坂口恭平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
建築家を目指していた著者が、ひょんなことからホームレスの家に興味を持ち、取材をした記録の本です。
ホームレスの人がどのようなことを考えて家を作り、日々生活しているのかがよく分かります。本書に出てくるホームレスはみんな、生き生きと生活しているし、コミュニケーション能力も高く、筋が通った自分の信念を持っており、とても魅力的です。
0円ハウスは、月に1回、国交省の人が来るときは家を撤去しなければならず、すぐに解体・組立が出来る造りになっている。また、用途に応じて居間が風呂になったり台所になったりと、工夫が凝らされている。伸縮自在、カスタマイズ可能な家、という概念は考えたこともなかったので、とても衝 -
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購入済み
新総理誕生!!?
「なぜ人間だけがお金がないと生きのびることができないのか。そして、それは本当なのか」
この本の冒頭に立てられた問い。
この問いに少しでも心が反応したならば、読んでみてはいかがでしょうか? -
Posted by ブクログ
「TOKYO 0円ハウス 0円生活」を小説にしたもの。
上記の本の内容がほぼそのまま組み込まれていて、
「0円ハウス」を読んだ後だと、
「これはここの話か~」という発見があって面白い。
軽妙な語り口で読みやすいけれど、
小説としては少し物足りない。
問題があっさり解決しすぎている。
けれども、
たぶんこれは小説というよりは、
希望を含めた未来予想図として描かれているんだと思う。
そういう意味でいうと、
「一般意志2.0(東浩紀)」に似ている。
チョウメイさんの船になるパソコン管理の家や
スーさんのリヤカーハウスでの日本一周というのは、
「0円ハウス」で取材され -
購入済み
新しい時代のオピニオンリーダー
新しい時代のオピニオンリーダーの誕生―
社会でシステム化したものに対しての見方・行動の仕方・思考方法を変えなさい(=異なる「レイヤー」で捉える)と著者は説きます。
同様な思考方法のスイッチ論は様々な自己啓発書でも語られますが、著者は0円生活であり新しい国家宣言など、大胆に実践している点に説得力を感じます。「疑問」を「問い」に持っていき行動にうつす、このことが「創造」であり現代の社会で生きていく上で重要なことである、との指摘が日々のルーチンに忙殺される自分に深く浸透します。
著者は様々な媒体での露出も増えているようですが、今後の発言力にも期待をします。
星を1つ減らしたのはタイトル名から