安田浩一のレビュー一覧

  • イミダス 現代の視点2021
    世の中のことにとても疎いので読んでよかった。


    印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」


    コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
    p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バー...続きを読む
  • 「右翼」の戦後史
    右翼、そして左翼。

    よく聞くけれど、その実はよく知らないという方は多いのでは?

    4月29日昭和の日、右翼団体と思われる人たちが一日中何かを騒ぎ立てていた。
    5月1日、仕事の為外出すると官公庁の前で「恥を知れ!」と黒塗りの街宣車に乗ってきた人たちが怒鳴り立てていた。

    単純に疑問に感じたので、本棚...続きを読む
  • 「右翼」の戦後史
    地道に活動する日本会議が最も怖い右翼団体であることがよく分かった。ただ、戦前のテロを起こすような右翼団体よりはましか。
    本来の右翼はそれなりに理論があり、首尾一貫した主張もあったが、今の右翼にはそれはなく、単なるマイノリティ排斥しかなく、多くの既存団体もそこに近づいているようで情けない。
    声も大きい...続きを読む
  • 「右翼」の戦後史
    戦後、右翼がどのように生き抜いてきたのか、筆者の丹念な取材によって明かされている。
    右翼という存在は画一的なものではない。国体護持を信念とする者、反共のためにはアメリカとも手を取り合う者、ヤクザのような街宣右翼、所謂ネット右翼と呼ばれる者など。
    僕は筆者の著書を初めて読んだ。僕がハッとさせられたのは...続きを読む
  • 「右翼」の戦後史
    十数年前に可愛らしい幼女が電話機に向かって「右翼さんは大嫌いです。でも、左翼さんはもーっと嫌いです」と嘯くCMがあり、私のメンタリティーも同一である。

    さて、本書はそんな戦後の「右翼さん」が生まれた歴史的経緯や様々なイデオローグたち、戦後自民党政権における右翼・暴力団との蜜月、60年代の新左翼のカ...続きを読む
  • ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力
    すべての差別を取り去るのはきっと難しい。そこに弱虫たちの悪意があるから。それでも声をあげるのならば、やはりきちんと学ばなければ。事実、歴史、ねじまげられた真実に踊らされて誰かを傷ける人には、私はなりたくないし、そんな社会はかなしい。
  • ネット私刑(リンチ)
    ネットリンチの現状のレポ。運悪く誤爆されて、ありとあらゆる情報が晒されてしまった人には救いが全くないというのは恐ろしい。すごい昔は発言するのに必ず名前と所属を名乗ったものだけど、一見匿名社会は恐ろしい。ネットリンチは日本特有の現象なのかが気になる。誰か調べてくれないかな。
  • ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力
    テレビ・新聞等の主要メディアはヘイトスピーチを正確に報道できないのだろう、あまりに下劣な表現が多いから。そのせいで、国民はその中身を正確に知ることができない人も多いのではないか、私のこの本を読むまでこれほどひどいとは思っていなかった。

    ネット情報を丸呑みにしてそれを妄信する人もかなりの数に上るだろ...続きを読む
  • ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力
    ヘイトスピーチのデモが行われる現場やヘイトスピーチ主催団体の構成員に取材し、その結果をまとめた書。ヘイトスピーチがどういった心理や背景で行われているかよくわかる内容になっています。
  • ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力
    このひと、しゃべりにしても本にしても、めちゃくちゃわかりやすいな。かなり鍛えられてるひとやなと思いました。取材の幅広さ、深さも申し分ない。講演を聴いたことがあるからか、怖いぐらいの真剣みが伝わってくる本です。
  • ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力
    しっかり 見つめたい 現実
    しっかり 知っておきたい 事実
    しっかり 考えたい 事実

    きつちり 対象に向かって
    ルポルタージュをしておられる
    筆者に感服

    それにしても
    やはり わからない
    差別をしている側の論理が
    わからない

    それだからこそ
    もっと 読まれて欲しい
    一冊です
  • 団地と移民 課題最先端「空間」の闘い
     急速に限界集落化し、多国籍化する団地は、高齢化時代における日本の課題が先鋭化する場所。芝園団地における中国人コミュニティなどの描写を通じ、団地が抱える課題と解決の糸口を探る。
  • 沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか
    以前、沖縄の新聞は偏向しているとネットで見たことがありました。それほど関心がなかったので、詳しくは読みませんでしたが、本書を読んで「差別」の実態がわかりました。

    沖縄の米軍基地の問題は、沖縄だけの問題ではなく、日本全体に関わる問題です。地元の方々がどんな思いをして、そこに暮らしているのかを知り、ど...続きを読む
  • 「右翼」の戦後史
    叙述が客観的で信頼出来る。
    国が右傾化してるというのは、なるほどそう思う。国が沈滞化してるのはそのせいかもしれない。
  • 外国人差別の現場
    入管、外国人実習生という制度的な問題にフォーカスされてて、ちょっと勿体ないと思う。やや感情的。内容的には知らなかったことも多く、危機感にも繋がり、読んで良かったと思う。
  • 団地と移民 課題最先端「空間」の闘い
    本社の取材が行われた2018年くらいと現在では、だいぶ変化もあるのではないかな。
    特に芝園とか、コロナ禍を経て(まだ終わってないけど)だいぶ変化したのでは。
    情報がアップデートされたものを読みたかった。
    文章は繰り返しの表現が多く少し冗長に感じた。
  • 団地と移民 課題最先端「空間」の闘い
    金岡団地(公団団地第一号・大阪府堺市)、山崎団地(著者が住んでいた団地・東京都町田市)、常盤平団地(千葉県松戸市)、神代団地(映画『団地妻 昼下がりの情事』の舞台・東京都調布市)、芝園団地(ニューカマー中国人・埼玉県川口市)、ブランベニル団地(移民の街・フランス)、サルセル団地(90を超える国籍の人...続きを読む
  • 戦争とバスタオル
    お風呂ってみんな無防備じゃないですか。言ってみれば究極の非武装。だからこそみえてくる風景もあると思ったんです。実際、今回の取材でもお風呂を切り口とすることで、人間の奥深さや戦争の罪科が見えてきました。(P371)付録対談・旅の途中で/より

    タイのジャングルの露天風呂、沖縄県唯一の銭湯、韓国の温泉そ...続きを読む
  • この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体
    “もちろん沖縄を好きな人が多いとか、韓国文化を好きな人が多いというのは悪いことではないし、先ほど話したように、そこから新しい交流の回路が生まれてくることに僕は期待していますが、その前提として歴史的経緯への知識や人びとが現に置かれている状況への想像力を持たねばならない。でないと、おためごかしのきれいご...続きを読む
  • ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力
    本書は「在日特権を許さない市民の会」(在特会)を中心としたヘイトスピーチの現状が書かれている。
    ヘイトスピーチとは「人種や民族、障害など本人が変えられないものを基に行う差別的、侮蔑的発言」を指し、2013年にはユーキャンの流行語にもノミネートされた。
    このような「人種差別主義」のことを「レイシズム」...続きを読む