あらすじ
「鬱の坂口恭平は別人なので、油断大敵なのである。でも、彼は彼なりに大変な目に遭っているわけだし、感謝しなくてはならない」。深い溝にもぐるような鬱の時期。しかし著者はそこでさまざまな煌めくアイデアを拾い上げてくるのだ。いわば宝箱であり、生の源泉だという。その彼をあるがままに受け止める妻フーとアオと弦。日記と問答集からなる愛と闘いの記録。
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Posted by ブクログ
建てない建築家、新政府総理大臣、そして躁鬱病患者でもある坂口恭平さんの日常を綴ったり1冊。
躁状態の時の文は坂口恭平さんの思考とリンクしてすごいスピードで読み進められる。
躁鬱病の実態あまり知らなかったけど、
思考が走りすぎて夜中眠れなくなったり、
無意味にダウナーになって落ち込んだり、
誰にでもある事だと思うが、
それが振幅も期間も大きくなったのが躁鬱なのかなと感じた。
人類みな躁鬱病なのだ。
帯にも書かれているけど、2章が素晴らしいです。
坂口恭平さんの本の影の主役と言っていい妻フーさんへのインタビュー、面白かったです。