あらすじ
“都市の幸”で暮らす。そのとききみは、政治、経済、労働、あらゆるものから解放され、きみ自身にしかできない生活を獲得するだろう。
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一気読みした。
都会で(?)ホームレスとして生きるための色々な知恵を書いた本。
作者は色々なホームレスの人に話を聞いていて、どの話もかなり面白い!!!
しかも読めばホームレスになってしまっても大丈夫と確信するどころか、やってみたい…と思えるほど。
仕事なくしても生きてけんだな、とかなり本気で思えるので、お仕事に疲れてる人は読んでみるといいかも。
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読み切ってしまうのが惜しいくらいの素晴らしい本だった。
「最高の欠如は最高のもたらす」「私は0円で生きていけるのよ。だからお金はいらないわけ」など、心と頭をガンと打たれる文章が並ぶ。ある意味、社会の仕組みから完全に離れ、独自のシステムを作り上げている人たちを徹底的に取材した記録である。
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初めて知りました!
ダンボールハウスの作り方!
ダンボールってすごいんですね。
断熱性バツグンだし、丈夫。
好きなように作りやすいというのもいい点です。
そんなダンボールでできたダンボールハウス。
自分好みのダンボールハウス。
住んだらさぞかし、快適なんだろうなーと思います。
だからと言って、現実のところ、本当に住もうとは思いませんが、著者の主張することは一理あると思います。
「ぼくがここで紹介している路上の家は、当然、すべてが許されているものではないし、誰もが簡単にできるものでもない。しかし一方で、ぼくらが住んでいる現在の家には、人間が住むための巣としての本質がやはり欠けていると感じてしまうのだ。
誰がそこに住むのか?という一番根源的な問いを無視した上で、次々とできあがっていくマンション。ルールの中であれば何十回建ての高層マンションもつくることができる。たとえそれが、人が住むために必要な空間ではなくてもだ。」(p.106)
自分に住みやすいように、自分の思い通りに作ることができる、といった点では、ダンボールハウスに優るものは無いかもしれません。
一度(だけでいいから)ダンボールハウスに寝泊まりしてみたいものです。
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河川敷でほぼ完全な循環型農業を営む多摩川のロビンソン・クルーソーと、一日に必要な電気量やガス、水すべてメーター使用量からしか判断できない我々。生物学的に正しいのはどちらか?
こんなラディカルな問いに悩んでいる方への回答となるかもしれません。これぞ名著。
Posted by ブクログ
2012年07月 01/51
偶然、フリマで見つけてゲトした一冊。出会いは縁だと改めて感じました。ついでいうとドキュメンタリーの上映情報も教えていただけて、感謝感謝。
「自力で生きていく方法」を得たいというフレーズに共感。山やランニングは具体的にそのつもりでやっているし、仕事もそう。
具体的な話中心ですが、わくわくさせられます。まんまはさすがに実践できないけれど、この視点をどう取り入れるか、自分で考えよう。
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自分が生きていくために、何がどれくらい必要なのか
かつて人類は野山で狩猟採集生活を営んでいた。植物や動物を生きる糧とし、土や木や葉を利用して住処を作った。
都市でも、狩猟採集生活ができる。まだ食べられるもの、まだ着られる服、まだ使える材木など、生きていくために必要なものすべてが、都市ではゴミとして存在している。都市に実る、まさに都市の幸である。
僕は、これからの時代、自立が必要だと考えているが、このような生活ができる人も自立した人で、サバイバル能力が極めて高いと思う。
憧れる。僕もそのへんにある材料で、簡単な家をつくってみたいな。
どこにつくろうか。
そうだ、あの内川の山奥なら、作ってもいいって言ってくれそう。相談してみよう。
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大層面白く読んだ。
本書の中に「レイヤー」とか「解像度」とかいう比喩表現が何度か出てくるが、この本の肝はここだろうと思う。
「都会で、無一文、仕事と衣食住なしで一人解き放たれたら、果たして生活は可能か」
所謂ホームレスの生活を紹介しながら、検証していく。
この個別の事例が(自分自身は経験がないゆえ)すごく興味深く、それだけでも楽しめる。
が、本書を通じて共感したのは、本来的に、創造性というのが生活のコア、生活そのものである、という態度だ。
一般的な現代日本の、都会での生活をしていると、世の中のルールやしくみを基準に、効率よく賢く生活することがよしとされる。お金を稼ぎ、税金や生活コストを払うことが一人前の大人の一つの基準である。
でも、果たしてそれは本当にそうか?
生活というのはそういうことだろうか?
人にとって、自分にとって住まいとは、食べ物を得るとは、健康を維持するとは、本当はどういうことか。仕事とは何か。
住まいを得るには、食べ物を得るには、健康に暮らすにはどうすればいいのか。
朝目覚めてから夜眠るまで、すべての場面で頭を使い、手足を動かし、発見し、楽しみ、工夫していくこと。
人間はもともと、そういう事におもしろさを感じるところから、つまり創造性から発展していったのじゃないか。
昨今多くの人が、やり甲斐や自分らしさを求めて彷徨っているが、その実感というのは、この創造性に直接繋がっているのじゃないのか。
「レイヤー」や「解像度」を変えて世の中を見る、とは、つまり、自由自在に視点を変更しながら生活を紡ぐ=創造すること=生活そのもの。
私自身の日々の実感とリンクして、深く共感した点。
著者の他の本も読んでみる予定。
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普通に考えると、家やアパートを借りると水道、ガス、電気はインフラとして整備されている。例えば国の管轄の狭間で多摩川の河川敷に家を建ててみたら・・・。普通、電気は100Vだと思っていたら、12Vで充分に使える器具があるとの発想。電気が足りないと騒ぐ前に、今一度生活を見直そう。そして都市にはさまざまな財産が落ちていたり捨てられたりしている。そんな「都市の幸」を拾って生活してみよう、という著者の提案だが、ホームレスにならずとも、生活に活かせる知恵で、今一度、お仕着せのインフラを見直せるのではないかと気づかせてくれた本。なんてったって12V ですよ、衝撃の事実!!
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自分でやってみようとは思わないが、もう一つの都市暮らしの一面を覗いたようでとても面白かった。自分の暮らしを言葉にして楽しそうに語れるようになりたい。
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高い解像度の視点で都市を眺めれば、多様な階層(レイヤー)が存在することが分かる。その中から、他人が必要としていないが自分が必要とする「都市の幸」を過不足なく手に入れていく生き方。必要なものは必要な時に都市から手に入れればよいので、財産やモノに束縛されなくなる。既存の社会の枠組みにも束縛されず生きる。そんな都市型狩猟採集生活を熱く説く本。家や仕事に執着しなくても、自分自身の家や仕事を自分で作り出すことができる。
無理スジに思えるところもある主張だが、自分をひたすら家畜化して生きる現代人(含むボク)には突き刺さる問いかけではなかろうか。ジャレド・ダイアモンドが「銃・病原菌・鉄」のプロローグで書いていた、「未開人のほうが一般的に賢く見える。なぜならボーっとしていては生きていかれないからだ。」というのを思い出した。また、ある程度は貨幣経済に参加しているのも興味深い。セックス方面も、それである程度いけるということだろう。
実践的知識もいくつか。台東区では毎日炊き出し。教会や南千住の玉姫公園、代々木公園で衣服が手に入る。12Vのバッテリーで意外と多くの電化製品が動く。ダンボールハウスはパレットなどで地面から浮かして。しかし、多摩川のロビンソンとはどこらへんにいらっしゃるのだろう。
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今いる場所のまま、見方を変えるだけで違う世界に見えること。
同じ土地のなかで違う階層に住んでいる人がいること。
そういうことがとても興味深く、社会システムは変えなくても、変わらなくても、そのなかで自分が決意さえすればいつでもそれに惑わされずに生きることは可能なのだ、と思えるのは心強い。
でも、現実問題、女はやはり難しいような気がする。
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都市的幸: 你会得衣服,鞋子,餐点,小酒,シャワー,娯楽,商品和住舍。常時中高級房子的ゴミ,教会有衣服,鞋子,小酒和商品。時々渋谷区代々木公園,荒川区南千住玉姫公園有也。台東区東上野的SSS,教会也上野・隅田・駒形公園有餐点也シャワー。公共施設也川崎的六郷橋有娯楽也雀荘。アルミ缶,金属,貴金属,電気製品,オモチャ,情報也服務是全部商品!毎早5-7点開催盗人市場在付近玉姫公園。下雨了2点后的水是純水。
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いざとなれば家がなくても自分でなんとかできる、そういったセーフティネットの知識を得ることができる本。完全自殺マニュアルのようだ。
そして決してノウハウ本というわけではなく、そのような生活に視点を合わせることで、今まで見えないものが見えてくる。
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イワヲさんからもらった本。坂口恭平の本。
ずっと読んでなかったのですが、引越しを機に整理していたところで読んでみたらとても面白かった。
内容としては、東京で0円で暮らすライフスタイルの方法。
かなり具体的に描いており、ダンボールハウスの作り方、お金の作り方(アルミ缶拾いの内情など)、また都内での炊き出しスケジュールなど。
固定観念における、幸せの定義を見直そうという視点から
いつでも移動でき壊れても再生可能な家に住み、食べるものも自分で育て、雨水を飲料水に変える方法をとる生活スタイルこそ現在の理想では、という本。日々でるまだ使えるゴミを、都市に実る果実のごとく扱うことで、自分の生活を振り返ることのできる良書。何も変わらないが、視点を変えることで変化できる要素をはらむもの人にはオススメ。
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最近、絶対貧困を読んだ。最貧国のスラムやホームレスとは比べ物にならない程の豊かさと平和がある。日本は素晴らしい!
どんな身分になっても知恵と努力が必要。
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生活に困っても何とか暮らしていけそうな気がした。読むのとやるのは大違い。でも、この本ではお金がなくても暮らすノウハウが書いてあるので、役に立つかもしれない。
都市ならゴミからあらゆる必需品が手に入るかもしれないが、そこそこの田舎では、逆にモノは手に入らないかもしれないが。
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一切のお金も無く、その身一つでこの都市に放り出されたら。
多くの人が絶望してしまうだろうが、そうでない生き方、視点を授けてくれる本。
読み終わって路上生活者のことが気になりだした。
あそこまでの生きるのに逞しい想像力を、自分達は有しているだろうか。
都市が吐きだすゴミに対して潔癖になりすぎているのに気付く。
ゴミを汚いものだと思い込んでいる他、高い金を出すものがいいものだとか、こうでなければいけない、とか。
思い込みが一層自分自身を狭苦しいものにさせているのだと気付く。
意識を領域、視点を引き上げていくのをこれから試みようと思う。
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最終章で一気にページが進みました。
著者の子どものころの「学習机の巣」にはじまり、ジャック・ケルアックの「路上」や鴨長明の「方丈記」そしてマルセル・デュシャンや今和次郎。
著者の都市や社会を見る目は、先人のさまざまな思想から影響されたんですね。
そして、著者が丹念に調べ実践した路上生活者のレポートも面白かった。人とかかわって得た情報や実感もまた無くしては、ものを見る目や考える頭脳は育たないということですね。
Posted by ブクログ
知らない世界(ホームレス)を克明に映し出しており、
エンターテイメントとしては文句なし。
ただし都会でないと実践できないず、
応用力(応用しようとする人はいないと思うけど・・・)
はないので注意!?
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読みやすい文体であっさり読める。
何も考えす読んでいると、ホームレス生活のすすめ的な本かと勘違いしそうだが、????続きは
都市には、人それぞれの見方によってさまざまな階層(レイヤー)が存在する。多様な階層を見つけだすためには、高い解像度の思考を持つことが求められてくる。解像度を高めれば、限りある都市という空間が、無限大の可能性を持つ世界に一変するはずだ
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突然無一文で都市に放り出されて、どう生き抜けばいいかが分かる。
とりあえずNPOとか教会とかがあるので衣食には困らない。
住も、公園でダンボールハウスでよさそう。
あとは、病気になった時とかつらそうだな。
154ページ目で、作者が廃墟ビル見つけて屋上の貯水タンクに数日間住んだところは声出して笑った笑
Posted by ブクログ
人が不要としたものは数多とあり、高解像度の視点で都市を眺めれば 山や海の幸 ならぬ、都市の幸を享受できるという。
確かに都市からでる不要物を自然資源としてとらえるなら、そういう考え方もできるけど、これって、、、ホームレスの方法指南書 って感じもする…
Posted by ブクログ
都市型狩猟採集民がどのようにして生活しているかが細かく書かれており、直ぐにでもホームレスでやっていけそうな気にはなってくる。
根本的な「土地も水も誰のものでも無いので、お金を出して買わないといけないのはおかしい」と言う考えには共感できないが、「物を大切に」や「自給自足」と言う観点からは勉強になる。
【学び】
東京の大気は汚いが、2時間もすれば雨が流してくれるので、水道水より純度の高い水になる。2時間後から雨水を貯める。
電化製品はガソリンスタンドで廃棄処分された12ボルトの車用のバッテリーで動く
都市型狩猟採集民は自発的によく働く。ニートや引きこもりの人々は一度彼等の元に修行しにいくといい。自分一人で、自分のための仕事を作ることができる、と言うことを実感できる。
【読みたい】
ジャック・ケルアックの「路上」
ソロー 森の生活
Posted by ブクログ
「路上生活者」を、「都市型狩猟採集民」と捉え、彼らの生活を「都市型狩猟採集生活」として検証する。
0円でも、なに不自由なく生活することが出来ることを皆さん知っていましたか?
もちろん、この本が取り上げる「都市型狩猟採集生活」をすることを全面的に肯定するわけではありませんが、都市型狩猟採集民がもつ「物事の見方を変える」という思考のスタンスや発想の柔軟さはとても有意義なものだと思います。
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ホームレスの生活を観察した本。文明に縛られた人間が自由であれる場所として路上生活を説明してる。お金などなくても生きていけるのである、都市の幸はどこにでも転がっているのだから。
Posted by ブクログ
坂口さんの洞察はとてもためになるのだが、氏の他の著作と内容丸被りな部分が多く見受けられるので、初めて坂口さんの本を読む方以外にはあまり勧められない
Posted by ブクログ
都会の路上で暮らすことを想定して、その方法論を説く実用書。アルミ缶ひろいなどの仕事や、たきだしについてなど、ホームレスのほうがむしろ幸せなのでは、というだいぶエッジの効いた論旨が面白かった。
Posted by ブクログ
一気に読んだ。おもしろい。
『Tokyo0円ハウス』のネタを『隅田川のエジソン』やこの本など、使い回ししてる。もっと、そのつど、オリジナルなこと書いてほしい。
ただ、1960年代のカウンターカルチャーを調べ始めるとこなんかは、初めて読んだ。
ディラン→ケルアックとかウォール・アース・カタログ→ソロー→鴨長明
という、遡り方が、おもしろかった。
特に、鴨長明が移動式ハウスに住んでいた、という話がすっごくおもしろかった。
Posted by ブクログ
『当たり前』を脱ぎ捨てれば、普段何気なく暮らす日常が探検フィールドと化す‼
普段、見えないものが、聴こえない音が響き出す♪( ´▽`)
そして、自分に本当に必要なものだけが、浮かび上がってくる‼そんな感覚になれる一冊。
Posted by ブクログ
この著者の意図は、ホームレス生活のノウハウを紹介する事ではない(そういう意味も結果的にはなってはいるが)。彼らの生活の知恵(それも驚くべき内容の)をし?ことで、現在の経済活動のもう一つの可能性(お金など無くても生きていける可能性)を探ることにあるのである。
とても、刺激に満ちた内容だった。
ダンボールだけで十分暖かい寝床の作り方、電気契約をし無くても電気器具が使える方法、クリアボックスを使った簡便お風呂、完全リサイクル・エコ生活をしている多摩川のロビンソンクルーソー、等々。
これらは、東京の特殊事情も沢山ある。だから岡山の地方都市では、また違う工夫が必要だろう。しかし、ここに書かれていることがらを応用すれば「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」はできそうな気がする。
日本は上ばかりを向いてやって来た。でも、そればかりが歴史上の姿では無かったと私は思う。