坂口恭平のレビュー一覧
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エッセーだと思って読み進めていたら、途中で世界がぐにゃりと曲がる。
どこまでがエッセーで、どこからが小説なのかの境界があいまいだ。
しかし、一歩立ち止まって考えてみると、エッセーと小説の境界を厳密に定義しようとするのは一義的な見方だ。
本作の筆者の主張は「認知症の徘徊老人には常人とは違った世界が見えているはずだ」というもの。
ならば、エッセーと小説の境界線は常人の見方に過ぎず、筆者にとってはエッセーも小説も共存可能な世界の見方なのではないか。
躁鬱病を公言する筆者には、また別の世界が見えているのだろう。
また、徘徊老人に対してスポットが当たる。
ベッドに縛りつけておくだけで -
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Posted by ブクログ
ネタバレ東京0円ハウス、独立国家のつくり方など、一見して何もない空間から、別の新しい空間を生み出し、その視点から新しい社会を築こうという作者の最新作である。
今作では、目に見える現実のみが唯一の世界なのか。その常識を疑う。
ぬいぐるみ王国のトヨちゃんの話を読みながら、忘れていた記憶がよみがえってきた。
中学生の頃まで、俺もトヨちゃんと同じくぬいぐるみと話すことができていたことを。
小学生の頃、札幌への家族旅行で何故かどうしても買ってほしいと駄々をこねた。
雪印パーラーのお土産の棚に並んでいた、フクロウのぬいぐるみ。ホースケと名付けた。俺のハンドルネームの由来だ。
そのうちフクロウのぬいぐ -
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Posted by ブクログ
非常に啓発された。考え方の突拍子なさも、前に読んだ0円ハウスで慣れていたせいか、すんなりと。これはぜひともやってみたいと思い、早速設計を開始・・・。で、いくつかの課題を
①食事関係はどうするか?ここも色んな手があるので発想を共有できればと思う
②既婚、家族もちはどうか?これも手はあるが、なんとも表現しにくい「壁」は存在するので。
ま、こういう現実もあるため、自分の場合はまずは自室で予行演習をすることになりそう。モバイルハウスだけどロフトあり、とか色んなレイアウトが考えられる。これをスケッチしたりLEGOでモデル化したりと、これだけでも楽しい。リアルなシミュレータ?ゲームにもなりそうだし。軽ト -
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初めて知りました!
ダンボールハウスの作り方!
ダンボールってすごいんですね。
断熱性バツグンだし、丈夫。
好きなように作りやすいというのもいい点です。
そんなダンボールでできたダンボールハウス。
自分好みのダンボールハウス。
住んだらさぞかし、快適なんだろうなーと思います。
だからと言って、現実のところ、本当に住もうとは思いませんが、著者の主張することは一理あると思います。
「ぼくがここで紹介している路上の家は、当然、すべてが許されているものではないし、誰もが簡単にできるものでもない。しかし一方で、ぼくらが住んでいる現在の家には、人間が住むための巣としての本質がやはり欠けていると感じ -