あらすじ
★★ note記事に大幅加筆 ★★
「第七回」「第八回」「『幸福人フー』を読んで」は、書籍化に際した書き下ろしです。
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ということで、今回は
幸せとは何か、
という僕の主要な研究テーマについての研究書を書いてみたいと思います。
不幸せではない人生を送る、とかではなくて、幸せとは何か、です。
これはつまり、幸せな人を対象にしなくてはならないのですが、
幸せだと自認している人ってなかなかいないんですよね。
でも、僕は何人か知ってます。
(中略)で、今回もまた幸せ研究がはじまるわけですが、
今回の取材の対象は、なんと僕の妻なんです。
「幸福人フー」と、タイトルをつけましたが、
その「フー」という女性が僕の妻です。
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坂口恭平の「幸せ研究」、今回の主人公は妻の「フーさん」!
坂口さん曰く「自分は『しあわせ』だと自認している人=幸福人」。
そして、「生まれて初めて、自分の鬱を直接、目の前で見せた人」でした。
「不安はないの? 寂しくないの? 虚しくならないの?」
出会いから20年、フーさんをずっと定点観測してきた坂口さんが、
彼女の「しあわせ」の在り方をインタビューしながら探ります。
感情タグBEST3
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最後まで読むと、フーさんだけが幸福人というわけではないことがわかる。
あくまで坂口恭平さんからみたらフーさんが幸福人に見えるだけで、フーさんからみたら坂口さんが幸福人に見えるんだと思う。
全く違う個性のある全く違う2人がお互いを通して自分の内側の良さを見つけ、うまくいかないことも助け合っていく姿が素敵だしそれこそが幸福なのかもしれないなと感じた。
自分は坂口さんのほうに共感しがちだったけれども中年となりフーさんの考え方のほうに移行してきている。
でもその2人ですら躁鬱病対策がわかってきたのが15年というからとても難しい病であることもわかった。
Posted by ブクログ
こんな人でありたいな、なりたいな、と
漠然と思ってた人間像が、フーさんみたいな人だ!と読みながら浮かび上がってきました。
子どもへの接し方のヒント、お手本になりそうな
事例もたくさんあって、何度も読んで自分の中に
フーさんのエッセンスを取り入れたい!と
思いました。
Posted by ブクログ
著者の本にはいつも勇気付けられます。
そして、その源が奥様のフーさんなのですね。そう考えると私も妻に依存しているのかもしれません。モヤモヤが少し晴れた気がします。
Posted by ブクログ
躁鬱人の坂口恭平恭平さんから見た、妻でもある幸福人フーさん像。自分が思ったのは、フーさんは「今、ここ」を生きる達人だな、ということ。人には個性があるけれど、彼女をヒントに生きていくのは可能なんじゃないかな、と思った。過去や未来を棚上げにし、保留する力というものがあるのだな。
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ふーさんみたいなひとは、表現しないけど、それなりに結構いる気がする。話題にならないんだよね。もっといろいろあるにしても、これはこれで読んでよかった。
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身近に双極性障害のひとがいて、基本躁の時しか会わないので、分かってるようで分かってないだろう。
その後別の双極性障害のひとと出会って、その躁の時が素晴らしくカリスマ性があって、魅力的で、ただ鬱の時も人にさらけ出すタイプで、自分がひっぱられそうで離れてしまった。
金銭感覚散財しがち、男女関係奔放になりがち、自分の考え押しがち、んで急にその自分全てを受け入れられず鬱鬱期へ、、
そんなこんなで坂口さんの本も数冊読んでの今回のフー。
幸福人フーと出会った幸福人坂口さん、本当によかった。
そしてフーさんの安定感、心が健康、大事。
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3歩進んで2歩下がりながら、フーさんの人となりと、ふたりの距離感と、居心地のいい過ごし方を綴っている。
周りに左右されない気の持ち、少しずつ進む具体性、そしてあとがきにあるようなフーさん自身からのある種客観的な意見。
気ままなように見える生活の裏付けが少しずつ見えてくるのが楽しい。心の中にフーさんを一人置きたい気持ち。
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坂口恭平さんが自身の奥様にインタビューしたもの、とあるけど、実際には坂口さんが感じたことや言われたことを書いてるのが中心。最後のあとがきは奥様自身が書かれたようだけど。鬱の時も大変だけど、躁の時も大変だよなー。私だったら即離婚だな、と思ったけど、うまくやっている夫婦なんだろう。
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苦労をかけた奥さまへの謝罪と感謝の本。
浮気についてさらっと流していたけれど、他人事ながらかなりムカついた。
幸福人という命名はちょっと違和感あり。
Posted by ブクログ
職場で悩みがなさそうでいつも穏やかな人がいる。
どんな生き方をしてるんだろう?って思ってたけど、そちら側をちょっと覗かせてもらった気になった。
不安がない人のヒントになったのが、
・今を生きる
・人は人、自分は自分
・人に干渉せず、程よい距離感
・物事を慎重によく考えてから判断する
・物を大事にし、増やさない
・感情の波が穏やか
・人にも自分にも期待しない
・人にも自分にも否定も肯定もしない
・自分の今までの経験で判断する
・人生どうにかなると思う
・信頼できる友人がいる
・話を聞いてくれる人がいる
・自分がされて嫌なことは人にしない
・今までなんとか生きてこられたから、これからも大丈夫という気持ち
・人に頼ることができる
・悩む前に具体的に行動する
Posted by ブクログ
躁鬱病を抱える坂口さんが観察した、妻・フーさんの幸福人としての生態。
もちろん、どうしたら幸福になれるのか…と思って読んだ。これを読んでどちらかというと気づきだったのは、私ってもしかして躁鬱病(ではないと思うけど)に近い状態でずっと生きてるぞ、ということ。自分の感じ方は、坂口さんに近いと思った。自分に対して超肯定的(肯定的であると意識もしない)なときと、恐ろしく否定的なときが交互にくる。自分が坂口さんと違うなと思ったのは、否定的な時でも、私はその状況や自分のことを冷静に見てる、空中に浮かんでるような自分がいるということ。そいつは、そんなふうに自分のこと悪く言ったらよくないよとか、疲れてるから早く寝なよとか言ってくれるのだけど、そいつに随分私は助けられてるんだなと思った。
フーさんの生き方で、私が真似したいなと思ったのは、ひとつひとつの決断を焦らずに自分のペースでして、その結果、これまでの人生で最善を尽くしてきたと自分に思えるようにしているというところ。だからフーさんは、人と比べたり、あのときこうしてればよかったとはあまり思わないみたい。
自分に自信を持たなきゃとか私は思っちゃうけど(そしてそれが「ない自信」をないところから作ろうとするので結果空回って苦しくなるのだけど)、フーさんみたいに生きてたらきっと、自信があるとかないとか全然どうでもよくて、ただ、その時の自分にやれることをちゃんとやってくって意識だけなんだろうなと思った。
乱高下激しい自分だけど、最近はふとした時に、これは焦っても仕方ない。今を見て、今やれることをやろう、と意識的になることが増えてきていて(この本読む前からだけど)、これがもしかしてフーさんの感覚…と思ったりする。ちょっとでもフーさんを自分の中に取り入れていきたいなと思った。
Posted by ブクログ
タイトルの方は 著者の奥さまです
本の帯を読んで 不平不満を言うことがない人がいるんだ!とそんな幸福人の生態に迫る本だそうで
即買いしました。 著者の視点なので フーさんに
そうでいてほしいという願望もあるのかなと。
良いご夫婦であることは間違いなしですね