坂口恭平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かなり危なく、ぎりぎり面白い。
そういった印象だった。
今の国家を否定し、新しい国家をつくるということ。
それは、坂口さんが考えて考えて考えた結果の、行為だ。
“こんなんじゃ駄目だ”と思った事柄に対し、向き合い必死に考える。
何が必要なのか。
何をすべきなのか。
どうしたら世界が変わっていくのか。
その行動力や態度に対しては、尊敬を覚えるし、
思考の広がりや組み立てかたには、面白さを覚える。
考え自体には、かなりギリギリな印象を覚えつつも、それでも惹き込まされる。
読んでよかった本であるし、考え方の幅を広げてくれる意味で非常にいい本だと感じた。 -
Posted by ブクログ
高い解像度の視点で都市を眺めれば、多様な階層(レイヤー)が存在することが分かる。その中から、他人が必要としていないが自分が必要とする「都市の幸」を過不足なく手に入れていく生き方。必要なものは必要な時に都市から手に入れればよいので、財産やモノに束縛されなくなる。既存の社会の枠組みにも束縛されず生きる。そんな都市型狩猟採集生活を熱く説く本。家や仕事に執着しなくても、自分自身の家や仕事を自分で作り出すことができる。
無理スジに思えるところもある主張だが、自分をひたすら家畜化して生きる現代人(含むボク)には突き刺さる問いかけではなかろうか。ジャレド・ダイアモンドが「銃・病原菌・鉄」のプロローグで書い -
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Posted by ブクログ
未来の日本のお話を描いた恩田陸を含む8人の作家による短編集。私が気に入った作品。
恩田陸「逍遥」。意識上で集まった3人がなくなった時計の謎に挑む。それは空間を越えて、情報を他人と認知できる能力。いつの世界も技術が発達しても、ひとがやることは変わらないのですね(笑)
小路幸也「里帰りはUFOで」日本のどこかの、どいなかの街。そこは日本でインフラが整備された街。友達と里帰りすることになった大学生の野宮淳一は、UFOの目撃話を聞いて。。
自動運転が当たり前になった社会。世の中の暮らしがどう変わるのか。
支倉凍砂「AI愛情表現」。AIに恋愛相談をもちかける浩太。AIはひとのパートナーになりうるの -
Posted by ブクログ
『僕たちは、簡単に知覚しうるものだけで構成された「現実」という名の立体空間を、無意識下で作り上げた。さらに集団を形成することで、「社会」と呼ばれる、言葉をもとに人間を管理し、抑制する空間も生み出した。
もちろんそれらは、個では生きることができない人間にとって欠かすことのできない装置である。普通や常識という概念や尺度も、馬鹿にはできない。それによって、円滑に社会が進むのは事実だ。現実という指針があるからこそ、危険を感じ、身を守ることができているのだろう。
しかし、・・・』
面白かった。
アンリ・ベクルソンが『時間と自由』で言ってることを、すごく日常的な言葉で簡単に表現してる感じかな。たぶん -
Posted by ブクログ
さっきもつぶやいたがツイートで流れてきたので気になって本屋で手に取ってみたら「生き延びるための家族小説」とあったので、あ~これは読んでおかないとと思い購入。
すごい内容だった。
ここまで自分をさらけ出せるのってたいしたもんだと思う。
そして「書く」という行為に対する作者の姿勢に少し共感したのでありました。
だが、しかし。
俺の抱えている家族というか現状の問題を解決するものではなかった。
作者はパートナーに恵まれた感がものすごくある。
俺も家族と向き合わないとなと思いつつ10年近く経ってしまっているが、もう諦めたところもあるしな。
それ以上に問題がひとつあるし。
明日までに解決するか否か。
俺も -
Posted by ブクログ
渋谷NHK前あたりで時間を潰す必要があり、Googleマップに「近くの書店」と囁いたところ、いちばん近くにあったのが「SHIBUYA BOOKSELLERS」という書店。セレクトショップのような洒落た店構えのその店は、人文、アートなどに強く、今の僕の気分にぴったりの品揃えだった。(あまりに好みに合いすぎて、既読の本が多かったり、新しい分野との偶然の出会いが望めないほど)
気になっていた一冊を購入して近くのカフェで読む。
異才の建築家(?)坂口恭平の、エッセイとも日記ともつかない、「オレ」の生きる様を吐露したようなテキストであるが、いつものようにぐいぐいと引き込まれる。
文中にも出てくる20