坂口恭平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ほんわかとユニークな視点を提供する著者の、融通無碍な悩み相談ワークショップ。
医者と患者を「演じる」、ホワイトボードで壁を作って他者に「見えないが聞こえる場で」相談する等、軽やかな工夫を散りばめ、一見すると適当な助言の中に、生き苦しい澱みを和らげる趣向が凝らされている。
遊び心の境界を取り去って。
・薬は日課、日々のしおりづくり
・食べたものを出すように、自然とアウトプットする。好きなこと、興味のあること、気軽なことで
・興味、関心の減退はインプット過多でアウトプットの信号と捉える
・アウトプットが続かないときはできたアウトプットの推敲の信号と捉える。他者を入れる
・絶対に実行しないための -
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人はみな何かを作ることを継続して日々生きている。
生活すなわち継続。
それが人生の幸福につながっていく。
「幸せとは、自分が興味のあることを今も継続できていることである。」
この継続をいかにうまくやるか、著者の実体験をもとに述べる。
・自分が好きなことをやる。
・出来上がったものについて(人と比較して)自分を批判しない。
・才能がない、を理由に人は作ることを諦めてしまうが才能とは継続のことである。
・「人から才能がないと言われたくらいで継続を諦めるな。」
・傑作を作ることが目的じゃない、作る過程そのものが楽しいから作っていたはず。それが周囲との比較や批判的な声によって萎縮してしまって、ただ作 -
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自分のやりたいことを継続すること、これこそが幸福である。
そんなこと当たり前だろ!と感じた所も正直あったが、自分のやりたいことを継続することってとても難しいことなのではと感じた。
その理由は人生は好きなことをやっていくことは不可能だと日本人が考えているからだと思う。
大学を卒業して、就活をして、やりたくない仕事をするために企業に就職する。(もちろんやりたいことがあり、企業に就職している人もいるし、私もやりたいことがいまできている)
そのような世間の固定概念を捨てて、周りの否定も同調しつつ、無視をして、自分のやりたいことを継続できれば幸福という対価を得られるのだなと感じた。
好きなことをや -
Posted by ブクログ
自身が躁鬱病と戦いながら、いのちの電話ならぬ「いのっちの電話」を開設。日々様々な人からの相談を受ける電話をなんと無料で何年も続けているという著者・坂口恭平さん。その方がその場で数十人の悩みを聞いて解決するというワークショップを実施した様子から、様々な自身の考えを綴っている。
全体を通じて私が感じた要点は下記3点
① 質は問わない、適当でも良いから何か形にする、アウトプットすることの重要性
② 何でも話せる人を一人は作る(ただし、自身の言うことを否定しない人に限る)
③ やりたくなかったらやらない。辛いと思ったらすぐに逃げる、自閉する
①③はこれまでの本でも感じていた部分ではあるが、②は自身にと -
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ネタバレ僕は大学生の頃、デイヴィット・ホックニーという画家の画集の中で見つけた彼の「自分に深刻になるな、作品に真剣になれ」という言葉に助けられました。
症状:人との距離感が難しい
理由:自他の境界が緩く、すぐ相手に共感してしまうため、ちょっと会っただけでもいろんな刺激を取り入れてしまっているのかもしれません。
対策:他人の気持ちを汲み取りすぎないようにしていきたいですね。他人が言ってないことは他人は何も言ってないと合言葉に。人に会うことも大事ですが、同時に自閉することもとても大事です。疲れたなと思ったら、さっとお家に帰って、誰とも会わずにヤドカリ状態で、しばらくゆっくりさせて身を守っていきましょう。