安田浩一のレビュー一覧

  • 団地と移民 課題最先端「空間」の闘い
    団地と移民 課題最先端「空間」の闘い。安田 浩一先生の著書。高齢者と外国人労働者が居住者の大半を占める団地。高齢者と外国人労働者が居住者の大半を占める団地は日本の将来の縮図。排外主義的なナショナリズムを掲げる無関係の人たちの存在。排外主義的なナショナリズムを掲げる無関係の人たちは主義主張があるなら政...続きを読む
  • なぜ市民は〝座り込む〟のか 基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶
    近年、沖縄の基地反対闘争をあざ笑う発言が耳目を集めている。その代表がひろゆきの辺野古座り込み抗議行動への、言葉尻をとらえた揶揄だ。ひろゆきは、座り込み抗議が終わって誰もいない夕方に現場を訪ね、「座り込み抗議3011日」の看板前で自身の記念写真を撮り、「0日にした方がよくね?」とうそぶいたのである。
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  • なぜ市民は〝座り込む〟のか 基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶
    圧倒的な凄まじい怒り。
    ヘイトの底に蔓延る差別意識。
    言ってる方はきっと気づかないことや、言われてる方からすると哀れにしか感じないことも。
    本土にとっての沖縄は所詮他人事でニンビー。
    だから戦うし抗い続ける。
    そう、俺もだ。
    安田さん、こんなに沖縄を想ってくれてありがとうございます。
    座り込むし、立...続きを読む
  • 戦争とバスタオル
    ようやく読めた。
    戦争加害から目を逸らしてはいけない。
    そのメッセージを本文からたくさん受け取った。
    「鬼にされた」、だから記憶を手放さないの言葉はすごくすごく重い。
    知ること。なかったことにしないこと。考え続けること。
  • 戦争とバスタオル
    お風呂は究極の非武装、ほんとに名言です。
    お風呂と戦争をたどる旅。戦争の加害については、恥ずかしながら知らないことばかりで、後半のものすごくヘビーな内容にはしばらく立ち直れそうもないほど暗い気持ちに。
    そんなに昔の話でもないのがまた恐ろしい。
    知ることができて良かったです。
    実際に足を運んで、現地の...続きを読む
  • ネットと愛国
    在特会のことがよく分かる本。
    在特会の街頭演説がありのまま書かれているので、出てくる言葉がかなりキツい。気分が悪くなるレベル。

    10年前くらいからインターネットに触れていたからこういう特定の民族に対しての差別的な情報は触れてきたし、そうなのかと信じてた時期があったのも思い出した。
    学生だった当時は...続きを読む
  • 戦争とバスタオル
    第1章 ジャングル風呂と旧泰緬鉄道(タイ)
    第2章 日本最南端のユーフルヤー(沖縄)
    第3章 沐浴場とアカスリ、ふたつの国を生きた人(韓国)
    第4章 引揚者たちの銭湯と秘密の工場(寒川)
    第5章 「ウサギの島」の毒ガス兵器(大久野島)

    歴史修正主義がなんと言おうと過去は現在と繋がっていることを人の...続きを読む
  • 戦争とバスタオル
    内容的にはずっしりしているのですが…
    安田さんは分かりやすく丁寧に史実を書いてくれ、金井さんの素直な感情は読んでいる無知な私に共感してくれて、お二人の文章が交互に来ることにより、本当にすんなり読めました。

    すんなり読めましたが、"こんな大切なことをきちんと知らずに今まで生きていたのか"と反省し、恥...続きを読む
  • 戦争とバスタオル
    ノンフィクションライターの安田浩一氏と文筆家でイラストレーターの金井真紀氏はともにお風呂好き。二人でタイ、韓国、沖縄、大久野島などの温泉を巡り、湯けむりの先にある歴史を紐解くという歴史紀行本。
    風呂で出会った客や温泉関係者との語らいにはユーモアもあり、癒されるが、タイトルにあるように、基調には戦争が...続きを読む
  • 戦争とバスタオル
    現代史必読書というてもよい。
    安田浩一さんのあとがき、おわりに、のところに

    排他の空気に満ち満ちた、いまの社会に対する私たちの小さな抵抗でもあるから

    と。この本の存在意義。安田浩一さんと金井真紀さんが、歩いて出会った人との貴重な記録。

    こんなコンセプトで実際にたどり着き出会い聞いて答えて聞いて...続きを読む
  • 戦争とバスタオル
    今戦争を語るとしたらこういう書き方になるんだなと切り口に感動。読んでもらわないとならないものね。明治維新から第二次大戦に近い年月が過ぎているからこその文章と絵。
  • 「右翼」の戦後史
    第二次世界大戦後、日本はアメリカの統治下に置かれた。そこで、アメリカからの統治を拒絶し、旧来からの日本の伝統を取り戻し、日本国民で国を守るというスタンスで「右翼」が形成されたのは知っていました。しかし、今の右翼団体を見ると、アメリカを迎合している状態。もっといえば、アメリカの手下になって、中韓を威圧...続きを読む
  • 戦争とバスタオル
    「海のない湘南」寒川町、「うさぎの島」大久野島。化学兵器の製造はどうやっても正当化できない。今はなき銭湯「すずらん湯」、海を一望できる「小沓の湯」。お風呂に入ったつもりでしみじみ歴史を考える。本書の企画を満喫する。沖縄県にただ一つ残る銭湯「中乃湯」。採算度外視、切り盛りするのは1933年生まれのシゲ...続きを読む
  • 沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか
    「琉球新報」と「沖縄タイムス」への偏向批判があるが、本当のところどうなのか。地元紙の数多くの記者たちを取材し、偏向しているのは、偏向批判をしている当の本人ではないのかと問いかけている本。沖縄に米軍基地を押し付けている現状をちゃんと認識していない、認識できない本土側にこそ、問題があるのではないかと語り...続きを読む
  • この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体
    ニーメラーの言葉をプリントして近くに置いた。
    青木、安田両氏のものの見方に学ぶことが多い。
    発信し続けてほしい。頑張って。
  • 「右翼」の戦後史
    本書を読んで初めて知ったが、敗戦直後には松江事件など、やはり負け戦を受け入れられない連中による騒動が続発していた。確かにマヌケだったりただただ陰惨だったりはするのだが、それでも時代に流されるまま親米右翼にかじを切り組合や左翼叩きに熱を上げてきた連中よりは人間として評価すべきところは多いだろう。しかし...続きを読む
  • ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力
    日本在住の韓国人に向けたヘイトスピーチの台詞、恥ずかしながら初めてまともに読んだ。理不尽な差別に他ならないし、それを正当化する理由も論理がボロボロだ。
    そしてそれを批判しながら取材し続ける著者の強さも滲み出ていて、尊敬せざるを得ない。
  • 「右翼」の戦後史
    【右翼とはいっても,すべてが同じ色に染まっているわけではなかった】(文中より印象)

    街宣車や拡声器,そして時にはネトウヨという言葉に代表されるようなイメージで語られてしまう戦後の「右翼」。敗戦後の混乱から現在に到るまで,多様な潮流を生み出したその思想的な歩みを眺め,今日的意義を考える作品です。著者...続きを読む
  • 「右翼」の戦後史
     ジャーナリストが足で書いた歴史。取材して書かれた箇所は抜群に面白い。
     印象に残ったのは、時対協の定例会議(p85〜)と沖縄基地に反対する花瑛塾(p273〜)の場面。ネトウヨ・行動右翼とは異なる反骨精神のある右翼には、不思議な魅力がある。

     恥ずかしながら、安田氏の著書を読んだのは初めて。もっと...続きを読む
  • ネット私刑(リンチ)
    「黙って放置すれば、やりたい放題で、反論すればさらに中傷が増える。これがネットにおける憎悪の回路である。まさに、いじめの構図そのものだ。」