坂口恭平のレビュー一覧

  • 隅田川のエジソン

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    なんとも前向きな物語、でした。
    主人公は路上生活者、いわゆるホームレスです。

    始まりは1990年代後半、舞台は題名にもある隅田川の沿岸、
    “テレカ”などの単語にどこか懐かしさを感じながら、、

    生きていくこととは「全てを捨てる」ところから、
    こういうブレなさ、前向きさもあるのだなと、、うーん「強い」。

    狩猟民族との観点はなるほどと、妙に納得です。
    日本の原風景は農耕ですから、新鮮さを感じたのかもですが。

    ただ、その狩猟する「獲物」も周囲とのつながりがあってこそで、
    その周囲を「自然」に限定されないのが、時代を映しているようでもあり。

     “自然の手伝いをして、その恵みを分けてもらう。”

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    2013年07月30日
  • ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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    一気に読んだ。おもしろい。
    『Tokyo0円ハウス』のネタを『隅田川のエジソン』やこの本など、使い回ししてる。もっと、そのつど、オリジナルなこと書いてほしい。
    ただ、1960年代のカウンターカルチャーを調べ始めるとこなんかは、初めて読んだ。
    ディラン→ケルアックとかウォール・アース・カタログ→ソロー→鴨長明
    という、遡り方が、おもしろかった。
    特に、鴨長明が移動式ハウスに住んでいた、という話がすっごくおもしろかった。

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    2013年02月06日
  • TOKYO0円ハウス0円生活

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    ネタバレ

     映画『MY HOUSE』の原作。隅田川のブルーシートハウスに住む鈴木さんに学ぶ東京の暮らし。
     「家を壊してまた直してという作業が2時間弱で終わるというのも注目すべき点である。家はそれぐらいで作れるものでいいのではないか?」と語られたのが印象的。

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    2012年11月06日
  • ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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    『当たり前』を脱ぎ捨てれば、普段何気なく暮らす日常が探検フィールドと化す‼
    普段、見えないものが、聴こえない音が響き出す♪( ´▽`)
    そして、自分に本当に必要なものだけが、浮かび上がってくる‼そんな感覚になれる一冊。

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    2012年08月21日
  • 隅田川のエジソン

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    路上生活者が主人公の話。
    あることがきっかけで隅田川に住むことになるが、意外に快適であることに気づく。
    食べ物には困らないし、自分で家を建てたり、電気だって生み出すことができる。
    東京を自分の家として生活する人々の物語からは、なにか人として大切なことが感じ取れます。

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    2012年07月16日
  • 隅田川のエジソン

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    坂口恭平氏による、彼の本に出てくるホームレスの鈴木さんを主人公にした小説。

    ホームレスというと落ちるところまで落ちたという感じがするが、それでも、その人の工夫、感じ方次第で、ここまで豊かな生活を送れるというのは、前に読んだ坂口氏の本に続き、やはり驚き。
    一見、主人公のスーさんの知恵や工夫の素晴らしさ、コミュニケーション能力の高さが目に付き、この人どこに行っても優秀じゃん、という気持ちになってしまう。
    しかし、終盤でクロちゃんという、鈴木さんとは真逆の一見「無能」とも見える人物が、なんと台東区の色々な家でご飯を食べさせてもらっているなど、台東区を自分「家」のように使ってしまっているという驚きの

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    2012年07月09日
  • 隅田川のエジソン

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    「東京は人間がいちばんあったけぇ場所じゃねえか?」。隅田川の河川敷で暮らす硯木正一はしみじみ思う。ホームレスと呼ばれるものの、家はある。しかも、三食、酒、タバコありの優雅な生活。バッテリーを使えばテレビも楽しめる。東京にはほしいものがなんでも落ちているー。実在の人物をモデルに描く、自らの知恵と体を使って生きる男の物語。

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    2012年04月29日
  • 隅田川のエジソン

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    今はやりのお片づけ、断捨離の対極、物を拾って工夫して生活する隅田川の路上生活者。台東区という都会の半端でないゴミのおかげで、なかなかに自由な人生を楽しんでいたが、とうとう行政の罠?でスーさんとマーコはリヤカーの上に造った家とともに旅立つ。この家を想像するのだが、リアルに思い浮かばない。挿絵があると良かったのにと思う。

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    2012年04月12日
  • ゼロから始める都市型狩猟採集生活

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    この著者の意図は、ホームレス生活のノウハウを紹介する事ではない(そういう意味も結果的にはなってはいるが)。彼らの生活の知恵(それも驚くべき内容の)をし?ことで、現在の経済活動のもう一つの可能性(お金など無くても生きていける可能性)を探ることにあるのである。

    とても、刺激に満ちた内容だった。

    ダンボールだけで十分暖かい寝床の作り方、電気契約をし無くても電気器具が使える方法、クリアボックスを使った簡便お風呂、完全リサイクル・エコ生活をしている多摩川のロビンソンクルーソー、等々。

    これらは、東京の特殊事情も沢山ある。だから岡山の地方都市では、また違う工夫が必要だろう。しかし、ここに書かれている

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    2012年04月04日