安田浩一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読んでよかった、の一言。
右翼というと、自分のなかでヘイトスピーチをしてる差別主義者なのか?という印象が特に、在特会の影響であった。
だけど、日本らしさ、日本の伝統を愛する民族主義が右翼の源流であり軸なのだとすると、賛同はできないが考え方の一つとして理解できる。
その中で、右翼のなかでも民族主義的な人は、民族差別を認めるわけではなく、日本として独立して強くあることを考えているのだとすると、それも一理あると思う。
でも、結局日本らしさってなんだろうって考えたときにそれって言語化できるものなのだろうか?教科書を変えて加害の歴史をないものにしようとしてる人もいるけど、「愛国」なのだとすると、愛はいいところも悪いところも認めることじゃないのか?加害の歴史を隠したり、誰かを貶めたり、自由を奪うことは理想的なのだろうか?それは、愛することができる国なのだろうか?
現代の愛国者が望む、理想の世の中が気になってしまう。
リベラルは理想的、右翼は保守的というけれど日本においては戦前の日本を望む時点でそっちの方がかなり理想主義的なのではないか?
多様性を認めることってなんだろうか。グローバル化してアメリカなどに留学して海外の考えを自分の中にいれることだろうか、私は、自分らしさありきで多様性を認めることができると思う。
そこには、個人主義と集団主義の問題もまた出てくるけど、集団としてまだ国を捉えてもいいとするならば、日本らしさを認めて、かつ他国を認めるのもまたいいのではないだろうか?
文化の本質主義構造主義も学んだばかりなので意味不明なこと言っているかもしれないが、政治にも絡むこれらの思想についての知識はこれからも得続けたい -
Posted by ブクログ
ネタバレ世の中のことにとても疎いので読んでよかった。
印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」
コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バーベキューをする人も、同じ社会で暮らす仲間として尊重するということ…せめて糾弾したり排除したりしないということ…自分たちの安全のためにどうしても行動を変えてもらう必要があるならば、その人の人権や生活が損なわれないよう、民主的な手続きを守りながら、理性的にお願いするということ
p17〜18 社会を民主的に保ちたいのであれば、…個人の自由や権利に制約を課すことには、極めて抑制的でなければならない。同時に、私たちは制約を課したり課されたりすることに、常に抵抗感と違和感を保たなければならないのであって、絶対に慣れてしまってはいけない。…多くの権利者にとって、市民の人権を容易に制限できる状況は、とても都合がよいものだから
p21 民主社会の強みの一つは、多様な背景を持つ多様な人々が存在するがゆえに、大きな社会問題が生じた際にも多方面から無数の解決法が自由に試みられることにある。そうした解決法には、優れたものも、ダメなものもあるだろうが、ダメなものは次第に淘汰され、優れたものが採用されていく。それがイノベーションの基本的な力学だ。
映画作家 想田和弘
集団行動が生み出す独特の高揚感は、集団を統率する権威と結びついたとき、ファシズムへと変貌する
p267 権威に従属することによって人は行動に伴う責任から解放され、社会的な制約から「自由」に行動できるようになる…こうした治外法権的な状況がいったん成立すると、これを維持・強化しようとする動きが服従者の側から自発的に出てくる。それは人びとが自分の行動の責任を指導者にゆだね、その命令を遂行することにのみ責任を感じはじめるという、状況的義務への拘束が生じるためである。
甲南大学教授 田野大輔
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Posted by ブクログ
ネタバレ戦後、右翼がどのように生き抜いてきたのか、筆者の丹念な取材によって明かされている。
右翼という存在は画一的なものではない。国体護持を信念とする者、反共のためにはアメリカとも手を取り合う者、ヤクザのような街宣右翼、所謂ネット右翼と呼ばれる者など。
僕は筆者の著書を初めて読んだ。僕がハッとさせられたのは、日本会議に関する内容についてだ。
最近、日本会議という言葉は聞いたことがあったが、詳しくは知らなかった。今回、本書を読んで驚いた。
日本会議のやり方がとてもサラリーマン的だからだ。筆者は「背広を着た右翼」と本文中では表している。
街宣右翼のように、街中で演説はしない。コツコツと、ゆっくり、着実に自分たちの信念を社会に浸透させていっている。
筆者は右翼とは、権力と社会の不平等に対峙すべき存在であるべきだと述べている。
権力に寄り添い、権力の拡声器だけの存在となってはいけない。
確かにな、と僕は思う。 -
Posted by ブクログ
十数年前に可愛らしい幼女が電話機に向かって「右翼さんは大嫌いです。でも、左翼さんはもーっと嫌いです」と嘯くCMがあり、私のメンタリティーも同一である。
さて、本書はそんな戦後の「右翼さん」が生まれた歴史的経緯や様々なイデオローグたち、戦後自民党政権における右翼・暴力団との蜜月、60年代の新左翼のカウンターとして台頭した新右翼の登場、現在の日本会議に繋がる宗教右派、そしてネトウヨまで、戦後右翼の歴史が緻密な一次取材に基づいてまとめられている。
本書を読むと、近年の民族差別的なヘイトスピーチに代表されるようなネトウヨと伝統的右翼の間には、「民族差別を許すか許さないか」という大きな分水嶺があることに気づかされる。その点では、民族差別を許さないという左翼の発奮だけではなく、伝統的右翼も声を上げるべきではないのか、とも思う。 -
Posted by ブクログ
テレビ・新聞等の主要メディアはヘイトスピーチを正確に報道できないのだろう、あまりに下劣な表現が多いから。そのせいで、国民はその中身を正確に知ることができない人も多いのではないか、私のこの本を読むまでこれほどひどいとは思っていなかった。
ネット情報を丸呑みにしてそれを妄信する人もかなりの数に上るだろう。ヤフコメ等でも何でも中国・韓国にこじつける人が多いことにあきれてしまう。
確かに国家としての韓国・中国には容認できないことも多く憤りを感じることもある。だが、ヘイトスピーチは手段として賛同できない。外国人だけではなく、何か攻撃対象を見つけては叩く、不寛容すぎてはいけないと思う。 -
Posted by ブクログ
✩は3.5。
これは…エッセイというのかな。分厚いのに読みやすかった。
色んな国の色んなお風呂について紹介されるとともに、日本の「加害」の歴史も学べる一冊。
この本を読んで、自分は「被害」の歴史より「加害」の歴史に興味があることが分かった。
何が私をそこまで惹きつけるのかは分からないが、ある一定以上の条件が揃った時に発動される日本人や人間のもつ残忍性や、無意識に表に出てしまう排他的な行動や言動に、所謂「本能」や、消しきれない「獣」としての一端が垣間見えるからかもしれない。
いずれにせよ「加害」の歴史から目を背けず、過去の過ちを過ちとして見つめ直すことは今後も続けていきたいと思った。 -
Posted by ブクログ
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