あらすじ
突然、理由もなく嫁ぎ先から離縁された女流書家の岡島雪江は心機一転、筆法指南所(書道教室)を始める。しかし大酒飲みの師匠・巻菱湖や、かまびすしい弟子の武家娘たち、奥右筆の弟・新之丞に振り回される日々。そんなある日、元夫の章一郎が「ある事件」に巻き込まれたことを知り――。江戸時代に生きる「書家」とその師弟愛を描いた、感動作。
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Posted by ブクログ
江戸時代の新しい開拓しようと探す。梶よう子さん良さそうだと思って。文体も優しくて読みやすいけど、出だしの卯美、汐江、涼代と何故に毎回の出だしが意地の悪い女なんだろうか。新しいページにはヨシっ次だという気持ちが働くのに、気持ちが萎える。昔の職場で性格悪の年下のリーダーがいたけど、敵意を持たれて何かと嫌味に悪口に怒声を受けて、思えばあそこまで我慢する必要がないし、訴えてもよかったし、同情する周りもなんだかわからんし。こういうの思い出す小説ってダメじゃね。
Posted by ブクログ
静かなる書の世界に不穏な空気が漂って来て振り回されながらも、武家の女として凛とした佇まいで対処する雪江の美しさに魅了された。離縁について世間体とか気にしない母親や美少年の弟、ずっと支えている中間の茂作や髪結の銀次と脇をかためている人達が実に良い。なんと言っても、最後がハッピーエンドだったことが一番嬉しい。