梶よう子のレビュー一覧

  • 立身いたしたく候

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    202111/貧乏御家人の婿養子となった主人公駿平が、お役につけるよう幼馴染み智次郎とともにお役めぐりをし、各々の職務や人間関係、内実の事情等を知り成長していく8編からなる連作短編集。各章タイトルが役名(小普請組・同朋衆・徒組・御膳所御台所・長崎奉行・勘定所吟味・奥右筆・旗奉行槍奉行)になっている。のんびりタイプの駿平と、駿平を振り回す直情的で義に厚い智次郎が良いコンビで、物語をかき回して進む展開も面白かった。各お役がストーリーに馴染んで詳しく語られるのも作者の筆の巧いところ。

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    2021年12月07日
  • はしからはしまで―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    202110/長太郎とお瑛の兄妹二人で営む「みとや」シリーズ第三弾。ここに来て長太郎がまさかの…。これからも兄妹で続いていくと思ってたのでこの展開はショックだし悲しい。周囲の人達に助けられながら懸命に前を向いて進もうとするお瑛、猪牙舟を操り進んでいく描写がよりいきる今作だった。

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    2021年11月24日
  • 葵の月

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    ネタバレ

    将軍の世継ぎ・家基の死の真相を巡る話。史実は動かず、すっきりとした結末には当然ならない。真相を暴いて解決とならないのが政治かと思うと情けない。

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    2021年05月18日
  • 番付屋新次郎世直し綴り

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    作者さん初の書き下ろし作品。

    廻り髪結いの裏で番付屋をしている新次郎。
    得意先の娘で近頃〈小町番付〉の小結に選ばれた娘が襲われ顔を傷つけられるという痛ましい事件が発生。
    新次郎は番付屋の仲間たちと事件を探るのだが、別の事件との関わりが見えてきて…。

    瓦版屋にスポットを当てる作品はあるが、番付屋とは新鮮。様々な番付屋が乱立する中、根拠も何もない、単なる持ち上げ番付や逆に貶める番付もある。だが新次郎たちがやっている番付は裏稼業ではあるものの、孝行番付や特産品番付など至って真っ当なものだ。通常は。

    ただし、事件解決の際には番付を使ってその真相を明らかにする。ここがちょっと悪乗りしてるかとも思え

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    2020年07月01日
  • 北斎まんだら

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    北斎の娘 お栄を案内役に、北斎が絵を画くことに執着する姿が描かれる。

    描かれるお栄と北斎の親子というだけでなく、師匠と弟子でもない、北斎の絵を画くことを中心にした濃密な関係が描かれ、面白い。

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    2019年09月07日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

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    小石川御薬園で働く、“御薬園同心”の水上草介が主人公の連作短編。

    植物オタクの草介にとって、御薬園同心はまさに天職。植物の知識を活かして様々な問題を解決していきます。
    薬草等の種類や効能についてもわかりやすく書かれていて、興味深く読ませて頂きました。

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    2019年07月03日
  • 池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳

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    ネタバレ

    土橋章宏の「隠し味」は泣けた。
    諸田玲子の「最後の女」は、平蔵が女と情を交わすのが納得いかなかった。
    逢坂剛はまるで漫画の鬼平しか読んでないようなキャラ作りで好きではなかった。
    あとは概ね良しかな。

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    2018年10月22日
  • ヨイ豊

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    幕末。絵師歌川一門の清太郎、そして師匠、弟子たち。
    幕末の動乱から新政府の元、江戸から東京へ変わる世の中、必死に『江戸』を守り抜こうとする町人の姿は正直初めて知る維新の姿だった。

    登場人物の名前がややこしくて読みにくかったが、次第にそれぞれの個性に惹かれるほど夢中になれた。
    広くて深い浮世絵の文化に興味が湧いた。

    『ヨイ豊』とはなんと切ないタイトルだろう…

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    2018年08月06日
  • ご破算で願いましては―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    両親を亡くしたお瑛が兄と立ち上げた店は
    商品が全て38文均一だから「みとや(3・10・8)」。

    兄が仕入れるいわくつきの品物とそれをめぐる人間模様描く。

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    2018年04月29日
  • ご破算で願いましては―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    曰く付きの品ばかり仕入れるとあるので、妖怪とか霊がらみと思ったら、そういう物騒なことではなかった。三十八文均一で採算とれてなさそうだけど、表紙の絵を見ると楽しそうなお店。

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    2017年11月19日
  • ご破算で願いましては―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

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    201709/今でいう百均を営む兄妹の物語。面白く読めた。車の運転ならぬ舟をこぐと性格が強くなる妹もかわいい。シリーズ化されるそうなのでちょっと追ってみる。

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    2017年09月17日
  • お伊勢ものがたり 親子三代道中記

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    東海道を歩いてみたくなった。今では新幹線のぞみで東京〜名古屋は2時間足らず。あっという間です。毎日20〜30キロを20日あまり、山を越え川を渡り、体力的には現代人の私たちには厳しいかもしれませんが、そんな本来の「旅」をあじわってみたいです。

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    2016年07月30日
  • みちのく忠臣蔵

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    相馬大作のことを第三者が見た視点で書いているのですが、確かにこの切り口であれば、ドラマチック。忠義の塊のような大作が、時代の中で信念を貫き通せるか、そのせめぎあいが、時にスリリングであり、時に切ない。現代の出身地に住まうものとして、やはりこれは外せない本。

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    2016年05月22日
  • 夢の花、咲く

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    2015.9.11

    朝顔同心 の続巻

    だけど、前回の続き、ではなく、以前の話。

    朝顔を巡る巡る巡る話。

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    2015年09月20日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

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    じいじ(私の父)が孫(私の子)に読ませて欲しいと渡された本、その2。とりあえず私が読んでみた。。。

    御薬園同心、水上草介が主人公。のんびりとした性格で、そののんびりとしたペースで話が進み、江戸物が嫌いでなければ、読みやすい本と思います。

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    2015年09月10日
  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介

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    小石川御薬園に勤める同心が主人公の連作短編集。
    様々な草や漢方が登場して、興味をそそられる。主人公・草介がまったり穏やかなので、難題が降りかかっても、物語の雰囲気は終始穏やか。
    短編一つ一つが短いので軽いけど、心和む一冊でした。予約待ちだけど続編も読みたい。

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    2014年11月13日
  • いろあわせ 摺師安次郎人情暦

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    摺師が主人公というのは新しい。梶さん作品には、目の付け所が良いというか、ちょっと「へぇ」と思う職業(副業含む)の人がよく出てくるので、知識的にも楽しめる。
    この作品であれば、版画摺りの技術のいくつかをかい摘める。
    人物でおもしろかったのは、王道の(?)直助。お調子者だけど、筋の通った気持ちのいい奴です。
    主人公・安次郎の性格もあって全編通して落ち着いた作品。や、事件は起こっているので、穏やかではないはずなんだけれども、何かどっしりとした、静かな優しさで包まれているような空気がずっと流れていました。

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    2014年09月05日
  • 迷子石

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    始めの内がなかなか読み進まなくて、中盤からラストまでがスッキリ。一朝の夢よりかは面白かったです。
    この方ほ私は短編集が好きかも。

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    2014年08月03日
  • いろあわせ 摺師安次郎人情暦

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    この著者さんの一朝の夢より、こちらの方が好みです。
    庶民の人たちの生活感があって、面白かった。
    まだ続ければ続きそうなお話でした。

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    2014年06月30日
  • 一朝の夢

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    ネタバレ

    朝顔の交雑の方に気がいってしまって、政情のトラブルが邪魔な気持ちで読んでしまう(笑)
    それぐらい主人公が朝顔に対しての気持ちが深かったけれど、後半は朝顔の陰が薄暗いなってしまいました。

    それにしても、出てくる人皆隠しごとして出てくる話ですわ。

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    2014年06月28日