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描きたいんだ、江戸の空を、深くて艶のあるこの「藍色」で――。武家に生まれた歌川広重は絵師を志すが、人気を博していたのは葛飾北斎や歌川国貞。広重の美人画や役者絵は酷評され、鳴かず飛ばず。切歯扼腕するなかで、広重が出会ったのは、舶来の顔料「ベロ藍」だった。遅咲きの絵師が日本を代表する「名所の広重」になるまでの、意地と涙の人生を鮮やかに描く傑作。新田次郎文学賞受賞。(解説・日野原健司)
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Posted by ブクログ
浮世絵師歌川広重の代表作 錦絵『名所江戸百景』の藍色、大好きな色合いです。また、構図も斬新かつ心を擽ります。何故こんな色彩、何故こんな視点、話を読む中で分かったように思われます。
主人公含他、チャキチャキの江戸っ子の姿を垣間見るようで、映像としてもきっと面白いでしょう。今の東京とは異なる江戸の街を楽しめます。
〜気になるセンテンス〜
『歌川豊広(広重の師匠)の風景の描き方、色。何を見て、何を切り取り、何を見せるか。そうしたことが知らぬうちに身に沁み込んんでいたのだ。』
『いいかえ、寅吉(広重の弟子)。花鳥風月が風流の喩えだっていうのを知ってるだけでも上出来だ。ただな、おれぁちょっと違う。風と雨は、画に動きを出し、月と雪は静けさを出すんだ。』
Posted by ブクログ
大体私らが歴史の授業で習った時代には歌川広重ではなく安藤広重だった。笑
時代とともに歴史は変わるもんだなぁと、また改めて感じた。
NHKの時代劇ドラマで先に観てからの読書なので、どうも、阿部サダヲのイメージが強くてまいった。笑
ドラマでは絵描ききれているとは思えなかった、北斎や豊国、師匠豊広と、自作に対する色々な想いが、浮世絵師として、絵を描く者の葛藤が深いと感じた。
また、西洋絵画が完全に入ってきていない時代において、遠近画法や風景の錦絵が横画面が一般的な所
肉筆掛け軸から、縦画面の作品を作るところなど、やはり画家である。錦絵は大量生産でいつか消えてしまうと思いながら筆をとっていたのだと思うが、今この時代になっても美術館で展示されているとは思ってないだろうなぁ。ぜひ本物見てみたいと思う。
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