坂口恭平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自信なんか全く不要です。好きは自信を凌駕する。自信はなくなると作業が止まりますが、好きは止まりません。止まるような好きは好きじゃないことの証明だから、さっさとやめて、別の好きなことやりなさいと言われて育ちました。
上手くいかないやり方を顧みず、自分自身を無駄に疑って、神経質になったり、怒ったりして、その反動として自己肯定感を生み出そうとしてませんか?自己を否定したり肯定したりするやり方は事務的に全く間違っています。
才能ってのは、それだけで楽しくいつまでも好きなことを続けられるってだけです。それが本になったり売れて食っていけるようになるのは、才能ではなく評価ですよね。評価されることを上手くいくことだと設定してしまうと、評価されなくなると、作り続けることを止めてしまいます。これは間違ったやり方になります。ただ評価を目的とするやり方は間違っていますが食っていくためには少しの評価が必要になります。生きていくのに世間が言うところの才能は必要ありません。私たちが考える才能はただ毎日続けるやり方を設定して実践さえすれば捏造できるものなんです。
人々に足りないのは才能や能力や運ではなく事務です。 -
Posted by ブクログ
前から気になっていたけれど、この方の本を読むのは初めてだ。
これはすごく読みやすく、面白く、気持ちが楽になる本だった。
自身が躁鬱病と診断されていて、
活動として他の方の悩みを聞く「いのっちの電話」というのを通じて、
2万人近い人と話してきた。
それを初めて、公開のワークショップという形でやってみたのがこの本の内容。
ホワイトボードひとつで仕切った架空の診察室の態で、
1対1で悩みを聞きながらも、その話していることはその場にいるみんなが聞いている。
人の悩みを聞くことで、自分と同じであることに気付いたり、
そもそもそれは悩みなのかということに気付いたりする。
悩んでいる当人は、自分の中でぐるぐると、自分だけが悩んでいると堂々巡りをしているが
いざ声に出してみると、見えるもの、分かってくるものが多くある。
坂口さん自身も、処方された薬ではどうにもならず、
自分が心地よく過ごせるための工夫をひとつひとつ試しながら今の生活を見つけている。
身をもって感じていること、考え方、やり方は、同じような悩みをもっている人にも役に立つ。
声に出すこと、語ること、聞くことで良くなっていくことはたくさんある。
それこそがその人だけの「薬」になる。
本を読んで感じたのは、
悩んでいる人はインプットばかりで、アウトプットができていないのが大きな原因ということ。
人と比べたり、ダメだと思ったり、何にも興味がもてなかったりするのは、
中にたまりまくったものが、外に出せていないから。
その塊が体調や気持ちに影響を与えてしまう。
だから「つくる」ことで、外に出すことが大事。
自分なりのアウトプットを見つける、それが自分の薬をつくること。
ダメだと滞っているようでも、実際は自分の好きなもの、やりたいことはあって、
そこで「企画書」を作ってみるのも一つの方法。
キャスティングなど思いついたままに決めて、
実現のための方法を調べ上げて、作って、でもやらない。
この「やらない」ってのがすごいと思った。
やる、となるとハードルは高いし、出来ないことがまた負い目になってしまう。
やらないから、思い切ったことでも書けるし、飽きたらやめればいいし、お金もかからない。
でもちゃんと作ればひょっとしたら、誰かがお金を出してくれてやれてしまうかもしれない。
また「企画書」と思ってちゃんと厳密にやろうとすると続かないので、
テキトーに、気楽に、まず始めてしまうのが大事。
インプットだって、偶然に何気なくテキトーに入ってきているのだから同じような気楽さで。
作ること、表に出すことは大事だけど、気まぐれな力に振りまわされないように、
日課を決めて、同じようにルーチンを続けることが、日々を落ち着かせる薬になる。
作ったものは見てもらうのも大事で、そういう人がまだ見つからなくても、
坂口さんがまず最初の友人になり、見せる人になってくれるというのが心強い。
出来なくて辛いのは、そもそもやりたくないことをやらされているから、という気付きも大きい。
そんな場所からは逃げてOK。
悩みは同じようなのに、やりたいと思うこと、興味を持っていることは人それぞれ。
そこが面白い。
板ひとつで作られた架空の診察室から、筒抜けで共有する人の話は、
声にすることで声にした人が救われ、聞いている人も救われる。
「躁鬱病」などの症例名をつけられる前に、
話すこと聞くことから氷解していく悩みや病はたくさんあるはず。
こころみでやったワークショップは、大きな可能性を見つけたのではないかな。 -
Posted by ブクログ
事務の考え方がぐるりと変わったし、坂口さんの他の本も読んでみたいと思うほど魅力的な内容だった。整えるんだ、まずは。読んでむくむくと感情が湧き、確定申告終わらせた。
p.81 うまくいったことがある人が、こうするとうまくいくからこうしたらいいよって伝える。これが教えるってことです。自転車に乗ったことがない人から自転車に乗ることを学べますか?こうするとこける、失敗するから、自転車に乗るなって言う人から何か学べると思いますか?いや、その人はただの退屈な人だから、一緒にいて面白くないね。教えるとはそういうことです。すべては自転車に乗ったときのことを思い出したら良い。適度に危険なのに、一度乗れたら失敗を恐れたことを忘れてしまう位。自然と乗れる、自転車。
進めていきましょう。10年後のあなたは稼ぐために出版していないといけません。▶︎1万部はいけても10万部は無理。1500円の本を1冊書くと150万円入るという計算です。1000万円にするためには、6冊以上は書く必要がある。
1日原稿用紙だと何枚かけると良いでしょうか?村上春樹さんは1日原稿用紙10枚書くんだって。どんな時も10枚、エッセイにそう書いてた。それくらい書きたいね。1冊って原稿用紙だと何枚位必要なんですか? 1日10枚を半年間続けるらしい。1800枚。毎日10枚書いたら、1ヵ月半で書き上げられそうだね。
p.90 いつも10年後の将来の現実を完璧に設定しておけば、迷うことがないのか。。迷いは青春の副産物では無いんですよ。ただ、将来の現実が見えていないから、当然のように迷っているだけです。これを教えないで、失敗ばかり伝えるのはむしろ罪です。そのせいでどれだけの若い人が自殺なくなっているか…。 -
Posted by ブクログ
好きを仕事にしてみたい自分にとって必要なことばかり書かれた本だった。本書で言われている事務を既にできている気がしたのでもっと自信を持って人生を歩もうと思った。
好きは自信を凌駕する。自信はなくなると作業が止まるけど、好きは止まらない。失敗は他者が下す評価。
才能はいつまでも自分が好きなことを楽しく続けられること。
才能があることと評価されることはちがう。評価されることを上手くいくことだと設定してしまうと評価されなくなると作り続けることをやめてしまう。
事務はわからないものを明らかにするのではなく、わからないものをわからないままに守っておきながら、仕事を延々と継続していくためにある。
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Posted by ブクログ
ネタバレ店頭で見つけて、パラパラめくって即購入。めちゃくちゃ面白かった。ありのままの自分でいるってこういうことだと思う。
1つ気づきがあった。自分は、安定志向だと思っていた。しかし、よくよく考えてみると、夢中になってもすぐ飽きるし、やりたいことがいくつも浮かぶタイプだった。
なぜ勘違いしていたか。おそらく、私が本来求めていたものが「心理的安全性」だからだと思う。幼少期は、親の思い通りに振る舞い、抑圧されるままに過ごしていた。自分を解放することと、安全な時間を過ごしたいという欲求を、混同してしまっていた。その結果、「自分は安定志向だ」という誤認に繋がっていた。
その後、色々あって、心理的安全性が満たされた。するとさまざまな欲求が溢れ、刺激を求めるようになった。私は静かに過ごすことが好きなはずだった。回復するために、1日じゅう家にいるのが良いはずなのに、どうしてこんなに辛くなるんだろう?と考えるようになった。
その答えが、この本を読んで見つかった。私は次々に浮かぶやりたいことをこなす。そして自分を満足させていく。やるべきことよりやりたいことを。理想論かもしれないけれど、覚悟を持って日常に落とし込んでいく。