坂口恭平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレTwitterやNoteのコラム(生きのびるための事務はとくにおもしろい)は読んでいたが、本は初めて読んだ。おもしろい。
0円ハウスの話に始まり、新政府樹立とその具体について書かれてある。2012年発行なので少し古いが、坂口恭平がどんな人か、その感じはだいたいつかめる。
ざっくり言ってしまえば、人生を考え続けろ、という内容。と言いつつ、ざっくり言っては元も子もない内容やな。何をどのように考えるべきか、誰が何を考えないようになっているか、そのあたりの話が重要で、おもしろい。
坂口恭平は、誰もやらなそうなことを本気でやっている。ただ特異なわけではなく、理由を聞けば納得がいくものだが、すごいの -
Posted by ブクログ
終わったことはしょうがない。反省はしない。そうすると楽になる。なんであんなことしたんだーって思わないと楽だよな、たしかに。
かっこいいな、坂口さん。本気で自殺しようとしてる人のことを考えてるのが伝わってくる。
体が気持ちいいと感じることをする。人生に意味なんてないんだから。死ぬまで生きる、それだけ。
ずっと悩み続けることができる。それってすごい。なんとか今の状況を変えたい、何かやりたい、という向上心があるということ。それを別のエネルギーに変えられれば。
だから悩んでるってことは向上心があることの裏返しなんだよな。
不安になってる時は、悩んで言葉が勝手に湧き上がってきてる。ひたすらアウトプ -
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Posted by ブクログ
かなりスピリチュアル系に偏った「お金」の指南書。ネット記事で無料でも読めるんだけど、本になっていた方が読みやすいのでまとめて一気に読む。
しかし節約術・貯蓄的な物は苦手なので、自分に合っているし、読み物としてもとても面白く、感動的な部分もある。
実践的な手法があるわけではなく、お金に対する新たな考え方、マインドを教えてもらえる本。
坂口恭平氏の本は好きで何冊か読んでいるが、高校時代からかなり頭が良かったらしい(いわゆる学校の成績としての頭の良さ)その点はやっぱり自分と違うので再現性がないんじゃ、とも思うので多少マイナス。
最近特に、お金の多寡だけで人間の価値を測る様な世界の有り様に、疑 -
Posted by ブクログ
内なる不滅のジャイアンはわたしにもいる。ジャイアンは暴れているけれど本当は寂しいのだ。うまく付き合っていこう。
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“悩んでいること自体は悪いことではないと思っています。そうでもしないと自分が救われません。今まで生きてきて、真剣にやってきたのは、この悩み続けるということだけかもしれませんから。そんな自分を慰めるためにも、この行為自体は否定せず、もしかしたらとんでもなく考えているってことなのかもしれないと思うようになりました。それで少しだけ楽になりました。”(p.37)
“やりたいと思っていることは、ダメだと言ってやらな -
Posted by ブクログ
とにかく思考停止せずに自らの頭で考えよう、というメッセージ。今の社会の常識やルール、周りのみんながやっていることが唯一の正解ではなく、見方を変えると(別のレイヤーから見ると)違った世界を生きられる。我々が無思考で暮らしている社会は匿名レイヤーであり、効率的だが万能ではなく、こぼれ落ちる人が出てくる。そこに自分独自のレイヤーを重ねて世界を見ると、それぞれが自分の価値を持って他者と交易して生きていくことができる。世界のあり方を変えるのではなく、思考し、見方を変え、世界を反転させる。
自分自身は割と「匿名レイヤー」にそれなりの居心地の良さを感じ、効率的で生きやすいと思うタイプの人間だと思う。また、本