暗くなる。将来はお瑛と結婚かと思っていた船頭の辰吉との関係は笑ってしまう。続編を見たいが、今のところ無さそうで寂しい。

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    2022年07月13日
  • 五弁の秋花―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    シリーズ2作目。
    何でも三十八文均一が売り物の店。お気楽者の兄が仕入担当だが、いい加減なわりに目利きでもあるので、ちょい高の三十八文でもお得に思わせる品物が揃う。今回はそれが仇になり、騙されて品物を仕入れて、盗品を扱っていると噂になり大騒動。
    妹のお瑛の猪牙船の操船や、自分の出生の疑問等いろいろな出来事が起こり、楽しませてくれる。
    人情噺ではあるが、カラッとした作風であり、それほど重くは感じない。梶さんにしては珍しいシリーズものなのでじっくりと読み進めたい。

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    2022年07月04日
  • 夢の花、咲く

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    朝顔に魅入られた人々が織りなす悲しいさ。主人公も現代ならさしずめ朝顔オタクと、皆に一線を引かれてしまうタイプに見えるし行動が伴わないイライラを感じる時もある。けれど、事件の真相に近付いて行くにつれ、周囲の暖かい見守りの中で変化して行く。それを成長と呼ぶのかはわからないが自分の能力の中で一生懸命できることを行う姿は、現代の殺伐とした自己責任ばかりを問う人に、できることをできる範囲で行っている人を批判する権利があるのかと突きつけているような気もする。

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    2022年01月15日
  • 噂を売る男 藤岡屋由蔵

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    シーボルト事件の顛末を、市井の男が絡んで解き明かす。禁制の伊能地図持ち出し事件について知らなかったので、学ぶことが多かった。高橋作左衛門と間宮林蔵との確執、彼らとシーボルトとの親交は史実であり、どうやら江戸の長崎商人が記した書からシーボルト事件が露見したという説が検証されているようだ。そこに町人風情の情報屋由蔵を仕立てて踊らせる。いささか大役を負わせ過ぎの感はある。あの商売形態で、個人事業主の彼が得られる情報など知れており、それに頼る幕府でもあるまいに。まあ緩くて地味な主人公の活躍こそが梶作品の醍醐味か。

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    2021年12月01日
  • 花しぐれ 御薬園同心 水上草介

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    202110/小石川御薬園の御薬園同心の水上草介シリーズ全3作まとめて。これはめちゃめちゃ良作!読めてよかった!御薬園という設定も、個性豊かで魅力的な登場人物達もいい。言動や外見等の描写も見事なので、どのキャラにも息吹を感じこの世界を楽しめる。

    1)柿のへた 御薬園同心水上草介
    2)桃のひこばえ 御薬園同心水上草介
    3)花しぐれ 御薬園同心水上草介

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    2021年11月24日
  • 桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介

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    202110/小石川御薬園の御薬園同心の水上草介シリーズ全3作まとめて。これはめちゃめちゃ良作!読めてよかった!御薬園という設定も、個性豊かで魅力的な登場人物達もいい。言動や外見等の描写も見事なので、どのキャラにも息吹を感じこの世界を楽しめる。

    1)柿のへた 御薬園同心水上草介
    2)桃のひこばえ 御薬園同心水上草介
    3)花しぐれ 御薬園同心水上草介

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    2021年11月24日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

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    202110/小石川御薬園の御薬園同心の水上草介シリーズ全3作まとめて。これはめちゃめちゃ良作!読めてよかった!御薬園という設定も、個性豊かで魅力的な登場人物達もいい。言動や外見等の描写も見事なので、どのキャラにも息吹を感じこの世界を楽しめる。

    1)柿のへた 御薬園同心水上草介
    2)桃のひこばえ 御薬園同心水上草介
    3)花しぐれ 御薬園同心水上草介

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    2021年11月24日
  • ご破算で願いましては―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    事故で両親を失うとともに破産し二人きりになった兄妹。周囲の助けを受けて全品38文の店を開業するが、能天気な兄に振り回される妹。6編とも人情噺のような雰囲気があるが、徐々に違和感が増して疑問が湧いてくる。店を開業する援助をしてくれた人が実は敵方だったり、引き取って育ててくれた大恩人が敵方の指示を受けていたり。いつも不在の兄が実は破産の元凶だったり。ミステリの要素を持ちつつ、最後の章で敵とも和解し大団円。
    全て丸く収まってよかった、と思ったらシリーズはこの後も続いていたんですね・・

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    2021年10月13日