坂口恭平のレビュー一覧

  • 幸福な絶望

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    感想
    躁鬱と楽しく付き合う。できる時はしたいことをすれば良い。動けない時は休憩。自分も周りも少し疲れるかも。でもそれが自分の生き方だから。

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    2023年08月21日
  • お金の学校

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    ・どうしても自分の様なタイプの人間には「お金」という物に対して苦手意識がある。何かあまり考えたくない、というか。でもいつかは向き合わなければいけない、とも思っている。
    ・なので坂口さんのこの本を見つけた時、マジか!と思った。この作家のこのテーマなら俺、読まなきゃじゃん、と思った。
    ・結果から言うと、(当然)ビジネス本の様な現世利益を得られる様な物ではなく、ただ「お金」(を考える事)に対する罪悪感は無くなり、読み終わった後にはちょっとした感動があった。
    ・実に坂口さんらしい本だし、「お金」「経済」の考え方だった。

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    2023年08月14日
  • よみぐすり

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    ツイートを厳選してまとめた本です。

    著者の生き方や言葉に抵抗がなければサラサラ〜と読めるかと思います。
    基本的には当たり前のことを言っています。でも、タイトルの通り、改めてそれに救われる人も私含めいるのではないかなと思えます。
    著者のようにはうまくいかないんだよ〜(考え方も行動も)とはなることもありますが…まずは「手を動かす」ですね。
    「泣いても進まない」「落ち込む時間より練習〜」などが好きでした。

    内容とは無関係ですが紙が分厚いのか固くて読みにくいです(-_-;)

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    2023年07月22日
  • 自分の薬をつくる

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    面白そうと思って貸りたら、1日のしおりをつくるのが好き!とか、死にたくなったら電話して!と見覚えのある話が。あれ?これどこかで…と思ったら、躁鬱大学の方だった。(ちゃんと著者を確認せずに読んでた)
    本書は、著者がお医者さん、ワークショップに集まった人が患者さんとしてお悩み相談形式で進む。
    以前、躁鬱大学を読んだ時の私は、結構鬱が酷い時で、高頻度で死にたくなっていた。その時は、坂口さんのことを朝4時に起きたり、スケジュール決めてそれを遂行したり、いのっちの電話したり、躁鬱でもバイタリティが溢れてる人だな〜という印象を受けた。なんなら少し、一方的な印象もあった。(自分の薬をつくるを読んでも、結構ハ

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    2023年07月12日
  • お金の学校

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    ネタバレ

    死にたい人でお金を持っている人はほとんどいませんでした。これは死にたい、んじゃなくて、お金がないだけなのではないかと考えるようになりました。

    才能とは継続すること

    「生活水準は下げろ。自分の水準を上げろ」

    「生活に必要な様々な量を知ると、不安がなくなる」

    「イメージしている原型に近い、すでに流通している物質」を見つける。

    経済とはお金ってことじゃなくて、人間関係ってこと

    僕は仕事を依頼する時、頼んだ日に即日で全額払います。もらっちゃったら、やるしかないじゃないですか。いい仕事をするしかない。楽しいし、 やるしかないという 緊張感も持てる。むしろ、なぜ 出版社は作家に本を頼む時に即日

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    2023年07月02日
  • 苦しい時は電話して

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    躁鬱病を患う著者が、自殺者をゼロにしたいという思いから始めた”いのっちの電話”
    死にたくなった人から話を聞き、アドバイスまでしてしまう。
    “明けない鬱はない”と語る著書なりの考えが書かれた本。

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    2023年03月30日
  • 継続するコツ

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    タイトルは「継続するコツ」ですがHOW TO本という訳でもなく、ビジネス本では全くなく、エッセイっぽい感じもするけどそうとも言い切れないな、と。
    こういう本だと一言で表すのが難しい一冊です。

    本というものを作る過程について自分はよく知りませんが、編集者など他者の目が入ったら削り取られたり軌道修正されたり(時としてそれは洗練と言われるのかもしれませんが)しそうな部分が、結構そのまま残っているな、という印象がありました。
    それはきっと著者の坂口さんが絶対に譲れないところだったんだろうし、その削り出しのゴツゴツとした感じがこの本の個性になっていると思います。

    あと面白いなと思ったのが、過去に建築

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    2023年03月22日
  • 継続するコツ

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    いつまでビビっとるんじゃい!
    終章のギアの入り方すごかったです(笑)

    継続するためのHOW TOを説いた本ではないですが、そんな小手先のHOW TOじゃ、凄まじい力をもつ「人間の否定力」に勝てねぇぜって話。

    挑戦している人、好きなことやってのびのびイキイキしてる人へ否定的な言葉をかけたり、足を引っ張ろうとする人たち個人が悪いんじゃなくて、もうこの国の教育制度とか、社会保障とか、全部そういう大きな仕組みのねじれのせいかもなぁ。

    みんながもっと自分に素直になって、生活保護が必要になるような暮らし方・生き方に変わった時、社会は変わるかな?今の社会が失うものは沢山あるかもしれないけど、新しく得る

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    2023年02月20日
  • 継続するコツ

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    自己啓発本の一種かなあ
    すごくするすると読める

    好きなことをつづける
    駄作でもいい
    それで働かなくても生きて行ける
    そんな本

    真似できるかと言うとなかなか

    生活保護ワークショップは面白そう
    生活保護でも生きていけるのがわかると怖くなくなる
    フリーライダーと言われそうだが、メンタルヘルスにかかる社会的コストと比較してどうなんだろう

    ときどき読み返して、そんな生き方もあるなと想い返したい本

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    2023年02月17日
  • 自分の薬をつくる

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    ネタバレ

    薬ってのは「日課」なんです
    自分の薬をつくる=自分の日課をつくる、ということ。

    好奇心がないのは、外の情報をインプットしたくないからなんです。大事なことは食べるの(インプット)をやめて、少し運動でもしながら、消化してウンチを出すことなのです。

    多くの悩みごと、それぞれの人が抱えている思っていること、それは相談したらいいんですよ。解決するかはわかりませんが、口にすることで、それは悩み相談ではなくなる。

    人の言葉を勝手に予測しないこと

    病名をつけないこと

    手を動かすこと

    今の僕の薬は、毎日畑に行くこと、です。そして、通院、服薬を完全にやめました

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    2023年01月26日
  • 継続するコツ

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    ・坂口さんの本はいつも同じ事しか行っていないと思う。印象も同じ。
    ・身も蓋も無い事を言っている。でも正しい。100%同意では無いけど、でも正しい。
    ・それでも新しい本が出れば自分への戒めの様にまた読みたくなってしまう。
    ・シンプルに自分と向き合う。根っこを整える。そのきっかけにいつもなる。
    ・同じに出来ないし、する必要も無い。読む事で自分をチェックする。
    ・相変わらず面白かった。
    ・平易な文章の哲学。橋本治思い出す。(違う所はめちゃ多いけど)

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    2023年01月23日
  • よみぐすり

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    何のために生きてるの?楽しむために生きてるんじゃないの?もっとシンプルに。手を身体を動かす。やってみる。
    そんな大切な事が書かれていました。
    字が大きくて読みやすいので、あまり読むのが好きでない人にはいいと思う。私はもっと読みたいので星3つ。

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    2022年11月06日
  • 徘徊タクシー(新潮文庫)

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     認知症に対する考え方が根本から異なる印象を持つ。「認知症=ボケ」と片付けてしまいがちだが、個人個人の次元が違うという捉え方が斬新であり、面白いと感じた。確かにそのように考えると、周りの人間からすると一見不可解に見える行動であっても、本人には何かの目的で動いているのであって、そもそも見えている(認識している)景色が異なっているだけなのかもしれない。

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    2022年09月26日
  • TOKYO0円ハウス0円生活

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    隅田川のブルーシートハウスに暮らしている鈴木さんとみっちゃんの話を著者が聞き出し、自分たちの生活する空間をデザインするような暮らしかたの可能性について考察を展開している本です。

    「解説」を執筆している赤瀬川原平は、「これまでにもホームレスの報告はあったのかもしれないが、あったとしてもそれはたぶん政治的な方向づけをもった上でのものだろうと思う。その場合は好奇心など論外のものとして、外されているだろう。その好奇心を、著者は百パーセント装備している」と述べています。本書のとくに後半では、著者が少年時代からどのようなことに関心をいだいてきたのか、大学の建築科在籍中にどのような体験をしたのか、そしてブ

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    2022年09月04日
  • 独立国家のつくりかた

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    社会という匿名レイヤーと迎合せず、
    自己レイヤーを研鑽し、バランスをとって「生きて」いく。

    「生きる」芸術家の思考技術を記録し贈与した作品。

    プラトン、カント、サルトル、
    レヴィ=ストロース、デリタ、
    コンセプチュアルアート、デュシャンなどの
    様々な思想の香りも感じた書籍だった。

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    2022年05月26日
  • 自分の薬をつくる

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    いのっちの電話の坂口恭平氏が精神科受診を模したワークショップをする中で人の悩みに対する位置づけや対処方法を提案する。じっさいにワークショップをしているのかは分からないけど,その演劇ワークショップに参加する文脈(医者役である坂口氏と受診する患者役の各人,密室ではなくパーティションで診察室が作られていて,その外に音が丸聞こえの状況で待合室がある)では,自分の悩みを語り,他者の悩みと医者役の対話を聞くことで自分の悩みを相対化していく。
    坂口氏のいのっちの電話経験に基づく「人の悩みは大体同じ」というのが大切。多くは感じやすい人や感じやすい時期にいわゆる病というものが発症しているが,病のほとんどは便宜的

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    2022年04月24日
  • いのっちの手紙

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    自分の薬をつくる、とか、躁鬱大学を読んでいる人にとっては、知ってるよと、思うことが多いかもしれないなあと思う。少なくとも私はそうだった。

    ただ、鬱が自己否定のエネルギーの奔流なので、アウトプットをすることで楽になること、など、やっぱり独特な視点を持ってる人だなあと思う。

    具合悪くてどうにもならん、そう思うときに、
    もういいじゃん、好きなことをすればいいじゃん、坂口さんの本を読んでいるとそう思える。

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    2022年03月19日
  • いのっちの手紙

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    読むのに疲れた。思想家とか画家の名前がたくさん出てくるけど自分の学のなさを痛感させられ、2人の世界を遠くから眺めている気持ちになりました。

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    2022年01月27日
  • いのっちの手紙

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    自分の頭では内容がよくわからない文章もたくさんあった。でも、参考になる文章もあった。『流れ』はすごく大切。その流れとは頭の中にある思考の流れを止めないことが大切ということ。典型的な例でいえば『引きこもり』。完全に思考の流れがとどまってしまっている。そんなときに役立つのが、その人の長所や趣味をみつけてあげること。それらは、思考の『流れ』を再び作り出す突破口になるらしい。自分の好きなことをやるってとても大切なことだ。

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    2021年11月17日
  • 現実脱出論 増補版

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    新書版(2014年出版)が書かれた時点(2008年に遡るらしい)では著者は確実に「気が狂っていた」と思わざるを得ない。良くこの状態で他者の理解に開かれた文章を書けたものだと心底驚愕する。才能と環境と何より人の縁に恵まれていたのだろう。その希少性は想像を絶するものがある。増補部分(2020年執筆)を読むと少し安定しているようだが、それでも直近の症状から1年に満たないので危うい感じは消えない。
    創造と狂気は昔から気になるテーマのひとつではあるのだが、これはその当事者研究者のようだ。

    「人に合わせずに、膨大な量を作る、これだけが創造を仕事とする人には重要なことです。(中略)とにかく毎日、作る。(中

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    2021年11月03日