坂口恭平のレビュー一覧
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独立国家のつくりかた
それを考えること、それは「生きることは何か?」を真剣に考えること。思考する、そして世界を拡張する。
人々は自らの才能を社会に対して贈与するために、労働から少しずつ離れようと試みる。自らの新しい経済をつくるという行為を始める。それは貨幣との交換では無い、それぞれの才能の交易によって形作られる新しい共同体。それぞれの違いを把握し、移動し交易を続けることソーシャルネットワーク。自らの複雑なレイヤー構造になっている思考都市を立体的に空間化する。人と出会い納得がいかないことに思考停止せず、拡張する、それが「生きる」こと。態度経済。 -
Posted by ブクログ
私は著者と同じ双極性障害です。躁鬱疑いがあったときに買って読んでみたらスラスラと文字が読めたので私も躁鬱気質があるかもと思ったら案の定確定診断。特に助かったのは居心地が悪ければ逃げることという言葉。私は家庭内で頻繁に居心地が悪い時がありイライラしやすく刺激を受けやすい。なので居心地が悪いと思ったらすぐその場を離れるとか逃げる、工夫するのは躁鬱関係なく闘病において大事だと思いました。あと鬱になると躁鬱とは何か?と問う時期があることも共感しました。なお著者は男性なので鬱になって静かになるから迷惑かからないというのは家事したり育児など家庭を回してる女性には当てはまらないです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ生存者バイアス!!!と叫びたくなるような所はあれど、著者の方はこうやって生き延びてきたのだから紛れもなく処世術の本なのだと思う。漫画だから読みやすいし、単純になんかおもしろいし。
以下は本と関係ない個人用メモ
命の電話的な活動をされている方だというのは知っていて何故そんな自己犠牲的なことをされているのだろうその心は?と感じていたのですが、この本に出てくる友人がその活動の根源にいるのかなと思いました。生涯の友になったかもしれない彼を自殺させたヘンテコな社会が許せないし自殺という概念ごとかなり嫌いになったから、それをしようとする人間を阻止する!新たな自殺をこの世に増やしてたまるか!な感じなのかな