坂口恭平のレビュー一覧

  • 現実脱出論

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    いやあ、SF小説を読んでいるかのような、ハリウッド映画を観ているかような、それこそ現実空間が歪むふしぎなスピード感を持った本だった

    親族に躁鬱の人がいるのだけど、F1カーと中古車のくだりはああたしかにこんな感じだ見ていると、と思った。自殺したいと思う気持ちは、からだの誤作動なのだ、なるほどなあ。

    それにしても奥様・フーさんの存在は大きい
    過剰にならずにあるがままを認めること、寄り添うことって、簡単なことじゃないけど構えたらできない
    しばし頭をぐるぐるしそうな一冊
    これを現実に発行した、編集者という翻訳家の力もものすごいな

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    2015年03月28日
  • 現実脱出論

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    ・狭い居酒屋だったのが、満席になるとより狭く感じるかとおもいきや、大空間に感じる。
    といった空間が膨張したり、停滞したりする瞬間のほうが、正確に測った堆積や均等に流れているはずの時間よりも真実味を感じてしまう。

    ・4歳から98歳までの自分の98個の鍵盤のようにズラリと横一列に並べて歩いている。
    55歳の自分が何をしているのかを想像することと、10歳の時の記憶は音色こそ違えど同じ色。
    ・人間を機会として捉えることは「人間的」には見えないかもしれない。しかし木の枝に擬態するナナフシを思えば、人間が機会に擬態することも「生物的」な行動であることがわかる。(鬱は脳の誤作動、と捉えること)

    ・ルドル

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    2015年02月14日
  • 現実脱出論

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    あるブログで薦められていたので、手に取る。

    冒頭から引き込まれ、一気に読めた。論というほとカタくなく、むしろ著者独自の体験に根差した提案であり、エッセイ集という感触だった。また、『独立国家のつくりかた』(未読)の著者とは知らなかった。
    文章が美麗。修辞が豊か。単なる麗句ではなくて、その表現である必然を感じる。

    広義の創造行為が鍵かな、と。

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    2014年12月09日
  • 現実脱出論

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    「現実逃避」ではなく、「現実脱出」。似ているようでまったく異なる。
    坂口氏は、一般的に言われる「現実」も、自分の周りにいくつかある仮想空間のうちの1つでしかないという。彼の言う「現実を脱出すること」=「思考」であり、「まずは、現実に自分の体を合わせるのではなく、自分自身の思考をちゃんと中心に置くことだ。現実という他者に合わせて生きるのではなく、自分が捉えている世界を第一に据えよう。」と主張する。
    思考こそが、生きることそのもの。見えているものが世界のすべてではない。数年したら再読してみたい一冊。

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    2014年11月03日
  • 現実脱出論

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    前著「独立国家のつくりかた」が面白かったので楽しみにしていた。そこでいわれたレイヤーを掘り下げる本かと思ったが、しかし、どうも違う。うまく読めない。僕としては珍しく、一日数ページずつというスローペースで読んだ。



    どこまで読んだかわからなくなって行ったり来たりする。ここは読んだよな、いやはじめてかもしれないな。既視感がある。デジャブを否定されて悲しむ著者に自分を重ねたりしてみる。



    「しっかりと言語化されていない叫びを人々に投げかけたとしても、誰も耳を傾けないだろう。他社もまた自分だけの空間を持っているのだから。土足で入り込んではいけないのだ。現実さんともそのように接する必要がある。」

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    2022年06月01日
  • 現実脱出論

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    現実逃避ではなく現実脱出について考察した作品。
    ここで表現される現実とは、社会とか一般常識とかに置き換えるとわかりやすい。

    ツイッター上などでも告白しているが坂口氏自身は重い躁鬱病を患っており、日々苦しい闘病生活の中でこのような考え方が確立されたのだと思う。

    ただ、現実の空間を管理する多くの人々がいることで、この世の中が成立していることも忘れてはいけないのだ。でもたまには、時間や空間など現実の壁を忘れて、自分の営巣本能に従い籠ってみるのも面白いのかもしれない。

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    2014年10月08日
  • ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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    ホームレスの生活を観察した本。文明に縛られた人間が自由であれる場所として路上生活を説明してる。お金などなくても生きていけるのである、都市の幸はどこにでも転がっているのだから。

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    2014年08月26日
  • ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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    坂口さんの洞察はとてもためになるのだが、氏の他の著作と内容丸被りな部分が多く見受けられるので、初めて坂口さんの本を読む方以外にはあまり勧められない

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    2014年03月12日
  • モバイルハウス  三万円で家をつくる

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    映画のノベライズ版とも言うべき一冊。

    既にいくつかの著作が出ているので、それらを要約したような感が否めないが、モバイルハウスの集大成の一冊。

    土地に対する疑問の取っ掛かりが斬新で、モバイルハウスという解の出し方も斬新。この斬新さは改めて驚き、共感するところだ。

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    2013年12月18日
  • ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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    ネタバレ

    都会の路上で暮らすことを想定して、その方法論を説く実用書。アルミ缶ひろいなどの仕事や、たきだしについてなど、ホームレスのほうがむしろ幸せなのでは、というだいぶエッジの効いた論旨が面白かった。

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    2013年10月26日
  • 隅田川のエジソン

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    なんとも前向きな物語、でした。
    主人公は路上生活者、いわゆるホームレスです。

    始まりは1990年代後半、舞台は題名にもある隅田川の沿岸、
    “テレカ”などの単語にどこか懐かしさを感じながら、、

    生きていくこととは「全てを捨てる」ところから、
    こういうブレなさ、前向きさもあるのだなと、、うーん「強い」。

    狩猟民族との観点はなるほどと、妙に納得です。
    日本の原風景は農耕ですから、新鮮さを感じたのかもですが。

    ただ、その狩猟する「獲物」も周囲とのつながりがあってこそで、
    その周囲を「自然」に限定されないのが、時代を映しているようでもあり。

     “自然の手伝いをして、その恵みを分けてもらう。”

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    2013年07月30日
  • ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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    一気に読んだ。おもしろい。
    『Tokyo0円ハウス』のネタを『隅田川のエジソン』やこの本など、使い回ししてる。もっと、そのつど、オリジナルなこと書いてほしい。
    ただ、1960年代のカウンターカルチャーを調べ始めるとこなんかは、初めて読んだ。
    ディラン→ケルアックとかウォール・アース・カタログ→ソロー→鴨長明
    という、遡り方が、おもしろかった。
    特に、鴨長明が移動式ハウスに住んでいた、という話がすっごくおもしろかった。

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    2013年02月06日
  • TOKYO0円ハウス0円生活

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    ネタバレ

     映画『MY HOUSE』の原作。隅田川のブルーシートハウスに住む鈴木さんに学ぶ東京の暮らし。
     「家を壊してまた直してという作業が2時間弱で終わるというのも注目すべき点である。家はそれぐらいで作れるものでいいのではないか?」と語られたのが印象的。

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    2012年11月06日
  • ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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    『当たり前』を脱ぎ捨てれば、普段何気なく暮らす日常が探検フィールドと化す‼
    普段、見えないものが、聴こえない音が響き出す♪( ´▽`)
    そして、自分に本当に必要なものだけが、浮かび上がってくる‼そんな感覚になれる一冊。

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    2012年08月21日
  • 隅田川のエジソン

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    路上生活者が主人公の話。
    あることがきっかけで隅田川に住むことになるが、意外に快適であることに気づく。
    食べ物には困らないし、自分で家を建てたり、電気だって生み出すことができる。
    東京を自分の家として生活する人々の物語からは、なにか人として大切なことが感じ取れます。

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    2012年07月16日
  • 隅田川のエジソン

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    坂口恭平氏による、彼の本に出てくるホームレスの鈴木さんを主人公にした小説。

    ホームレスというと落ちるところまで落ちたという感じがするが、それでも、その人の工夫、感じ方次第で、ここまで豊かな生活を送れるというのは、前に読んだ坂口氏の本に続き、やはり驚き。
    一見、主人公のスーさんの知恵や工夫の素晴らしさ、コミュニケーション能力の高さが目に付き、この人どこに行っても優秀じゃん、という気持ちになってしまう。
    しかし、終盤でクロちゃんという、鈴木さんとは真逆の一見「無能」とも見える人物が、なんと台東区の色々な家でご飯を食べさせてもらっているなど、台東区を自分「家」のように使ってしまっているという驚きの

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    2012年07月09日
  • 隅田川のエジソン

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    「東京は人間がいちばんあったけぇ場所じゃねえか?」。隅田川の河川敷で暮らす硯木正一はしみじみ思う。ホームレスと呼ばれるものの、家はある。しかも、三食、酒、タバコありの優雅な生活。バッテリーを使えばテレビも楽しめる。東京にはほしいものがなんでも落ちているー。実在の人物をモデルに描く、自らの知恵と体を使って生きる男の物語。

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    2012年04月29日
  • 隅田川のエジソン

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    今はやりのお片づけ、断捨離の対極、物を拾って工夫して生活する隅田川の路上生活者。台東区という都会の半端でないゴミのおかげで、なかなかに自由な人生を楽しんでいたが、とうとう行政の罠?でスーさんとマーコはリヤカーの上に造った家とともに旅立つ。この家を想像するのだが、リアルに思い浮かばない。挿絵があると良かったのにと思う。

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    2012年04月12日
  • ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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    この著者の意図は、ホームレス生活のノウハウを紹介する事ではない(そういう意味も結果的にはなってはいるが)。彼らの生活の知恵(それも驚くべき内容の)をし?ことで、現在の経済活動のもう一つの可能性(お金など無くても生きていける可能性)を探ることにあるのである。

    とても、刺激に満ちた内容だった。

    ダンボールだけで十分暖かい寝床の作り方、電気契約をし無くても電気器具が使える方法、クリアボックスを使った簡便お風呂、完全リサイクル・エコ生活をしている多摩川のロビンソンクルーソー、等々。

    これらは、東京の特殊事情も沢山ある。だから岡山の地方都市では、また違う工夫が必要だろう。しかし、ここに書かれている

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    2012年04月04日