あらすじ
間口二間の小さな店を開いたお瑛は今年十六。両親をなくし、兄の長太郎と立ち上げた「みとや」は三十八(みとや)文均一の雑貨店だ。ところが能天気な兄が仕入れてくるのは、いわくつきの品物ばかりで……。不気味な守り刀、恋歌が書かれた五枚の不思議な絵皿、なぜか手に入った亡き父の煙草入れ。山ほどの算盤が意外な結末に結びつく表題作をはじめ、色とりどりの人間模様が心に沁みる情味豊かな六編。
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内容(ブックデータベースより)
お江戸の「百円均一」は、今日も今日とててんてこまい!
看板娘の妹と若旦那気質の兄のふたりが営む
人情しみじみ雑貨店物語。
令和6年5月29日~31日
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江戸の柳橋界隈が舞台は初めてだったけど、もうちょい街の違いを知りたかった。毎回の長太郎が仕入れる品物の曰く付きから物語始まるので、そういう安定感が好きかも、同時に死んだ両親、借金、叔父と判明した増次が暗躍してこれから出て来ると思いきや。出てくるの早かったよ、お加津も隠し事をしていたけど、うーむゴールはお店再建でいいのかな。あと御隠居が火盗改めって相当凄い人物だったよ、亡くなった中村吉右衛門さんを悼みます
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事故で両親を失うとともに破産し二人きりになった兄妹。周囲の助けを受けて全品38文の店を開業するが、能天気な兄に振り回される妹。6編とも人情噺のような雰囲気があるが、徐々に違和感が増して疑問が湧いてくる。店を開業する援助をしてくれた人が実は敵方だったり、引き取って育ててくれた大恩人が敵方の指示を受けていたり。いつも不在の兄が実は破産の元凶だったり。ミステリの要素を持ちつつ、最後の章で敵とも和解し大団円。
全て丸く収まってよかった、と思ったらシリーズはこの後も続いていたんですね・・
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江戸時代の百均ショップのような三十八文て食べ物以外を扱う店、みとや。
永代橋の崩落で両親を亡くした兄妹の物語。
本当に江戸時代にはいろんな商売が、あったんだなぁとある意味感心。
そこで出会う色々な出来事は、現代と変わりなくて。
次の巻も読むのが楽しみ(^^)
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三十八文均一の店『みとや』の『お瑛』は、小物問屋を営んでいた両親を橋の崩落事故で亡くしてから、兄の『長太郎』と暮らしている。いずれ両親の店の看板を上げようと志してはいるが、風来坊の兄は少し心もとない。しかもたびたび曰くありの商品を仕入れてきて…
今でいう『百均』の元祖。二文のおつりがすごく値引きされているように感じるなんて、本当に今も昔も変わらないんだなと、感じる。
品物にまつわる謎解きと、江戸の人情やほろ苦さ、お瑛が生き生きと船を操る様などが楽しめた。
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最後の急展開には引き込まれたけど、それまでがどうにもなかなか読み進まなかった
面白くないわけではない、かと言って続き気になる!とはならない
でも最後ちょっと面白かったから続編は読んでみようかな、って感じの話です
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両親を亡くしたお瑛が兄と立ち上げた店は
商品が全て38文均一だから「みとや(3・10・8)」。
兄が仕入れるいわくつきの品物とそれをめぐる人間模様描く。
Posted by ブクログ
曰く付きの品ばかり仕入れるとあるので、妖怪とか霊がらみと思ったら、そういう物騒なことではなかった。三十八文均一で採算とれてなさそうだけど、表紙の絵を見ると楽しそうなお店。